シルクロード敦煌へ 母娘旅 3日目

1日目 地元空港→上海浦東空港→西安空港→敦煌空港                 (敦煌泊)
2日目 敦煌観光(市内、莫高窟)                                (敦煌泊)
3日目 敦煌観光(鳴沙山・月牙泉)                           (敦煌泊)
4日目 敦煌観光(西線:敦煌古城、西千仏洞、陽関、玉門関、ヤルダン地質公園)   (敦煌泊)
5日目 敦煌観光(雷音寺)、敦煌空港→西安空港→上海浦東空港            (上海泊)
6日目 上海観光(上海植物園)、上海浦東→地元空港 

■朝食@敦煌山荘摘星閣

さて、今日からは砂漠を見ながら朝食楽しめる。
このホテルではこれが楽しみだった。

このホテルでも朝食は7時から9時。
この時間帯が敦煌のホテルのスタンダードなのかな。

日の出が7時半ごろなので7時はまだ暗い。
だけど明るくなるのが見れたらと思って、急いで準備して「適星閣」へ向かう。

外のエリアは暗くて寒かった。
ここで食べるのは正直きついかも、、、

中のエリアをみると、人で賑わっていた。
皆中で食べるんだね、やっぱり、と思って私たちもとりあえず中に。

外には席と飲み物、それからスープがあるみたいだったけれど、ビュッフェは基本的に中にすべてそろえてある。

入るときに朝食券をスタッフの人に手渡す。
スタッフの人も日本でいる冬用のきちんとしたコートをきている。そりゃここが仕事場なら寒いだろう。

中は雰囲気がよい。
昨日のホテルよりも西洋人のお客さんの姿が多くて、やっぱり外資系(香港)ということもあるのかな、ターゲットが違うようだ。

日本人は一人も見かけない。
めずらしいね、日本からの旅行者ならこういうホテル好みそうだけどね。

ここでも麺はその場で作っている。
やはり麺が大切な主食の地域だね。

麺の作り方、実は西安出身の女性がみせてくれたことがあったのだけれど、日本人には珍しい光景。

お料理の方はお野菜系の炒め物などが充実していていろいろ楽しめた。
この日はお米がなかったようだったけれど、焼そばみたいなのがあったり、おかゆ、揚げパンがあるときもあった。

もしパンしか食べない西洋人がきたらちょっとパンのクオリティーに不満があるかもしれないが、
ぱっとみにはパンのバラエティーそろえてあるように見えた。

バケットもあって自分で切るようになっていたが、あまり食べられていないのか、この地の気候のせいかがちがちになっていた。

パンは私にとっては中華風の甘いパンに見えたけど、母は結構食べていたので、それなりのクオリティーなのかも。

洋食のスパゲッティーなどはなかった。
卵料理は作ってくれるので、オムレツとか目玉焼きとかコンチネンタルブレックファストみたいなのはできると思う。

スープは1種類くらいだったかな。
薄味だった。

春雨入り羊肉のスープがある時もあった。

寒い地域なので温かい汁物が種類多くてもいいかなって思った。

しかし総じて、満足。

食事の合間に、外の風景を撮影。

だんだんと明るくなっていく。
やっぱり不思議な光景だな。

こういうの日本にはないしね。

砂の山がとても大きいわけだけれど、すぐ近くで近代的に暮らしている。

これが砂漠のオアシスなんだよね。
本当に不思議。

     
 ↑手延べ麺を毎日提供している。    ↑麺の動画 とても大きな生地を体をつかって伸ばしているところ。
     
 ↑動画:麺を伸ばして大なべに入れるところ。    ↑作ってもらった麺と卵料理。麺が美味!
     
 ↑こちらは卵料理、ワッフルもあった。手前の赤いのは辛いやつ。
麺を入れてもらってから好みで加える。あと醤油とお酢もおいてあった。
  ↑ビュッフェ。 写っているのはパンコーナー。
よくみると中華系パンが大多数ではあったがパンが各種そろえてあった。
     
 ↑フルーツ。フルーツは棗、バナナ、梨など    ↑トマトと卵の炒め物、青梗菜、麺、じゃがいも、野菜の炒め物。
野菜の炒め物系が数が多くて女性としてはうれしかった。
     
 ↑餃子が一種類だけだったけれど毎日あっておいしかった。
アルミホイルの中はサツマイモ。だけど日本のお芋と違ってほくほく。
   ↑卵手作りコーナーにあったワッフルとデザートコーナーのロールケーキ
右のはカットされた月餅。
     
 ↑まだ外は薄暗い。    
     
 ↑この日は外で羊肉湯(羊肉のスープ)を提供していた。
だけど外で食べている人はいなかった。
   
     
 ↑昨日はここで夕ご飯を食べた。    ↑客室が並ぶ。私たちの泊まった部屋もここから見えるし、逆に部屋から
この摘星閣に昇る階段が丸見えだった。
     
 ↑雰囲気のよい場所に違いはない。    ↑外が暗く寒いので、中が温かそうにみえるね。
     
 ↑まだ薄暗い。    

■夜が明けてから

     
 ↑明るくなってよく見えるようになった。    ↑自動修正するとこんな感じになる。
     
 ↑上の上の写真と同じアングル。    ↑朝のやわらかい光
     
 ↑建物の向こうには鳴沙山の砂山が見える。    ↑明るくなってよく見える摘星閣の文字。ビュッフェはこの中で。

■ツアーの申し込み

今日の観光に行く前にフロントで明日のツアーの予約をする。
昨日内容を聞いてよさそうだったのでここで申し込むことにした。

決め手はこのホテルにピックアップにきてくれること、あとの内容はほとんど他と変わらない。

というのもツアーとはいってもガイドはいなくてただ連れて行ってくれる乗り合いのバスというものだから、値段の違いというのは料金に入場料が含まれているかどうか、そして訪れる場所の数の違いだという。

たとえば私の行きたい西線、この下の画像で言うと「線路三」というもの、これは120元なのだけれど、もう一つ安いのがあってそれは陽関が含まれていないということ(フロントの人の説明によるところ)。

なので、どこから出発するのかというのが重要かなと思ったのだ。

支払いは料金の半分60元をフロントに支払い、当日残りの60元を支払う。

   ←上段の線路一と線路二は4人集まらないとこの価格では行くことができず、
4人分の金額を支払えば可能とのこと。
 下段の方は人数の制限はない。

 
     

ツアー代金 一人120元

■鳴沙山まで歩く

ツアーの申し込みも終わったので、本日の観光に出かける。

まずは鳴沙山まで。鳴沙山はこのホテルから15分とか20分とかいう話だったのだけど、もしバスがあるならそれで行こうかなとバス停の場所をホテルの人にきいてみた。

鳴沙山まで行くのに、バス停はないようだけれど、道路の向こう側からバスに乗れるという。

行ってみると、道路の向こう側は市内へ向かう方向のようだ。あれ、聞き間違えたかな???
近くに地元のおじさんがいたので聞いてみたのだけれど、方言がきつくてよくわからなかった。

ホテルの入り口に警備員さんがいるので聞いてみる。

鳴沙山に行きたいというと、歩いて15分程度なので歩きを進められる。

バスの乗り場所をいろいろ探すよりも歩くほうがよいか、ということで歩いていくことにする。


空港からの道にしても、この鳴沙山までの道にしてもかなり整備されている。

おそらく、何かのときに整備したのだろう。
歩行者が歩く歩道も同じように整備されている。

木などの植物もあって、ところどころスプリンクラーではないのだけれど、水が自動ででるようになっている。
出る場所の付近は水が溜まっている。

そうやって給水しないと、このエリアは鳴沙山という大きな砂山に近くて、もともとは木々もない場所だったのではないかと思われる。

このホテルの他にもいろいろな宿泊施設がこの道の付近にあるようだった。

大きなホテルはないけれど、小さな民宿、それから休暇村?みたいな感じになっているところもあって、こんなにいろいろあるとは思わなかった。

鳴沙山入り口に近くなると、小さなレストランが軒を並べていたりして食べるところも豊富にある。
このあたりって何もないと思っていたのでうれしい発見だった。

まっすぐの道、無事鳴沙山入り口に到着。

見るものがいろいろあったので飽きずに歩いてこられた。

途中犬が上手に道路を渡っていた。ここにいるのも小型犬だった。

   
 ↑道端のゴミ箱。ハミ瓜を食べる人が多いのか、どのゴミ箱もだいたい
ハミ瓜の種がべたべたとついている。
   ↑小さな食べ物屋と民宿がたくさんあるところがあった。
     
 ↑バイクや二台のある三輪バイクなど。どれも比較的綺麗だね。    ↑清掃の人
     
 ↑鳴沙山入り口近くに意外にもお店が多くて驚いた。   ↑鳴沙山の文字入った詩かな。 
   
 ↑チケットを購入する場所。   ↑敦煌民族博物館というのが傍にあった。 

■鳴沙山

チケット購入。
チケット購入する施設の前にも大きな石に鳴沙山とか彫られたのがあって、皆そういうので写真を撮りたがっていた。

40代くらいの中国人女性に写真を撮ってくれと頼まれた。
中国ではすごく珍しく、一人でいる女性。

最近はこういう一人旅の中国人女性もでてきたということなのかな。
好奇心でどこから来たのですか?ときいたら重慶だった。

方言が強い人だった。
一人できたんだよね、たぶん。
あなたは?って聞かれたのでうそをつくのもあれなので、日本と答えた。
すこし意外って表情をしていた。

靴の砂よけカバー 一人15元
鳴沙山入園チケット(保険込) 一人122元

     
 ↑入場。    ↑この石の前でも写真撮影の人がたくさんいた。
     
 ↑入り口を入って広場みたいなところにどーんとこんな門が。
人工的ではあるけれど、まあ昔風になっているので良いかな。
   ↑ヘリコプターもある。価格は確か日本円で二万円くらいだったような。

朝なのだけれどすでにかなりの人が砂山に昇っていた。
他の旅行記を読んだ時、夏場は砂漠は暑すぎるので夕方がよいとか書いてあったように思った。
今は秋なのでそういう心配は要らないねと思ったけれど、サングラスとスカーフは用意してきた。
普通の時でもやはり日光の光線が強い気がした。
ハードコンタクトをしていて、強い日差しに眼精疲労を感じやすいタイプなので、サングラスは重要だと思った。
あとは砂嵐のためスカーフということも書いてあったな。

砂山は遠くから見ても広大だった。
ただ、かなり上の方まで登っている人の姿がたくさん見えたので、それほど大変なことではないように思えた。

砂山を歩いて自力で登るか、あるいはラクダで穏やかや山の方を行くか、その二つが大きな選択肢のようだった。
他にヘリコプターなどあるけれど、こちらは高価だし、自分で見てまわった気がしないので考えていなかった。

ラクダはとても人気のようだった。
たくさんのラクダがいたし、実際に乗っている人たちの行き来が絶えず続いていた。

中国の他の地域から来た人にとってはラクダに乗るということは興味深いことなのだろうし、
また、こういう砂漠にラクダというのはベストマッチだ。

ただ乗っている人が多いのでシルクロードのキャラバンのような情緒は微塵も無いよね(苦笑)

私は砂山を背景にしてラクダの写真を撮るだけで満足だった。

■ラクダ

   
 ↑ラクダの出発地点でもありたくさんのラクダ待機している。    ↑ラクダ出発。
     
 ↑ラクダに乗る人多し。   ↑色鮮やかなので現代チックではあるが、バックの砂山の背景が良い。 
     
 ↑中国人老夫婦かな、彼らもラクダを楽しむ。   ↑いってらっしゃい。ラクダ路線を横切るときは落し物に注意。 
     
 ↑ラクダたちの種類は同じようなのだけれ毛色や体格の大きさが
少しずつ違っていた。かなりの数のラクダがいるけれど、スタッフの人は
識別しているのかな、とふと思った。
   ↑戻ってきたラクダ隊。
     
 ↑ひざを曲げてお客さんが折りやすくする。この時拒むラクダもあり。
しかし総じて温厚のようだった。
   ↑自動補正でちょっと色が変わったけれど向こう側へと消え行くラクダ隊
ラクダ隊は自力隊とは違う山の方へ行く。

■砂山を登る

砂よけのカバーをしっかり結んで、フラットな地を歩いて砂山の方へ向かう。
この巨大な砂山が、風に運ばれてできたということだけで、恐ろしくびっくりする。
砂漠地方の自然の力って、全然想像できない。

ところどころ、景観を大きく損ねない程度に東屋みたいなのが設置してあったりある。

     
 ↑歩く通路の際に植物が少し生えていた。    ↑ぽつんと立った東屋。
     
 ↑日差しが強いので屋根の下で座って休めるのはありがたいかも。

     
 ↑この写真でみると緩やかで登りやすそうにみえる。
実際他の場所よりは一番緩やかな道ではあった。
  ↑疲れるので途中での休憩回数は数知れず。
カップルは男性が女性の手をひっぱりながら登っていっていた。 

登る前に途中にある砂すべり地点まで何分くらいかかるかな?と母と見積もった。
まあ、15分から30分くらいかなということで落ちついた。

さて出発!

いざ足を置いてみると、砂の中に足が入って体がよろける。
何度も試みて、足が中に入りふらふら!!

そして前に進めない(涙)

体力だけが吸い取られて全然前に進めない。

ああ、なんで???

一歩進むのに何歩の進んでやっと一歩進む。

どうやったら足が食い込まずに進めるかいろいろ試してみるのだけれど、ランダムにしか思えない。

息が切れて、そして汗をかく。日差しがまぶしい。

ああ、あとどれくらいかかるの、永遠にしか思えない。


途中で何度も休憩しながらのろのろと歩みを進める。

通路に倒れこんで休んでいる人もいるけど、だいたい皆さん元気にみえた。すごいな。子供ももっと上の方にあがっているし。。。


私は、ウォーキング・ヨガ・ピラティスなどで体を動かしているほうだけど、こういう足をとられる傾斜での登りは初めてでかなり苦戦した。

ちなみに母の方が早かった。山登りとかしているから??

■砂すべり地点到着

15分から30分どころではなく、恐ろしく時間がかかった。

45分くらいは軽くかかったとおもう。

砂すべりの地点にたどり着き、ひと休憩。

     
 ↑ここまで登ってくるのも一苦労。    ↑滑沙という看板がある。ここから砂すべりをするようだ。
     
 ↑あまりに登りにくいので途中で、少し進んでは休憩。
休憩中の人が通路にどーんといたりする。
   ↑ここから月牙泉が見える。ふー、みんなここで一息つく。
     
 ↑こんな小さな子供たちもここまで来たのかと思うとすごい。    ↑砂すべり地点付近では子供たちと遊んでいる家族が。
     
 ↑傾斜はかなりきつい。    ↑登ってくる人たち、あちらは梯子がある。
   
↑子供は、親がサポートしながら登ってくる感じ。
でも一番きつそうな、後ろのママさんだった。
  ↑ゴミ箱と袋。袋の中は空のペットボトルのようだった。
大量の人が訪れる場所だからごみの問題は大切だよね。
     
 ↑待機中のラクダたちが遠くに見える。    ↑月牙泉も綺麗に見える。

■砂すべりの地点から続けて登る

砂漠地方を照りつける秋の日差しは強く、サングラスがないとかなりきつかった。
汗をかきながら、もくもくと進み、やっとのことで砂すべりの地点までたどり着いたが、
何十分かかったのか、考えたくもない。

達成感に浸りたいところだけれど、ここはただの中腹。

もちろん周りの風景は変わり、月牙泉も見下ろすことができる。

しかしまだまだ砂山は続いており、たくさんの人が登っている。
本当にみんな自力で進んだの?と疑ってしまうほど、けろっとしているようにみえる。

ふと思い出した。

日本人の人で同じように旅行で訪れて旅行記を書いている人たちの話を。

この砂山は足を取られて非常に登りにくい。
はしごがあるところがあるのでそれを使って登らないととても登れない。
といった内容を。

今歩いているところにははしごはなかった。
はしご、どこにあるの?

見渡してみると、隣のレーン?というかいくつか登る道があって、真ん中の急なレーンにははしごのようなものがはいつくばっているようにみえる。
たぶんあれだ!

私たちの登るレーンはいちばん緩やかだったのでこれを選んだのだけれど、実は急だけどはしご付の方がいいのではないか?

とりあえず、そのはしごのあるレーンの場所まで行かなければ!

■はしごをつたって

はしごのあるところまでやっと到着。ここからははしごに足をかけて登ることができる。

相変わらず脚力はいるけれど、はしごを踏めばよいので、登るのは大分楽になった。この調子ならがんばればかなり進めそう。

・・・と思ったところ、はしごが砂に埋もれて、はしごの最終地点のようなところに到達してしまった。
あっけない、もっと上までいけないのか?

上まで登っている人はまだまだたくさんいるのだけれど、みんな自分の足で登っているようだ。

仕方ない、一歩一歩進むしかない。

     
 ↑斜めに走る線がはしご。   ↑遠くに登る人の列がみえる。みなさんたくましい。 
     
 ↑斜面では景色を眺めながら休憩。    ↑奥には人のほとんど歩いていない砂山も。四駆の車がここを走る。
     
 ↑靴がそろえておいてあった。下に下りていったのかな?    ↑四駆がぽつりと見えてきた。
     
 ↑私たちがいる場所から崖を下っていった反対側の砂山の尾根に
数人の人が歩いていてびっくりした。ズームで撮影。
   ↑こっちには三人。
     
 ↑こんなところ孤独すぎない?って場所だった。    ↑ズームで見るとスマホいじっているぽく見える。余裕だね。
   
 ↑緑の生えてるところもあった。  
     
 ↑ここはオートバイ?を乗り降りする地点。   ↑こういうのに乗って爽快に砂山を駆け巡るみたいだけど、
私は怖いのでパス 
     
 ↑手をつないで、自分たちで撮影しているような人たちも。    ↑真ん中の黒いのが駆ける四駆。

■自分たちの頂上にて

 最後の自分たちの目標到達地点にやっと到着した。

そこはゼロとは言わないけれど、ほとんど足跡のないところ。
その前にかなりしっかりと休憩をして登った。

その甲斐あって、かなり気持ちよい。

景色もすばらしいし、自分たちだけで人のいない砂山を堪能できる。
ああ、がんばったな~。


と思っていると、一人の中国人高齢者が騒がしく登ってきた。

到着して、なにやら独り言。

まあここまで大変だったから、誰かと気持ちをシェアしたいのもよくわかる。


写真をしばらく撮っていたら、その高齢者が、

「君たちの写真を撮ってあげるから、自分のも撮ってほしい」と言われた。


私は先にその人の写真を撮ってあげた。

勝手にポーズを取り、ここで一枚、あっちで一枚と、指示があるのでその通りにすればよい。


そして、今度は私たちの番。


彼は同じように、ポーズを指定する。

背中合わせにそこに座って、とか、
手で砂をすくっていちにのさんで宙にまくんだ、
次はかがんで、こっちとか。

ありがたい話だけれど、最近は中国語を使う機会が少なくとっさに反応ができなくて困る、

とはいっても、外国人?とは聞かれなかったし、まあ奥地の少数民族だとか思ったのかな。


彼はそのうち下の人たちに大声で話しかけはじめた。
彼の連れなのか、それとも知らない人なのか、

わからなかった。



私たちは、その景色をしばらく堪能した。

     
 ↑ここが尾根みたいなところ、ここを歩いた人の足跡はある。   ↑先まで歩いていった母。 
     
 ↑この後ろの砂山を探索している人の姿はなかった。    ↑尾根部分から斜面を下に見下ろす。傾斜はきつい。
ちなみにこういうところを登ってここにたどり着く
     
 ↑尾根の走行は面白い。   ↑赤い衣装で悦に浸っている人発見。 
     
 ↑月牙泉も綺麗にみえる。    

動画

 
 ↑月牙泉を見下ろしながら一周。ヘリコプターの音が聞こえる。
 
 ↑これも私たちの中での頂上で撮った動画。歩く母入り。

■下へ降りる

降りるのは、また違った砂の感覚だった。

砂は登るときのように、地面が固くなくて足が中に入るのだけれど、やはり人の重みの重力があるからか、そこから足をとられて動きにくい、とはならなかった。

かえってその砂にめり込む感覚が心地よかった。
さらさらの砂。
不思議な感じだった。

あっという間に地上に降りてしまった。

動画

 
 ↑誰の足跡もないかなり傾斜の激しいところだけれど、砂がやわらかいのでゆっくり
降りてみる。オレンジのは靴にはめている砂よけカバー
 
 ↑登ってきている人たちをみながら下山中。
 
 ↑登ってきている人たちをみながら下山中。
 
 ↑登る人たちを見ながら降りる。

■月牙泉

地上におりて、さっき砂山の上から何度も眺めた月牙泉をみてみる。

月牙泉は鳴沙山と並んでここの見物であるのだけれど、月牙泉の傍に建物があったのでまずはそちらを見てみる。

中はお土産物やおトイレもある。仏像が配置されていて関連の品を売っている場所もある。

五重塔のような建物が目を引くが上までは登れないようで、中は願掛けをする場所があったりお守りのようなものを買う場所だったりした。

観光地的な内容になっていた。この場所にロマンを感じられる場所はないようだった。

     
 ↑砂の山を背景にした東屋。   ↑この丸い形がユニバース的な ?
     
 ↑ここにもいました、ラクダのキャラクター    ↑消火器
     
 ↑塔になっているのだけれど途中までしか登れなかった。    
     
 ↑左には砂山が迫っている。    ↑わかりにくいと思うが、真ん中のが女子トイレ入り口。
     
 ↑とうもろこしのような植物発見。    ↑沙山雲海、沙泉奇観。わかりやすくてうれしい。
     
 ↑緊急ゴミ箱だって。緊急って急に吐き気を催してみたいな?    ↑色鮮やかなバックが干してあった。
     
 ↑塔の中から見下ろす。やはり後ろの砂山が圧巻。    ↑このおばちゃんが洗濯掃除しているのだろうね。
     
 ↑おみやげ物にかかげてあった。社会主義化核心価値観
富強、民主、文明、ハーモニー、
自由、平等、公正、法治
愛国、
   ↑二階から塔の中には入れるようだ。
     
 ↑この塔も、仏典を求めて西を求めたシルクロードの道にぴったり。    ↑お昼のお昼寝時間だろうか。
     
 ↑かわらの色と砂山の色も合う。   ↑やっぱり巨大な砂山。時がたてば飲み込まれるのか? 
     
 ↑願い事が書かれている。   ↑こちらは売り物。 
     ←仏像エリアにあった図。除怨報観世音という観音様がいるのかな。
各種災難が描かれているのが面白かった。

上から盗難、水難。
     
     ←続いて、鬼という字に似ているがちょっと違う字の難。
そして象難。象に襲われるということ?

■月牙泉

 砂漠に湧き出る泉はかれることはない、というのが非常にロマンティックで、月牙泉の吸引力との一つになっていると思われるが、
一説によると、中国政府が水がかれないように人工的に水を足しているとかんとか。
まあ、そんなこと、あってもおかしくないね(いろいろな意味で)
しかし、地形的には、ここに湧き出るというのもおかしくないらしいね。どこかで見た。

この泉は、巨大な砂山に囲まれて超非日常なはずなのだけれど、
大勢の観光客がそこらにいて、写真撮影や会話に大忙しなので、
ロマンもなにもない。

ここ敦煌は、中国の一大観光地の一つなのだなぁと痛感。

     
 ↑月牙泉の中には入れないようになっている。人がそこらじゅうにいる。   ↑水は綺麗で静か。 
     
 ↑砂山に囲まれているが、ここにはまとまって緑もある。    

■出口へ

大体見終わったので今度は入り口の方へ戻る。
かなり遊んだ。

思ったよりハードだったし、時間もかかった。

たぶんラクダコースならすぐに終わるだろう。でも体を動かして登って楽しかった!

   
 ↑綺麗なピラミッド型の砂山   ↑月牙泉の傍らの建物もみえる。 
     
 ↑風景がすばらしい。    

■再度ラクダ

ラクダのキャラバンがやはり、背景が砂山だけにベストマッチ。
何度も写真を撮ってしまった。

     
 ↑お客を下ろして、出発地点へ戻るラクダたち。   ↑戻るときは、ラクダひきの人はラクダに乗って帰るようだ。 
     
 ↑後姿。毛色や大きさはそれぞれ違うけれど、やっぱり似ているかな。   ↑かなりたくさんのラクダが出勤中だった。 
     
 ↑砂山とラクダ。絵になる。    ↑かわいいカラフル衣装の人たちがいた。彼らも写真撮影に忙しい。
     
 ↑遠くには、ラクダで山を登るルートの隊が見える。    ↑ここがラクダが待機する場所。
     
 ↑戻ってきて集団に加わるラクダたち。最初は突っ立ったまま。
 指示があると座るのかな。
   ↑こちらも立ったまま待つラクダたち。
   
 ↑出発!  

■昼食

 昼食は鳴沙山入り口付近の賑わっているエリアで探すことに決めていた。

鳴沙山を出てそこまで歩いていくと、お店はたくさんあるのだけれど、近くでみるとそれぞれのお店は実はかなり簡素なつくりだということに気がつく。
うろうろしてみるけれど、大体同じような感じ。

メニューもやはり敦煌の名物驢馬肉の麺を出しているお店が多いけれど、それ以外の遠い土地の料理もあったりする。

傍を通るだけで客引きの声がかけがあるので、ある意味日本人でも入りやすい(笑)

簡素なお店でもわかりやすいメニューや看板があったりするので、料理の注文も言葉がなくてもたぶん簡単だろう。
もちろんこのあたりの人が英語ができるということは期待できないが、観光地としてかなり慣れているので、いろんな意味で楽な仕様になっているように思った。

簡素なつくりだから、すぐお腹をこわす母は大丈夫かなと心配で、こういうところで大丈夫?ってきいたけれど、全然気にしていない風なので麺のお店に入ることにした。
母がお腹壊すとしても、それは運みたいなものがあるかなとも思う。

綺麗なお店だったとしても、脂をとりすぎたらそうなる可能性もあるし、前回の北京旅行のあとに激しい腹痛になった私はたぶんお腹が冷えたことによるものだと思っている。
だから、そういうのって気をつけるべきことではあるけれど、確実なものってないんだよね。

さて、やっぱり注文するのは驢馬の麺。名前は驢肉黄面という。
後一つ何か注文したいと思ったのだけれど、母はお任せというので、私の好きな涼皮にした。
これに私は目がないんだよね、上野のアメ横で涼皮見つけたときもすごくうれしくて食べた。
あの味付け、食感、すべてが好きなんだよね。

     
 ↑こんな超簡単なつくり。近辺も同じようなお店が多かった。    
     
 ↑私の大好きな涼皮。   ↑こちらが敦煌名物のロバ肉の麺「驢肉黄面」

お味は、どちらもおいしかった。
驢馬のお肉もかなり食べやすい。

辛さは、お店の人が辛いの食べないよね?ってきいてきたので、ちょっとだけと言って調節してもらった。
涼皮の方が辛さはピリ辛なので、辛いのが苦手な人は辛いのは食べないと最初に言ったほうがいいかもしれない。
私は好きなのでピリ辛を楽しんだ。

驢馬のお肉はおいしくいただけた。たぶんお肉嫌いの人ではなければ日本人でも普通に食べられると思う。
麺はやはり、お昼などにちょっといただくのにいいなと思う。

このあたりは簡素な店舗だからか、とても安かった。
周りのお店も大体同じように思えたけれどもしかして立派なレストランもどこかにあったのかなぁ。見つからなかったけれど。

昼食 合計35元
涼皮 10元
驢肉黄面 25元

■鳴沙山入り口付近をぶらぶら

このあたり、お店も多くてかなり面白いのでぶらぶらしてかえる。
シルクロードらしいおみやげ物も売っていて、通ると声をかけてくる店主もいる。

シルクロードのお土産はドライフルーツだったり、ラクダぬいぐるみ、スカーフなどなど。

途中にお餅のお菓子を実演で作っているお店もあった。なかなか面白い。

     
 ↑田舎っぽい風景もある。   ↑道路は車線も多くて立派だ。街灯もおしゃれ。 
     
 ↑ブドウや瓜などのフルーツを路上で売っている人多し。   ↑これは民宿。一階は食堂になっている。 
     
 ↑ハミ瓜を買って帰ってきた。
きちんとカットされて、つまようじも入った状態で売られている。
   

■マッサージ

マッサージで体の疲れを癒すことに。

母が、自分だけしたいようだったけれど、一人で行ってもわけわからないのでということで私がついていくことに。

内線電話もあるので、来てもらって部屋でマッサージを受けることもできるようだったけれど、昨日夜に外からみた静心堂という場所にも行ってみたかったので行ってみる。

エレベーターを降りたところに、このマッサージの呼び込みをしている人がいるのでその人にマッサージしたいと言ったら案内してくれた。

メニューをみせてもらうとこんな感じ。

     
 メニュー片面
医療マッサージ  60分 288元
韓国式マッサージ 60分 288元
星空フットマッサージ 60分 188元
足裏マッサージ  60分 168元/90分 248元
火療     80元
ペディキュア 50元
   メニュー片面
サウナ 88元
サウナとフットマッサージ 60分 218元
個室での入浴、サウナ、マッサージ 60分368元

営業時間 3時から深夜2時

女性へのお勧めは韓国式マッサージで美容にとてもよいというようなことを言われた。
反対に男性には医療マッサージがお勧めとのこと。

星空フットマッサージというのは、外で夜が更けてから星空を眺めながらマッサージを受けるというもので今の時間にはまだ早いし寒そうだった。

私は個人的に火療というのが気になってちょっときいてみた。
火療にはきちんとした専門の技能がある人でないとできなくて、抜缶とは違うみたいだった。

母に通訳すると母は医療マッサージというのを受けることに決めた。
私も一緒にすることにした。
だけど私は中国の足裏マッサージが好きなので足裏マッサージにした。ちょうど時間もおなじ60分なので一緒に始めて一緒に終わるしよいだろうと思って。

火療は時間も書いていないし、母もいるので今回はオーソドックスに足裏マッサージにした。

しかし、案内してくれたときに部屋を見せてくれたのだけれど、足裏は足裏だけの部屋だったし、全身マッサージは全身用のベッドが並べておいてある部屋だった。
私たち違うメニューだけれど一緒に受けることはできるのかな?と思ってきいてみたら、VIPルームを使わせてくれるとのこと。

普通はVIPルームはその部屋を使えるコース(個室での入浴、サウナ、マッサージ368元)というのを選んだ人だけのようだったけれど、時間も早く他のお客さんもいないし、
たぶん外国人で一人は言葉が通じないということもあって、快諾してくれたのだろう。

VIPルームは大きなダブルベッドと、マッサージ用のベッド、シャワーとそして変な写真が・・・。ここ外資系4星ホテルだと思うけれど、そういうサービスのあるのかな・・・。
母も言っていた、この写真センス悪いわね!!

センス悪いかどうかわからないけれど、普通の家族での使用を考えると最悪のチョイスだと思う。
母娘で娘もいい年になっているからいいものの、年頃の子供がいたらその人たち帰っちゃうかもしれないよと思った。
しかしこの絵、入ってドア側に飾ってあるから、最初にVIPルームですって部屋の紹介をしてもらったときには見えなかったんだよね。

中まではいってサービスを受ける人たちだけに見えるようにしているのかもしれないが、やっぱりないほうがいい。普通の絵にしてくれた方がいいな。

     
 ↑この廊下、映画が撮れるんじゃないかって思う。    ↑お庭も綺麗に整備されている。空間が広く使われていて広々。
     
 ↑これが星をみながら足裏マッサージをする場所。
食後にする人が多いんだって。
  ↑このマッサージ屋さんのある建物の中。部屋がたくさんあるようだ。 
     
 ↑サウナというのがこれだだったというのはとても残念だったが、
VIPルームについていたシャワー。
  ↑私の足裏マッサージの足浴。 
     
 ↑このどでかい写真が部屋のインテリアとして飾ってあったのだけれど
どうなのこれ、趣味悪いというか、変なマッサージ屋と勘違いしない?
   
     
 ↑これが勝手に取って食べてもいいよと言われた梨の木。
本当にたくさんなっていて、落ちているのもたくさん。
  ↑いくつも梨の木があった。これはどんどん食べてといいたくなるね。 
     
 ↑柳もあり風流な風景。    

マッサージの人は二人とも4、50代の女性だった。
私が中国語が通じるとわかると、母が寝ているのにぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、やはりおしゃべりの好きな国民性だなと思った。

母には悪かったけれど、私もこんなに中国語を話す機会はないし、敦煌のことを聞けるチャンスはないのでいろいろ質問した。

二人は敦煌出身の人たちだった。
このマッサージ店では、入社してちゃんと研修を受けているという。

このホテルは香港人が設立したホテルでたしか23年前に香港人がこのあたりの土地を購入して建設したとのこと。当時このあたりは砂漠だったと。
だからこのホテルの敷地はかなり広い(そして、梨がなっているから帰りに勝手にもぎって食べたらいいよという話も)

ホテルのお客さんについてきいてみたけれど、外国人は西洋人が多い感じはあるけれど、日本人もくるしその他の国の人も結構くるそうだ。
私たちが滞在中は日本人はこのホテルに一人もみかけなかったけれど、コンスタントにきているらしい。

このマッサージ屋さんでは受付の人が外国語対応ができるけれどマッサージ師は英語もできないので、受付の人に案内してもらってからは無言でマッサージだという(まあ、ふつうだが)。

敦煌は夏はかなり暑いので秋が気候がいいけれど、10月はじめはもうすべてのフルーツが終わりかけで旬ではないという。
冬は言うまでも無くかなり寒い。

敦煌の人はどこに出稼ぎに行くのかというと、青海省の油田に働きに行く人がいるけれど、あまり外に行くよりは敦煌にずっと住む人が多いそうだ。
敦煌は特に物価が安いことはないけれど、家は安いという。
家の購入もだし、家賃も他の都市に比べて安い。
(だいたいどれくらいというのも教えてくれた。確かに安かったけれど、かといって日本人がここに住むのは研究目的以外では現実的ではないと思った、やはり奥地なので)

いろんな話をして、中国では結婚しないといけないという考えがとても強いという話になった。
まあ、天津で働いているときもそのことはすごく感じた。

他の国のように個人の自由という考えはかなり薄い。
ここ、大都市部から離れた敦煌という地においては、そのほとんどが、古い考えを引き継いでいるだろう。

マッサージ師さんの一人の親戚が、中国では結婚しないといけないということで、結婚をしたけれど、その結婚はどうなのだろうというような結婚の仕方だったという。

比ゆ的表現が多くて、ちょっと詳しいことがよくわからなかったのだけれど、
男性がある女性を嫁にもらったというのだけれど、その女性が頭が悪いという(それは知的障害があるということなのか、手際が悪くて貰い手がいないという意味なのか不明)

外に出すと、戻ってこられないのだという。
それは無理やり結婚させられたから逃げると言う意味なのか、帰り道がわからないとか自分が結婚しているということが理解できないのかわからない。
だから、奥さんはずっと家にいさせている。
そして子供が数人できた。
でも奥さんは子供が悪くて・・・

というところは聞き取れたのだけれど、この結婚はやっぱり理想的ではないとそのマッサージ師さんは思っているようだった。
恋愛して結婚だとか、よく知る人たちに紹介してもらったとかその手のことではないようだ。

とにかく、外出すると戻ってこられない。というところ、そこに現れているのだろうけれど、踏み込んできけなかった。

マッサージ師さんは言っていた。
中国ではお金がないと結婚ができない。

これ、日本とはかなり違うね。
日本でも、もちろんそういう問題はある。
非正規雇用だとかニートだとかそのような問題と関連してよく言われる。

だけど中国のそれはもっと原始的なレベルでの話に近いかな。
親が貧しくて、よい学校にいけなくて、よい職につけなくて、収入が少なくて奥さんをもらうことができない。
その線引きがかなりクリアーなんだよね。

農村戸籍・都市戸籍の違いもクリアーだし、どの学校をでたかによって収入が決まってしまう。
自分で商売してお金を稼ぐ人たちもかなりいるのだけれど、やっぱり土地広く人間の多い国。

沿岸都市での生活様式のバラエティーや商機は多いかもしれないが、多くの地方ではそうでもないだろう。

ま、そういうことで、日本とは違う結婚できない実情があるのだろう。
日本人の結婚できない実情は彼らにはなかなか理解されないように思うが。

そして、子供を一人も望まない人たちの気持ちというのも。

中国は一人っ子政策をもうやめているので、実際は2人以上の子供を持ってもよいのだけれど、子供を育てるのにお金がかかるので2人目を望むカップルも多くないと、マッサージの人たちは言っていた。

理由はやはりお金がないとその子供もいい学校にいけず、いい職業につけず、お金をもうけられなくて生活苦しくなるというシナリオを描くからみたいだ。
それなら1人の子供にお金をかけて幸せになってもらいたい、そういうことだろう。


あと、印象に残ったお話。

香港からの親子のお客さんがいた。
親御さんはかなり高齢で、そのマッサージ師さんの親くらいの年齢だったという。

なので自分の親に対するように接してマッサージをしたという。
するととても感動して、娘さんがあとから携帯のアプリでお小遣いを送金してくれたという。

金額は言っていたなかった。
それから、次の日にどこか観光地に一緒に来てほしいといわれて、入場料なども払ってもらって、またお小遣いを送金をしてくれたと。

それから彼らはアメリカに住んでいるらしいので、連絡をとりあっているのだけれど、時差があってなかなか連絡ができないの、と言っていた。

その話の中で何が言いたかったのか、本当のところは私もよくわからない。
私が日本在住で遠いので、アメリカ在住の人との時差の話になって、そんな友達がいるのよ!と言いたかったのか、

あるいはこんな羽振りのよいお客さんがいたといって、私たちもそうでないか試してみているのか、
はっきりいって心の内はわからない。
疑えばそのようにもとれるけれど、そのときの私にとって不快な会話ではなかったし、楽しく会話した。お友達になったとは思わなかったけれど、よい時間だったと思った。
私はそれで十分だけど、彼女たちは?
やっぱりわからない。そこのところは育った環境、おかれた環境が違うことにより、それに対する経験値が少なすぎる。

マッサージとして、ホテルなので普通より高い価格設定になっている。
それを支払っているので、快適なマッサージをしてください、それだけのことだよね。
そういう意味では彼らは合格だったし、私がただ変にかんぐっているだけの話かもしれない。

あまり考えすぎても答えはないね。
マッサージ師さんとお客さんとの関係は、人それぞれだと思うし、お客の数だけ違ったかかわり方があると思う。

日本でもマッサージ師さんに東京土産を買って持参してきている女性(マッサージ師は女性)がいて、かなりびっくりした。
人それぞれなんだろうね。

とにかく、マッサージの腕は最高!ではなかったけれど、合格レベル。
私は中国語会話もできたので楽しかった。

母もうとうとしていたけれど、まあ体がほぐれてよかったと言っていた。

部屋に戻るついでに、さっきの話に出てきた、敷地内に植えてある梨の木を見てみる。
確かにたわわに梨がなっている。
熟れて地面に落ちているのもある。

勝手にもぎ取って食べてよいということなので、2つほど部屋に持って帰った。

医療マッサージ 288元
足裏マッサージ 168元
使い捨て着替え 20元(1人)

↑マッサージ終わると夜も更けていい感じの廊下になっていた。 ↑映画も撮れそうだ。

■羊肉串

 夜はまたまた歩いて、鳴沙山の付近まで行った。
鳴沙山から帰ってきたときは本当に疲れていて、もう出かけたくないと思ったものだけれど、マッサージで生き返った。
いろいろ書いたけれど、マッサージのフィジカルな効果は高し。

まずは、シシケバブ、中国語でいうと羊肉串をちょいと焼いてもらって食べた。
新疆なんとかというメニューがいくつかったのだけれど、新疆の人がやっているお店なのかな。

でも私たちが注文している間に、中高年夫婦がやってきて男性の方がここは「大漠老馬KAO肉王か?」と焼いている人に尋ねた。

焼いている人は、この奥がそうだとか、なんかあまり要を得ないような回答で、その中高年男性は「中国語が聞き取れないんだな」と大きな声で言った。

しかし、焼いている人も気にする様子無かった。

私が端でみているかんじ、中国語が通じないというわけではないようだった。
質問されている意味がわからないのか、男性の側も通じないなら、こういう名前のお店を探しているのだけれどなどといった別の表現の仕方に変えて試してみたらいいのにと思った。

そういうのが、コミュニケーション能力なのかなぁと思った。


中国語が通じないというのは、
やっぱり中国人相手に使ったら失礼でしょう。
相手を少数民族と決め付けてそういっている?それとも地方だから?それなら中国語と言わずに標準語というよね?だからやはり、その中高年男性は偉そうな態度をとっていうように思う。

そういう人は相手にしないのかな。

彼らはそのうち、そこにおいてあるメニューにでかでかと「大漠老馬KAO肉王」と書かれているのをみつけて、ここにあるじゃないか!と言っていた。
私も知っていたから教えてあげようかと思ったけれど、威圧的な態度の人は苦手なので黙っていた。
威圧的な態度の人は、人から親切にされないよね。

私たちは羊肉の串、大と小があるのだけれど小を10本頼んだ。10本30元。
焼いてもらったのは近くにテーブルがあるのでそこで勝手に食べる。
サービスみたいなのはないけれど、のんびりとできそうで悪くない。

母と半分ずつ食べて、どう?羊肉の串おいしいでしょ?と味わった。
母も楽しんでくれたみたいだ。

そして羊肉を堪能して、次は料理を食べるために移動した。(このお店は串しかないみたいなので)

     
 ↑大漠老馬KAO肉王というお店の名前のよう。    ↑焼いてくれるイケメン兄さん。
     
↑羊肉串(小)10本。30元なり。    

羊肉串 10本30元

■チャーハン

 本当はずらっといろいろなお店が並んでいるエリアに串焼きもやっている麺のお店があってそこで串と麺を頼もうと目星をつけていたのだった。
営業時間もきいて夜12時くらいまでしているというので、カムバックしてきたのだけれど、なんと串焼きのシェフが今日はきていないから串は焼けないというのだ。

オーマイガーということで、代わりにさっきの新疆串焼きのお店を探して食べたのだった。

そしてまた、その店が並ぶエリアに戻ってきた。
母がご飯食べたい、チャーハンがいい!というので必然的に非敦煌料理のところになった。
敦煌はお米をよく食べる地域ではないのでね。

ちょうど広東料理のブースのところで、お店の人がでてきてお勧めされた。
私たちはそこのチャーハンが食べたいと思っていたけれど、敦煌の麺も食べたいと思っていた。
だから決めかねていたのだけれど、そんな話をしたらこの敦煌のお店に入ったらいい、チャーハンはうちのお店が作るから、という。

なんとお店は別々ではあるけれど、チャーハンは広東人がつくるチャーハンのようなものは作れないので分業しているという。
なので、広東料理のお店で麺が注文されたら隣の敦煌のお店の人がつくる、みたいになっているようだ。

なるほどー、すごく便利なシステム。
そして、だからどこのお店にも大体敦煌の麺のメニューが載っていて、そして各地のメニューも載っているというみたいだ。

確かにね、自分が普段食べないものをおいしく作るって難しいことだよね。
それならもっと上手に作れる人に頼んだほうが商売もうまくいくってことよ。
賢いなと思った。

     
 ↑私たちが席をとった麺のお店。    ↑大人数グループの人たちが隣だった。
     
 ↑となりは広東料理のお店。広東人がしているのだろう。   ↑こちらが麺のお店で頼んだサオ子面。
西安でもみたけれど敦煌の名物だととなりの広東の人は言っていた。
     
 ↑なぜか動画で撮ってしまってたのでチャーハン。おいしかったよ。    ↑お店があり道路わきにテーブルが出ている。
 ずらっとお店が並び賑やかだ。

母はチャーハンがこんなに来ると思わなかったと量にびっくりしていた。
私は中国のチャーハンの量を知っていたから特に多いとは思わなかった。
でもやはりお米を食べる国から来た私たちなので、チャーハンをおいしくいただいた。

麺もおいしかったよ。やっぱり麺と麺よりは、少しはご飯食べたいよね。

夕食 合計37元
揚州炒飯 22元
サオ子面 15元

■商店で買い物

小さな商店があったので買い物する。
ここでも小銭をコインで出そうとすると断られる。やはりコインはあまり流通していないのだね。

ミネラルウォーター 3元
杏皮水というジュース 5元

歩いてホテルまで戻る。
街灯が日本ほど明るくはないけれど、暗くて怖いというほどでもない。
食事をしたエリアは人が多くて遅くまで賑わっているようだ。
民宿がたくさんあるのでその辺りに泊まる人はとても便利だろう。

私たちみたいに少し歩く人は、少しは注意したほうがよいと思うけれど、私たちは遅い時間ではなかったので歩いて帰っていた。
タクシーを使うには近すぎるんだよね。
でも時間帯によっては使ったほうがいいのかもしれない。

今日は鳴沙山を楽しんだ一日だった。


↑夜の敦煌山荘

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