2日目 ザグレブ観光→ドブロブニク移動→ドブロブニク観光

■起床

 一応6時に目覚ましをセットして寝た。昨日はロングナイトではあったけれど日本からきた私たちには時差ぼけというのがある。いきなり正午まで寝過してしまうということはないようだ。サマータイムである今はクロアチア時間の朝6時は日本時間の昼1時なのである。いくら前の日が明け方まで起きていようとも昼過ぎには起きてしまうのが普通のようだった(それでも十分な朝寝坊だが)
 なぜだか私はこのホテルをとるときは朝食なしを選んでいたようだった。今日はドブロブニクに移動するから早く起きると思って朝食なしにしたのかもしれない。ということですぐにチェックアウトができるように荷物をまとめてから外へでかけた。

↑朝6時のホテルからの眺め 街灯が日本より暗いように思う

■朝食を求めて

 ホテルをでたときは暗かったけれど歩いているうちに段々と明るくなり歩いている人も増えてきた。みんなこれから出勤だろうか。私たちはとりあえずお店があつまるイェラチッチ広場へと向かった。そこに行けば何か食べられるだろう。そしてその後はその先にある観光地エリアを歩いてまわればよい。ザグレブの観光地へは使いやすいトラムを利用してもよいが徒歩でまわれないこともないそうだ。ホテルの人もザグレブの地図を渡してくれて観光地エリアへは徒歩で15分でたどり着く、徒歩で全部見て回れると教えてくれたので私たちも歩いて行くことにした。

 イェラチッチ広場でレストランの看板をみつけた。お店は奥にあるようだ。どんな感じなのだろう?とのぞいていると後ろから「Need Somebody?」と声をかけられた。クロアチアのおじちゃんだった。私は「朝食を食べたい」といったら指で8を示してクロアチア語で何かいった。8時から開くということだろうか。まだ8時までは時間があるのでサンキューと礼をいってそこを離れた。

 ドラツ青果市場が近くに見えた。その近くにすでに開いているカフェもみえた。やったぁ!あそこで朝食をたべられる!私たちはそのカフェに入った。陳列してあったピザが美味しそうだったのでピザを頼んだ。私は包やきピザとオレンジジュース購入した。とても安い!お店の人はけして愛想はよくないけれど英語が話せる。すばらしい。クロアチアはイタリアに近いのでピザ屋さんがいっぱいあるとガイドブックにかかれていた。しかも旅行記によると美味しいらしいのでピザはクロアチアで食べてみたいものの一つだったのだ!

 ここはピザを専門につくっているお店ではないがピザは美味しかった。ボリュームもあり安いし最高だった。

↑私が頼んだ包やきピザ ↑オレンジジュース 普通の味だった
↑店内。外にも席がある。ちょっと寒いので中で食べる

ドラツ
ピザ   10Kn
ピザ   10Kn
飲み物 10Kn
飲み物 12Kn  
      42Kn

■ドラツ広場を観光

 ドラツ青果市場はザグレブの胃袋とも呼ばれる歴史のある市場だそうだ。赤いパラソルがかわいい目印なその広場は新鮮な野菜や果物が売られていた。クロアチアに住んでいるならばこういうところで買い物をして料理をしたりするんだろうなぁと想像を膨らませる。日本であまりみたことのないようなものもみられた。

 ドラツ広場の写真は私はカメラの設定を直すのを忘れてそのまま撮ってしまったためとても暗く映っている。実際は朝なのでもっと明るい。

↑赤いパラソルが並んでかわいい雰囲気
↑焼き菓子だろうか
↑これはチーズだと思われる。
 日本ではあまりみかけないダイナミックな大きさ
↑ザグレブの台所といわれるだけあって、たくさんの野菜が並んでいた
↑綺麗につまれたかんきつ類。色鮮やかでいいね。

 その後「聖母被昇天大聖堂」の写真だけとって次は「石の門」をめざした。地球の歩き方の地図をみながらOpatovinaという通りを北から南へとおりていき西へいきそしてRadicevaという通りを北上して石の門まであるいた。

↑こういうのって日本にはないよねぇ ↑絵になる風景

↑かわいらしい建物。
↑おしゃれなオープンカフェ
↑意味が全然わからなかったけれどかわいいので。
↑店先にぶらさげてあったおもちゃたち
↑重圧な木の扉

 石の門は門の内部に、聖母マリアの肖像が納められた礼拝堂があるそうで、そこには礼拝にきた人たちがたくさんいた。写真を撮れる雰囲気ではなかったので写真はとらず次の目的地聖マルコ教会へと急いだ。

■聖マルコ教会での出来事

 石の門のすぐ近くにザグレブの旧市街のランドマークである聖マルコ教会がある。屋根のモザイクがとても印象的なこの教会。その屋根には二つの紋章がデザインされているそうだ。ひとつはクロアチア王国、ダルマチア地方、スラヴォニア地方を表す紋章で、もう一つはザグレブ市の紋章だ。

↑聖マルコ教会

 まず外から写真をとる。るるぶには7時〜とかかれているのだけれど正面のドアはしまっているようだ。私は横にまわってみるともうひとつドアがあるのを発見した。そこからシスターがでてきたので「入ってもいいですか?」ときくと笑顔で「いいですよ」と言われた。ウェルカムの雰囲気があった。

↑このステンドグラスは見とれるほど美しいと思った

 さきほどのシスターはでていったのだけれど、中にはシスターがもう一人と住民のおじさんが一人お話をしていた。私たちは中でステンドグラスをみたりしていた。しばらくするとシスターとおじさんは違う部屋へといった。そして電気が真っ暗になった。
 シスターとおじさんの話声は聞こえる。教会は開いているのに電気が消えた教会。しばらく意味がわからなかった。

 意味がわからない私たちはしばらくしたら電気がつくのかと思って待っていた。がしかしそこにシスターがやってきて「でていって」ジェスチャーをされた。

……、確かに私たちは信者ではないからでていけと言われても仕方ないのかもしれない。がしかしここは「るるぶ」にも「地球の歩き方」にも載っている観光スポット。観光スポットとしても訪れたいと思う人も多いのではないかと思う。もしザグレブで宗教的な場所、聖マルコ教会と聖母被昇天大聖堂を観光地として外すとすれば、ザグレブの観光地はほとんどないだろう。イェラチッチ広場と青果市場くらいになるのではないか?石の門も礼拝堂がある。信者ではないのなら遠くから見る、あるいは外だけみる、という風にするのが一番信者に敬意を払った観光の仕方なのかもしれないが、でていけとジェスチャーされてしまって一気に暗い気分になってしまった。

■ケーブルカー

 66mと世界一短いケーブルカー、このケーブルカーには載らなかったのだけれどその到着駅にきてみた。本当は到着駅そばにあるロトルシュチャック塔にいって塔にのぼりたかったのだけれど歩き方に11時〜と書いてあるようにあいていないようだった。すぐそばのケーブルカー到着駅から見下ろすザグレブ市内が綺麗だったのでしばらくそこで景色を眺めた。
 さっきの教会の一件で気分が暗くなってしまってザグレブ観光をする気を失いかけていた。ロトルチャック塔にも登れない。11時頃には空港に着いていたいので11時から始まっても間に合わない。あと観光する場所は、聖母被昇天大聖堂くらいしかないのだがさっきの教会でのこともありあんまり乗り気になれない。とりあえずイェラチッチ広場にもどってアイスクリームのお店に行くことにした。

↑ケーブルカーの駅から見下ろす
↑これがロトルチャック塔だと思われる

■イェラチッチ広場

 露天のようなものが広場にでていたのでのぞいてみる。オリーブオイル、ジャム、ワイン、色々なものがあって面白そう。ドラツ青果広場は本当にそこに暮らしている住民のためのものであるけれどこちらは観光客もお手軽に購入できそうな雰囲気だった。
 ガイドブックにイチジクがクロアチアを代表する果物だと載っていた。売ってたら買いたいな〜とみているとお客さんでにぎわっている一つの露天においてあった。おじちゃんにいくらですか?と英語できくとちゃんと英語で返事がかえってくる。確か30Knだったかな。手作り風の袋なんだけど「BIO AGRICULTURE」とかかれてある。おじちゃん曰く、おじちゃんが責任者なんだって。試食のイチジクもだしてくれた。味はまあまあだったので購入することにした。話してみるとおじちゃんはそれほど英語が流暢ではなかったけれどなんでも30年ほど前に日本にいったことがあるんだって!東京や名古屋や色々いったといっていた。30年前にクロアチアから日本にいくなんてお金持ちなのか、それとも有力者なのかおじちゃんけっこうつわものか?(笑)かんじのいいおじちゃんだった。おじちゃんのお店が一番賑わっていたしね。

↑イェラチッチ広場にあるイェラチッチ総督の像
↑露天のようなもの。
 いちじくのおじちゃんは手前の黒ジャケットにジーンズ
↑これが購入したイチジク
↑噴水

■ミレニウムでアイスクリーム

 クロアチアはアイスクリームがかなり美味しいらしい。ザグレブで行きたいと狙っていたアイスクリーム屋さんは二つあったのだけれど、その中の一つ「ミレニウム」が探しやすそうだったので行ってみた。まだ時間が早いからか(朝8時くらい)アイスクリームを買って店内で食べている人はいなかった。
 注文の仕方がよくわからなかったけれどアイスクリームの種類をひとつ選択すると「それと?」って感じだったのでもう一つ指差すとひとつのコーンに一緒にいれてくれた。アイスの細かい注文の仕方は難しそうだったのでいわれるままにする。

↑ミレニウムの店内。美味しそうなアイスクリーム、ケーキが並ぶ
↑紅茶を頼むとすごい入れ物できた。
 上側がポットで、その下がティーカップになっている
↑レモンティーを頼むとレモンのくし切りがでてくる。
 ここではひと切れだったが2切れでるところも多かった。
↑これが頼んだアイスクリーム。
 私は寒かったので食べなかった

ミレニウム
アイスクリーム 17kn(アイス7kn×2+コーン3kn)
紅茶       14kn                   
          31kn 

■聖母被昇天大聖堂

 ミレニウムでたっぷりと時間をつぶして最後に聖母被昇天大聖堂を見学にいくことにした。まずは外から写真撮影。中に入るのには勇気がいったけれど外からみたかんじたくさんの人が中に入って行っているようなので私もはいってみる。中では何かが行われているようでたくさんの人がいた。そして中は広いので後の端っこの方にいれば特に目立つことはなかった。ここでは「でていけ」と言われる可能性は聖マルコ教会よりかなり低そうだった。それでも誰かが東洋人である私の外見を発見すれば信者ではないのでは?って疑い始めるかもしれないのでできるだけ目立たないように願っていた。それでもやっぱり長居はできなかった。注意されて気分が沈むのが嫌だったから。なのでちょっとだけ中にいてすぐに外に出た。もちろん写真はとらず。やはりそれがいいのかなぁ。でも日本にはない大聖堂の美しさをよーく見たいって気持ちはあるんだけどね。

↑綺麗なお花にかこまれた聖母被昇天大聖堂
↑素敵な時計。実際に使われている。こんなの私も欲しい
↑この欧風の建物はおトイレ

↑入り口のドアの上には細かな彫刻が ↑見事!としかいいようのない繊細さ

■ホテルに戻って移動

 そろそろ時間がきたのでホテルに戻ることにした。結構寒い。温かいコートをもってきてよかったなと思う。ホテルをチェックアウトして昨日と同じようにトラムにのって長距離バスターミナルへ向かう。しかし昨日と違うのは今回はちゃんとチケットを購入できたということ。乗り場のそばにはチケットをうっている売店があるのでそこで買えばよい。お店の人はクロアチア語を話したけれど私のいう英語はちゃんと通じているようだった。

 トラムにて長距離ターミナルへ着く。空港まで行くバスはどこからでるのだろうか?昨日空港からきたバスた到着した場所は駐車場のような場所だったのでそこから発車はしないと私は思った。そしてあちこち探してみたのだけれどみつからない。インフォメーションできてみたけれど1階だと言われた。そして探してみてやっぱりないので昨日の駐車場にいってみるとバスがあった。そこから出発するようだった。なんだかねぇ〜、空港行きって標識があればすぐにわかるのにね。

 出発時間をきいてみるとちょっと間に合わないように思えた。仕方ないのでタクシーで行くことにした。乗り遅れるのは嫌だったからね。タクシーは長距離ターミナルに乗り場があるのですぐに乗れた。

トラムチケット(キオスク購入)
8×2=16Kn

タクシー
142Kn(スーツケースの料金込)

■ドブロブニクへ

 ザグレブからドブロブニクまでは約一時間。あっという間に着いた。昨日散々飛行機にのってもう飛行機に乗りたくないわって思ったけれど1時間くらいなら我慢ができた。

↑プロペラ!ちょっと緊張
↑降りたったドブロブニクの空港はこんな感じ。まわりに山がたくさん
 近くに山がたくさんある。

クロアチア航空(早めにネットで購入すると安い!)
エアーチケット
 433.04Kn×2=866.08Kn

■ドブロブニクの町へ

 ドブロブニクの空港はとてもきれいだった。新しいのだろうか?ぴかぴかだった。悪いけれどザグレブよりもいけている。やっぱりヨーロッパからたくさんのバカンス客が訪れるだけあって違うのだろう。規模は大きくない。
 外にでるとすぐにドブロブニクの市街地へいくバスがある。規模の大きくない空港は便利でよい。ガイドブックにはバスは長距離バスターミナルまでしかいかないと書かれているが運転手に「ピレ門まで行くのか?」ときかれてバスは旧市街の入り口ピレ門まで行くということが分かる。バスを乗り継ぐ必要がなくなったのでラッキー!がしかし長距離バスターミナルにてスプリット行きのバスの時間を確かめようと思っていたのでその点ではアンラッキー。

 バスにはたくさんの観光客らしき人がのっていた。さっきの飛行機でも一緒だったけれど日本人夫婦がひと組いた。あとは皆西洋人だったけれどガイドブックやカメラを手にしているので旅行客のようだ。残念ながらどこらへんの国の人なのかは全然見当がつかなかった。

 バスは渋滞に巻き込まれた。工事をしているようで一時期全然前にすすまなかった。しばらくして進みだしたのでよかった。

 ドブロブニクの旧市街が見えてきた!
 第一印象は、本音を語るとガイドブックでみたほど屋根がオレンジではない!と思った。写真のマジックというか印刷のマジックというか、写真でいうと赤みが強く出るように撮影しているのかなと思った。まあそれはそれで、それらの美しい写真があったからこそ私がこの地にやってきたわけだからそれらも必要なものなのかもしれない。私も将来写真の腕があがったらきっとそういう調整をして写真を楽しむだろう。それは実際に目で見ることと写真の違いなのだろう。そう思おう。きっとドブロブニクには屋根のオレンジ色が濃いこと以外にもっとすばらしいものがあるだろう。そうだ、それが旅行の楽しみではないか。屋根の色はまあ気にしないようにしましょう(笑)

■ピレ門到着

 この町はインターナショナルな観光地だということを証明するかのように、このバスの運転手さんはまず英語で「最初の停留所である、ピレ門にあと数分で到着します」と流ちょうな英語のアナウンスをしてくれた。クロアチアの人は英語が皆上手だけれどこういう英語のアナウンスのあったバスはこのバスだけだった。さすがドブロブニク。オレンジの件は君が悪いわけではない(笑)

 ピレ門についた。ピレ門は旧市街への入り口でもあり、バス停でもありたくさんの人でいっぱいになっていた。おおこれぞ観光地という感じがした。失礼だがザグレブは観光地のように思えなかった。日本人もそうだけど観光客の姿が少なかった。それは朝早かったからかもしれないが。

 私たちはまずホテルにチェックインすべきだったのだがホテルはピレ門から少し離れているしお腹が減っているので重いスーツケースをごろごろを押しながら食事する場所を探した。

 するとガイドブックにも載っている「プロト」がみつかった。このお店は安いお店ではないけれどまあ滞在中に一度は訪れようと思っていたところなので入ってみることにする。「二階に上がってください」と言われた。私の1ヶ月旅行用特大スーツケースも一緒にと言われた。げげげ、石畳をごろごろするのにも苦戦していたのに階段は勘弁〜「重くて運べないんです」といったらウェイターさんが運んでくれるといった。「君にとっては重たいけれど僕にとっては重たくないよ」と言っていた。いいひとだ。

■プロトで食事

 二階はとても雰囲気のよい場所だった。お客さんもたくさん入っている。評判のよいお店のようだ。私たちは今回の旅行で初めてクロアチアらしい料理を注文する機会を得た。ドブロブニクはシーフードが有名、そしてトリュフの産地も国内にある。シーフードはシェフのお勧めグリルというのを頼み、もう一品はトリュフのパスタを頼んだ。

 わくわくしながら食べた生まれて初めてのクロアチアの料理はとってもおいしかった!お店がよかったのか料理のチョイスがよかったのかとてもおいしかった。

↑これは皆さんに運ばれてきた、ズッキーニとツナと海老の前菜
↑シェフのおすすめのグリル(220kn)
 おすすめとだけあってものすごく美味しかった!
↑トリュフのパスタ(140kn)
 これはボリューム満点の濃厚ソースで最高!
↑ミネラルウォーター(ガスなし)
 レストランではガラス瓶でててくる
↑プロトの外観

プロト(レストラン 二人分)
ミネラルウォーター
シェフのおすすめのグリル
トリュフのパスタ
パン
エスプレッソ
紅茶                   
                  498kn

■ホテルチェックイン

 ドブロブニクでのホテルが今回の旅で私が一番楽しみにしていたホテルだった。どこかのサイトでドブロブニクで一番のおすすめのホテルと評されていた「エクセルシオール」を予約していた。ピレ門からは遠いけれどホテルからの景色が最高だということ。綺麗な景色をみるのが何よりもすきな私はこのホテルを楽しみにしていた。

 重たい荷物を持って再度歩き始める。旧市街の中は石畳なのでどでかいスーツケースはごろごろしにくい。旧市街をでるとアスファルトなのだけれどホテルまでは上り坂になっているのでこれまたスーツケースは進みにくかった。しかし距離的にはタクシーに乗るような距離ではない。バスはあるのかどうか、さがすのも面倒だった。

 ふうふういいながらホテルに到着した。思ったよりも遠く感じたのは荷物のせいだろう。汗をかく。ドブロブニクはクロアチア北部にあるザグレブと違ってクロアチアの南端に近いところにあるので気候もザグレブより大分温かい。周りの人がきている服装も半そでや短パン、海で泳いでいる人もたくさんいるのだ。そんな中登場したモッズコートにストールをまいている私は人の目にはどう映るのだろう。寒い国から来たのじゃないのにね(笑)

 エクセルシオールは5星ホテルなのだが、立地上しょうがないのかもしれないけれどホテルのエントランスやレセプションは豪華な感じは少しもなかった。むしろ狭い。レセプションも人が足りていないのか待たされる。

■ホテルの部屋

 ホテルの部屋に入ったかんじは、値段の割にはそんなに広くないなといった印象だった。インテリアは白とベージュを基調としていて清潔感もあり、温かみもある。この部屋の特徴としてはバルコニーがついていること。それが付いているためについていない部屋よりも高いのだけれど窓をあけるとバルコニーがあった。

 バルコニーとは他のお部屋のバルコニー及び通路とつながっているのだけれど、それぞれの部屋のバルコニーとして区切られていて、2つのデッキチェアに、小さなテーブルと椅子のセットがある。ここでまったりしながら海や旧市街の城壁を眺めて時を過ごすかと思うと、それ以上に素敵な時の過ごし方がないように思えた。うん、これはいいな、と思った。

↑落ち着くインテリア
↑ボーダーのクッションがところどころ配置されていてアクセントになっている
↑こちらは洗面台(右)とシャワールーム(中)、そしてトイレ(左)
 トイレの左側に浴槽がある ここにも歯ブラシがなかった。
↑これが部屋のバルコニー、垣根が隣の部屋との境となっている。
↑この階の部屋にはすべてバルコニーがあるがすべての階にあるわけではない
↑プライベートビーチでくつろぐホテルのお客さん

■観光

 チェックインも終わり旧市街に観光にでかける。時間があれば今日城壁めぐりをしたいと思っていたのだけどもうすでに五時だったので城壁巡りは明日することにして旧市街を地図片手にうろうろした。人であふれる旧市街はとっても魅力的だった。ザグレブとは全然印象が違う。建物はすべて綺麗で道にもごみは落ちていない。ザグレブにいっぱいあった落書きもないし綺麗な町だ。

■バニェ・ビーチ

 ホテルから旧市街へ行く間にバニェ・ビーチという公共のビーチがある。ここはドブロブニクではめずらしくビーチと呼ぶに適切な浜辺というのが存在する。実際には小さい小石が浜辺となっているようで日本の感覚でいう砂浜ではないがいいかんじのビーチである。10月初めといってもドブロブニクの日中の気温はまだあたたかいのでこの日も泳いだりビーチで日光浴している人達がいた。一人だけ西洋人の若い女性のトップレスを発見!

 遠くからみてもそうだけど近くに来てもこのアドリア海の水の青さにはおどろく。寒くても水浴びしたくなるような綺麗な海だ。

↑小石のビーチ
↑水がとっても綺麗
↑ドブロブニクのほとんどのビーチはこういった岩場
 岩の上で寝ている人も映っているね
↑近くの売店に寝ている猫発見!くっついて寝ている姿が超可愛い!
↑気配を感じて起きた!
↑一匹どこかに行ってしまった。眠たそうな顔

■プロツェ門より旧市街へ

 ドブロブニクの旧市街に入る門は3つあって、一番メインとなっているのはピレ門で町の西側にある。ホテルから一番近いのがプロツェ門でありここから旧市街に入る。もうひとつの門ブジャ門は町の北側にあり高台にある。一度だけ利用したけれど他の二つの門ほど使用頻度は高くないと思う。

 プロチェ門、実はこのときはあんまり門の写真を撮っていなかった。また後ででてくると思う。

↑プロツェ門、この重りみたいなのは何に使うのだろう?
↑大砲があった。要塞都市という感じ
↑かつて主要な港だった旧港に入ってこようとする船を見定めていたのか…
↑城壁の上をみると教会の十字架がみえる
↑プロチェ門をはいってすぐ。城壁に囲まれて
↑階段も歴史をかんじ、かつ美しい
↑建物の一つ一つが日本人の私には新鮮に映る
↑たぶんドミニコ会修道院 ↑城壁は結構高い
↑たぶんドミニコ会修道院 ↑城壁に不思議な窓?があった。何だろう

■旧港

 旧港とはかつてドブロブニクの海からの玄関口でありドブロブニクの繁栄を支えていたのだが、現在主要港としての役割は長距離バスターミナル近くにあるグリュージュこ港へと移し、現在はすぐ近くのロクルム島行きのボートやグラスボート等観光用の船が発着する港となっている。小さな旧港だがとても雰囲気のある場所だ。現在はいくつかのレストランがありそのオープンテラスでは素敵な旧港の眺めをみながら食事をたのしめる。夜は特によさそうだ。

↑旧港にあるアイスクリーム屋さん。素敵なオープンカフェが並ぶ
↑ドブロブニクにはすぐ近くに山が迫っている
↑旧港に戻ってくる船
↑こんなボートで大丈夫なのかと心配になる。
↑人懐こい猫発見!人がすぐ近くまできてもぼーっとしている。平和だなぁ
↑港。しかし日本の港とは全く雰囲気が違う。おしゃれな感じ。

■旧市街の中へ

 さらに旧市街の中に入り本格的に観光を開始する。

↑ここをくぐるとルジャ広場。
 目抜き通りであるプラツァ通りの東の端となる
↑ここがルジャ広場。
 ここからピレ門までのプラツァ通りはいつも人が一杯

■聖ヴラホ教会にて

 ルジャ広場にはいってすぐに聖ブラホ教会がある。ここは街の守護神、聖ブラホを祭る教会。この教会は門があいていて住民ではない人達も出入りしていた。中には私のような一眼レフカメラを首からさげた東洋人も数人いたし、西洋の人もカメラで撮影している人がたくさんいた。この教会は観光客にたいしてとても寛容な感じがする。中には椅子があったが中の方まで入る勇気はなく私は入り口付近からみることにした。中では聖歌だろうか、綺麗な歌声で歌っている人達がいた。教会の厳かの雰囲気の中に清らかな声、そして観光が始まったばかりなのでうきうきした気分もあり心地よい気持ちになった。一曲終わり拍手をしてその場をでた。やはり信者ではない私は教会に長居はしにくい。次の観光場所へ行こう。

↑スポンザ宮殿。かつては税関や保税倉庫がおかれていたところ。
 中には入っていないが、現在は公文書館となっているそうだ。
↑聖ヴラホ教会
↑教会の中
↑歌っている人達と聞いている人達 ↑歩く人達と聖ヴラホ教会外観

■オノフリオの小噴水

 ピレ門のそばにオノフリオの噴水という大きな噴水があるのだが、ルジャ広場にはオノフリオの噴水というのがある。大噴水ほどちやほやされていないがその水は飲用可能ということでペットボトルに水を入れる人、そしてその上にはそこで水分補給及び水浴びをするたくさんの鳩がいた。

↑この噴水は鳩達のもの、という感じすらする
↑建物が美しい
↑もはやどこだかよくわからず、多分青空市場のあたりで撮ったのかな・・・

■グンドゥリチェヴ広場・青空市場

 グンドゥリチェヴ広場という場所には青空市場がでている。規模は小さいがポプリやオリーブオイルなどちょっとしたお土産によさそう。まだ旅が始まったばかりなので真剣にはみずに先を急ぐ。

↑広場にあった像
↑青空市場
↑ポプリ等を売っているようだ

■聖イグナチオ教会方面へ

 青空市場の先に階段があったので登ってみた。こういう階段は味があってよい。

↑聖イグナチオ教会へ続く階段
↑後を振り返ってみるとこんなかんじ。手前はカフェのオープンテラス。
 奥は青空市場のテント

■聖イグナチオ教会方面から城壁に沿って裏道散策

 聖イグナチオ教会のあたりは観光客が少なくて教会の中には勇気がなくて入れなかった。外で撮影する。この教会の前は広場というか建物のない広い空間があるのだがその先に庭付の民家がある。住んでいる人達にとっては教会も生活の一部ではあると思うんだけど信者ではない私にとっては一瞬その組み合わせにおどろく。

 聖イグナチオ教会を過ぎると城壁につきあたるので今度はそれに沿って裏道を散策してみることにする。どんな光景が待ち受けているのだろう、わくわく。

↑聖イグナチオ教会
 ここは人が少なそうだったので中には入らず
↑その先、城壁にそって

■裏道散策

 最高に真剣勝負でサッカーをしている子供と大人がいた。大人はコーチだろうか。あまりにも真剣で通って行く通行人にボールがあたるかもとなど考えないようだった。なので大人の通行人があぶなすぎて走って通り過ぎていった。狭い路地での真剣サッカー、確かに怖い。 

↑真剣サッカーと逃げる通行人

↑落書きのようだったけれど芸術的なので ↑こういった道を進んでいく。
 右の高い壁は城壁。その向こうはアドリア海
↑洗濯ものと植木のある風景 ↑オレンジ色の屋根の家々がみえる
↑何かよくわかならないけど味のある外壁 ↑階段で何かをしている子供たち発見
↑カード遊びに夢中になっているドブロブニクの僕ちゃんたち
 カードが遊戯王のような気がして気になったけれど結局わからず
↑こういう干し方が一般的であるようだ
↑窓
↑この家の人はオレンジ色が好きなのかな

■超癒しボーイ

カード遊びの男の子たちは真剣そのものでこっちに目もむけなかったが、そのそばでおばあちゃんに見守られて一人で滑り台で遊ぶ男の子がいた。おばあちゃんに「だめよ〜」と怒られながらも滑り台を登ったり降りたり、色んな登り方や降り方を研究しているようだった(笑)

そんなボーイを隠し撮りしていると気づかれた!おばあちゃんにではなくてボーイにだ!ボーイは何か私の理解できない言葉を発しながら走って滑り台から離れた。どこにいくのかとおもえば私の目の前にやってくる。ボーイは私のカメラに反応して写真を撮ってほしいということだったのだ!

↑滑り台で一人懸命に遊ぶボーイ

 ボーイはちょっとだけ笑ってくれた。癒される。そしておばあちゃんに「ありがとう」か「さようなら」かをいいなさいね、といわれているようだった(全部クロアチア語なので不明)。ボーイは小さすぎてきっと英語が通じないだろう。こういう時のために最低限のクロアチア語会話を頭に入れておけばよかったと反省。ボーイは満足して私の前からどこかへ行った。さようならボーイ。君は最高にかわいいよ。

↑私の目の前にやってきたボーイ ↑はにかんで見せる。かわいい
↑「パパ僕もお手伝いするぅ!」

 ボーイとの出会いでこの裏道散策は最高のものとなった。カメラが大きいのは首には負担だがこういうときはとてもよい。小さな子供でも簡単にそれをカメラだと認識してくれるからだ。ザグレブでも同じように一眼を持った日本人が歩いていた。少し離れたところに遠足らしき大量の小学生達。小学生は目ざとくそれを見つけて一眼レフの日本人にむかって手を振ったり笑顔を見せたりの最高のパフォーマンスをしてくれていた。クロアチアの子供たちはカメラ好きなのだろうか。重たい一眼レフを日本からもってきてよかったと思った。ボーイのこの写真は私の宝物だ。

↑お花とパラボラアンテナと旧市街の家々 ↑こんな水道もあった、昔から使われてそうだね
↑民家をのぞいてみる ↑こちらはカフェのオープンテラス

■暗くなってきたので

 そろそろうす暗くなってきそうだったので裏道散策は終わりにして大きな通りにもどることにした。ピレ門までもどってきた。ドブロブニクの旧市街は規模が大きくなくて方向音痴な私も迷う心配がなくて安心できる。

↑これがピレ門入ってすぐのオノフリオの大噴水 ここはいつも人がいっぱい
↑噴水すぐそばのポスト。ここで両替もできる

KONZUM(スーパー)
ミネラルウォーター 1.5L 5.99Kn
 

■夜の旧市街

 夜になるとドブロブニクの旧市街は一段と魅力的になる。

↑うす暗くなってきた ↑カフェ

↑目抜き通り「プラツァ通り」 ピレ門方面
↑プラツァ通り、プロツェ門方面
↑オープンテラスの席
↑夜の聖ヴラホ教会 ↑ルジャ広場

↑プロツェ門から旧港をみる。素敵な夜景だ
↑夜のプロチェ門

■ホテルへ戻る

 ひとまずホテルへ戻る。それから食事にでかけようかと思ったのだが今日お昼を食べた時間が遅くてかつ量が一杯だったので夜は何も食べずにそのまま寝ることにした。

 寝る前にバルコニーからみえる旧市街の夜景を撮影

 今日も移動があり疲れたので早めに寝よう。明日はドブロブニクの観光をしっかりしよう!

↑海と旧港付近
↑WBをかえるとこんな感じ、肉眼でみるとひとつ前の写真の方が近い
↑ズーム。旧港のあたりはレストランのテラス席がいっぱいある。
 今頃賑わっているだろうなぁ
↑何なのかわからないのだけど、バルコニーから左側をみるとみえる景色

エクセルシオール(ホテル)
一泊      2042Kn
市税 7Kn×2=14Kn

          2056Kn

前の日へ          次の日へ

 

 旅行記TOPへ

TOP 旅行記 プロフィール 掲示板 チャット 日記 笑話 お菓子 映画 リスト フォトレポート
コラム 100の質問 天津街ガイド 過去Top 
暮らし方
 ブログ




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!