天津の万里の長城「黄崖関」へ
<前篇>

■天津の長城「黄崖関」へ

 天津にも長城があるのってあまり知られていない。
天津とはいっても実は北京から行く方がアクセスがよいという天津市薊県にある「黄崖関」
今日は天津に暮らす薊県大好きな日本人と一緒にいってきた。

 薊県というのは天津から行くとアクセスが悪い。
列車は一日に行き1本、帰り1本でしかも100キロしか離れていないのに3時間もかかる!
バスは頻繁に出ているという話だけどどの長距離バスターミナル(長途汽車駅)からでているのかわからない。
列車の帰りの時刻は昼だし、バスも最終が6時半なので日帰りの人はきついスケジュールになる。

■薊県駅まで列車で

 さてさて私達は天津駅に7時15分に待ち合わせして切符を購入!
この日薊県に行く人は多くて、友達のと2枚一緒に買ったのに私だけ席あり、彼女は席なし、でも料金は同じで8元!(運の悪かった友達はせつないといっていた)

↑天津駅 ↑朝日がきれいだ

 列車は北京ー天津間の列車とは比べてはいけない、椅子は硬くて汚かった。
北京ー天津間の列車でかかってる音楽も、ごみ入れトレイもないし、第一とてつもなくうるさかった。
こんなに乗客のうるさい列車は今までにはじめてだ。
沢山の元気のよい農民と一緒にのった開封(途中乗車)ー北京でも、
しゃべる人はうるさかったけれど寝ている人も多かったから全体的にはそんなにうるさくなかった。
この列車は朝7時37分発だから寝る時間じゃないかもしれないけどさ、
3時間もよくあんなに騒いでいられるよな〜。
3時間、何かを食べたりトランプしたりはするけれどその他の時間はずっとしゃべりっぱなしだよ。
信じられないそのパワフルさに、圧倒されるというよりも私は中国国外逃亡したくなった。
誰かがサンドバックを殴りつけるかのように、トランプをたたきつけている。
列車の中とはこんなにうるさいものなのか、眠たいよ、眠りたい〜。
でもこんなところじゃ眠れないーといいながらも私は20分ほどこっくりしてたので実は私もパワフルなのかもしれない。

隣のブース、元気のいい人たちばかりだった ↑向かいの席のおばちゃん、
トランプに熱中しているところ
←隣の人が捨てたゴミ

■到着!まずは独楽寺へ

↑のってきた列車 ↑薊県駅 車はタクシー

 11時前に薊県の駅に到着!
皆降りた(←終点なので当たり前)
駅を出るとすごい客引きだった。
旅館、タクシー、レストラン。
私達についてきたのはどこかの観光地付近のレストランか旅館のねえちゃんだった。
「そこにはいかないから」と断ったんだけど「じゃ、どこいくの?どうせタクシーのらなきゃならないんだからそこまでつれていってあげるから」といってきた。
どうせ乗っても、こっちの観光地の方がいいよーとかしつこい勧誘が始まることだろう「いらない」と断って適当な安いタクシーを探してあるいていった。私達はまったく興味を示していないし、というより殆ど無視しているのにこのねえちゃんはかなりしつこい。
タクシーと交渉している時もずっとついてきて「どこいくの?私達のに乗ればいいじゃない」といってくる。
「いらない」「あなたのにはのらないから」といっているのに引き下がらないから
「なんで私についてくるの!」といったら去ってくれた。

タクシーと値段交渉するのに1元をけちったために失敗、タクシーがあと一台になってしまった。
もしかしてもうタクシーつかまらない?とちょっと焦り始める。
薊県はかなり田舎だった、いつでもどこでも車がつかまる町ではないというのを忘れていた。
最後のタクシーは乗ろうと交渉している先客がいる。
これを逃したらかなり時間ロスかもと思い「どこにいくんですか?」ときいて相乗りさせてもらうことにした。
4人で6元にしてもらったので一人1.5元。薊県の駅から「独楽寺」までつれていってもらった。

■独楽寺を観光

 国家AAAA級景区(どれだけすごいのかわからない)である独楽寺を観光。
 チケット(独楽寺と白塔)30元、独楽寺だけのチケットは28元、とすると白塔って2元の価値しかないの?

↑独楽寺入り口 タクシーはここで降ろしてもらった。 ↑この字は「厳嵩」が書いたそう

 独楽寺のみどころは「観音閣」だろう。観音閣は中国で最古の木造高層建築で、中にある仏像は16.08mの高さと圧巻だ。観音閣という字も李白が書いたといわれている。

↑観音閣  ↑これが李白が書いたという字
↑観音閣の3階から山門を望む 
↑この赤い柱が建築学的に意味のない後からつけた柱。
全部で八本。

8本の外側の柱:
 これは後から付け足したもの。美観を壊しているし、建築学的にみても重さを軽減させるなどの作用はない。

護法:
 手を合わせているのは「管吃、管睡、管修行(食事、宿泊、修行が可能)」ということをあらわしているらしい。

↑斗拱 観音閣は釘を一つもつかわないでこのような斗拱で組み立てている。 ↑観音閣の斗拱は今は色あせているけれど当時はこのよな色だったのではないかと想像する
↑消防道具 ↑消防道具のそばにあったので防災用の水がめだと思う。
↑水がめの中は電球などが入っていた ↑井戸
↑ここも独楽寺の一角 ↑とても髪の長い人を発見

■白塔をまで歩いていく

 白塔までの道は民家の間を通り抜けていくのだけれどなかなか庶民的で面白い。

↑最初は狭い ↑犬が数匹いた
↑かわいくみえるけれど実はかなり毛がよごれている ↑胡同
↑目印になるものがなさそうなので迷ったら怖い

■白塔を眺める

↑白塔 門をくぐってすぐ撮った写真 ↑近くからみるのみで登ることはできない
↑上の写真の赤い窓(?)のところのアップ
白い鳩とグレーの鳩がとまっている
↑白塔を真下から見上げた図
↑古いタイプの手洗場所。
奥はトイレ、トイレも古いので使用時は注意が必要。
↑白塔の敷地内のはずなのに民家のようなところだ
↑二頭の龍がまきついているのだけどやけに四角くて面白い ↑横から見た図。
あごが突き出してて不機嫌な顔にもみえる

<後篇>へつづく

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