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  3日目「九塞溝観光」

九塞溝へ移動

5時に起こされた。昨日は九塞溝までいけなかったのでその分早くでなければらない。30分で支度をして朝食を食べた。お粥と漬物マントウにゆで卵だった。基本的に朝食は全部このメニューだ。私は中国のお粥が少し苦手なので中国で暮らしていてもこういうときにしか食べない。ゆで卵が一番日本のとギャップが少ない。漬物は美味しいけどお粥にいれて食べるのでお粥が苦手な私はあまり楽しめない。漬物単独で食べるには塩辛すぎる。まあ我慢、我慢、食べないとおなかがすくもんね。出発時刻は6時だといわれていた。が、6時になっても駐車場にとめてある私達にバスは暗いままだった。王くんもきていなくて、きくとまだ起きていないとか、一体どういうことだ!(怒) 結局6時すぎの出発になった。5時におきたので眠たいよー、九塞溝まで寝て過ごした。九塞溝までは80km、所要時間は1時間強。

旅程では九塞溝は自由行動という予定だったけど、観光用地図も配られず、ガイドがいないとよくわからないという皆の意見で王くんにも一緒についてきてもらった。九塞溝は3の溝があり大体一つが15kmくらいの長さがある。かなり広いので中はバスが通っている。見所には全部バス停が設定してあるのでそこで降りたらよい、バスはお客がいるかぎり運行しているので焦らないで乗ってくれということだった。李は寝ていてよくきいてなかった。バスの停車しているところとか、集合時刻とか、昼ごはんのこととか、私は外国人だから全部の聞き取れるとは限らないのにのんきなものだ。昼食も「八菜一湯(8つのおかずに1つのスープ)」のはずがビニール袋に入った食事だった。パン一つと八宝粥の缶詰とココナッツ味クッキー、ザーサイ、牛乳だった。立派な契約違反だけどまあ仕方がないか。

入り口の山
 ↑九塞溝入り口よりみえる山
  霧がかかって雰囲気がある
九塞溝入り口↑九塞溝入り口  世界遺産に登録されているわりには意外とシンプルな門構え

■いざ九塞溝へ入る

まず入り口(溝口)からバスに乗り込んで最初のバスストップで降りる。王くんと皆一緒に歩いてまわっていた。九塞溝の名の由来は中に9つのチベット族の居住地があるからだという。中には1000名ほどのチベット族が住んでいるそう。ここにはチャン族(羌族)はいないそうだ。服務センターみたいなところのお土産売り場も一人も漢民族はいないという。いるとしたら結婚してチベット族の家庭に嫁いで来た人だということ。

樹正群海
↑樹正群海  こんな藍い湖がいくつもある
チベット族の住まい
↑チベット族の住まい


  結局すぐにはぐれて個人行動になってしまった。国慶節は人が多くてガイドがグループ全員を誘導するのは無理だった。私達は池のほうに降りていって「樹正群海」を歩いて回った。湖は綺麗だった。どこにいても写真スポットがあった。水のなかに朽ちた木などがあるけど、水が綺麗すぎてそれすらも美しい絵になっている。九塞溝にはそんな湖が100以上あるという。

「樹正群海」1
↑透明度が高く水の底までよくみえる
「樹正群海」2

       

■原始森林へ

原始森林



←原始森林バスストップの付近の山

次はバスに乗って原始森林までいった。九塞溝は一部が昔からある森林でその他は後から植えた森林だそうだ、そして昔から残っている森林を原始森林としているそうだ。李は原始森林なんてどこにでもあるといい全く興味なさそうだったし、私も森林より水の方を見ていたいと思って山の写真を1枚とってすぐにひきかえした。原始森林まで来る途中にバスから見えた「五花海」が私は忘れられなかった。そこにどうしても行きたいと李にいった。李は西遊記のドラマ撮影に使った「珍珠灘」にいきたいといって、他のところは好きではなさそうだった。私も中国の西遊記のドラマはあまりみたことないし興味はなかったけど、さっきから楽しそうじゃない李が行きたいと言っているのだから「珍珠灘」にも行くことにした。
   



■「五花海」へ

近くでみる「五花海」
↑近くでみる「五花海」
近くでみる「五花海」2
↑同じく「五花海」

 バスは先に「五花海」についた。五花海は藍かった。他のところより藍が断然濃い。この藍はどこからくるのか不思議だった。でも私はさっきバスから見た「五花海」が忘れられなかった。そこからは「五花海」の全景が見える。そこは「老虎嘴」というところらしい、そこにいけばさっきバスからみた景色がみえるとのこと。「老虎嘴」というバス停がある、バスに乗っていこう!とバスに乗ったがなんとその日はバスがそこにとまらないそうだ。歩くなら30分以上かかるという。李はすでに足が痛いとかでいきたくなさそうだったが私はその景色のために30分歩くのなんてどうでもよかった。李は私一人でいくのはかわいそうだとおもってついてきてくれた。確かに別行動にしたら絶対はぐれてしまったと思う。山の中だから携帯電話もつながりにくかったのだ。はぐれたらさすがに孤独だよな、この土地。「老虎嘴」までの道は途中滝があり写真を撮る人や移動する人で人がごった返していた。人があんなにいなかったら写真も沢山取れるし最高だと思った。できれば夏がいいな。8月のお盆休みは中国は休みでないから観光客も少ないし、気温もいいしベストな時期だと思う。国慶節は寒いし人が多くて大変だ。途中雨が降ってきて余計に寒くなった。傘を持っていなかったので仕方なくビニール袋をあたまにかぶり歩いた。みすぼらしいやね

「老虎嘴」へいく途中の滝←「老虎嘴」へ行く途中にある滝

■「老虎嘴」到着!

「老虎嘴」よりみる「五花海」
「五花海」は「老虎嘴」から見ると、まるでカスピ海??いやとにかく中国以外のリゾート地の海のようだった。こんなところが中国にあるなんて驚きだ。九塞溝の湖は全て藍かったけれど、「五花海」の青さは格別だ。特に高台から「五花海」が見渡せ、その藍さがいっそう際立って見える。30分以上も歩き、雨でビニールを頭にかぶるなんてみすぼらしい格好にもなってしまったけど、「老虎嘴」から「五花海」を見られて感激だった。「老虎嘴」に来ることができてよかったぁ。満足、満足。満足したところでさて次は李に行きたがっていた「珍珠灘」だ。同じく「老虎嘴」のバスストップから乗車もできなかったので歩いて「五花海」のバス停まで移動した。







■珍珠灘へ

  「珍珠灘」は「五花海」からバスですぐだった。さすが李の行きたがっていた「珍珠灘」、李は初めて楽しそうだった。中国人は西遊記が好きなのだろう、沢山の人が群がっていた。そこは地が土黄色で盆栽のような木が沢山なかに生えていて、滝というほど急ではないけど、勾配のある流れの少し早いところだった。かなり広く、みえなかったけどずっと長く下まで続いているのだろう。ちょっと西遊記をみてみたくなった。
「珍珠灘」1
↑「珍珠灘」 上から下へ眺める 
「珍珠灘」2
↑流れはかなり下まで続いている
                    

さてこれで私の行きたかったところも、李の行きたいところも両方行った。あと私は張芸謀監督の映画「英雄」を撮った「箭竹海」に行きたかったけど、ガイドさんにきいたらまた引き返さなければならないというし、李はもちろん興味なくかなりお疲れの様子。そんな李をこれ以上振りまわすのは申し訳なく「箭竹海」はひとまずいかないことにした。映画「英雄」は映像、特に色彩が美しく、私も映画みていて「この綺麗なところは九塞溝とかなのかな?」って思ったから、自分が本当にその地にいるのがちょっと不思議な感じだった。ジェット・リーとトニー・レオンが湖の水面上で戦っているシーン、実際2人は水面には入らないのでもしかして合成なのかもしれない。そして合成ならジェット・リーもトニー・レオンもこの地にきたわけではないのだけど、それはともかく、あの映画でみた綺麗な景色と実際自分が目の前にしている景色とが重なる感触はなんともいえない。そんな感動を味わいたかったけど、結局「箭竹海」には行かずじまいになった。

■とりあえず食事、のつもりが…

私達はとりあえずバスに乗り終点にいった。降りるとそこには食事をとるところがあったのでご飯を食べた。ツアーで配られた昼食も食べたけどおなかも量的にも満足できるものじゃなかった。そこは一人25元でセルフサービスだったけどおかずの種類は豊富だった。もしかして今回ツアーで食べた一番美味しい料理だったかもしれない。バイキングなので私達は久々に食べる“美味しいと思える食事”を思う存分楽しんだ。食べながら天津の職場の食堂もこれくらい美味しかったらなぁなんて思ってしまった。食べ終わると満腹感に一日中歩き回った疲労が重なって自然に眠くなった。目を閉じたら寝てしまいそうだった。いかんいかん!ここは九塞溝!気軽に訪れられる森林公園ではない。眠たいからって寝ているそんな暇はないのだ。とりあえず出発しよう。同じく眠そうな李をつれて出発。そこからは「長海」へ行くバスがでていた。李は近くにいた従業員に「長海」には何があるとたずねて、「水」という回答に面白いものは何もないと思ったのだろう。いきたくないという。どうしようか。とりあえず食事をしたところでおみやげ物を売っていたのでそこにいった。実は私はすれ違う観光客が買ってたストールが買いたかったのだ。寒くて防寒具を何か足したいと思ってたところだし、柄も日本人がみてかわいいと思える柄だった。そこは小さなカウンターが沢山あってお土産をチベット族の従業員が売っている。ストールを売っているところは5件くらいあった。始めは皆が買っていた花柄が欲しかったのだけどみてみると思ったより生地が薄い。これじゃあんまり防寒の効果がないなー。温かくて生地のよい虎の絵のストールが目にとまった。大きな虎の絵、中国人は好きそうだけど日本では趣味悪いといわれそうな柄だった。色も緑と茶色で微妙だった。ちょっと私の求むるものとかけ離れているなー。でも生地は他のより断然暖かいし、値段も同じでお買い得ではないか。そうだ、2枚かって安くしてもらおう!中国では値段交渉をするときよく「何個買うから安くして」という交渉の仕方をする。個数にもよるけど殆どの場合安くなる。だけどここは全然安くならなかった。九塞溝という人の集まる観光地では安くする必要がないみたいだった。とくにシーズン中だったし、別に安くしなくても売れるのだろう。他のお店を3件まわったけどどこもまけてくれず、開き直って最初のところで虎のを1枚買った。「2枚で!」って値引き交渉したけど結局成立しなかったら2枚買う気をすっかりなくした。1枚でいいや。安くならないのに2枚買うのってくやしいものね。それから他のお土産も見てみた。ヤクの骨でつくったくしとか布の生地に刺繍してあるカバンとかチベット族のナイフとか売っている。特に何もかわなかったけど、色んなものがあってみているだけで面白い。気が付くと段々と5時の集合時間に近くなってきた。ゲー!、時間が経つのが早すぎる。結局「長海」にもいけなかったではないか。3つの溝があるけど3つ全部にはいけなかったことになる。あー、ストール2枚で頑張るんじゃなかった。あとから行った人にきいたけど「長海」はとても綺麗だったそうな。ああ、無理やりにでも行けばよかった。他の人が皆いっているとは思わなかった、しかもそんなに賞賛するなんて。後悔だよ。

ストール
時間を費やしてやっと購入しストール
虎がガンをつけているようにしか見えない
裏側も色が違うだけでリバーシブル?
ビーズのネックレス
屋内のお店ではなく外で売っていたネックレス。
ビーズでできている。チベット族のおばちゃんの
手作りらしい。80元の言い値が15元になった。

お寺にて騙される?!

それからバスに乗って出口へ向かった。バスに乗っているチベット族のガイドさんは曰く、出口ちかくにお寺があってすぐに見られるという。時間は2分で行って帰ってこられるので是非いってみてくださいという。時間もおしていたしそういうことに興味のない李はめちゃいきたくなさそうだったけど、「長海」に行けなくてブルーになっている私はどうしてもきたかった。また雨が降り出してきたけど無理やりに李を連れて行った。お寺には小さなバスに乗り換えていく。話どおりすぐに着く。がしかし、お寺なのに車で門をくぐり乗り入れるのに驚いた。観光のためにはなんでもするのか。そこには説明をしてくれる人がいて説明はお寺の外から始まっていたが、あまり時間がなかったので直接中に入って説明をきいた。淡々と話すお兄さんが説明をしていた。そのお兄さんもチベット族だろう。お兄さんは普通語は上手いのだけれど、早口な上にあまりにも淡々としゃべりよくききとれなかった。とりあえず帽子をかぶっているのは失礼にあたるのでとってくれとのこと。それとこのお寺には生き仏がいて、玉石を持っている人はそれをみてもらったら念をこめてもらえるという。もし玉石をもっていなくても何かしてもらえるとかなんとか言っていた。奥には3つの像があった。真ん中に人がいてお賽銭?をすれば白い布をかけてくれるみたいだった。私は1元をいれてみた。その人はお経を唱えながら布をかけてくれた。でも何か言いたそう。なんだろうと思ったら、指で10といっている。本当は1元じゃだめみたいで10元だってことだった。知らなかったしまあいいか。それから順序通りに進むと別室の入り口にでた。説明のお兄さんが、「ここは入りたい人だけ入ればよい、みんな入らなければならないわけではない」という。いやにぶっきらぼうだなぁ、私は興味心で入った。なかに入るとそこは、お兄さんがいってた生き仏がいるところだと気が付いた。部屋には生き仏のほかにもう一人男性がいた。生き仏は始終念仏を唱えているので、もう一人の男性が指示を出す。「席のある人は座ってください」。席は生き仏の周りに座布団がいくつか並べてあるだけ。「席は全員の分あるわけではありません、席のある人は早く座って、ない人は帰ってください」という。あまりにもはっきりとしゃべるのでことの流れがよくわからなかったが、とりあえず言われた通りにすわった。すると生き仏が、はたき?みたいなものを手にもち、座布団に座る一人一人の頭をかすかにかすっていく。その後もう一人の男性がピンクの細い布切れを肩にかけていく。全部で10秒くらいの早業。そして男性は「はい終わりました。帰っていいです、さようなら」と言った。玉石を持っている人はここで生き仏に見せて念を入れてもらうみたいだ。指輪を差し出している人もいた。私は何ももっていなかったし、「もういいです、さようなら」といわれたら、そこに居座る理由もない。すぐにでた。なんだかよくわからないまま外にでた。

■縁がある?

 外に一歩出ると女性がいて「あなたには縁があります。ここに名前を残してください。念じてあげます。」と言われた。そしてさっき肩にかけてもらったピンクの布をとり三本の太い線香の先に結びつけた。「あなたの線香はこれよ」と差し出されて「60元」という。私はその一連のスピーディーな作業にあっけにとられた。確かに私は生き仏に頭の上をはたきみたいなものでかすってもらってピンクの布をもらってでききた。それが縁があるといったらそうかもしれないけど、でもあそこに座った人は皆ピンクの布をかけてもらっていたぞ。みたからに縁のない人はいなそうだった。それで「縁がある」から線香を焼香しましょうというのは違うだろう。それに線香というものは自分で立てたいと思ってたてるものであって強制されるものじゃないとおもう。だから私はたてないって言った。すると「これは縁がある人だけがもらえるものです」と言われる。横をみると李も同じく縁があった人で60元を要求されていた。大きくて太い立派な線香だけど60元というのは高いし、ましては強要されるとなるとなおさら払いたくなくなる。李はもうすでにお金が金欠状態だったので「線香はいらない、布は燃やしてくれ」と言った。が「そんなことは縁起がわるくて私にはできません」という。そういわれると言い返す言葉がない、李も支払うことにした。私も腑に落ちないやりかただったけど、それでも逆らうことはできなかった。やはりお寺で縁起がよいだとか悪いだとか言われると言い返しにくい。まして扱っているものが線香だし、騙しというものがそこに存在しているとは思いたくない。私は深い信仰をもっていないけれど、ここはお寺という人々の信仰の存在する地で、彼らの信仰を象徴する場所なのである。だからなおさら信仰をお金をもうけるという目的達成のために使っているように思えるのが嫌だった。普段私達がやるような「困ったときに神頼み」で賽銭をするというのが、お金で信仰のご利益を買っているようだっていわれるかもしれないけど、やはり線香などは基本的に自分から買おうとおもって買うものだと思う。やはり人に要求されるのは、もし私がそこに拝みにいって特別に拝んでもらったっていうのならわかるけど、そういう自分からの自発的な試みなしに「お金はいくらです」と要求される、しかもそれが「あなたには縁があるのです、だから絶対しなければならないのです」というのは本来の形じゃないように思う。だからどうしてもお金のため?という疑問が浮かんでくる。李もあきらかに騙されたという意見だった。私は線香を焼香するという信仰の具体的な形ををけなすこともできず、でもだまされたという認識も否めず、ただ言葉を失うだけだった。ガイドのお姉さんも盛んにこのお寺にいくことをすすめるのもそのため?なんて思えて更に暗くなった。信仰すらも金儲けの手段になってしまうのか。かなしい。九塞溝は場所的が辺鄙なため都市のように裕福ではない、貧しいのは認めるけれど、九塞溝、黄龍のおかげで観光収入だけでやっていけるところだ。もっと収入がほしいなら、九塞溝の入場チケットの金額をあげるとかにすればよいじゃない。ああやって「信仰」というものを利用して、強制的にお金を払うようにしむけるのはどうも後味が悪い。中国人も例え信仰心が薄くても、「縁(中国語では縁分という)」というものをすごく信じる。「だからあなたは縁があります」といわれたらそれを拒否できないのだ。それ拒否することはかなり縁起が悪い、それを嫌がるからあの所持金の少ない李だって60元を支払うことにしたんだよね。あー、どうも腑に落ちない一件だよ。

九塞溝よりホテルへ

それからバスに乗って出口に帰ってきた。出口で集合の約束だった。5時に集合で15分ほどすぎていたので心配だったけどすぐに王くんがみつかった。自分達でバスのところにもどってくれという。まだ全員そろっていないみたいだった。よかった最後じゃなくて。入り口で歌舞晩会の割引チケット勧誘のおにいさんがいた。歌舞晩会とはチベット族とチャン族が民族衣装をまとい歌や踊りを披露し、そして九塞溝出身の歌手「容中爾甲」が歌うライブステージみたいなもの。昨日の時点でガイドの王くんから説明があり160元でチケットを買ったばかりだった。割引チケットっていうから安いんだろうなー思い値段きいてみたら、なんと100元なんだって。いくら当日のもう数時間前でいい席じゃないかもしれないっていっても、160元が100元かよ。160元払った私はなんだったの?ガイドの王くんはやさしくて好きだけど160元で売るのはむかついた。王くんに電話してチケットキャンセルしてもらって、この割引チケットかってやるぞ〜っとか思った。私の席がVIP席でなかったら許すまじ!少しくらいのマージンは許すけど法外なのだけはやめて欲しい。金銭的にきついというよりは精神的に傷つく。それから歩いて駐車場まであるいたんだけど、李はいきなり違う方向にすすもうとする。朝通ってきた道なのにあんな一本道を間違えるなんて信じられない。朝通ってきた場所を全然覚えていないようだった、信じられない。どこで集合とか何時だとか、旅行にきたらちゃんと覚えていなきゃならないって説教した。でも李はそんなのガイドに電話してきけばいいじゃないか、って言う。確かに今はみんな携帯電話もっているし、はぐれたらガイドも探してくれるっていうのはわかるけど、自由行動なのだから自分で時間どおりに帰って来られるように最低限のことは頭に入れていなきゃならないでしょ、なんでも電話すればいいって、どういう生き方なのだろう。お偉いさんみたいだよ。李は自分はえらくないのに、市政府で働いててそういう官僚的やり方を真似してそうなっちゃったみたいだった。何をいっても全然理解されないようだった。結局駐車場までの道のりはめちゃ単純ですぐについた。私も道を覚えるのは得意じゃないけどそれでも迷うようなところじゃない。一本道だもん。私達は駐車場についてまっていた。同じツアーの人は見つかったけど車が見当たらない。何故客がバスを待たなければならない。車は違う場所にとめられていてそこからまだもどってこれなかったと後できいたけど、大分待たされた。バスが私達のところにきて乗ったときにはみんなそろっていて不思議だった。ガイドはこの駐車場にとめるって言ったのに、一体どういうことなのかわけがわからない。まああのバスは往々にしておくれるということがわかった。そんなんでよく旅行ツアーをやっていられるのだ。それからバスはホテルにむかった。今日泊まるところはどんなところだろう。豪華なものは望まない(望めない)から、せめても暖かい部屋であってほしい。九塞溝は水があって湿度が高いぶん体感温度が低い!エアコンがないのは知っていたから、とりあえず厚い布団と湿気のより少ない部屋が欲しい。私達のホテルは変な造りだった。中に中庭というのか「完璧なる外」が存在した。北京から来ていたおじさんは、外からみて「あんな部屋はだめだ!」と怒っていた。どこがだめで、結局どの部屋に換えたのはわからないけど、中に外が存在するから、どの部屋も外に面してしまって寒いのは確かだろう。私達の部屋は窓が完全にしまらなかった。窓を閉めても十分寒いのに、窓がしまらなかったら耐えられない!部屋をかえるように要求した。向かいの部屋をみせてくれたけどそこは窓が廊下に面したその一つしかなくて地下室のような圧迫感があるのでそこも却下した。もう一つ見せてもらおうと思ったけど先にご飯の時間になってしまったので先にご飯を食べた。食事の内容はまあいつも変わりのない食事だった。じゃがいもがでてこなかったのが唯一他のと違う点だったかな。食べ終わったらまた部屋を変えてもらうつもりだったんだけど、すぐ歌舞晩会だったので歌舞晩会にいかない李にかえてもらうように頼んでからでかけた。

3日目 「歌舞晩会」へ

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