《登場人物》
ラマ軍/ 善 :ラマ(王子) シータ(ラマの妻) ラクサマナ(ラマの弟) ハノマン(猿の将軍/白猿) スグリワ(猿の王/赤猿) スグリワの部下―トゥアレン(道化役/黒面) ジャタユ(鳥の王者/ガルーダ)

ラワナ軍/悪:ラワナ(魔王) トゥリジャタ(ラワナの姪/シータに好意的) メガナダ(ラワナの息子) デラム(道化役/赤面)

はじまり   :ダンサーに聖水をかけ、お清めの儀式


 アヨディア王国のラマとシータ、ラクサマナは、陰謀によって14年という長い間、森へ追放されていた。

《第一幕》
森の中。若い王子ラマと、王妃シータが愛し合う舞。続いて”黄金の鹿”(魔王の化身)の登場―。
シータの美しさに心を奪われた魔王ラワナは、”黄金の鹿”(魔王の化身)を使ってラマとラクサマナからシータを何とか引き離そうとする。シータは魔物の魔法にかけられ、ラマに「黄金の鹿をどうしても捕らえて欲しい」と泣いてラマ懇願する。ラマは愛する妻の頼みだと仕方なく承知する。ラクサマナは鹿狩りの為の弓矢をラマに渡し、ラマはラクサマナに妻の安全を託し、森へ向かったが鹿を捕らえる事はできなかった。

《第二幕》
ラクサマナは黄金の鹿が魔物の化身だということを初めからわかっていた。ある日、どこからかラマの助けを求める叫び声をシータは聞いたような気がした。シータはラクサマナに見に行くように言いつけるが、ラクサマナは兄の力を信じているので心配はしていない。何よりシータの安全を兄から託されていたので、シータ一人を残して行く事に責任を感じた。しかしシータは自分の言いつけを拒否するラクサマナに対して、兄を見殺しにして自分と結婚したいのだろうと勘ぐる。ラクサマナは怒り、自分の潔白を証明する為に兄を見に行く事を決意する。出かける前にシータの周囲に「火の輪」で安全のおまじないをかけ、シータに「この火の輪から外にでないように」と言い残していく。(ダンサーは内側・外側を向いて火の輪を表現)シータは一人残されてしまう。

《第三幕》
魔王ラワナ登場―。取り残されたシータ。このチャンスに美しい人妻シータをさらって行きたい。しかし、近づきたくても火の輪があって中に入れない。ラワナは魔法を使って年老いた僧侶に変身し、火の輪の中のシータに「水をください」と懇願する。シータは僧侶に同情し、火の輪から出て水を差し出してしまう。その時、シータはラワナの罠だとわかり逃げ惑う。罠にはまったシータをラワナが捕らえようとすると、鳥の王者・ジャタユが空からやって来て助けようとするのだが、魔王の力には及ばず殺されてしまう。ラワナはシータを捕らえ、王国に連れ去る。
(間:ダンサーのみの舞踏)

《第四幕》
ラワナの姪・トゥリジャタ登場―。ラワナは捕虜となったシータの世話役としてトゥリジャタを側に付かせた。その頃、白猿のハノマンはラマから依頼をうけシータを探しみつけた。囚われの身となり嘆き悲しむシータ。トゥリジャタはそんなシータを慰め元気付ける。ハノマンは二人の姿を隠れて見ていた。突然ハノマンがシータの目の前に現れ、シータはラワナが今度は猿にでも化けて近づいてきたのか?疑う。しかし、ハノマンはラマから預かった指輪を差し出し、その指輪が間違いなくラマの物であることがわかり、シータも自分の髪飾りをハノマンに預け、自分の無事をラマに伝えるように頼む。ハノマンは王国を去る前に王国を壊し暴れた。しかし、捕らえられ火の中に投げ込まれて焼き殺されそうになる。その火の中で目が覚め、何とか無事逃げ出すことができた。ハノマンは怒り、意気揚々と王国を去っていく。
(間:太ったラクササ達(魔物達)の登場)

《第五幕》
ラマはラワナの王国にたどり着き、ラワナの息子・メガナダとデラムと戦う。ラマは一人の力ではシータを助けられないとハノマンに助けを求め、両者の間で激しい戦いが繰り広げられる。(ダンサーは2つに別れ、善の軍団、悪の軍団を表現)猿王のスグリワ、部下のトゥアレンも応援にかけつけメガナダと戦う。なかなか決着がつかないが、最後にラマがメガナダに向かって放った矢が命中する。戦いが終わりラマはハノマンに導かれトゥリジャダと共に居た最愛の妻シータと再会する。アヨディア王国に戻り平和な暮しが訪れる。




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