憧れの南仏コートダジュール 女一人旅 2日目

CDG空港へ

 まだ薄暗いうちから起床。身支度を整えてチェックアウト。チェックアウトは鍵を渡すだけで終了。非常にスムーズでよろしい。

昨日のシャトルトレインで移動。朝空港まで出勤していっているらしい人たちの姿が多い。

 空港到着して私の出発する場所を目指す。場所はすぐにみつかったのだけれど、こんな朝早くからたくさんの人が集まってきていることに驚いた。搭乗手続きのための列に並ぶ前に、預け入れ荷物のタグをセルフで作る機械があるようで、それをしている人たちが多い。私はやり方もよくわからないのでチェックインの列に並ぶことにした。

 係員の案内があるのだけれど、かなりのろのろ進む。のんびりしているのかな、スタッフも乗客も。かといって、主張の強い国のように大声あげてみるお客がいたり、スタッフの方がぶっきらぼうなサービスをしてみたり、お客がいるのに無視、みたいなことはない。ただ全体的にのんびりとしたスピードを感じた。お客の方もあせってイライラしている人は見当たらなかった。私は結構時間がいつもぎりぎりになるタイプなので、時間が気になった。けど順番を飛ばしてもらうこともできないし仕方なく自分の番が来るのを待った。

 搭乗手続きを済ませて出国にすすみたいのだけれど、そちらはもう大混雑になっていた。ひぇーこんなんじゃとても間に合わないよ。これから30分はゆうにかかりそうだった。すると、「あなたはあの係員について行ってください」と誘導された。よくわからなかったけれど先頭ににこにこしたフランス人係員が人をまとめて違う場所まで誘導しているようだった。少し歩いてもっと混雑していない場所につれていってくれているということがわかった。

 歩いているとまたまたにこやかな空港係員が私たちに挨拶していた「ボンジュール」「ボンジュール」「ハロー」って。私のところは「オハヨーゴザイマス」「こにちは」だった。私をみて日本人だと瞬時に判断したその人の勘のよさを感じた。

 混雑していない出国ゲートもそれなりに込んでいてすこし心配になってきた。そこにいるすごくファッショナブルな黒人女性の係員さんに私のフライト時間は間に合うかきいたら、大丈夫ちゃんと乗れますよ、と回答があった。その黒人さんも背が高くて素敵だった。フランスの黒人女性って美しい人が多くてびっくり。髪型や服装などすごくおしゃれにしている。今までアメリカ人かあるいはアフリカ系の黒人さんしかあったことがなかったのでイメージが違った。

こちらの荷物の検査はかならず上着を脱がされる。上着を脱がないでいたら「ジャケット、ジャケット」といわれる。日本だと薄手のものならあまり脱がされないけどね。まあ、パリはテロもあったりしたし安全対策を強化しているのか、それともこれが通常なのかな。

やっとすべての手続き終了。

無事に飛行機に乗れた。

乗客はほとんど西洋人なのだけれど、ときどきアジア人。私の隣の人がアラフォーの中国人夫婦だった。夫婦で旅行しているみたいだった。奥さんは窓側で少しお疲れの様子。私のとなりはご主人だったので話しかけてもよかったのだけれど、そっと二人だけの世界にしておいてあげた。そしたら仲良く窓の外をみて楽しそうだった。まあ、話かけてみてもよかったのだけどね。

エアーフランスの国内線。飲み物とスナックがでてきた。飲み物はお茶を頼んだのだけど、お茶がカップの底にすでにはりつけてあって、お湯を注ぐとそれだけでできあがるという超効率のよい製品になっていた。コーヒーのほうも同じだと思う。スナックは甘いもの。朝食がわりのようだね。

■ニース到着

 順調にニースコートダジュール空港に到着。ここまでは順調。荷物になくなっていないし、あとはユーロに換金してバス乗り場をみつけて市内までバスで移動すればよい。空港バスの路線は調べてあるので乗り場をみつけるだけ。

     
 ↑ニースコートダジュール空港到着!快晴でいいかんじ!
向こうに丘や家々がみえてニースの町はどんなだろうかとワクワクする。
   ↑陽光と木の緑もみえてひんやりとしたパリとは全然違う。
寒いのが苦手なので暖かい気候を期待する。
     

 と思っていたら一度目のトラブルに見舞われる。なんとストのため空港バスはありませんと。ひぇー、どうやって市内にいけばよいの?しかも、降りたときはあんなにいた乗客が、私が換金しようかどうかレートが悪くて迷っていたのが悪いのか、あたりにはもう誰もいなかった。一人旅なので常に一人だけど余計一人であることを感じる。とりあえず、空港バスはないのだけれど、ターミナル1までシャトルバスで移動してそれから他のバスに乗れば市内までいけるとのこと。ああ、よかった、一応代替の方法があるわけだね。

 
 ↑ストライキだからバスありませんと書いてある~初日早々泣くよ。

両替(ニースコートダジュール空港)
20,000131.38ユーロ

 ターミナル1のバス降りたところで再度詳しく市内へ行く方法を聞く。道路まで歩いていって23番のバスに乗ればよいと。大きな道路まででると確かにバス停を発見。23番の数字もある。あとは方向さえ間違わなければOK。バス停で待っているかわいこちゃんがいたのできいてみる。方向はあっているとのこと。しかし、かわいこちゃん、サングラスをかけていたけれど泣いていたみたい。つらいことがあったのかな。

バス乗るころには、例の隣の席の夫婦もバス停にやってきた。彼らさっきは空港でみかけなかったけれどなにをしていたのだろう。こんなことになるなら最初からお話して仲良くなって一緒に移動すればよかったかなと思った。彼らもニース駅に行くようだった。よかった、とりあえず仲間がいるようだ。英語を話す外国人カップルがいた。彼らもさっきニースに到着したみたい。二人とも若いからか会話のテンション高い。話の感じからすると知り合って間もないかんじだ。まさか道中で知りあって一緒になったという感じまではないが、お互い知らないことがたくさんあるのでそれについて話して盛り上がっているようだった。彼らも駅まで行くのかなっておもったら途中の海岸沿いでおりた。ニースのことよく知っているのかな(後でマセナ広場でも二人をみかけた)。

 どのバス停で降りるかはすぐにわかるものだと思ったのだけれど、それがよくわからなかった。駅なるものがどーんとでてきてそこで降りるのではなくて、ただニース駅に近い場所を通るというだけだったのだ。地元の人かバス運転手の助けがないとわからないぞ。私は例の中国人夫婦が降りるみたいだったので、急いで周りの人に聞いてニース駅はそこっぽかったので急いで降りた。そして中国人夫婦が歩くのについていってやっと駅にたどり着いてから知った事実だった。誰もそんな詳細は教えてくれなかった。まあ、ニースについたばかりの外国人にそこまで伝えても帰って混乱するからと思ったのかもしれない。しかし、自分でニース駅に行きたいのですが!って主張していないと降りる場所永遠にわからない。私は中国人夫婦がニース駅に行くらしいことを感じていたから、それに合わせて降りることができたけれど、あやうく通り過ぎるところだった。

バスを降りた場所からニース駅まで結構距離があった。決して駅前のバス停ではない。そんなにストがあるなら駅に着くバスがあった方が便利なのにと思った。

バス1.5ユーロ

■ニース駅

 さて、ニース駅に到着。気分的にはすぐにホテルに直行してスーツケースから開放されたかった。それに泊まる場所がわかっていないと市内観光をしても落ち着かないしね。ただ駅までせっかくでてきているのだから明後日の列車のチケットを購入したりインフォメーションセンターで情報を仕入れて、現地発着ツアーのこと考えたりするのもよいかなって思った。ホテルにチェックインするには早すぎる時間だしね。

 ということで駅前の「PAUL」というカフェで昼食をとることにした。おいしそうなサンドウィッチやパンが並んでいる。外で食べても心地よいかもしれない。書かれている文字は全部フランス語で読めないから不安だったけれど、英語で注文できたのでよかった。テイラーモムセンみたいな金髪美女でかわいい店員さんだった。セットを注文してサンドウィッチは選ぶことができるというのだけれど、その商品のフランス語読みがわからないので指差して「This one」とか「That one」とか言って注文した。フランス語読みができるようになっていたほうが楽だろうなと思った。

サンドウィッチは大きくて、そしてデザートもついているセットだったのでボリュームが多すぎた。デザートは恐ろしく甘い。サンドウィッチはちょっと冷たくて期待していたほどではなかったのだけれど量が多い。がんばって平らげた。

     
 ↑こうやってみるとビッグサイズにみえないんだけど実はパンは長いの。
後ろの箱にはデザートが入っている。紅茶はトワイニングのティーバック。
   ↑甘くてのちのちまで体にひびいたタルト。

昼食(PAUL8.8ユーロ

■列車チケット購入

 しかし食べると元気がでてくる。駅に行ってあさってのチケットを買うことにした。がしかしどこで買うのか。機械があるけれどそこで帰る?それともカウンターみたいなところに番号札とって並ぶ必要がある?案内してくれる係員がいたのでそこにならんでみた。コインかクレジットカード(しかし最低何ユーロから使えるという額がある)を持っているならば、こちらの機械で買えるといわれたので今度は底に並ぶ。

二つ機械があってどちらにも専用の係員さんがいるので購入を手伝ってくれた。もちろん係員さんは英語対応も問題なし。コインがほしい場合はとなりに両替機があるのでそこで両替できるが後日行ったときは故障中だった。

明後日はタント線に乗って山のほうに行くのでそのチケットを購入した。

列車チケット 

■徒歩でホテルへ

 Google mapでホテルまでの道を印刷してきたのでそれを見ながらホテルを探す。少しあちこち移動したけどホテル到着。フロントの年上女性は感じがよかった。私がi-phone i-padの充電に使いたいがコンセントの変換するものを持っていなかったのだけれど言ったら貸してくれた。どこかで調達しないといけないかと思っていたのでよかった。チェックインするにはあと30分待たないとならないということなので荷物だけ預けて出発。今日は市内をぶらぶらする。

Hotel Boreal
9 Rue Paul Deroulede, Nice, FR

■マセナ広場~旧市街

 ホテルを出て右に行くとすぐに大きな通りにでた。トラムが通っており通行人もとても多い。かなりにぎわっている。ヨーロッパなのだけれどいままで行った事のあるヨーロッパとも少し違うニースの雰囲気があり気分があがる。

両替
20,000156ユーロ(さっきの空港のレート悪すぎ!)

マセナ広場までの道にはデパートもあるし、とおりに面してファッションのお店があったりでお買い物も楽しそうだ。わんちゃんを連れた通行人が歩いていたり、観光客がいたり。しかし治安の悪い雰囲気は少しもない。これが南のなごやかなところなのだろうなって少し思った。

マセナ広場を通り過ぎると旧市街に入った。地図をみないで思うままに歩いていった。ニースは迷子になりやすい町ではないみたいだったので、かばんにガイドブックと地図を入れていたのでいざとなったらそれで確認すればよい。到着したその日はホテルの周りや町を歩いて感覚をつかみたいしね。

旧市街はやっぱりわくわくした。アジアに住む私にはどの角度で切り取っても絵になる。写真の腕が高くなくて、いいようにお伝えできないのが残念だけれど、旧市街の美しさはやっぱり素敵だ。

     
 ↑ギャラリーラファイエットというデパートなんだけどこの色なんともいえない!萌える!    ↑何気ない道端のゴミ箱にも感激してしまうほど久しぶりの欧州(笑)
     
 ↑左がピンクで右は黄色なんだ~。おしゃれ!    ↑市民の足トラムがやってきた。1.5ユーロで乗れる。
     
  ↑撮ろうとしていると笑顔でこっちを向いてくれたお兄さん。やさしいな。    ↑トラムと普通の道路の交差。
     
↑なにやらミストが吹き出ていた。ランニングの人たちもすがすがしい。    ↑反対側は噴水。噴水は大きくなったり小さくなったりしていた。
奥の丘にも家々が広がる。
     
 ↑Fontaine du Soleil 噴水の前はアジア人が。    ↑水しぶきを争うように戯れているようにみえる
     
 ↑ニースはどんな町なのだろう。期待しながら歩いていく。   ↑静かでお洒落な通りも多い。 

 小さなお店もたくさんあり、初日なのにさっそくお買い物もした。

布を売るお店でランチョンマットを2枚。素敵なファブリックがたくさんあったけれどそれなりの値段もするし、思い切れなかった。まあ、そういうのはよく選んで買ったほうがいいと思うしね。

商店でミネラルウォーターも仕入れて再度出発。ミネラルウォーター500ml1ユーロだったけれど1ユーロを120円で計算したとしても日本と比べると高いな。

ランチョンマット2枚 8ユーロ×2=16ユーロ

ミネラルウォーター 1ユーロ

しばらく歩くと広場にでた。広場はよりいっそう人が集まってにぎやかなかんじだ。

噴水のところで人が誰かを待っていたり、広場に面したカフェのオープンスペースで人々がお茶を楽しんでいたり。とっても楽しい雰囲気だった。いいな、こういうの。

     
 ↑淡いピンクとイエロー(オレンジ?)    ↑実はこの前にすごくダンディーなビジネスマンが立ってたんだよね~。
     
 ↑ここは噴水のすぐ近くまでバイクが駐輪されていた。    ↑噴水がって、カフェもあり、広場って活気がある。
     
 ↑うずまきがたくさんで思わず撮影したドア。    ↑美しいタルトー!一番左のでかいな!
     
 ↑標識はちょこちょこあるのだけれどフランス語で読めない(涙)    ↑旧市街は絵になるので皆写真撮影に忙しかった。
     
 ↑女の店員さんが遠慮がちに呼び込みをしていた。    ↑トラムの通るジャン・ジョレス通りから旧市街に入る入り口。金ぴか。
     
 ↑作業員の人がバケツに水を入れていた。    ↑旧市街で道行く人を眺めながら、また観光客に眺められながら食事
するのもいいかも。
     
 ↑細い路地の頭上は細い空。でもとっても青いよ。    ↑かわいらしいお店
     
 ↑ドアー。住居かな。    ↑中に入らなかったのだけれどサン・ルパラット大聖堂。
 次回はぜひ中もみたい。
     
 ↑ロセティ通り。この先が後ででてくるジェラートを食べたところ。    ↑この先どうなっているのだろう?とわくわくするのが旧市街の小道だね
     
 ↑シーツの日常感とカフェのお洒落感が混在の一枚。   ↑ アルファベットのAが飾り付けられているのかなと思ったけど、
打ち付けられているのか?
     
     

 また歩くと違う広場にでた。さっきの広場とはまた雰囲気も違う。おいしそうなジェラートのお店があったので注文してみる。種類が多くてしかもフランス語が読めないのでお勧めをきいて2種類頼んだ。

     
 ↑後で知ったけれどおいしいと有名なお店だそう。    ↑種類が多くてぜったい迷う。手前の真ん中2つを頼んだと思う。
     
 ↑人気の味をお勧めしてもらった。どちらも美味!!    ↑となりに席もあるので座ってゆっくり食べることもできる。

ジェラート 4か5ユーロ?

Fempccjop Glacier
2, Place Rossétti, 06300 Nice, France

帰国してからトリップアドバイザーでみつけた。おいしいと有名なジェラート店みたいだね。
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187234-d1010948-Reviews-Fenocchio_Glacier-Nice_French_Riviera_Cote_d_Azur_Provence.html

■魚市場

 歩いていると急にかもめ?のような鳥がたくさん集まる場所がでてきた。なんだろう?と思うとそこは魚市場だった。魚市場って海の近くにあると勝手に思っていたけれど、旧市街を歩いているとふっとでてきた建物に囲まれた一角。旧市街の外からもアクセスのよい場所のようだった。フランシスコ広場という場所みたい。

     
 ↑魚市場はこんなところ。    ↑たくさんのかもめがテントの上に待機して魚介類を狙っている。
   
 ↑ここにも。   ↑かもめ、待ってます。
     
 ↑魚の並べ方すらフランス人のセンスの良さを感じるんだが。   ↑読めませんがなんとなく。 
     
 ↑作業中   ↑ 魚の種類に詳しかったら、日本と比べたりして面白いだろうな。
     
 ↑店番しながら電話中の粋なおばちゃん。    ↑自家製アンチョビーってとこかな?
こういうのきっとおいしいのだろうな。

 旧市街にはたくさんお店があったが、どこもセンスよくディスプレイされていて、日本とはぜんぜん違うなぁと思った。このフランス人の美的感覚とそれを表現するセンスは少しでも学んで帰りたい。お茶席や部屋のインテリアコーディネートにも活かせると思うしね。

 素敵なティーのお店をみつけた。このお店も店舗は小さいのだけれど店先に本当に美しく商品がディスプレイされていた。中では小さな空間だけれど喫茶もできるようだった。後はお茶関係のティーポットなどが売られていて、なかに日本っぽい茶器もあり、おお、こういう位置づけなのか~と一人で関心。

 店先にディスプレイされたお茶たち、ただ見るだけではなくてふたを開けてみることもできて、すると本当にいい香りがする。ほしくなって買うことにした。ただ、自分で袋詰めしてよいのかよくわからなかったので、お店の人にきいてみることに。男の店員さんがこれまためちゃイケメン!日本にきたら超モテモテ間違いなしだった。商品についても説明してくれて4種類選んで購入した。1回の分量はどれくらい入れたらいいの?とか普通だったら質問しない余分な質問もきいてみた。親切に答えてくれたよ(笑)

     
 ↑購入したお茶のお店のディスプレイ。   ↑見て美しい商品がずらっと並ぶ。蓋を開けて香りもチェックできる。 
     
 ↑花屋さん。路上にもお洒落にお花が陳列してあった。    ↑旧市街のお花屋さん。大ぶりのお花が存在感あった。

フルーツ入りハーブティー4種類 18ユーロ

■ガリバルディ広場

 ちょっと開けた広場に出た。ガリバルディ広場という場所のようだ。

     
 ↑イタリア統一の英雄ガリバルディの像。ニース出身だそう。
ライオンが左に構え威厳があるのに、頭に鳥がとまっている・・・。
   ↑こっちの写真も。
     
 ↑広場の前に巨大な設備といえばいいのかな。   ↑大きくて赤くてよく目立った。
   
 ↑このあたりは、旧市街の北の入り口でもあり人通りも多かった。   ↑ニース国立劇場と思われる。Théâtre National de Nice

■城跡の丘へ

 お茶を購入したついでに、現在地を教えてもらって次の目的地までの道もきいた。今度は別の男性だったのだけれど彼もとっても親切に教えてくれた。思いもかけず旧市街の端っこの方まで歩いてきていたようだった。これから城跡の丘に登って美しいニースの景色を眺めるのだ。

 旧市街の人の多さに比べると、ぜんぜん人がいないエリアだった。時々すれ違う住民を通り過ぎ、そんな静かなエリアも観察しながら歩いていく。海のほうに出ると人の数が急に増えた。美しい海が目の前にあらわれてきた。コートダジュール、まさしく紺碧海岸だった。

 さて、城跡の丘に登るのはどこからだろうか。ガイドブックにも読んだブログにもエスカレーターがあると書いてあったのだけれど、さっきお茶屋さんできいたときにはそうではないというような話だった。よくわからなかったけれど、すぐに上に登る階段がみつかったので他の観光客とともに登ることにした。そんな急峻という感じでもなかったしみんな上り下りしている。

     
 ↑工事中だったのでこんな道を通った。赤と青の二色に囲まれて。    ↑工事現場にめちゃかわいいのを発見!
     
 ↑大きな客船が停泊していた。   ↑港の風景。日本の港と全然違うなぁ~ 
     
 ↑道路沿いにカフェの席もあり、いい雰囲気。    ↑こういうところからも丘にあがっていけそう。
     
     ↑Monument aux Morts
     
 ↑この海岸線本当に広々している。    ↑木々も暖かいところっぽくて似合ってる。

 その場所は観光地という感じだった。西洋人の若い女性やら老夫婦、若いカップル、いろんな人たちでにぎわっていた。アコーディオンのストリートミュージシャンまでいた。眺望のよい場所ではみながこぞって記念写真をとろうと奮闘している。とりわけ西洋の若い女性グループの記念写真光景は面白いよね。日本女子たちのみんなピース、ピース、ピース、ってのはぜったいにないし、ファッションをみてもみんなが自分の個性や体型に合った服をチョイスしてきているように思う。日本人はみんな同じファッション。同じ顔。個性がないというより、個性を出さない教育を受けてきた感じがみてとれる。なんかもったいないよな。日本人のお行儀のよさ、まじめさって世界に誇れることだし私もそれを愛してるけれど、ファッションや髪型までみんなこぞって同じものを求めるのは、世界は広いんだしもったいないと思う。西洋にくると、そういうことをよく感じるよね。

 さて、丘からはニースの青い海岸、そして後ろ側にはオレンジ色の屋根の旧市街はじめニースの町がみえる。なんとも美しいコントラスト。惜しみないかんじ。はぁー素敵だな。ここにこられただけでも大満足ではないか。昨日までのくさい隣の人のことは早く忘れられそうだわ(笑)

     
 ↑4月末だけど泳いでいる人がチラホラ。    ↑ニースの海岸。青い海最高!
     
 ↑海沿いの建物。
階段の途中なのでこれからもっと綺麗な景色がみえるはず。
   
     
 ↑本当にコートダジュール(紺碧海岸)    ↑夏にはこの地でのバカンスをもとめて人がこぞってやってくるらしい。
うなずけるよ、海も街もとっても綺麗だもの。
     
 ↑こちらの岬にはリゾートホテルかな。    
     
 ↑自撮り棒で撮影中のお姉さんと。    ↑港の方も丘から見下ろすとますます美しい。
     
 ↑こちらが城跡のよう。
景色が綺麗過ぎてこっちを見学する人はみあたらず。
   ↑一番高いところからみた景色。やっぱりここが一番綺麗だった。

■ビーチ

 ビーチにはたくさんの人が太陽の日差しを楽しんだりのんびりしたりしていた。海に入っているひとも数少ないがいるみたい。確かに昨日のパリに比べるとこちらはかなり暖かい。いいところだな、本当に。

ビーチにいってみる。

こういう丸っこい石のビーチはクロアチアでもそうだったね。石の浜辺もなかなかよい。はだしであるくと足裏マッサージもできそうだ。

ビーチで人間観察。とってもいい時間。自分も石の浜に座ってみた。心地よい。いいかんじ。若い女性を卒業してからは、こういうところでゆっくりするのが有意義な時間の過ごし方だと思えるようになってきた。最近はよく思うけれど、たくさんのすることがあるのは悪いことではないけれど、たえず追われてる感じを感じながら生活し続けるのを私は好まない。達成感を感じた後はふとゆっくりできる余裕を持ちたいし、何も予定のない幸せというものを感じたい。予定がいっぱいの方が生き生きできて元気な人もるけれど私はそういうタイプではないなと思っている。

 時間があったらシャガール美術館まで行こうかと考えていたけれどそれはまた後日にすることにした。日本時間で考えると夜なので眠たい感じがしてきた。移動の疲れもあるし、ビーチでしばらくゆっくりした後はホテルに戻ることにした。

     
 ↑奥ではつりを楽しむ人たちもいる。   ↑丸っこい石のビーチ。砂はない。
     
 ↑バカンスという言葉が似合う地だね。    ↑波も穏やかだった。
     
 ↑ビーチを歩くだけでも癒される。    ↑座ったり寝転がったり思い思いに楽しむ。
     
 ↑カップル   ↑カップル談笑 
     
 ↑子供たち。    ↑奇抜な髪色のお姉ちゃんも日向ぼっこ。
     
 ↑ビーチはこうやって全身でリラックスするものであーる例    ↑寝転がったらきっと寝てしまいそう。
     
 ↑船や飛行機も小さくみえて、時がゆっくり流れるのを感じられる。    ↑ビーチに出なくても通りの端っこで海を眺めてもよい。
     
 ↑ビーチのある通り。    ↑通りに面した建物だけれど壁に絵がかかれていたりしてかわいい。
     
 ↑オペラ座。   ↑マセナ広場の噴水 アポロ像のおしり 。
帰りはここを通ってホテルに戻った。

■夕食を悩む

 食事はどうしようかと悩んだ。お腹すいてきたけれど昼の甘いデザートが胃腸に重くのしかかっている感じがまだあるので甘いものは食べたくない。パン屋さんでお惣菜パンを買って食べようかなぁとホテルの周りのショッピングセンターなどをうろうろしてみる。大きなショッピングセンターにはデパ地下のようなお惣菜コーナーがあると期待したのだけれどそういうのはなかった。大きなフードコートもなかったし、食事する場所は各階にちょこちょこあるようだけれどちょっと思っていたのと違っていた。ショッピングセンターの裏の出入り口をでた通り(スピタリリ通り)にパン屋さんをみつけたのでそこで購入。黒人さんの店員さんだったがとてもわかりやすいきれいな英語だった。どの店舗でもそうだけれど、接客中の店員さんが次のお客さんを呼ぶときに、お客が私だったら女性なのでマダームと声をかけられる。ムッシューといわれたら自分じゃないのですぐにわかる。フランス語は少しも知らないけれどそういうのってすぐに身についてこれって日本語の「お次でお待ちのお客様~」よりもずっとわかりやすくてよいなと思った。10年以上前にイタリアに旅行したときはプレーゴって言葉から店員さんが接客を始めていたのを思い出すな。そういえばここからイタリアはとっても近い。

スピタリリ通りのパン屋
包んだパンと水 6.5ユーロ
ピザ      2.5ユーロ
合計       9ユーロ

自然食品のお店で買い物
バナナ2本 0.68
りんご2つ 1.14
合計    1.82ユーロ

■夕食、洗濯、そして就寝

   
 ↑思ったより重たかったピザパンと手前はビネガードレッシングのサラダ
 奥は包まれた食べ物(なんという名前なのかな)
 
     
 ↑部屋。ベッドは大きいけどそれ以外の場所は狭い。
 大きなサイズのスーツケースは広げるのがぎりぎりだった。
   ↑毎日ベッドカバーをきちんとかけてくれるベッドメイキングさんだった。
     
 ↑清潔感のある洗面   ↑パスタブのあってゆっくり足が伸ばせるのだけれど難点はガラスが
半分ほどしかないのでシャワーのお湯が飛び散って結果的に床が水浸し
になるということ。 
     
 ↑窓からの風景。通りに面してないほうの部屋だったので静かだった。
ときどき鳥がこの空間を飛びまわっていた。
   ↑朝はパンの焼ける香りがどこからかただよってきた。
     
 ↑赤がポイントの廊下   ↑階段など雰囲気あるんだけど部屋はシンプルかな。 

 季節はよくお天気も悪くなさそうだったので、今回はホテルで洗濯をする予定で衣類は少なめに持ってきていた。一晩で乾かなくとも連泊するので干しておけばよい。ひとつのホテルにずっと滞在するのはその点で楽だよね。一人旅なので洗面所を占領することによる問題もでてこないし。寝たいときに眠れるし気楽でよい。

1日目の観光を終えて満足した気分。ニースいいところだな。

明日はエズとモナコへ行く予定。時差ぼけがあるのできっと朝早く起きるでしょう。おやすみ。

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