3日目 シェムリアップへ移動&シェムリアップ観光

■今日も早起き

 目覚ましとモーニングコールで今日も少なめの睡眠で起床した。まあ飛行機の中で寝る時間が少しはあるだろう。このホテルは朝食がないので起きて準備してでかけるだけだった。綺麗な洗面所やバスタブなどがあったら結構ものを散らかしてしまうものだけれどそんなのがないので自分の私物は結構決まった場所に置いてあり、こういうのもゴージャスでないホテルに泊まるいいところの一つかもしれないと思う。

■お迎え

 約束の時間通りSさんとNさんはやってきた。部屋に現われたNさんは普通の様子。寝て元気になったのかな。外はまだ薄暗い。チェックアウトをしてデポジットで預けていたお金から宿泊代金を引いたお金とレシートを返してもらう。そして車に荷物を詰め込んで空港まで出発。
 今回向かう空港は私が最初に到着した空港とは違うもうひとつの空港LCCTだ。こちらは一応インターナショナル空港なのだがAIR ASIAの飛行機がここから飛んでいるようだ。

↑まだ薄暗いKLの街。

■空港までの道のり

 例によって車窓の風景を楽しんだ。KLって都会だけれどそのまわりにはいろいろな顔があると思う。日本だったら都市部を離れるとみえてくる風景というのは田んぼや畑かな。KLの場合はパームオイルの農園のようだ。昨日いった巨大な新行政都市も昔はパームオイルの木ばかりだったという。Sさんはとっても社交的でいろんなKLについて、マレーシアについて知っていることを教えてくれる。このあたりにはF1サーキットがあるよとか。それとは対照的にNさんは口数の少ない人だった。昨日はやっぱり薬を飲んだ上にお酒をのんだから気持ち悪くなったと言っていた。特に気にしている様子があるとは思えないけれど無口な彼は何を考えているのかわからない。
 Sさんはいろんな国に旅行したことがあるという話をきいていたのだけれどそのときにキーホルダーを買うのが好きだそうだ。ということで私たちにパリのエッフェル塔のキーホルダーをくれた。そしてカンボジアでもキーホルダーを買ってきてほしいと言われた。エッフェル塔のキーホルダーはきっと現地物価からして結構高いんだろうねぇ。それに比べてカンボジアでいいのかな?なんて一瞬思ったけれどここ数日の彼らのおもてなしには感謝なので彼らに喜んでもらえるようにキーホルダーを買って持って帰ってきてあげようと思う。

↑車の中から見えた文字 KOTAWARISAN         ↑交差点の一角
↑バイク同士お話中?

■LCCT到着

 少し早目にLCCTへ到着した。印象は綺麗な空港だけどこじんまりとしていてわかりやすい。ひとまずチェックインを済ませる。時間が早かったけれどちゃんとチェックインはできた。AIR ASIAはおっても面白いのだが他の航空会社にはない注意事項がある。インターネットで予約をしたときに注意事項の入った文章が送られてきたのだけど、機内に食べ物を持ち込んではいけないとか、預けられる荷物は一人15kgまでとか最初は少しびっくりしたものだ。荷物は最小限にまとめてきたので私の荷物はなんと9kgだった。すばらしい。あとチェックインをしても席は決められていないので自分で席をみつけて座らなければならない。なかなか面白い航空会社だと思う。

↑LCCT空港に到着 ↑空港構内。
↑かなりシンプルなつくりのチェックインカウンター。    ↑空港に来ていたとってもオールドな車。
SUZUKIと書いてあったけれど日本ではあまり
みたことがないタイプだった。

■お友達と別れる

 チェックインを済ませたので一度Sさんの車のところへ戻る。車を長い時間停めておくことはできないということもありここでさよならをすることにする。最終日はまたKLに戻ってそこから帰国するのでその時にまた会えるし、帰ってきたら携帯のショートメッセージでまた連絡しようというこで別れた。帰り際に2人で100リンギくらいだったかNさんに渡したらNさんは「僕たちはもうお金を使ってなくなってしまったから助かるよ!」といって喜んでうけとっていった。さようなら、またねー!

■遅めの朝食

 朝食を食べていなかったので腹ぺこだ。構内にはマックとあとアジアンキッチンというお店が見えるがどちらも人がいっぱいで席がなさそうだった。奥の方へいってみるとThe Coffee Beanというお店を発見、そちらは席があいているので座って食べることにする。名前のとおり喫茶店のようなのだけれど結構いろんな食事のメニューも揃っていた。注文をするとき「パスタと、えっと・・・」と私がいうと「ラザニア?」と店員さんに勧められた。パスタとラザニア?そんなに重たいものたくさん食べないよ!!と思いながらもサラダを注文した。それがまたパスタよりもビッグサイズのサラダだったからラザニアの方が小さかったのかもしれないけれど(笑)。しかしてThe Coffee Beanというお店は有名なお店なようだけれど価格も結構高かった。ローストチキンのパスタ19.7RM、クラシックシーザーサラダ14.3RM、ライムティー8.4RM 合計で42.4RM 朝食にしてはちょっと高かったかなぁ。

↑世界中で大人気?マクドナルド ↑落ち着いた雰囲気のお店「The Coffee Bean」
私たちはここで食事をした。
↑頼んだ食事。メインよりも大きいサラダ(手前)と
パスタが奥。左はライムティー
↑カンボジアに入国する際に必要な書類。
飛行機に乗る前に記入しておいた。
↑青い看板がみえるかな?ここがムスリムの男子が
お祈りをするお部屋だそうだ。お祈りの時間になった
時にお祈りができるように空港にもお祈りの部屋があ
るようだ。もちろん違う場所に女子のもある
↑通りすがりの旅行者を激写(笑)
そういえば日本人旅行者をあんまり見なかったなあ

■はじめてのAIR ASIA

 わくわくのAIR ASIA、うすっぺらいボーディングパスを持って搭乗口へ向かう。 とっても小さな空港なので迷うことはないだろう。
お店もいくつかあるので買い物できないこともない。搭乗ゲートが開いたのでボーディングパスを持って入る。ゲートをこえると人が進む方向に自分も付いていく。バスとかの乗り物はない。歩いて飛行機まで向かうようだ。案内してくれる人がいるようには思えないけれどみんな同じ方向に向かっているので間違っていないのだろう。

↑こちらが搭乗口付近の待合室 ↑搭乗ゲートがあくとここにでて皆の進む道へ進む
この先に私たちの乗る飛行機がある。
↑これが私たちの乗る飛行機!まばゆい赤!
ここまでは徒歩で行って、前と後ろにある階段からのぼる。

 歩いていくと真っ赤な飛行機がみえてきた。この飛行場にはこういうAIA ASIAな飛行機がたくさんあるわけだからどれも真っ赤な飛行機なのだろうけれどこれが私たちの飛行機だろうとわかった。私たちは搭乗ゲートにいったのが遅かった方なのできっと前の方の席は埋まっているかなと思いながら入ったら案の定いっぱいだった。2人でとなり合わせに座れるところがなさそうだった。前からみていってとうとう一番最後の席にきた。最後の席には荷物だけ置いてあるので座れるのかな?ときいてみたらだめだった。フライトアテンダントさんの荷物だろうか?よくわからないがとにかく座れないよとフライトアテンダントさんにそう言われたので日本人っぽい人が座っていたとなりが2つ開いていたので入れてもらった。

■エアーアジアの機内で

 席に座ると隣の日本人よりもむしろ後ろの席のマレーシア人のおじさんが話しかけてきた。超早口の英語。日本はどこ?大阪にいったことがある、関空はとっても綺麗だ。日本のとあるメーカーがお客さんだから仕事でいったことがあるんだ、と言っていた。彼はおしゃべりがすきそうだった。彼はその後もとなりの席のおじさんとずっとお話をつづけ、最後はフライトアテンダントさんとお話をして、ずっと話ぱなしだった。元気なおじさんだった。エアーアジアの機内は革張りの椅子で結構心地よかった。びっくりなのがフライトアテンダントさんの制服と髪型!全員がそうではないけれど髪を金髪に近い茶色にそめ派手なメイクのマレー系のマレーシア人の人がいてびっくりだった。真赤な制服もF1サーキットの方に近いかも!?と思ったり。でもエアーアジアの真っ赤な飛行機のボディと統一していたかわいいといったらかわいい。機内では食べ物が持ち込み禁止の分、お食事の販売がある。といってもメニューにはカップラーメン数種類とサンドイッチ1種類とチキン料理とごはんのセットがあるだけだった。お水も自分で購入しなければならない。そのほかにエアーアジアのグッズも売っていた。その中の帽子がかわいいから買おうか〜って妹と話をしていたのだけれどその後眠ってしまい買いそびれた。残念。

↑明るい髪の色のフライトアテンダントさん          ↑やる気のないように見えるアテンダントさん
↑空の上から。
緑の木はきっとパームオイルの木。
↑こちらはカンボジアの空の上だと思われる。

■シェムリアップ空港到着

 だんだん着陸する時間が近づいてきた。と急に飛行機が揺れた。飛行機のアナウンスがかかる。乱気流で揺れるので席についてくださいという内容なのだけどその表現の仕方が他の航空会社のアナウンスとはちょっと違うようだった。いろんなものがエアーアジアの個性があって面白い。と思っている矢先、飛行機は上下にかなり揺れた。なんだか気持ち悪い。早くついてくれー。エアーアジアが毎回こんなに揺れるならもう乗りたくないかもと思った。さっきの肯定的な評価も揺れたら一気に否定的になってしまう。
 だんだんと揺れも収まってきたひと安心。マレーシアの上から見る景色とは違った景色が窓の外には見えるようになってきた。土の色が違って、パームオイルの木ではない色が窓の外から見えてきた。カンボジアとはどんなところなのだろうなんだかわくわくする。
 シェムリアップ空港着陸。ゆれから解放され無事着陸してよかった。はじめての航空会社というのはやっぱり緊張する。飛行機を降りると綺麗な空港の建物がみえた。まったく綺麗な空港だった。中に入ってみると看板表記もクメール語、英語、中国語と表示されているし綺麗だった。

↑空港到着。飛行機の階段から降りるところ。
こちらも徒歩でいく。
↑シェムリアップインターナショナルエアポート
と書かれてある。
↑右側に英語でアンコール世界遺産が歓迎しますと書か
れている
↑これが一人一人VISA発行に関する検査をする人
たちの列
↑クメール語と英語と中国語の表示があった。

■VISA申請と入国

 カンボジアへの入国はビザが必要になる。日本で準備することもできるけれどシェムリアップの空港についてからでももちろんOKだ。写真が必要とかかれていたけれどなくても大丈夫のようだ。ビザには20ドル必要だ。両替するところがあるのかと思ったのだけれど20ドルを出す前に両替のできる場所はなさそうだった。幸い以前のサイパン旅行の時に残った40ドルがあったので2人分40ドルを米ドルで支払える。ドルはやっぱり多めにもってきていないとだめだなと思った。横一列に人が何人も並んだテーブルがある。そこの左はしの人にお金をパスポートと記入した紙を渡してしばし待つ。それらの書類は横一列にならんだ人たちが一人ひとり何かの任務を担当しているようで、横の人に手渡していきながら右はじまでやってくる。そしてその人が名前を呼び呼ばれた人はパスポートを受け取る。人の手による流れ作業といったらいいのか。面白い光景だった。

 ビザが無事発行されると次はパスポートとチェックされ入国となる。そこで少し並ぶ。順番がきた。私はあらかじめ書いた書類を出す、するとここにビザの番号を書いて!とボールペンを渡される。さっき発行してもらったばかりのビザの番号を書かなければならないそうだ。記入して手続きが終わるのを待つ。終わってサンキューといっても返事なし。固いお仕事だからなのだろうか・・・。

その後荷物を受け取り両替をする。カンボジアはほとんどドルで支払いをすることができる。地元のお店や屋台では現地の通貨リエルが必要だったりするけれどリエルの再両替はできないし、ドルのおつりはリエルで返ってくることが多いのでリエルにわざわざ両替する必要もなさそうだった。とりあえず日本円をドルに両替した。30000円をドルにしてレートは0.008006だったので260.18ドルだった。260はドル札で0.18はリエルだった。

■タクシーで市内へ向かう

 外にでるとすぐにカウンターがあってそこでタクシーなどを頼むことができる。タクシーは市内まで5ドルだった。他には普通の車のタクシー以外にバイクタクシーかトゥクトゥクというバイクに4人用の座席をつけた乗り物もある。そっちの方が安いけれどスーツケースなどの荷物があるので普通のタクシーでいくことにした。
 タクシーの運転手はリッツィーという若い男性で英語をぺらぺら話す人運転手だった。最初にアンコールスターホテルまでといったら予約した紙を見せてくれといった。そのホテルしらないの?ときいたら知っているという。間違った場所に連れていかれてもこまるので私は印刷しておいたメールを見せた。それからリッツィーはようこそカンボジアへ!といってカンボジアの基本情報をいろいろ教えてくれた。彼は英語に自信を持っているようで本当に沢山話す。そのうちにアンコール遺跡群へ観光するには自分の車を貸し切って回ったら一番よいとすすめてきた。彼の車だと1日25ドル。サンライズからサンセット鑑賞まで含まれていて、私たちは英語ができるからガイドを自分が説明をしてあげたのをきいたらガイドも必要ない、一番安上がりだと力説する。彼はどこかの会社に所属しているらしくて、そこから無料でペットボトルのミネラルウォーターも提供することができる。観光地でそのつど水を買っていると何ドルもロスすることになるし自分の車で回るのが一番だという。そして朝はここにいってどこどこの遺跡をみて午後はどこどこで、そして最後はサンセットの鑑賞でといろんなプランを説明していた。昨日もどこかの国の観光客を空港に送っていったばかりで彼らはバンコク経由で帰るんだなどと言っていた。ふーんとそうなんだぁと適当に相槌を打っておいた。だって彼のマシンガントークはかなり疲れたから。今ついたばかりでこれからの予定もたっていないのに明日のこと決める気分にもならなかった。そして彼が推せば推すほどどうでもよくなってくるものだった。それよりも窓からみえるシェムリアップの様子に私たちは釘付けだった。同じ東南アジアでもさっきまで滞在していたKLとは全く別世界だ。ここは土が赤茶色で色が違う。大きなビルはないし、緑と赤茶色の土と、動物と人間と、住居だけのようだ。もちろんお店もあるし、バイクに乗る人たちもホテルもある。だけどいきなり違う世界にきた感じが否めない。この光景面白い。そしてカンボジアの地に足を踏み入れてみてよかったと思った。こういう光景、日本にいても見られないしマレーシア旅行だけでも見られない。

↑これがトゥクトゥク、座席後ろには大体広告が入っている。 ↑赤茶色の土が印象的
↑とおりかかったホテルシティーアンコール ↑クリニックと書かれている建物
↑車も結構通る。 ↑休憩中?それとも誰かを待っている?
道端に何もしていない人の姿が多かった。

■アンコールスターホテル

 ホテルに到着して楽しい車窓の旅も終了した。車をとめて降りようとしたらリッツィーが明日のことをしきりにきいてくる。名刺だけもらってホテルに入ってからゆっくり明日のこと決めようと思ったのだけど彼は名刺をもっていないという。そしてどうしても今決めてほしいようだった。ちょっとしつこい勧誘にちょっとだけいやになったけれどかといって明日自力で回るのもちょっと面倒臭い。一日25ドルで回ってくれるのならまあいいかなということで1日だけ頼むことにした。明日8時にロビーでね、といってリッツィーとお別れした。

 さて気を取り直してアンコールスターホテルに入る。ここにはドアマンがいてそしてウェルカムドリンクがあった。KLのアゴラホテルが思ったよりもぼろかった分アンコールスターホテルにも期待していなかったのだけどここは意外にもちゃんとしたホテルとサービスがあるようだった。値段的にはKLのアゴラホテルと同じくらいの値段だけど物価が違うからこっちの方がグレードが高いのは当たり前なのかもしれない。
 ウェルカムドリンクはお米のお茶?かなにかわからないのだけど癖があってあまり飲めなかった、というかほとんど残した。ごめんなさい。それからチェックインをする。インターネットの予約フォームで予約していたのもきちんと予約されていたし、すぐにお部屋に案内してもらえた。エレベーターもありプールもある。お部屋も下の写真をみてもらったらわかるがすごくきれいだ。部屋の広さもツインルームにしては広い方だと思う。ホテルには満足だ。部屋の鍵の開け方が難しかったのがちょっと難点だったけれどやり方を覚えたら結構簡単だった。出かける時に鍵をフロントに預けてもちゃんと顔を覚えてくれていたのでなかなかサービスはすばらしい。28ドルで朝食もついているし満足満足。 

↑なかなか立派な調度品のお部屋 ↑収納もそろっているし、セキュリティーボックスも
部屋の中にあった。
↑こちらが洗面所 ↑半分しかうつっていないけれどバスタブはかなり
大きい。
↑窓からの眺めがちょっと残念だけどこんなものかな?  ↑ドライヤーを貸してほしいというと箱ごときた!

■今日の予定

 疲れていたので少しお部屋で休憩する。そして今日の行先を考えた。アンコール遺跡を見るためにはチケットを購入しなければならないのだけれどそれは1日券(20ドル)、3日券(40ドル)、7日券(60ドル)の3種類がある。私たちはシェムリアップに4日間滞在するので明日3日間の券を購入したら丸々3日使えるので今日はアンコール遺跡にはいかないでトンレサップ湖という湖に行くことにした。私のガイドブックをみると海と間違えるくらいの大きさの湖として綺麗な写真が載っている。ここは乾季には3000平方キロメートルなのが雨季にはその3倍の9000平方キロメートルの大きさに膨らむ。東南アジアでもっとも淡水魚の種類が多く世界でも有数の淡水魚の漁獲高を誇っているらしい。ここで水上家屋をめぐるクルーズができるそうなのでそれに行くことにした。ボート乗り場までは約11KM、トゥクトゥクで約30分。いくらくらいの値段でそこまでいけるのかはガイドブックに書かれていない。フロントに降りてホテルの人にきいてみることにした。
 フロントで聞くとトゥクトゥクだと8ドルくらいだといっていた。ついでに興味のあったダンスショーはどこでみられるか?というのも聞いてみた。ダンスショーはビュッフェ付きで12ドルくらいらしい。ホテルの向いで見ることができるけれど予約が必要だといっていた。そのほかにいろいろと説明をしてくれたのだけれど人によっては英語が聞き取りにくかったりして全然何を言っているのかわからない人もいた。カンボジアの人の話す英語はまたマレー系の人(マレーシア人やインドネシア人)が話す英語とはかなり違うし、時に聞き取りにくい人も結構いた。もちろん私たちの日本語英語も日本人以外には聞き取りにくいだろうが。

■初めてトゥクトゥクに乗る

 よく考えてみるとさっき両替した260ドルでは足りないということがわかったので銀行へ行くことにした。ホテルをでて1分くらいのところに銀行がある。レートを見ると空港でのレートと全く同じだった。そういえばこの銀行は空港の銀行と同じ銀行だった。ふつうは空港のレートはよくないことが多いので今回も両替を少なめにしたけれどレート一緒なのだったらさっきしておけばよかったかなと思う。銀行にて日本円をドルにする。
 またホテル方向へ戻るとちょうどアンコールスターホテルの道の向い側にあたる場所にトゥクトゥクがお客さん待ちでたまっているところがあった。外国人は歩いているだけでトゥクトゥクのるか?と勧誘してくるので困ることはないが、このときは運良く?勧誘されなかったのでたまり場にいって聞いてみた。トンレサップまでいくら?とその時に5ドルと言われた。行って帰って5ドルだという。言い値でOKするのもなんなのでとりあえず1ドル下げて4ドルでいいですか?ときいてみた。OKといってくれたので早速出発することに。

↑雨が降って道路が濡れている ↑男の子たち、遊んでいるのかな?それとも手前の
自転車にのってこれからお仕事?
↑大きな自転車にのる男の子                 ↑水はけの悪い道路

■トゥクトゥクで出発

 トゥクトゥクの運転手さんはドルさんという名前の男性だ。年齢はよくわからないけれど結構若いのじゃないだろうか、30歳前くらいかな・・・。出発しようとしたら雨が降ってきたのでトゥクトゥクの座席のまわりにビニールシートの覆いをかけて彼は合羽をきる。トゥクトゥクは快適だけれど結構揺れるので写真があまりとれなかった。というかぶれた。動画はブログに載せているのでこちらをチェックしてほしい。

↑トゥクトゥクの座席に乗る、ドルさんは出発準備中 ↑出発だぁ。後ろで待っていたトゥクトゥクにさよなら
↑バイク3人乗りの人もいる ↑トゥクトゥクで後ろを振り返る
↑住居を見るのは面白い ↑大きな建物なのだけど何かわからない
↑さっきの建物のズーム。高床式になっている。     
雨季には湖の水位が上がってくるのだろうか…。
↑牛たち。牛の色と土の色が似ている。
この辺ではトゥクトゥクがかなり揺れた。

 途中でトゥクトゥクが停まった。そこでトンレサップ湖クルーズのチケットを購入。人がでてきてくれるので座席から降りることもなくお金を渡してチケットをもってきてもらう。けっこう楽ちん。そしてまた出発。
 トンレサップ湖に近づくにつれて道が悪くなってきた。かなり揺れる。笑えるほど揺れる。いや〜おもしれ〜よ。

■トンレサップ湖に到着

 笑えるくらいの揺れを楽しんでいたらドルさんが「着いたよ」と教えてくれた。ここがクルーズ乗り場?というくらいのところだった。確かに自家用車や大きな観光バスが通ったりしている。だけどあるのは茶色い川と雨でぐにゃぐにゃになった地面、倒壊しかけた家と走り回る子供たち。ここがクルーズなのかぁ。再度自分で自分に言い聞かせる。ドルさんはこの場所で待っているそうだ、私たちはサムさんという人が案内してくるようだ、ぐにゃぐにゃの地面をゆっくりあるき、ボートに乗り込む。ボートには私たち2人と運転手さんとさっきのサムさん、そして運転手さんの奥さんと赤ん坊が乗っていた。

↑住んでいる人がいるのだろうか?それとも倒壊している? ↑斜めになっているようにみえるけれど住んでいる
のかもしれない家。
↑お店はある。きっと高いだろうなぁ。 ↑なぜか裸の子。水浴びでもしていたのかなぁ・・・。
↑大きな観光バスも通るのだけれど足場が悪い。 ↑ドルさんのトゥクトゥクはここで待っている。

■クルーズ

 クルーズの様子の動画を短いけれどブログにのせている。

↑左が船の操縦士さん、右奥に立っているのがガイドの
サムさん。ボートが乗り場から離れるところ
↑勢いのあるボートが隣を通り過ぎて行った。
洗濯物が干してある
↑水上家屋の中の人の様子、もし家が倒壊したり、洪水
などで浸水したらタイヤの浮き輪で避難するのだろうか?
↑左の写真のアップ
↑水上家屋の中で犬を飼っているところが結構多かった。
犬の散歩はするのだろうか??
↑家のドア付近で子供たちが遊んでいる。
↑洗濯物を壁ぎわに干している。すぐに雨が降るので
乾かすのは大変だと思う。
↑こういう風にボートの先頭で漕ぐ姿が多かった。
↑野菜を載せて一人で漕ぐ人 ↑腕のない人がタライのようなボートに乗っていた
↑水上の教会もある。 ↑こちらはバスケットコート。結構立派だ。

■中国系の水上店舗に到着

 クルーズは水上家屋が両岸に並ぶ川から湖の方へとやってきてここで折り返し地点となる。満水時はまたルートが違うのかも知れないが、ここから先はただっぴろい何もない茶色い水があるだけなのではっきりいって怖い。折り返し地点で私たちは中国系の大きな水上店舗におりた。そこでまずワニをみる。柵はしてあるけれど誤って落ちたら怖いと思う。中国ではワニにまつわる事件は耳にすることがあるのでちょっと怖い。そして魚の池を見る。ここでは水はトンレサップ湖と同じ茶色なので何もみえないのだけど餌を入れると魚がえさをもとめて跳ねまわる。その姿が見もののようだ。そこで食事もすることができるようだ。私はその魚料理があまり興味をもてなかったので空腹だったけれど食事する気にはならなかった。それからトンレサップ湖でとれた魚の水槽がたくさん並ぶ部屋をみる。結構充実している。きちんと魚の名前もかかれているし興味のある人には面白い内容かもしれない。最後に屋上のテラスに階段であがる。その階段がちょっとだけ急。あやまって落ちてそして運悪く湖に落ちてしまったら最悪だと思いながら登る。テラスはトンレサップ湖が見渡せてよい。少し風がきつい。ガイドブックにのっているトンレサップ湖の写真とは似ても似つかなかったけれど確かに大きなトンレサップ湖というものを見れた。こういう色の湖というのはこれからもし湖の真ん中をクルーズするというものがあったとしてもちょっと怖くて尻ごみするだろうなと思う。水の中が見えずまったく想像できなくて私にはそれが恐怖だ。

↑川から湖の堺へとやってきたみたいだ。 ↑ここでたくさんのボートがとまっている。この場所以外にも
韓国系のお店(韓国人観光客が連れて行かれるだろう)など
もある。たぶん日本系がないので日本人は中国系にくるのかな?
↑このなかにワニがたくさんいる。落ちたら??と思うと 
ぞっとする。
↑水につかって顔だけ出すワニ
↑こちらは大きな魚。普段はしずまっている池なのだが ↑ひとたび餌をいれるとこういうふうに餌を求めて格闘の
ようになる。この様子の動画はブログをご参照のこと。
↑かわいいお魚の模型 ↑トンレサップ湖でとれた魚たちがいる水槽がずらり。
↑うーんちょっとかわいいやらこわいやら ↑こちらは完璧に怖い
↑こっちはトンレサップでとれた大きな魚の標本のようだ。
ホルマリン漬けのようになっている。確かに大きい。
↑テラスに昇るとトンレサップ湖がよくみえる。
↑湖とは反対側をみるとまた小さな水上家屋があった。 ↑トンレサップ湖と陸地の現在の境界線。
大きな船が一隻みえるがあれも水上家屋だろうか?
↑確かに海を思わせるほどの広さだ。
しかし色が…海とは遠いが。
↑三人のバナナ売りの影。彼らのボートはその下にあり
彼らは絶えず揺れている。

■折り返し地点から戻る

 楽しいはずのクルーズ、水上店舗での滞在も、食べたいと思うことも買いたいと思うこともできす、することが見つけられないでいた。綺麗な眺めとはいえないけれど屋上に上がってトンレサップ湖を眺める。バナナ1ドルと呪文のように言っている幼いべトナム人の物売り。当たり前に水上で商売を営んでいる中国系の人たち。興味津津でおみやげものを眺める西洋人のツーリスト達。そのどれもに自分達は属することができないで、でも「つまらない観光だよねー」という感じでもなくなんとも言えない気分だった。めったに体験することができないであろう、湖上での滞在を楽しみたい気は満々だったけれど実際楽しむことができない。ガイドをしてくれていたサムの説明はとてもありがたく、感謝していたけれど彼を喜ばせるような滞在の仕方もできないでいた。自分達と比べたら「貧しい」ということは確実だ。だけど小さいバナナに1ドルをくださいと当たり前に要求されることに私たちは素直に応じられない。たとえばハリウッドスターがこの光景を目にしたら、すべての目についた子供たちに1ドルずつのチップを渡すことができるのかもしれない。けど私たちは絶対にバナナ1つが1ドルもしないことを知っているし、外国人観光客だからたくさんのお金をもらってもいいと思っているということを多めに見て許してあげることができない。それがチップを渡す習慣のない日本からきた私たちと西洋人の違いなのだろうか。ベトナムやカンボジアの人からみたらアメリカ人も日本人も同じくらいリッチにみえるだろう。なのに一方はすごくケチで一方は快く多めにお金をくれる。その差はいったいなんなのだろう。私たちがケチなのか。彼らのチップの習慣を利用されているだけなのか?
 ベトナム国境でもないのにこの水上家屋には多くのベトナム人が住んでいるのも驚きだった。ガイドのサムさんの話によると、あるところを境にカンボジア人の住む地域とベトナム人の住む地域とがわかれているらしい。一緒にまじって暮らしてはいないそうだ。確かめてはいないけれど川上の方はカンボジア人で下っていくと途中からベトナム人居住区になっているようだ。それはやはり汚物とかが川上から川下に下っていくことと関係あって(?)自国民であるカンボジアの人が外からきたベトナム人よりもいい場所に住んでいるということなのだろうか。

↑こちらも洗濯物がいっぱい。 ↑船の上に鶏もいた
↑教会もある ↑カンボジアの旗がみえる
↑船着場まで戻ってきた、車や観光バスが見える ↑船着場周辺。すごく雑多。

■クルーズでみた生活

 その湖の上でそれを恐怖とも感じずそこで暮らす人々がいるということに恐怖を感じた。湖は風があるからななのかボートやボート状の家屋はかなり揺れる。1日24時間そのゆれの中で暮らしている人がいるということだ。家の中に入っていないのでわからないけれどトイレというものはおそらくそのまま湖の中になるのだろう。そしてその湖の水でお皿を洗ったりする姿もみられる。お風呂は?洗たくは?と考えるとかなり怖かった。ガイドさんによるとシェムリアップよりの方、つまり川の上流にはカンボジア人が住んでいて、下流の方にはベトナム人が住んでいるそうだ。彼らの住居はすみ分けられているそうだ。そういえば缶ジュースを売りに来る人の顔はベトナムの顔だった。バナナを売っている幼児もベトナムの顔だ。ここに住むベトナムの人はきっとハノイやホーチミンなどの都市から遠くてカンボジアよりの貧困地区出身だったのかと思う。そして川をつたってトンレサップ湖を北上してきてこの川岸に住み着いたのではないだろうか。私が勝手に想像してみただけだけどきっとそうなのだろうと思う。政府か非営利団体かの援助でだと思うけれど学校が水上に建てられているけれどはたしてどれらけの生徒が通っているのかわからない。でも水上で暮らすベトナムの子供たちもカンボジアの子供たちもみな暗い顔はしていない。家にあるハンモックでゆられて遊んでみたり、子供どおし遊んでみたり。また若者も子供ほど無邪気な笑顔はなかったけれどそれなりに子守りをしたり料理をしたりしていた。中にはテレビのある家もあった。ということは電気はあるのか???でもきっとインターネットはできないだろう。郵便は届くのだろうか。水上で暮らしたことのない私たちからみた不便さと不衛生な感じをみて悲しくなるけれどでも彼らは消して不幸せそうな顔はしていない。私がここで生まれて育ったらどうなのだろう。水の色は茶色だと信じ、インターネットがつながらないわずらわしさや将来の職業を考えるストレスなどはないだろう。自然のままに生きて、結婚して子育てでもしているのだろうか。そしてそんな人生と今の人生とどっちが幸せなの?と問いかけてその答えはきっとない。それでも日本で育った私はその茶色は汚いと思うし、住んでいる場所が揺れているという事実は気持ち悪いと思う。海外をそれなりに旅してきた私もそう思ってしまうんだということにまた少しショックを受けなんとも言えない気持ちになる。

↑物乞い?チップ乞い?の子供 ↑ボート乗り場に並ぶ傾いた家。

■トゥクトゥクで市中心部へ戻る

 トンレサップ湖から街の方へ近づいていくにつれて車窓もだんだんと街のそれになる。そして安心する。トイレもお風呂もベッドもない家から郵便ポストや自転車のある家に、そして商売を営んでいるお店もある、そしてもっと町に近付くとマーケットがあり綺麗なホテルがあり、たくさんの車が走っている。シェムリアップの町中心部はクアラルンプールのような都会とは比べられない、独特の雰囲気だ。 

■センターマーケットで軽食

 もともとトンレサップ湖観光がおわったらホテルに帰って終わりのつもりだったのだが帰り道にセンターマーケットがあるのでよっていくことにした。ドルさんにセンターマーケットにいきたいといったらOKといわれた。そしてそこで降りて終わりになると思っていたのだけどセンターマーケットについたら「I WAIT」といわれたので待ってくれるみたいだった。最初の交渉では組み入れていなかったのでなんか悪いなぁと思いながらも英語でいろいろ会話するのもなんだったので私たちもOKといってマーケットに入った。
 このマーケットの印象はきちんと区画されたマーケットという感じだった。天津や北京でももともと簡単なつくりの露天があつまるところがマーケットとしてあって後にきちんとした建物を造りその中に移動させたというマーケットがあるがそれと似たような雰囲気だ。時間帯が悪かったのかお客さんは数人しかみられない。地元の人でにぎわっている雰囲気もないし、けど観光客も特に多いわけではない。でも売っている品物をみると外国人(西洋人向け)のような気がする。カンボジアのお土産だけではなくて中国やタイの工芸品もあって西洋人の旅行者が、「これってアジアンテイストで素敵!」といってたくさん買って帰るようなそんな品揃えだ。やはりシェムリアップでは一番の手段はそれなのだろうかねぇ。アジアに滞在していた経験のある私たちは現地のものではないお土産に興味は持てず、また安くしてくださいって交渉する元気もなく、小腹がすいたので中のフードコートで軽食でもすることにした。
 お昼でも夜でもない変な時間だったのでフードコートで食べている人もいないし、お店も暗くてやっているのかどうかわからなかった。が店員らしき男の子をみつけてメニューをみせてもらった。メニューは英語で書いてあるし値段も載っているのだけどいまいちどんな料理なのか想像ができないネーミングだ。注文したのはフライドヌードル ウィズビーフ、みたいな感じだった。フライドヌードルという名前を聞くと皿うどんのような油であげてあるヌードルを思い浮かべるけれど実際はちょっと違う。油でいためたようなヌードルのようだ。詳しくは写真をみてくれたらわかると思うけれど、ビーフと野菜が入っている。野菜はおいしかったけれど人参の大きいのが固くて食べられなかったなぁ。麺も太くておいしかった。お値段も安くてそれなりに満足。

↑センターマーケット、この写真でみると怪しげだけど
実際全然怪しくないので安心を
↑奥には食べ物が食べれる場所があり、売り場とは隣接
している。
↑いくつかお店がある。私たちの行った時間は食事の
時間と少しずれているので食事のお客さんはほとんど
いなかった。
↑頼んだ牛肉と野菜と太い麺のいためたもの。
それなりにおいしかった。

 小腹が満ちたら特に買いたいものもなかったのでドルさんのトゥクトゥクのところに戻って帰ることにした。ドルさんはマーケットの入口で待っているといっていたが、私たちが違う場所からでていなくなったり、あるいは迷子になってしまったり、ドルさんが私たちの顔を忘れてしまってわからなくなってしまったりってことがないのかな?と私は心配したけれど出口をでるとすぐにドルさんが手を振って呼んでくれた。私たち外国人はすぐにわかるのか?それともドルさんはプロだからそういう心配はいらないのか。ドルさんはもともとの約束のルート以外の場所に立ち寄ったことには全く触れずに笑顔で対応してホテルまで連れて帰ってくれた。トゥクトゥクを降りるときにも明日の予約をしてくれと頼んできたりもしなかったし、ただ自分は向かいのホテルの横の場所にいつもいるので必要な時は声をかけてくれ、といっていた。今日のタクシー運転手のリッツィーとは大違い!控え目でさわやかで値段も安くて最高だった。ドルさんありがとう!

↑アンコールスターホテル外観

■元気を出すための夕食!

 一度ホテルにもどる。ドルさんのトゥクトゥク観光は楽しかったけれど、トンレサップのあの茶色い水と1ドルがほしい人たちの姿がいまでも鮮明に思い出される。どっぷりとつかれてしまったので少し休んでおいしいものでも食べて元気を出そう!ということでしゃぶしゃぶを食べにいくことにする。カンボジアについて初めての夕食だ。最初の料理は重要なので美味しいものを食べてこれからの4日間の滞在のプラスのエネルギーにしたいものだ。しゃぶしゃぶはSUKI SUOPとかかれている。すき焼きのスープバージョンなのだろうか。ホテルの近くを歩いてみると結構まともな店舗でSUKI SOUPとかかれているお店を発見!後でわかったけれどガイドブックにものっている「マスター・スキ・スープ」というタイスキのお店だった。そこに入る。店舗の前には車もとまっていてカンボジア人でも身なりの綺麗な人たちが出入りしているようだ。特に家族で食べに来ている人が多い。携帯電話を持っていて、子供は綺麗な格好をしている。ここは普通より上の生活レベルの人が来るようなお店なのかな?チェーン店のようにもみえたけれどサービスはまあまあよかった。人もにぎわっている。しゃぶしゃぶに入れるメニューは写真付きなので注文も簡単だった。私たちは疲れていたので野菜中心に選んだ。メインは魚のつみれにした。お肉を入れるとちょっと変だし、魚はどうしようかな??中国では魚の頭を入れるとおいしいダシがでてスープにうまみがでる。そのかんかくで魚の頭をいれることにした。あと湯葉があったので注文。2人なのでそれくらいにする。

↑マスター・スキ・スープとかかれた看板がでている ↑お店の中の雰囲気はよい。
赤い柄服が店員さんのユニフォーム
↑手前が大きな湯葉。これがほんのり甘くて美味。
奥にはネギのお皿がある。
↑コーラを頼んだ。素敵なデザイン
↑写真の色が悪くてあまりおいしそうに見えないかもしれ
ないけれどSUKI SOUP
↑お鍋の下部分をみるとHANABISHIと書かれている
↑スープにいれる薬味。

 タイスキのお味の方は…、中国で食べているしゃぶしゃぶとも日本のしゃぶしゃぶとも似ていなくて不思議な味だった。10年以上前にシンガポールで食べたスチームボードに似ているかどうか?と考えるともう思い出せない。食べ方自体はどれも似通っているのだろうけれどスープの味が違うので違うもののように思うのだろう。妹はおいしいといっていたけれど私は中国で食べ慣れているごまだれのたれがあればおいしく食べられるかなぁと思う。タイスキについてきたたれはやっぱりちょっとからかったので大量につけて食べることができないのだ。魚でも食べてみよう、と食べてみると川の魚の味だった。そりゃ当り前だ。シェムリアップに海はない、魚といえばアジア最大の淡水魚うの漁獲高をほこるトンレサップ湖からとった魚に決まっているではないか・・・。そこに気がついた時点でまた今日のトンレサップクルーズを思い出す。うーん、あの水の色は土の色から来ているのだと思うのだけれど透明な水の色に慣れている私たちにはちょっとつらいものがった。あの場所からとれた魚を自分で注文して食べている私たち。忘れようとしてタイスキに入ったつもりが自分たちで思い出していた。

マスター・スキ・スープ
営業:早朝6:00〜10:00 11:00〜14:00 16:00〜21:30
無休、カード不可、週末は予約が望ましい
TEL:963322

■デザートを探して

 ごはんとか麺とかの主食を食べなかったのでなんとなく物足りない感じ。デザートでも食べようかとうろうろする。すると地元民のいっぱいいるお店のテーブルにおいしそうなかき氷が!!あれ食べようよ!と決める。でもきっと英語が通じなさそうなお店。あれと同じものをくださいって指させば大丈夫だよと本に載っていたクメール語をちょっと混ぜて指さして頼むことに。でてきたおにいちゃんは少しは英語ができるようだ、かき氷が食べたいということがわかってもらえた。外にだしているオープンテラスというか路上にだしているテーブルにつく。そこではかき氷やノンパン・パッテー(フランスパンのサンドウィッチ)など食べる人がいっぱいきている。なかなか地元民に人気な様子でお客さんも多い。お店はきれいではないのでハエが飛んでいたりするけれどまあ許せるレベル。私たちの座った席の後ろには面白いフルーツの棚がある。それをみてかき氷やらフルーツやらが食べられるお店だと判断するのだろうか?かき氷の中にはバリでたべたかき氷(アイスチャンプル)のようにフルーツの切ったものが入っている。棚に飾ってあるほとんどのものが入っているようだったけれどドリアンはなかった(当り前か)オランブータン、スターフルーツ、バナナ、メロン、パイナップル、りんご、そしてニンジン2切。それらのものがお皿にはいっていて、その上にさらさらのかき氷がもられていて練乳と少しのブラウンシュガーがかかっている。食べるときは氷とフルーツと一緒に食べると非常に美味!フルーツの甘味もあるし、練乳もかかってさらに私好みの甘さだった。ニンジンだけは生なのでかたくて食べれなかったが。最初一人ひとつも食べられないだろうからということで二人で半分にしたのだけれど想像以上のおいしさだったのでもうひとつ頼むことにする。「もうひとつください」とお店の人にいうと少し笑われる。感激のおいしさに出会えてよかった。

↑これがフルーツの棚。フルーツ各種がそのままだったり
切っていれてあったりする。ニンジンもあるのがみそ。
中身は毎日換えるそう。
↑超大失敗の写真なのだけどこれが感激のかき氷!
本当は見た目もおいしそうなんだよ〜。

■美しいものを求めて 

 甘いものも食べて満足。帰りにちょっときれいなホテルがあったのでよって見学していくことにした。ガイドブックの地図によるとソマデビ・アンコールとかかれていて2006年8月時点では建設中となっていた。たぶんこのホテルだとおもうのだけどとても今は完成されていた。ロビーに入る。プールの入口が見えたのでプールサイドにいってみた。泳いでいる人はいなかった。ホテルの人の姿もないようだったので写真だけとって帰る。それから帰り道にもうひとつホテルがあったのでこちらにもよってみる。さっきのホテルにもこちらのホテルにも門番さんというのがいる。セキュリティーの人なのかわからないけれどドアマンとは別に外に立っている。彼らにクメール語でこんにちは「スオソダーイ」と声をかけるとみんな返してくれる。それしか会話できないけれどなんとなく楽しい。こちらのホテルはおそらくプリンス・ドゥ・アンコールホテルアンドスパ。英語のホームページはこちら。写真だけでもみてホテルの様子がわかると思う。かなり雰囲気のよいホテルだと思う。ここではお土産やさんがあったのでそこに入ってみる。中国人のお客さんが中国語で店員さんと交渉をしていた。個人ビジネスか何かをしているのだろうか…。でもホテルの中のお土産屋さんで買うと必要以上に高いような気がするが、その分質がよいということかしら・・・。

↑私たちのホテルのプールより断然雰囲気が良い。  
↑プリンス・ドゥ・アンコールホテルアンドスパのロビー、
ソファのすわり心地もよかった。
↑とても雰囲気のよい空間

■ホテルに到着

 徒歩でアンコールスターホテルに到着。実はとっても近い距離。よる遅くなるとカンボジアは危ないとガイドブックに書いてあったけれどそれほどでもないかんじ(もちろん場所による)。まだこの時間は大丈夫だった。ホテルのとなりには日本語もOKなネットカフェもあるので明日でもいってみようかなー。

↑帰り道にとおりかかったアンコールマーケット    
輸入食品、輸入雑貨が多いお店。
日本人の求人が表に張ってあった。
↑JICAのシールのついているごみ箱
シェムリアップで何個かみかけた。

■あの色再び…

 ホテルの部屋に戻る。お風呂に入って今日の疲れをいやそうかなぁーと湯船にお湯をためてみた。お湯はちゃんとでるし、水量も十分なのだけれど色が茶色だった。水道管が汚いのだろう、しばらくお湯をだしていたら透明の水になるかなと思ってお湯をだしっぱなしにしてみた。しかしやっぱりちょっと茶色いお湯。水はどうなのだろう?と水にしてみるとそれほど色はついていない。お湯だけが茶色がかっているようだ。仕方ない。これでお湯をためることにしよう。
 しばらくしてたまったお湯をみてびっくり!っこれは…、思い出すのは今日見てきたばかりのトンレサップ湖。トンレサップの水上家屋ではトイレもお風呂もないからこういう湯船にたまった茶色いお湯というのは厳密にはトンレサップとつながりはなさそうなのだけれど、この茶色がかったお風呂につかるということは、私がトンレサップ湖クルーズの途中にあの茶色のトンレサップ湖に落ちてしまうような恐怖を覚える。お湯は温かいし、湯船も深くて足を延ばしても向こう側に足がつかないくらいの長さがあるのに全然くつろげない。すごい恐怖があるのだけれどお風呂に入って汚れを落とさなければいけないという義務感があるためにお風呂に入っているかんじだった。こんなのだったら大きな湯船じゃなくて湯船がないシャワーのみのお部屋の方がよかったかも。シャワーでのお湯の色は見た目にはそれほど茶色にみえないからねぇ。微妙な入浴だった。 

←これが例の色!
シャワーカーテンで半分くらいしか写っていないけれど
とっても広い湯船だった。しかしこの色お湯が蛇口から
でるときはそれほど色ついていないのにたまるとこんな
色になるようだ。

■今日の感想

 今日はカンボジアの初日であり、これからの4日間の滞在の一日目にあたるのだけれど、一言でいうと「すごいところにきてしまった」という感想だった(笑)空港から町に向かう道でみたのどかな光景は私をわくわくとさせ、カンボジアにきてよかった!って思ったのだけれど、それからトンレサップの少し貧しく不衛生に思える水上家屋をみたらそちらの方が強烈でそればかりが頭を離れなくなった。シェムリアップの町には暮らしている日本人もいるようだし、綺麗なホテルもたくさんあるのだけれど、なんとなくアジアの綺麗な都市に思えないのはやっぱりトンレサップをみたからかなぁ…。あと3日にもあるシェムリアップ観光、大丈夫だろうか…。明日は運転手リッツィーが8時に迎えにくるので早く寝なきゃな。ちょっと先行きを心配してしまったシェムリアップ第一日目だった。

4日目へ続く

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