バリ旅行記 1日目
◆妹と2人旅行でバリへ
妹と初めての2人旅でバリにいくことになった。家族旅行でシンガポールと中国(北京)にいっているので、初めての海外旅行ではないのだけれど、2人で、しかもフリーでいく海外旅行は初めてだった。妹だから気をつかうこともないし楽ちんだわーなんておもっていたけれど彼女はいきなりエアーチケットの名前とパスポート上の名前と違うのにそのまま成田空港直前まできていた。ねんのためと思って成田に向かう電車の中でパスポートをみせてもらって初めて私が発見したのだ!パスポートとチケットの名前は一致しているのは常識中の常識!なんで違うのー、と信じられなかったけれどもう時間がない。すぐにチケットを発券してくれた旅行会社に連絡した。もう成田につきそうだったし、空港のカウンターにいったら大丈夫ということで電話はきったけれど、そんなことチェックしていない妹に驚いた。これが成田ーバリだからいいけれど、出発と帰国が自分の母国じゃなかったら絶対一字違うだけでアウトだ。結局空港で確認してもらってOKだったけれど、初っ端からはらはらするよ。一時は一人でバリに行く覚悟すらしたものだ。とりあえず2人でいけることになったからよかったけれど、日本に帰国するときもまた同じ問題が発生するわけだ。もしとめられたら私は日本からその日に中国にもどらなきゃならないし、面倒みてあげられないからね。妹はまだ学生だけど早く社会に出て色々学んだほうがいいと思った。
◆成田より出発!
気をとりなおして飛行機に搭乗!飛行機の中はガラガラだった。ジャンボの飛行機なのにお客さんがまばらで、だから真中の5席を一人で占有して足を伸ばして寝ている人も何人もいた。私もあれをしたかったんだけど、それほど長いフライトじゃないしーと思っていたら席もなくなってしまった。周りをみるとお客の殆んどは日本人だった。あとはインドネシア人と数人の欧米人がいた。私達のすぐ後ろにはアメリカンっぽい外人が座っていた。背が高くてポップな服をきているんだけどよくみたらバックパッカーでもしているのかちょっときたならしかった。自国ではもてないタイプかもしれない。体格はとってもいいんだけど髪も長くてぼさぼさだし、日本からバリに飛んでいる時点で定職がないのでは?と思ってしまった。だって日本で働いてたらバカンスだなんてないしね。しかも一人旅だし。あとはとなりにいた人が真ん中の席で爆睡しはじめてずっとつく寸前まで6時間くらい起きなかったので笑えた。男の子2人組みなんだけどあんまり話さないし、一人がすごく若くて10代にみえる。学校はいっていないのか?海外旅行行きのフライトってわくわくして連れとお話するもんじゃないの?何が彼をそんなに疲れさせていたのか?
フライトは6時間だとおもっていたんだけど、時差を含めると7時間だった。シンガポールにいったときが6時間だったからやけに近いなーと思ったけれどやはりそんなに近いはずはなかった。まあ10数時間もかかる欧州に行くことに比べたら全然気が楽だけど。7
時間ってお昼だからいいけれど夜出発して機内泊するにはちょっと短い時間だと思う。その日は朝早起きして成田までむかったから眠たくてよくねた。
■バリ着
夕方5時過ぎにバリについた。空港の装飾がアジアはアジアでも「東南アジア」だった。オレンジと黒いコンクリートのイメージだろうか。ハイビスカスなどの鮮やかな南国のイメージとは少し違っていた。ここからは本格的に言葉の理解できない外国になるかと思うと緊張する。機内で勉強しようとインドネシア語の載っているガイドブックを手荷物に入れていたけれど結局挨拶すら身について無い状態だった。スラマッパギというのは覚えたけれど、挨拶も時間によって細かく分かれているんだもん。中国語みたいに「ニーハオ」だけで一日中OKなのが恋しいぜ。ホテルロビー 中央は天井が高く、開放された空間設計になっている | ホテルロビー | |
ホテルの楼(wing)間を移動する渡り廊下 | ||
お客の西洋人夫婦がえさをやっていた |
■チェックイン
レセプションはカウンターとは別になっていてはいってすぐのソファに案内された。そこがレセプションになっているみたいだ。そこでお絞りとジュースがでてきた。すてき!予約している自分の名前を告げたらすぐに確認が取れた。準備ができたらお部屋に案内してもらった。案内はさっきの入り口のところで荷物をもってくれたおじチャンだった。おじチャンは背が低くて色は普通の黒さで目が大きかった。「日本語はあんまりうまくなくてごめんなさい」といっていた。私は英語でしかしゃべれないと思っていたからそれで充分だった。ロビーが2Fで私達の部屋は1Fらしい、部屋番号の最初の3というのは棟番号1wingとか2wingとかになっている)つぎの1が1Fということ、あとの2桁は部屋番号だった。私達は3棟だから、ロビーからはちょっと遠い、エレベーターで1Fに降りてそれから少し歩く。方向感覚の優れていない人はきっと何日いても迷うだろう。でもそこからはプールがすぐ側だった。外にでたらすぐプールだし、1Fだからベランダは外と隣接していた。ベランダのテーブルも素敵だった。部屋はタイルのベージュを基調にしたつくりでゴージャスだった。テレビは緑の棚にはいっていてそれが開かれて音楽がかかっていた。welcomeという感じだわ。お風呂は足が伸ばせるほどの広さに+シャワールームもあった。それからソファーセットと机、ベランダがあって、なぜかベットのとなりにベビーベットがあった。小さいお子さんがいるお客さんと間違えてセッティングしてしまったんだろうね。子供はいないっていったら、あとでしまうようにいっておくよといってくれた(結局撤去にこなかったけれど)私はいいけれど他のお客さんが必要なのに間違っても持ってきてしまっていたなら可愛そうだよね。
白とクリーム色を貴重とした清潔感のあるインテリア。右奥にあるのがかわいいベビーベット。 | バスルームはすごーく広かった。男性でも楽々足が伸ばせるバスタブのほかに、ガラス張りのシャワールーム、それと別にトイレがついている。 | ||
いろんな装飾品がセンス良く飾られている | 窓を出るとバルコニーになっている。 1階なので外とつながっている。外はすぐプールだ。 |
お店はビーチサイドにずーっと並んでたっていて、どの店もビーチにテーブルと椅子を置いていた。お客さんはどこもまあまあ入っている。お客さんのために音楽演奏をしてまわる人達もいたし、とうもろこしみたいなのを売っている人もいた。隣のお店の方がお客さんが沢山はいっていたけれどまあいいか、私には選ぶことができなかったんだし。
最初に飲み物を頼んだ。何を頼んで良いのかさっぱりだったけれどとりあえず目に付いた「YOUNG COCONUTをたのんだ。若いココナツ!?なんてかわいいーなんて思ったけれどそのまんまの若い(熟していない)ココナッツだったんだよね。穴をあけてそこにストローを挿して飲む。スプーンもついているので、中の果肉をうす-くすくって食べることもできる。中国で食べるココナツよりも倍くらい大きくて、YOUNGというだけあって緑色だった。中国のココナッツジュースは実はあんまり得意じゃなかった。だから今回も失敗したなーと思ってたんだけど飲んでみたら熟してないココナツは味が濃くなくてほんのり甘かった。なかなかいける!大きいから量もあるし、南国を感じられていいセレクトだった。
飲み物がきてかなーりたってからやっとメニューがきた。メニューはどうやって選んだら良いんだろうねーと妹と相談していたらウェイターさんがきて魚を選んでくださいといわれた。魚はお店の中においてあってそこまでいって選んで計って料理にするみたいだ。値段はメニューに書いてあったけれど覚えていないし、どれかどの魚なのかもわからない。バリの魚といわれたものを2種と妹のために(私は食べられないので)小さいエビを2尾選んだ。大きなロブスターがお勧めだったらしいし、私もせっかく海鮮の有名なジンバランビーチにきているんだからロブスター頼んだら?と思ったけれど私が食べられなくて妹一人でただロブスターを食べつづけるのも可愛そうな気がしたし小さなエビと魚にした。妹も魚食べたかったみたいだし。
魚を選び終わってまた席で待っていた。待って待ってかなり長い時間だった。ウェイター・ウェイトレスさんは沢山いるのに食事が運ばれてくるのがめちゃくちゃ遅い。後から入ってきた日本人グループもやっと飲み物がでてきたところでかなり待たされているようだった。日本だったら完璧にお客さん帰っているだろう。私も忘れられていると思って疑わなかったもん。
やっと魚がきた。暗かったからよく見えなかったけれど白身魚が醤油?風のソースがついて、サラダも盛られていた。2種の魚はどちらも微妙の味が違っておいしかった。日本のよりは油っぽい料理の仕方だけど、中国北方の泥臭い魚より100倍美味しかった。醤油風なのでご飯がすすむ。ご飯は籠みたいなのに入れられている。最初あの籠がご飯が入っているのがわからなかったから、「あれください」っていってしまいそうだったけれどいわなくてよかった。ご飯だけ頼むなんて恥ずかしいよね。お米は思ったよりぱさぱさしていなくて美味しかった。最近まで胃が悪くて少食だったのが嘘みたいに美味しく食べられた。 | ||
↑左奥の2皿が魚、真ん中のソースをつけて食べる。ソースは辛いのとちょっと辛いのと辛くないソースと説明された。右手前が若いココナッツ、でかい! | ||
◆上海人
隣にはにこやか笑顔のおじさんとアジア人2人がいた。にこやかおじさんとは何度も目が合った。どこの人かなーとずっと見ていたんだけど、中国語が聞こえてきたので中国人だということがわかった。バリにきているということで台湾人だと勝手にきめてかかっていたけれど、「どこのひとですか?」ってきいたら上海の人だった。ほー上海のお金持ちさんだろうか。2人は親子でにこやかおじさんはバリ人の通訳だということだ。バリ人通訳をやとって案内してもらっているのかな?中国語通訳するくらいだから華僑なのかときいてみたら華僑じゃないということ、でも中国語は華僑の人みたいに流暢だった。上海のお兄さんも「彼の中国語はすごい。自分たちのいったことが全部理解できるし、相当すごい」と。本当に中国人みたいなしゃべり方だった。すごいなぁ、日本人が中国語しゃべると日本語なまりになるようなそんななまりはそのおじさんの中国語には感じられなかったし、むしろ華僑のような話し方に近かった。 上海の人たちに案の定どこから来たのだ?ときかれたけれど、外国まで来ている人だから日本人だということをわざわざ隠す必要はないと、正直に日本人と答えた(中国でなら軽率に日本人だということは言うとよいことはないのであまりいわない)だから日本のどこの人かときいてきた。私の場合故郷がかなりマイナーだから近くの有名な都市の名前を言っておいた。こういうとき東京とか大阪とか有名な土地の人はいいなぁと思う。たとえば栃木とかが故郷だとして仕方なく東京の近くっていったとして、あー東京は東京タワーがあって、大きな都市で新宿の繁華街がって言う話をもし相手が知っててしてくれたとしても、一緒に共感できないもんね。北京で中国語を勉強したといったら「それであなたの話す中国語は北京語なんだね!」といわれた。おじさんたちは上海の人だから私の話す巻き舌とかが北京語っぽさをかんじさせるのだろうけれど、厳密に言うと天津なまりなんだよね。まあ上海の人といっても標準語に近い発音だったし、すごくききとりやすい綺麗な発音だった。おじさんも白髪で結構初老だったけれど綺麗な発音だった。中国語で3人で会話して妹は中国語が全然わからないから一人ぼーっとしていた。それをみて上海の息子さんが「hensha」満面の笑顔でいっていた。直訳したら「とってもおばかさん」だけど、笑顔だったからけなしているわけではないんだろう。とりあえず気分を害してはいけないので妹にそのことばは訳さなかったけれど・・・。私は日本を除いたら中国が一番楽にコミュニケートできる場所なんだけど、彼女にとってはなにいっているのかわからない外国語にかわらないんだよね。妹も私のかっこよく中国語はなす姿をみて中国語勉強したらいいのにと思った(笑)◆ホテルへ帰る
食べ終わって満腹になるとまたどうやって帰ろうかという問題が浮上してくる。ボーイさんはsomeoneが送ってくるっていったんだけどそのsomeoneって一体誰だろう。アロハさんもなにも言わずに帰っていったみたいだし、レストランの人にいったらいいのだろうか?いったら何の話?とならないだろうか。とか私たちがホテルまでおくってくれるそのサービスを利用する人だっていうことを証明するものは存在するのだろうか・・・と色々考えた。そしてその料金が私たちの料理に上乗せされているのだろうかと考え始めるとさっきの魚は量り売りだったけれどいくらだったんだろうかとか気になってくる。ビーチサイドにきらきら揺れる明かりをみているのもここちよかった。どこかで聞こえる音楽と雑踏と波の音が非日常的で、でもここでは日常であることがわかってぼーっとひたっていたかった。がそうやっていつまでもここにいるわけにはいかない。ホテルまで無事にたどり着かないといけないし、あまり遅くなるのもよくない。勇気をだしてお勘定を頼んだ。会計は伝票に明細がかいてあるんだけど見てもわからないし物価も全然わからないのでそのまま出した。高いのか安いのかもわからない。お勘定のときもおつりを返すときも帰りの車のことには触れられなかった。ああ、もう自分たちでどうにかしなきゃならないのかなーと覚悟をきた。まあいいや、タクシー代だってそれほど高く無いだろう。ホテルも有名なホテルだから絶対運ちゃんは知っているし・・・などと考えながらたちあがったら「ホテルに帰るか?」と聞かれた。ああ、車サービスは健在だったのね。よかったぁ。たぶんここにくるお客さんの多くはその車サービスを利用してやってくるのだろう。ジンバランにはレストランはあんまりないし、普通ジンバランで食事をするならビーチでサンセットをみながら海鮮というのがおきまりだ。ビーチすぐそばのホテルはあんまりないと思うし、コンチネンタルとかフォーシーズンズとかの大きなホテルからお客様を車で送迎しているのかもしれない。あるいはどのお客は車サービスだからとメモをとって管理していたのかもしれないね。とりあえず車で帰れるだけでうれしかった。