1日目 上海経由でクアラ・ルンプールへ

■上海からクアラルンプールへ

 今日の旅程は東方航空にて上海からクアラルンプール(以下KL)へ行く。そしてKLの空港到着ロビーにて今回の旅行の同行者である妹と待ち合わせをしている。まずは上海からKLへの飛行機に搭乗。

↑広々とした空間 ↑お土産もの等のショップが横にずらっと並ぶ

■初めての浦東空港

 上海へ旅行したことは今まで一回。それ以前に経由で上海の空港を利用したことがあるが両方とも虹橋空港だった。今回は初めて浦東空港。空港は広々としていて綺麗な感じ。だけどお店で売っているものはメチャ高くて参った。小腹がすいた私はアイスクリームを食べようと思ったのだけど一個25元だった。しかもそれが一番安いやつ!朝鮮族のお姉さんが対応してくれた。私には中国語で話しかける。私はまったく日本人にはみえないようだ。

↑一個25元のアイスクリーム ↑袈裟を着た僧侶さん

 搭乗口付近には袈裟をきた僧侶さんがいた。足を投げ出して何かに熱中しているようす。彼もKLに行くようだ。

■搭乗

 飛行機にのって席に着いた。そしたら周りの人ががやがやなにやらいっている。そして向こうからかわいらしいマレーシア人らしいお姉さんがやってきて私にこういった。彼らは団体ツアーで私の席もそこの一部だから私の席を他の場所にかえてもらうように手配してもらっている。私の搭乗券にかかれた席は変えていないけれど彼らの搭乗券は私の席にかえてあるらしいので私にほかの席に移ってほしいとのこと。中国では席をかわるのはしょっちゅうなので彼女がいう席に変わった。おとなりはインド人の夫婦のようだった。英語であなたの席はあそこよと、もともと私が座った席のことをいわれたけれど彼らはグループだからと説明しておいた。インド人夫婦はあんまり腑に落ちないようだったけれど私もどうしようもない。あとで判明したけれどそのインド人夫婦もツアーの一員だったようだ。

■出発

 東方航空は天津ー上海間とそして北京ーフランクフルト間で利用したことがある。今回は3度目。マレーシア出入国のカードが配られた。私の後ろの席の女性と通路をはさんで隣の席の男性が話をしている。よくみたらその男性は先ほどの袈裟の僧侶さんだった。その女性はボールペンをもっていなかったので僧侶さんに借りていたのだけどその会話が面白かった。会話は全部中国語。僧侶さんは中国人のようだ。外見ににあわず現代人っぽい切れの良い話し方をする人だ。

僧:「まだボールペン使う?」
女:「うん、でもどうやって書くか書き方わからない」
僧:「じゃあ、僕が訳してあげるよ」
女:「あなた英語もわかるの!?」
僧:「マレーシアに入国する目的は?職業は?」
女:「私は向こうに住んでいるの。職業は主婦」
(ここで私はマレーシアに住んでいるのになぜ英語ができない!?と思う)
続けていくつか質問がくりかえされ僧侶さんはその答えを英語で彼女の代わりに記入する

僧:「はい終わった、あとはあなたがここにサインをするだけ」
女:「あなたの名前をサインして」
僧:「あなた自身の名前をここにサインして、そしてここに今日の日付を書く」

終了
僧侶さんはいたって事務的。そしてこの女性はちょっとおかしいと思う。
向こうで暮らしている主婦。でも英語が全くできない。となると中国人と結婚してマレーシアに住んでいるのだろうか。それにしても「あなたのサインをして」という発言にはびっくりだった。

■機内食

 料理はまずベジタリアンの食事が先に運ばれる。袈裟の僧侶さんをみたらもうすでに食事を開始していた。周りの人は誰も食事が配られていないのに一人で食べるのは彼にとって気にならないことのようだった。その次にムスリムの料理が運ばれているようだった。隣のインド人夫婦は特に特別の料理を頼んではいないようだった。今日のメインは魚肉(noodle with fish)か豚肉 (pork with rice)だったのだけどとなりのインド人夫婦は魚を頼んでいた。隣の人はおそらくヒンズー教徒だと仮定して牛肉はだめだろうけど豚肉は大丈夫だろうと思って私は豚肉にした。魚肉といっても貝とかが入っていることがあるので魚肉を頼むのは結構勇気がいったりする(私は貝があまり好きではないので)
 隣をみるとインド人夫婦はほとんど食事に手をつけていない。飛行機に乗る前に何か食べたのだろうか?旦那さんの方が少し食べているけれど奥さんはまったく食べていない様子。なんだか隣でばくばく食べている私はちょっと恐縮してしまった。少ししてからフライトアテンダントさんが「ムスリムフードです」とムスリムの人の食事を持ってきた。「thank you」と受け取っていたけれどそれも手をつけなかった。やっぱり食べ物があわないのだろうか??最後にコーヒーを一杯だけ飲んでいた。

■KL到着

 飛行機の中は極寒だった。寒くてあんまり眠れない。なのに映画のスクリーンもなかった。前方の大画面もないのだから全然エンターテイメントもなかった。隣のインド人は話をしたい風でもなく寝ていたし、袈裟の僧侶さんも靴を脱いでねていた。私も寝たり起きたりして時間が過ぎて行った。
 KLの空港に近付いてきた。窓からみるKLはオレンジ色の光で綺麗だった。バリとは違う夜景だった。これから訪れる初めての地にわくわくどきどきする。
 飛行機は無事着陸。時間の遅れもなく到着してよかった。あとは無事到着ロビーで妹に会うだけ。

■迷路のような空港、クアラ・ルンプール国際空港(KLIA)

 空港に入ると関空なんかだと行先はトランジットの人と到着の人との2本道しかないように思う。しかしこの空港は違う。到着の人と出発の人とがごっちゃになるようになっている。お店が出発客がごった返す中自分で到着やイミグレの看板を探して歩いていかなければならないのだ。ロスバゲクレームの看板はいくつかみかけたがまだ荷物受取の場所にもたどりついていないのにこんなところにロスバケクレームがあって不便ではないのだろうかと思う。イミグレの表示も非常に見つけづらい。途中エアロトレインで移動する。そしてやっとイミグレ到着、それから荷物を取りに行く。がしかしまだ浦東からの荷物はでてきていないようだ。まあそうだろうな。飛行機降りたところからこの場所まで相当な距離があったもの。しばらく椅子に座って待つ。袈裟の僧侶さんもうろうろ荷物を探しているようだ。彼はイミグレでも外国人のところに並んでいたし、大陸育ちの大陸人なのだろう。
 結構まった。やっと荷物がでてきた。すばらしいことに何の変哲もない黒い小さめスーツケースはすぐにでてきた。受け取ったらスーツケースが壊れていないかチェック!ファスナーが一部壊れていた。でももうすでに深夜だしそれくらいはキーホルダーをつけて代用できると思ったのでそのままにすることにした。さあて早くでて妹を探さなきゃ!

■妹と待ち合わせの場所

 妹はバリからAIR ASIAで到着している予定だった。到着時刻は私より30分ほど早い。先にでて空港で今日ホテルまでいくタクシーの料金やホテルに預けるデポジットの料金などで忽ち必要なお金を両替しておいてほしいと言っておいた。その上で到着ロビーで待ちあわせをしていた。まあ姉妹なので見つけられると思ってはいた。彼女は海外で使用可の携帯も持っているのでここからかける場合は国際電話にはるけれど最悪はそれで連絡をとりあえる。
 到着ロビー到着!あたりを見渡すと…妹はいなかった。おかしいなぁ?お手洗いにでもいっている?それとも両替をしている?あるいは疲れて近くの席で休んでいる?あるいはインフォメーションセンターで何かを訊ねている?とあたりを一周してみた。もしかして彼女の飛行機が遅れている?と画面をみてみたけれどそういう表示はでていなかった。まあしばらく待ってみよう。そしてまた一周ぐるっと探してみよう。
 何度かぐるぐる回ってみた。その度に現地の人がinfo?とかなんとか話しかけてくる。北京空港のように「要車MA?小姐」とはいわれないけれどその手の勧誘はあんまり好きになれない。とりあえず携帯に電話をかえてみよう!と公衆電話を探した。みつかった公衆電話はコインかあるいはカードしか使えないようだった。両替をしていない私はコインがない。ガーン、こういうとき本当にこまる。もしこのまま会えなかった私は両替をする機会を逃したら本当にどうしようもないなぁ。ホテルはカードで支払いできるけれどタクシーはきっとむりだろう。どちらにしても両替する必要があるかどうか判断するためにも妹に早く連絡をとらなきゃならない。
 近くにカウンターがあったので聞いてみた。電話をかけたいですと。そしたらかけてくれるようだったのだけど国際電話はかけられないということだった。えー!どうしても国際電話をかけないといけないんだよ!といっても機能的に無理なようだった。ああーどうしましょう〜!と思っているととなりで何やら見知らぬ言語を話す男性。そしてカウンターのお兄さんは理解できない様子。そして私の左どなりにる男性に「アラブ語はできますか?できるなら通訳してください」といっていた。右どなりの男性はアラブ語圏の人で英語を話しているようだけど下手なのかボキャブラリー不足なのか、あるいはアラブ語とミックスして話しているのか通じないらしい。左どなりの男性は「わかるよ」と通訳してあげていた。ホテルに泊まりたいらしい。そのカウンターではホテルのあっせんもしているので紹介してあげたら高すぎる!とのこと。600RM(リンギ)といっていたので確かにかなり高い。そしたら隣にいる私に気がついて「Are you a JAPANESE?」ときいてきた。そうだよというと誰か日本のサッカー選手の名前を言われた。誰だか忘れてしまったけれど彼はすごいよーとアラブの彼らはいっていた。そして左側の通訳をした男性とも少しお話した。彼は英語が流暢だった。どこからきたのですか?ときいたらエジプトだと。だからアラブの言葉ができるようだ。初めて生でエジプト人をみた。何となく感動。彼もホテルを探しているそうだった。

■真実を知る

 そんな雑談をしているとどこからかスーツの男性が現れてきてどうしたんだ?と尋ねてくれた。国際電話をかけたいというと、なんで?誰かと待ち合わせをしているのか?ときかれたので妹がジャカルタから来るのだけど会えなかったというと「どのエアラインか?」ときかれた。AIR ASIAだというと彼は「KLには空港は二つある。彼女のフライトが到着するのはもうひとつの空港だ」と言われた。がーーーーん!!!そんなことってあり?!信じられない顔の私に彼は到着のモニターで説明してくれた。彼女のフライトの番号のREMARKというところにLCCTとかかれている。これがもうひとつの空港だそうだ。ここからどれくらい離れている?と聞くと20Kくらいとのこと。どうしよう、妹はその場所で待っているのだろうか?どちらにしても移動するにしてもとにかく連絡とらないとまずい。やっぱり国際電話が必要だ。
 あせっている私を見かねてかその男性は携帯をかしてくれた。これでミスコールをしてかけなおしてもらえばいいよとのこと。おおなるほど!ミスコールなら彼に金銭的負担もかからない。と思ってかけてみる。彼は私に携帯を渡してくれた。ミスコールにしようかと思ったらなんとまあ妹がでてしまった。携帯から国際電話って彼らにとってかなり高いから早くきらないとまずい。男性は少し焦っているようなので「かけなおして!」といって早めにきった。そして携帯にかかってくる電話をまつ。少しして電話がつながった。空港違うんじゃない?といったらなんと妹はそのことに気がついてもうこっちの空港にやってきたらしい。いま到着ゲートにいるということ。私がカウンターで電話かけたいって頼んでいる間に彼女は空港に到着していたらしい。無事妹と合流できた。!

■お友達

 ほっとひと安心しているとなぜか隣に先ほどのエジプト人がいた。妹も「え!?友達?」と私に聞いた。私も「いや、たまたま隣にいただけの人。話はしたけど」と答える。彼は眠たそうな顔をして立っていた。妹も初対面だし私もさっきあったばかりだけどなぜか会話をする。彼はホテルが満室で空港でとまらなければならないらしい。私たちにそばのカフェで何か食べないか?といわれた。これからホテルに向かうのにあまり遅くならない方がいいなぁと思うところ。そしたら先ほどの携帯を貸してくれた男性が再び登場。彼は携帯を見ず知らずの外国人の手に渡してどこかに消えていたのだからすごい不思議。彼は空港で働く現地人だったのでタクシーが何時くらいまであるのかときいたら、100RMでホテルまで送るサービスがあるから利用するか?といわれた。携帯貸してもらったこともあるので彼のその話にのることにした。彼にチップじゃないけれど少しお金を渡したら受け取らなかった。彼にちょっとだけカフェで食べ物を食べてから乗るといってエジプト人とお話することにした。ちゃんとした身なりの彼がホテルがなくて眠そうで、若い私たちがホテルもあり携帯も他人から貸してもらってなんてラッキーなのはなんか悪いような気がした。これから長い時間を空港で費やす彼のために10分くらい付き合ってエジプトの話をするのも悪くないじゃない。

■こんなところで中国

 エジプトの男性、アワードさんというのだけど彼は中国アモイに住んでいるらしい。仕事をそこでやっていて、エジプトへのトランジットのためにKLをよく利用するらしい。今回もそれらしいのだけどあいにくホテルが見つからなかったということだそうだ。いつエジプトに帰るのか?ときくとフライトはとってあるけれど明日か明後日かその次かまだ日にちは決めていならしい。ということは日程変更のきかない格安航空券ではないようだ(笑)よくわからないけれど英語も上手だしまあまあの身分の方のように思う。彼は眠たそうであまり話さないのだが時々面白いことをいう。彼は日本人の姉妹がKLにやってきて一人は上海から、一人はジャカルタからやってくるなんて初めてだ、といっていた。確かに日本の違う空港からやってくるというのならまだしも二人とも海外の違う地点からやってくるから面白い。アワードさんはエジプトのカイロから1時間か2時間くらいのところが出身とかなんとか。いつかエジプト旅行にいきたいなぁなんて思う。

■KL市内へ向かう

 アワードさんとの話も面白かったのだけど予約していたホテルにチェックインしなければならないしそろそろ切り上げて市内へと向かうことにした。アワードさんには中国語の名刺をもらって私は名刺をもっていなかったのでメールアドレスを渡してさよならをした。そして先ほどの携帯を貸してくれた男性のお友達の車で市内へと出発する。先ほどの男性はNさんという。そしてお友達はSさんという。本当かどうか知らないけれど彼らはいとこ同士だそうだ。彼らの家が近いそうでSさんはよくNさんをのせて家に帰るそうだ。その時にゲストがいたら100RMで乗せてかえるそう。よくわからないけれど真面目にみえたNさんとはうらやらにSさんはとても陽気な性格で車を運転しているにもかかわらずずっと話続けている。ちゃんと前をみて運転してってこちらが注意をしなければならないくらいだった。彼はクリエイティブ系のお仕事をしているそうで仕事でヨーロッパ旅行をしたらしい。私も妹も海外旅行が趣味なので結構もりあがったので後でノートPCに入っているヨーロッパの写真をみせてあげるよと言ってくれた。すごいみたいけれどすごい眠たい(笑)ちょっとだけみて早く休もうと思った。空港からKL市内まではなんと77キロも離れているそうだ。かなりびっくりした。空港は膨大な敷地もいるし騒音問題があるので離れた場所にあるのが常だけどKLの空港がそんなに離れているとは正直おどろきだった。車は結構なスピードで走っているけれど結構な距離もある。

■KL夜行観光

 大分市内に近付いてきて車はペトロナス・ツイン・タワーのそばを通った。車をとめてもらって写真を撮った。いつもは人がいっぱいでこんな目の前に車をとめて写真撮影なんてできないよ!といっていた。思えばもう夜中。そりゃぁそうだね。格安航空券の悲しさだね。でもおかげで人気のないツインタワーが見れたよ。

↑ぶれているけれどツインタワー

■ホテルに到着

 SさんとNさんのかなりおちゃらけな会話を楽しんだロングドライブも終わりホテルに終了した。そして約束通りにSさんのノートPCに入っている写真をみせてもらった。なかには私のいったことのあるドイツやイタリアの写真もでてきてちょっと懐かしかった。いやぁやっぱり旅っていいなぁ。将来はそうやって海外各地に行くチャンスのある仕事につきたいわぁと思う。Sさんはクリエイティブ系のお仕事なので彼らの写真は結構面白い。しかもちゃんとした一眼レフのカメラで撮影してあって写真もきれで見てて勉強になった。私も一眼レフデジカメを買おうと迷っていたにも関わらず未だ買っていなくて以前のコンパクトデジカメだった。ちょっと反省。今度の旅行までには新しいカメラ買いたいなぁ。

 今回泊まるアゴラホテルというのはKLの繁華街ブギッビンタンの好位置にあるリーズナブルホテル。いってみて思った以上にロケーションがよくてびっくりだった。これなら自分たちでの移動する時でも楽ちんだ。リーズナブルホテルに関してはウェブサイトでみた写真よりもぼろかった。ぼろいというか、お部屋がゴージャスでないというかきれいではないというか。たとえばバスタオルとかシーツとか汚くはないけれどとってもきれいでもなかった。妹のベッドはベッドカバーになんか変なにおいが染みついていたというし。アメニティーは確かシャワーキャップ1つとシャンプーとボディーソープくらいしかついていなかったように思う。タオル類はついているけれどバスタブはなくてシャワーのみ。それもヘッドが動かないタイプ。ドライヤーは貸してくれるといっていたのでフロントに電話したらベルボーイの中華系おじさんがもってきてくれた。身の丈にあったホテルといえばそうかもしれないけれどもうちょっとランクを上げてもよかったかなと思う。一番困ったなと思ったのがコンセントの形が一つしかなかったこと。マレーシアのコンセントの形は一種類だとかきいたけれどホテルには他のタイプの形もあるかなぁと思って変換するものを持ってきていなかった。妹は日本から海外で使える携帯を借りて持ってきていてどんなプラグにも形を変えて差し込めるドコモのプラグをもってきていた。それを使えばマレーシアのコンセントの形に合うはずなのだけどその変形のしかたがよくわからなかった。いろいろ試してみたけれど眠たくなったのであきらめた。カメラの充電器の充電をしなければいけないから絶対必要なのだけど…、また明日試してみてそれでもだめだったらプラグ変換するものを買いに行こう。

2日目へ続く

TOP 旅行記 プロフィール 掲示板 チャット 日記 笑話 お菓子 映画 リスト フォトレポート
コラム 100の質問 天津街ガイド 過去Top 
暮らし方
 ブログ




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!