2度目のバリ旅行記

1日目 (移動)夜 デンパサール着
2日目 SPA クタの街(テロの日)
3日目 バロンダンス ヌサドゥアでマリンスポーツ ドリームランドビーチ ウルワトゥ寺院 ケチャダンス クタ
4日目 スミニャクで買い物 デンパサールで買い物 ウブドのテガララン クタ
5日目 キンタマーニ高原 タナロット寺院 デンパサール市場 クタ
6日目 クタ観光 クロボカン、スミニャックのビーチ クタ 夜飛行機
7日目 (移動)夕方 天津の家に戻る

10月1日(日) 2日目

■ホテルで朝食

 今日はバリで必ずやりたいことの一つでもあるSPAへいくことにきめていた。SPAというとウブドのマヤウブドのSPAが有名なのだけれど遠いのでもう少し近場でいいところがないかと探していた。朝起きてとりあえずホテル代に含まれている食事をたべに行く。私の部屋はスイートなので建物からでて中庭みたいなところを通って食事の場所まであるいていく。その間に何人も働いているインドネシア人スタッフが話しかけてくる。元気?とかどこの国から来たの?とか名前は何?から今日はどこにいくの?とまできいてくる人も多い。私はここでは外人なんだなと強く思った。天津で暮らしていても同じく私は外人だけど中国人とは外見で見分けがつかないから、外を歩いていて外人として見られることはすごく少ない。私は歩くだけで皆に話しかけられるのか、ちょっと有名人気分?なんて思いながら食堂へいった。朝食はもともと含まれている8,000ルピアの朝食のほかにアメリカンスタイルとインドネシアスタイルがあった。アメリカンとインドネシアはそれぞれ余分にお金を払う必要があったけれどせっかくなのでインドネシアスタイルのナシゴレン(焼き飯)を食べた。ナシゴレンのほかにミーゴレン(焼き麺)を選んでもいいし、フルーツサラダかフルーツジュースを選べる。あとはコーヒーかティー。量はそれほど多くないけれど出かける前にちょっと食べるのにいいくらいかと思う。ちょうどプールサイドでいい場所だしのんびりと食事もいいかもしれない。ウェイターのお兄さんも私に話しかけてきた。名前は何?バリは何日間いるの?って。彼の名前の教えてくれたんだけどなんともバリボーイの名前は私には覚えにくいというか全然覚えられない。私は名前を覚えるのは得意なんだけど。ごめんね。でも綺麗な英語を話す笑顔の君の顔はちゃんと覚えているからね。それから今日何をする?と聞かれたのでSPAに行く予定だよっていったら、このホテルまで迎えにきてくれるサービス付のSPA知っているよとパンフレットをもってきてくれた。押し売りのようにしつこくはなかったんだけど、値段を見てみたら日本語誌に載っているところほどは高くない程度だったしせっかく薦めてくれたからそこにいくことにした。電話してくれて送迎を頼んでくれたんだけど私は両替にでかけたりしたかったのでホテルの人が問題の少ない両替所まで車で案内してくれる(有料)ついでにそこのSPAへ赴くことにした。せっかくの送迎サービスを利用しないで自分で足代を払うのはちょっと損?とか思ったけれど、送迎をしてもらわないってことで値切ってみようと思った。大体ケチで貧乏性の私だけどこういうところでケチっても節約できるお金は日本円にして数百円だったりする。そんなことでイライラしたりしたくないからべらぼうに高くない場合以外は薦められたものは断らないようにすることにしているのだ。そんなこんなで私は荷物を用意してホテルの人の車で出発した。

朝食代 6,050ルピア

↑2Fにはベランダがついている。 ↑ベランダの外はお花や植物が一杯
↑違う棟がみえる。 ↑庭

■両替所で現地通過に両替

 バリはいろんな所で両替が可能だけどトラブルが頻出ならしい。非常に悪いレートで交換されたり、桁の多い数字になれていない外国人をだましたり。だからホテルの人などの地元の人に安心な場所を教えてもらうのが一番だ。つれていってもらったところは1円89ルピアと結構レートがよかった。これから5日間でいくら使うのかよくわからなかったけれどとりあえず6万円両替した。89.2×60,000=5,352,000 といきなり億万長者にはなれないけど万元戸にはなった気分。しかも5,000,000ルピアを全部50,000札でくれたのですごい札束だった。それをみると両替しすぎたかなぁと思ったけれど実は後で足りなくなってまた両替することになる。

おすすめ両替所
PT.BALI MASPINTJINRA AMC.
AUTHORIZED MONEY CHANGER

JI.Sriwijaya No.2 Legian-Kuta
Phone:(0361)756968 Fax:(0361)756930


■SPAへ向かう途中で人気人物?

 両替をすましてSPAへ向かう。SPAの場所は空港の近くなので私の泊まっているホテルのあるクタからは少し離れている。空港まできて少し細い道へ入る。そこは普通の民家が並んでいて壁にかかれた面白い絵を発見してしまった。ちょっと顔のかわったミッキーが馬車か何か車をひいているのだけれど乗っているのがスパイダーマン。なぜ力のあるスパイダーマンが乗る方?そして彼らはお友達だったのか?と素朴な疑問が湧き出てくる。ただ想像できることはこの二人の人物はバリでとても有名だということだろう。写真がとれなかったのが残念きわまりない。

■SPA

 ミッキーとスパイダーマンのかかれた場所とは裏腹にSPAはとても綺麗なところだった。西洋人のお客さんが多いようだった。ウェルカムおしぼりが出されてそれから値段表をもってきてくれた。お店の人は英語はもちろん日本語を話せる人もいた。実は華僑でもないのに中国語を話す人もいるのも後から知ってびっくりした。SPAは色々とコースがあって一番オーソドックスなSPAだと1時間半くらい75ドルと書いてあったけれど、私はSPAとヘアトリートメント、マニキュア・ペディキュアなどがセットになった4時間コースをしてもらうことにした。少し安くしてと頼んで結局税込みで110ドルくらいになった。
 受け付けで支払いを済ませてマッサージルームへと向かう。プールのある中庭があるのだけれどそこのそばに椅子があってはじめにそこで足マッサージをしてくれる。マッサージは中国の「足療」に似ていた。お湯の入った入れ物にお花が入っていてそこに足をつける。それから足をつけたままで足をマッサージしてくれる。お花が入っている点とお湯がそれほど熱くない点は中国の「足療」とは違うけれど似ているなぁと思った。マッサージのお姉ちゃんは一人で全工程を担当してくれるようだ。沖縄出身のお友達に似ているかわいい子だった。
 それからマッサージルームへと入る。手前にお風呂で奥にマッサージ用のベットが並んでいる。センスのよいお部屋できにいった。SPAは大体こういう感じ。オイル使用のバリ式ボディマッサージ→フェイスマッサージ→ボディスクラブ→ボディマスク→クリームバス(ヘアトリートメントのこと)→お花一杯フラワーバス15分→シャワーを浴びて着替える。ここまでで2時間半から3時間弱くらい。その後一時間半くらいでマニキュア・ペディキュアをしてくれる。SPAの感想はとても気持ちよかった。ボディマスクなどは体に塗った後乾くまで待ったりしなければならないので寒いとか眠たいとかあったけれど、やっぱり自分の為にマッサージとか至福という言葉が一番ぴったりくる。とくにフラワーバスが贅沢でいい。日本であんなに沢山の熱帯の花をお風呂に入れて入るなんて高価すぎてできないし、天津でも熱帯のお花は手に入りにくい。いたんでいた髪も手触りやわらかになったし、天津に戻ったらシェラトンホテルにあるSPAに通おうと心に決めたりした。SPAはバリでは2回目、天津のシェラトンで1度体験したことがあるけれどフラワーバスに入って頭にたっぷりとついたヘアトリートメントをお風呂のお湯で洗おうと思って頭だけもぐってみたとき、そして水面に勢いよく上がったときに外にでていたマッサージのお姉さんが入ってきて見られたのが恥ずかしかったかな。日本人はこんな髪の洗い方をする人は少ないから誤解しないでね。
 その後のマニキュア・ペディキュアは他のお客さんと同じ部屋だった。オランダからきている30歳前後の夫婦のようだった。西洋人というと大体が地理の関係でオーストラリア人なんだけどオランダからはるばる来る人もいるんだね。何時間のフライトだったんだろう。まあかくいう私も同じアジアからきているのに日本経由のために10時間かかってるんだけどね。マニキュア・ペディキュアもせっかくだから普段やらない色にしてみた。ネイルアートでお花も書いてもらって満悦!とってもかわいく仕上がった。その間にSPAでは恒例みたいなジンジャーティーがでてきた。ジンジャーは体が温まっていいわ。

 4時間のSPAが終了した。ホテルまで送迎してもらえるので受け付けのところで待っていた。そしたら日本人みたいなお客さんが入ってきたなぁと思ったら台湾人だった。服装などがいけているから日本人かと思った。家族で台湾から旅行にきているようだった。彼らは華僑じゃないのに中国語が話せるスタッフが中国語で対応していた。あのスタッフはすごいと思う。台湾人に華僑なの?ってきかれていたけれど、どう考えても中国系の血が流れている顔じゃないぞ。でも中国語は華僑の人が話す中国語で上手だった。「どうやって勉強したの?」とその台湾人がきいたら「台湾の人と毎日話して勉強した」といっていた。その答え方も中国っぽくてまたまた感服しましたぜ。それからまた中国系の人が来たなぁと思ったらスタッフと中国語ではない言葉を話していたのでインドネシア人華僑のようだった。肌の色が東アジア系でローカルな言葉を流暢に話す人となると大体が華僑だ。私達も華僑にみえたりするそうだけどインドネシアの言葉ができないのでやっぱり外人とばれるらしい。

↑青がきれいなペディキュア ↑お花の立体感まででている

スパ
Anika Spa
Address:Komplek Burung,Jalan No.5 Tuban,Denpasar-Bali
Tel:(0361)766133 Fax:(0361)766134 Mobile:0817479815 or 0811380272

■ホテルに戻る送迎車の運ちゃんも

 送迎の車がかなり時間がかかってやってきた。こんなに待たされるなら自分でタクシーのって帰った方がよかったかしらとは思った。送迎車のおじちゃんも例外になく、名前は?とかバリは何度目?とか話し掛けてきたのだけれどバリで何をしたいっていう話から段々と話から「これからどうするの?」「僕がレンタカーしていっしょに連れて行ってあげるよ、どう?」とかなってきたので困った。今日はとりあえずお友達のU子と会うからと断ったんだけど、レンタカー借りてという話は一緒に行動する人の決まっていない私にはすぐに断ることもできなくて、でもいきなり今知り合った人と一緒にでかけるのもどうかと思うし・・・などと考えて肯定的な返事をしてしまった。本気でこの人がレンタカー借りて案内してくれようとしているのだろうか?外国人の私にはよくわからなかった。ただ一つ名刺を頂戴?っていわれたときに持っていないといったので(本当に持っていなかった)それが私からのお断りになったのか、ホテルについたら「じゃあね」と終わった。ああ、あの盛り上がった話は本気じゃなかったのか、と落胆する部分も少しあったけれどでも解放されてよかったという気分の方が多かった。ああ、誘われたら断れない私にはつらすぎるかもしれない、この土地。

■U子に電話するが・・・

 ホテルに戻ってきて解放されたのでいっしょにご飯が食べれたらいいなとU子に電話をしてみることにした。ホテルの部屋からかけようと思ってかけ方をきいたら「高いから外でかけたほうがいいよ」といわれた。仕方がないのでホテルのすぐそばになる電話やさん、WARTELというのだけれど、すごい名前だとは思う、WARとTELですか、軍事用?とか思うけれど、電話をかける電話やさんはWARTELといって街のあちらこちらにある。
 U子の携帯にかけてみる。誰もでない。もう一度かけてみる。誰もでない。えーん。今晩ごはん食べる人いない?とか思って、もう一人の以前バリに来たときに知り合ったDの名刺があったので電話してみた。そしたらそっちはでた。日本人の○○だよ。っていったらすぐに思い出してくれた。バリにいるっていったらびっくりしたんだけど、私来る前にメールでバリにいくよってメールしていたんだけど・・・。PC壊れてみていなかったらしい。Dは日本語ができるんだけどかなり下手でよく聞こえないから今近くにいるので来てくれることになった。5分くらいで着くっていわれて、日本人じゃないからきっかり5分でこないだろうと10分くらいと見積もってそこらへんのお店をぶらぶらして待っていた。そこでも私は外国人ヒロイン!?っていうか単なる客引きなだけなのかもしれないけれどいっぱい話しかけられる。中には日本語で「元気?」とか「こんにちは」とかバリの人がいうのでびっくりするよ。

■Dと再会

 Dは私の泊まっているサヤンビーチホテル知らなかったみたいだけどちゃんと探し当ててきてくれた。お友達という人も一緒にきてた。お友達はバリ人なんだけどDは私に半分日本人だよっていうので一瞬信じた。だってちょっと日本人に似ているんだよ。でも日本語が日本人ほど流暢じゃないから「ああ日本で育っていないんだなぁ。日本人としていきるにはその日本語じゃ難しいからかわいそうだなぁ」とか勝手な想像を繰り広げてしまったよ。後からきいたら実はバリ人で奥さんが日本人だから日本語話せるというだけだったみたい。なんだよー、変な嘘はつかないでほしいわ。だって日本人とのハーフっていろんな状況が考えられるんだよ。バリでは日本人との国際結婚はうまくいくことが多いみたいだけど、他の国では・・・だし私の周りも国際結婚がうまくいっていないパターンって多いから悪い想像をしてしまうんだよ。

■明日の予定決定!

 Dは実は日本人相手にバリの案内をする仕事を以前していたようで、前にあったときも次回バリにきたら案内してあげますといっていた。それもあって電話をしたわけではあるけれど、今回も「どこにいきたい?」ときかれて色々いってみたらレンタカー借りて案内してくれることになった。明日の予定はこれで決定した。明日は朝レンタカー借りてきてもらって、朝、バリの踊り「バロンダンス」をみてそれからヌサドゥアのビーチで体験ダイヴィング(ここにDの友達がいる)。その後はドリームランド(名前がいまいちわからん?)というビーチにいって、ウルワトゥ寺院にいき最後にケチャダンスを鑑賞。という日程に決まった。自分だけでは決してこなせない内容だわ。地理もよくわからないしレンタカーしてもマニュアル車を運転できない私は運転できないだろうし。Dに感謝です。

■Dと夕食へ

 明日の予定が決まってDがこれから暇なら一緒に夕食といってくれたのでそのお友達を送っていって二人で食事にいくことにした。バリ人のDはどこにつれていってくれるのだろうかと思ったら前回いったナイトマーケットだったのでちょっとがっかりした。だってナイトマーケットは安くておいしいけれど中華料理メインなんだもん。インドネシア料理が食べたいわ〜。
 ナイトマーケットはいくつかのお店が並んでいてどこもお客さんがきたら軽く「こっちがおいしいよ!」って客引きするのだけれど今日はロマノというお店にいった。ここの主人はソニーさんはすごいおもしろい。外見は格闘家のようだけれど日本語も話せてその話し方はやさしくておかまのよう。でもとってもいい人な感じだ。前回はこのお店で食べなかったから彼のことは記憶にないんだけど、彼はいつもここで沢山の日本人のお客さんの相手をしているようだ。ちなみに彼のこの日焼けと筋肉隆々なボディーはサーフィンの賜物らしい。お昼は幼稚園の先生をしていて、その後サーフィンをしてそれから夜はナイトマーケットでお店をしているらしい。幼稚園の先生でいつも楽しいよ!といっていた。日本にいるときはいつも仕事ばかりなんだから、バリにきたらバリをおもいっきり楽しんでね!といってくれた。そうだね、せっかくのお休みなんだし日常のことは忘れて無心で楽しむべきだよね。私はどこにいても何かを考え事をしてしまっているから存しているような気がする。

今回のバリ旅行、初のまともな食事はカレーアヤム(チキンカレー)と空心菜と春雨の炒め物(なんとも中華っぽい)だった。おいしかったよ。

■日本人ばかりのナイトマーケット

 ところでナイトマーケットには沢山の日本人の若者がご飯をたべにきている。大体が学生で長期でマリンスポーツを槍に来ている人のようだ。あるいは学生ではないけれど仕事のお休みで旅行にきている人。バリ旅行はカップルや新婚旅行さんも多いけれどそういう場合はこのナイトマーケットにはこないことが多い。あとはバリで自分でビジネスをしている人とかバリ人と結婚した女性。私の周りのテーブルは全部日本人だった。日本語できるバリ人の多いこと。ここは日本語が公用語なのかと思うような世界だった。お隣にいたのは27.8歳くらいの女性、バリ人の男性と結婚して7ヶ月の赤ちゃんをつれていた。赤ちゃんはまだ小さいから将来どんな子に育つのかわからないけれど、お父さん似のカッコよい男の子になるといいね。その男性は地元の人だからそこらへんに自分のお友達がいて楽しそうに話をしていた。日本人の奥さんは無口で全然誰とも話さないし何考えているんだろう、いつも夫婦の会話はこんなに少ないのだろうかなどとおせっかいな心配をしてしまったが、私のお友達のDが日本語で話しかけると普通に笑顔を含んで話ししてたのでああ普通なんだなぁと思った。当たり前だけど普通の人なんだよね。よく「外人と結婚する日本人女性はブスが多い」というけれどそれはどうなのだろう。批判を恐れず答えるなら私はYESだと思う。その女性がというわけじゃないけれど、バリ人と結婚した日本人女性を何人もみたけれど皆外見が古風タイプだった。西洋でうける「のっぺり顔」とまではいかないけれど、美人というタイプが一つあるならばそこから少しどこかずれている感じだ。でもブスとまではいかないかな。ただ日本にいて「美人ね」とか「かわいい!」とかと周りに言われるタイプではないということは確実。でも同じく海外で暮らしている人として言わせてもらうけれど、日本で美人・かわいいと思われないから海外きているのよ!という意味では決してない。そんな人の方が希少だ。しかし外見以外でも変なファッションをしている人が多いのは確か。これはある意味仕方ないとは思う。外国人の人と結婚して海外で暮らしていると日本のファッション感覚から遠くなってしまう。天津にいる某国際結婚した女性30歳前後も、綺麗な人なんだけど日本では30歳の人が着る服じゃないだろう、と絶対つっこまれるような格好をたまにしている。髪型も天津でパーマをしたりするのでちょっと変。あと20代半ばのかわいい子がいるんだけど、その子も激安の服を買うことになれているのか表現できないような色あいのセーターをきていたり、みるからに中国の安い市場でかったとわかるようなちゃっちい服をきている。もう留学生じゃないんだからそんな安い服を着るのはおやめといってあげたい。かわいい子だから中国滞在が長くなってちょっと変わってしまったその感覚がかわいそうに思えてくるね。

■日本人男がナンパ

 話が飛びすぎたがナイトマーケットに食事にきていたある日本人男性3人組がいた。友達のDがその人たちをよくみかけるらしくD曰く彼らはサーファーで長い間バリに滞在しているらしい。ビザがきれたら日本に戻ってビザとってきたらまたバリに戻ってきて数ヶ月滞在という生活だといっていた(本当かどうかは知らないけど)毎日日本人の女性をナンパしているんだと。昨日も日本人女の子3人をナンパして、でもその子たちは「いらない」っていって断られたといってた。Dの日本語も微妙だしただ話しただけでナンパといっているのかもしれないし真偽の程はわからないけれど。まあバリの地で日本人男性が日本人女性に話しかけること(ナンパも含む)は頻繁なのは確かだろう。
 彼らは遠くに座っていたんだけど私がナイトマーケットの入り口にあるお店(ジュースとか果物とか売っているお店)にカキ氷を買いに行ったとき、その三人組の一人の男の子がやってきた。飲み物は彼らの座っているテーブルにあるし、わざわざカキ氷を買いにくるのはかなり白々しい。私がカキ氷を注文していたら話しかけてきた。「トマトがおいしいよ」と。バリのカキ氷はきったフルーツを沢山いれるのでその中にトマトを入れたらおいしいよという意味なのだけど、もちろんその言葉に深い意味は無い。「一人旅?」と話かけてきた。「うん」というと「で変なバリ人にからまれちゃったってかんじ?」と友達のDのことをいうので「彼は前にも案内してもらったお友達だよ」といったら「へー、すごいね、バリ初めてじゃないんだ。俺も一人旅だよ」といってきた。(長期滞在でしょ、何がひとり「旅」なんだ)と心の中で思って「え?でも友達と一緒にきてるじゃん」といってみると、「友達は2人とも彼女が日本から来るから俺一人なんだ、一緒にどっかいかない?バリを満喫するたび」ときた。基本的に日本人の言葉をすぐに信じてしまう私はそうなのかと疑わなかった。
一瞬一緒に行動してもいいかなぁと思ったけれど、でもさっきDに案内してもらってダイヴィングなどをする予定をきめたばかりだしそれをいきなりキャンセルするのは失礼だ。「明日もう予定はいっちゃったんだ」といった。そしたら「俺ご飯食べる人もいないんだよ。ご飯だけでも一緒に食べようよ」といってきた。「でも体験ダイビングとか予約しちゃったし何時にここにもどってくるかわからないから」といったら彼も現実的に連絡とる方法もないということに気がついて円満にお断りすることができた。やっぱりナンパというのは色々な条件が必要なのかと思った。たとえば
@相手が非常にかっこいい   これだと理由も考えずについてくね
Aすごく嫌なことがあった     嫌なことを忘れるために誰でもいいからついていこうという気になるかも
Bひま               だったら断る理由がない
などなどだろうか。今回はみるからにその男性が年下だったのも関係あるかも。年下の人とは話したくないとか恋愛対象にしないとかいうことは全くないけれど、ちょっと話した感じでなんか興味をもてる楽しい会話をこの人とできるとは全く想像ができなかった。まあ先入観がないとはいえないけれどね。

■カキ氷をたべながら

 そんなこんなでこの男も明日のことはあきらめて私もまたロマノの席にもどって今買ったカキ氷を食べていた。ここのカキ氷はとても大好きだ。前回もDにつれてきてもらって食べたのを覚えている。フルーツが沢山入っていて普通のカキ氷みたいに氷オンリーじゃないから飽きることもなくていい。フルーツは自分の好きなのが選べるしもし自分の住むところにこういうカキ氷があったら毎日食べたいだろうなぁ。ナイトマーケットは2回目だけどなんかもう何度もきているような感覚になる。バリの旅は今回2回目。1回目と2回目というのは0回目と1回目との差が雲泥であるようには違わないのだね。なんて物思いにふけっているとさっきの男性がこっちのテーブルにやってきた。「明日何時にもどってくるの?」と。
しつこい!!さっきはカキ氷を買っているときだったからまだいいけれど、断ってからわざわざこっちのテーブルまでやってくるなよー。「だからわからないってば。連絡とりようがないでしょ」といって断った。しつこいのはかなりうざいぞ!そんなに一人で食事をしたくないんか!だったら日本にかえってろよ。もちろん口には出していないし、この年下男に説教してもしかたない。さっさとあきらめてくれよと思っていたらDが日本語で「貴方はバリで死にたいですか?」とこのナンパ男にいった。「え?何、それどーいう意味だよ」とナンパ男。Dの日本語微妙だからなんともいえないけれどまあ争いは避けるべし。「たぶん冗談だと思うよ」と言っておいたけれどナンパ男も口をはさまれて気分はよろしくないご様子。バリで死にたいとはこういう意味ですとDに説明をはじめられても困るし、ナンパ男には明日は時間的に難しいし連絡とれないから残念だね、ということで終わらせた。Dも温和な人だから喧嘩をうっているわけじゃないのと思うのだけれど後からきいたらDの周りではあのナンパ男は毎日毎日日本の女の子をナンパしまくってて、他のバリ人と結婚してバリ在住の日本人女性も「なにあの男は!ナンパばっかりして何やっているんだよ!」といっているらしい。それで「バリで死にたいですか?」といったらしい。しかしDは日本語が下手なくせに何でそういう言葉は一字一句間違えずにちゃんと言えるんだろうね。

■テロ

 ナイトマーケットの前の道を何度か消防車が通った。誰かが火事だといっていた。私もきにしなかった。ナイトマーケットで食事をしている人も消防車が通ったときはみるけれどそれほど気にしていないようだった。食事が終わる頃になって爆弾だったかもとDがいっていた。どこかでそんな情報がはいってきたみたいだ。でも混乱というものは少しもみられなかった。たぶん爆発したクタスクエアの辺りはきっと何かしら混乱があったのだろうけれど、他に緊急事態というものを感じられるものは全く無かった。私達はバイクに乗ってクタのまちを回った。そのうちもしかしてテロかもという話もはいってくる。Dはテロとはいわなかったけれど爆弾だってといっていた。バリでは爆弾=テロなのだろう。でもDは「でも小さいね」といっていた。前回のテロは大きな爆弾で沢山の犠牲者がでた。今回は小さいと。それでも人はなくなっている。そのことはDも知っているけれど、すぐ近くで起きたことなのに他人事のようだった。日本人も死んだと。私はDが「でも小さいね」といった言葉にちょっと傷ついたけれどでも同じように他人事だと思っている自分に気づいた。私はU子が同じくバリのクタにいることは知っているけれど、もしかして巻き込まれただろうか?などという心配もしなかったし、自分がこれから行く所でまた爆発があるかも?という心配もでてこなかった。テロとはいつまでも遠いところでの出来事でしかないようだ。いくらテロのあった場所のすぐ近くにいても、テロリストがすぐそばにいるかもしれないという状態になっても、平和の国日本で育った私はそれを身近に感じ危機を覚えることはないのだろう。バリの人が驚かないのは慣れているからだろうか、それともテロで狙われるのはいつも西洋人で自分達じゃないということをわかっていて心配しないのだろうか。バリに結構いるイスラム系の人、Dもそうだけど、彼らはどう思うんだろう。やっぱり自分とは違うとか・・・。東南アジアで研究食をしている某メルマガ作者がメルマガで書いていたけれど、テロリストに実際にあってみて彼らは普通の人だと思ったといっていた。色々な情報操作とかでテロ行為に走ると。私も普段は冷戦沈着である(と自分では思っている)けれどたまに極端な思考に走ったりすることがある。人はみなそうなのかなと思ったり。

■テロのため携帯不通に

 平和ぼけのため危機感が全然ない、とはいっても一応U子と連絡はとってみた方がよさそうだった。U子はホテルで働いているし、テロ発生の時間も多分ホテル内なので巻き込まれている心配はしなくてもよいものなのだけど、彼女が私の心配をするかもしれない。それに明日は日曜日でU子のお仕事は休みのはずだから連絡取れたら一緒に遊べるかもしれない。Dが携帯を貸してくれたので電話をしてみると全然かからなかった。なんでもテロが発生した直後だから携帯は全部意図的にストップされているらしい。テロリストの連絡網を断つためのようだ。U子と電話がつながらないので仕方ないのであきらめてホテルに戻ることにした。テロがあったばかりに夜出歩くのはよくないだろう。明日も早いし早く寝ることにした。昨日すべってこけた浴槽でもう滑らないように気をつけてお風呂に入り就寝。寝てたらホテルの電話がなった。U子からだった。何時かわからないけれど彼女は日本からの電話に対応するためにホテルでまだ仕事しているらしい。テレビでテロだといっていたらしい。日本人が一人亡くなったと。そっかぁ、今日本では心配されているだろうなぁ。U子はまた仕事が入ったのですぐに電話をきった。とりあえずU子も無事なことがわかったよかった。おやすみ。

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