北京日帰り買物旅行記  2003年12月13日(土)

久しぶりに北京に遊びに行くことにした。一つは北京にいるジャッキーさんと王さんに最近あっていないので会いに行こうと思ったのと、もう一件はお正月帰国するチケットを北京の旅行会社でとったのでチケットを北京で受け取ろうと思ったのだ。しかし前日にジャッキーさんは大連に出張になったという連絡がくる。そして旅行会社は土日は休みで時間が合わせられるなら合わせてくれるといっていたのに結局合わないという連絡もきた。ということで王さんにあう用事だけになってしまったけど、今年最後に北京見納めでもしようかということで北京行きを決定した。

 天津に行く公共交通手段としては列車とバスがある。列車の方が乗っている人がバスのりも文明的であることが多いので列車の方が好きなのだけど、列車は天津東駅までいかなければならないので、自宅から近い「天環駅」からバスに乗っていくことにした。列車と違って30元を支払ってすぐにバスに乗れることと、ちょっとくらいなら待ってもらえるのがうれしい。
9時半のバスに乗った。

趙公口ターミナル
趙公口バスターミナル 天津からのバスはここに到着する。天津以外にも各地までの長距離バスがでている。タクシーの客引きが多いので無視しよう。
こういう場所にいるのは「黒」なタクシーだ。
趙公口切符売り場
趙公口、切符売り場  
上の電光掲示板に各地までのバス出発時間、
料金などが書いてある。天津は右の一番下。

 9時半に出発で11時20分頃北京の趙公口についた。大体所要時間は1時間45分くらいと言われている。趙公口で待ち合わせをしていた王さんが全然こないので一人ででかけることにした。 (つぶやき日記12月13日を参照)
 南側の出口をでて左に歩いていくとすこし広い道にでるのでそこのバス停からとりあえず自分の知っている場所を探して移動しよう。1年北京に住んでいたから大体の方向とかはわかるけど、留学していた学校があったのは北京の西北で、このあたりは南側。あんまりこなかったから詳しくはない。43番のバスにはいくつか私の知っている場所があったので、それにのろう。永安里というところに秀水市場があるのでそこに買物にでもいこう。それから今日の予定でも考えよう。北京のバスは今でも無人が少ない。天津はほぼ無人で前から乗車するときに自分で1元を支払う。一部みにバスなんかはまだ友人でおばさんがのっていたりするけれど無人が殆どだ。北京の場合はおばさん(男性の場合もある、ここでは代表しておばさんと書く)がのっていて、切符を買ってくださいとか次は何駅だから降りる人は後ろ側のドアのところにいって準備してくださいとか絶えず声を発している。おばさんは基本的にはおばさん専用の場所があってそこにいる。終着駅近くになったらでてきて、切符をひとりひとり確認したりすることもある。おばさんのスペースがあるため、席がすくなくなるのだけど、おばさんがいることで切符を買わずに乗車する人が減るのか、それとも天津は無理やり人件費削減にでもしているのだろうか。バスで私の前にのった若者が生粋の北京人で久々に北京語をきいた。やっぱり北京のなまりは独特で好きだわ。

 43番のバスで永安里に着く。秀水市場はすぐ傍だったのに間違えて国貿の方へいってしまった。歩いている途中外国人が普通にあるいているのをみて、やっぱり北京は外国人が多いなぁと思う。北京といってもこのあたりは大使館も沢山あるし、高級マンション、ホテルがあるので、ここは特に外国人の多い場所だとおもう。日本人も何人もすれ違った。私もこんなところを普段から歩く人になりたいなーなんて思った。
 国貿までいって道を間違えたことに気が付いたので引き返した。ふと、北京に会ったことのないメル友がいるのを思い出した。前に電話がきたときにあったこともないし、電話も1,2回しかしたことがないのに「結婚しよう」とかいわれたので、もう絶対電話をとらないときめていたのだけどまあ暇だから連絡してみよう。携帯メールで北京にいると告げるとすぐにくるということ、おお同じく暇人なのか。
 

建国飯店

建国飯店 このあたりは本当に外国人が多い。
欧米人を始め日本人も何組もみかけた。
歩いているとここのボーイさんが「NI HAO」と言ってくれてちょっとうれしかった。天津ではあんまりないのだ。

中国国際貿易センター
中国国際貿易センター 略して「国貿」
なかには美味しいパンを始め、高級な品物を売っている。

 やっと秀水までもどってきた。久しぶりだけど中の様子はあまり変わっていない。売っているものが多少違っている。時計は新しいグッチの種類が増えていた。おみやげ物は、ランチョンマットとお箸セットが新柄が増えている。それにテーブルランナーなる食卓にひくものが沢山売られていた。リキュールカバー、ティッシュカバー、コースター、クッションカバーも前はなかったと思ったので新しくはじめたみたいだ。あとは偽ブランドの洋服、スニーカー、ベルト、冬なのでウールのセーター、ストール、手袋、などがある。

秀水市場入り口
秀水市場入り口
ここは外国人が多いため、スリが多発する。
カバンに注意しよう。
秀水市場中ほど

秀水市場 中ほど
入り口からここまではかなり狭いロード。
ここからは広くなってまっすぐに続く道と、左に続く道があるがどちらもすぐ先までで遠くはない。
ここでお昼ご飯を売る人もい

 秀水では外国人はぼったくられる。外国人は中国人のように値段交渉ができない。外見で外国人とばれてしまう場合などは絶対に中国人よりかなり高い値段でしか買えない。アジア人の場合は外見でばれないけれど中国語でばれてしまうことが多い。私も頑張ったけれど「中国人じゃないな、アメリカの華僑だろう」といわれた。

 去年くらいから彼らの言値が元値の何倍もするようになった。以前(2000年頃)は元値が100元だったら50元くらいまで下がればよかったんだけど、今は3分の1はさげないといけない。つまり50元のものを今は150元だというようになったということだ。それを知らずに75元などで買ってしまうと、25元も高くかっているということなのだ。さらに金額の低い物などは、5倍以上の言値になっていることがある。私の買った時計は最初は180元だった。実際私が購入した値段は30元。まったく6倍にも跳ね上がっている。しかもどの店も180元なら180元で口をそろえていうのある。私は前にも同じブランドの時計を買ったことがありそのときは私が「40元なら買うけど」と言ったらいとも簡単に下がり即お買い上げだったので40元はまだまだ高い値段だったということが判明した。口では「こんな安いお金で売らないんだ、君だけだよ」などというけどそれはうそ。そのときの感触では多分20元代まで下がるとみた。がそこまで下げるのはかなりのテクニックと語学力が必要なので30元にねらいを定めた。値切り交渉のやり方は絶えず勉強中なのでまたどこかでまとめたい。

 買物途中にメルトモの羅さんから連絡があったので入り口までもどって会った。とりあえず貴友商城の地下のマックで話をした。羅さんは自分で北京の人だといっていたけれど、話した感じが北京の人の話し方じゃなかった。きいてみると広東省の人だと言う。大学で北京にきたのでもう6年くらい住んでいるらしいのだけど、ちょっとびっくりした。広東省の人の割にはうまい北京語を話すもので、すごく早口なのとききとりづらい発音に??と思うことがあったけれど、そういえばそうだなぁ広東っぽいかもしれない。それにしても北京にきて生粋の北京人、北京語と話すことないなんてちょっと悲しいと思った。私は北京語ごひいきだから。

貴友商城
貴友商城  秀水市場からすぐ近く。
マクドナルド
貴友商城の地下のマック  
土地柄か天津のマックとは雰囲気が違った。壁には海外アーティストのポスターなどが張ってある。
外人客が多い。

 食べ終わって再度買物に。羅さんは広東人なので外からきた人なのだけど、わたしよりかはよっぽどよい。私は頑張っても相当普通語の下手な中国人だから言い負かすのは難しいのだ。羅さんに交渉してもらって値段をみて買物をした。やっぱり中国で買物するのは中国人と一緒が便利だ。羅さんに、この店はさっき何元まで下がったんだけど、ここのおやじは下げてくれなくて、なんて話をしていたらお店のおじさんがすぐそばにいた。話は全部きかれていて交渉は無理だった。おじさんそんな傍にいたなんて。彼らは客と同じような格好をしているから注意してみていないとだめだ。

建国門大街
建国門大街 「永安里(秀水市場のすぐ前)バス傍
地下鉄もあり便利。道路幅も広くて都会的北京を感じる。このまま西へ走ると天安門がみえる。

 買物終了。もう5時だったので今日は早めに天津に帰ることにした。秀水の入り口がすぐ地下鉄の入り口なのでそこからのり、建国門駅まで一駅、それから乗り換えて、一駅で北京駅に着く。天津行きの切符は外の切符売り場でも買えるし、天津行き直通列車のある時間帯(6時半くらいまで)は中に入って二階の中央庁でも購入することができる。外の切符売り場は人が多くてひどいときは買うのに30分くらいかかるので、できれば切符は前もって買っておくかしておいたほうがいい。私はよく夜9時とか10時に北京駅で切符を買おうとすると、これから夜行列車に乗って帰ろうとする人たちにまみれて大変だった。途中切符売り場も休憩をしたりするし、買う人は並ばないし、それを乗り越えて切符を買うのは大変だ。手数料を払えば代行で買ってくれるという人たちもいる。あるいはミニバスや個人タクシー(4人乗合で一人50元)の勧誘も盛んだ。とにかく夜の北京駅はとってもサバイバルなところだ。

 切符を買ったのは5時半で次の直通列車は6時24分発だった。時間があるので座って休もうと思ったのだけど椅子は人で一杯だった。遠くまで帰る人は沢山の荷物を抱えている。北京駅の2階の入り口付近にあるお店はテーブルがあって、そこで買った飲み物やカップラーメンを食べることができる。そこでジュースを買って休んだ。これが一番安上がりだ。他にもお金を払って休む休憩所があるけどそれはソファーがあるから高そうだ。

 6時24分に発車。席は結構込んでいた。到着予定は7時40分。1時間15分くらいで天津東駅までつく。ノンストップだから楽だ。途中で降りる人がいるとその人たちがバタバタするし、自分の荷物がとられないかとか心配しなければならない。これの列車に乗る人は皆天津東駅で降りるのだからそれまで自分の席ですごしていたらいい。隣の人は携帯でシューティングゲームをしていた。私の携帯は面白そうなゲームもなく、それに画面が白黒なのでやるきがしない。こっちにもカラーの携帯はあるけれど高くて私は買っていない。今度は向かいのおばさんが携帯でゲームをやり始めた。隣の人は音がならないように設定していたけど、向かいのおばさんは音が大音量に設定されていてうるさかった。すごく耳障りだった。でも誰も注意する人がいなくて、そんなうるさい音の傍で寝ている人もいた。信じられない。中国は人口も多く、街が活気にあふれ(?)そんな騒音だらけのなかで暮らしていると、周りの音もそれほどきにならないのだろうか。そしてそこには誰かのために静かにすることという概念があまりないのかもしれない。、

 天津東駅着。駅を出るとタクシーの客引きがよってくるので颯爽とバス乗り場へ急ぐ。いかにも私は天津人よ、という装いで歩く。バスは特に遅いわけじゃないのだけど、途中停車するから時間がかかる。待ち時間も合わせて8時40分頃やっと家についた。結局1時間かかったのか。今日はそれほど移動していないけどやっぱり疲れた。北京って近いけど遠い、そんな場所だ。

終わり




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