憧れの南仏コートダジュール 女一人旅 3日目

■時差のため早起きも楽

 起きたの6時くらいだっただろうか。やはり7時間の時差はすごいよね。朝ごはんは昨日食べ切れなかったパンと自然食品のお店でかったフルーツをいただく。飲み物は部屋に紅茶とハーブティーのティーバックがあるのでそれでOK

 準備をしてフロントへ。鍵を預けるついでにここからエズ行きバスが出発するVAUBANという場所までどういくのかフロントの人に教えてもらった。トラムでいけるみたい。

Vauban到着

 トラムで車窓を楽しみながらVauban到着。実はエズ行きバスの乗り場はトラムを降りた場所から少し歩くらしい。日本であらかじめ下調べしたときにわかっていて、GoogleMapでよくみてきた。しかし着いたらよくわからなかった。ここら辺が方向をつかさどる能力の長けていない女性の能力の限界なのだろうか。どっちに行けばよいのだろうかと考えていると、黒人の地元民みたいな人が話しかけてきた。フランス語なのでまったくわからないが、エズに行きたいということはわかってくれて、でもここではないという。ではどこからなのかというのは彼にはわからなくて、けど大丈夫一緒に探そう、的な感じだった。のんびりしていて、どこから来たんだ?みたいなことをジェスチャーとフランス語で会話した。私のできるフランス語は、ジャポネとかマダーム・ムッシュー、あと少しの知名、それしかない。かなりやばい。こういうことは想像していなかったので本当に勉強してこなかったことを後悔した。フランス語がわかれば彼の意図していることが少しでもわかるだろうし、そうすればお互いのすれ違いが発生しないはず、と思った。がしかし、わからないものは仕方ない。私もどうやって解決したらよいのかわからないし、しかし彼に全部お任せしていてなにか大きな誤解が生じていたりしたらどうしよう、という不安もあった。でも他に適当な人がいなくてとりあえず一緒にあたりを歩いて探してみることにした。

 話をしてわかったことは、彼はニースに住んでいるがアンティーブが出身のような感じ。子供が2人いて、しかし奥さんとは別れた。バスケットボールをして、車はシトロエンに乗っているとのこと。ジェスチャー会話もなかなかすごいと思った。

 彼がおそらく買いに行ってその帰りなのだろうドーナツを持っていて、それを私にくれようとした。遠慮した。そんなもらうわけにはいかない。彼の食べ物なくなっちゃうじゃないか。子供たちと同居なのか別居なのか知らないけど、彼はこんなところでドーナツを買いにいて遅くなって大丈夫なのだろうかと思ったけれど聞くすべなし。

 バスが停まっている場所があったのでそこに行ってみる。運転手さんがいたのでエズに行きたいというとこの奥だという。奥にはバスターミナルのような場所がった。やったやっとみつかった!エズ行きは何番のバスだろうか?あとはそれを確かめるだけ、と思っていると彼は停まっているバスの運転手に挨拶して乗ろうとした。ちょっとまってそれはエズ行きかどうかわからないから、といって阻止したのだけれど、彼的にはどこでもよかったのか、それともエズ行きだと思い込んだのか、よくわからなかった。路線図をみてそのうちのどれかを指して、ここはとてもいいところだ、ここでよいか?といっているような節があった。それは一緒にこれからここにいくか?そこならいけるよ、という話なのか、わからなかった。

 ナンパなのだったら早くお断りしないといけないし、そういう意味でもフランス語がわからないのは不安だった。エズ、エズといったら納得しているみたいだったけど。

 そこには小さなチケットオフィスがあったのでそこできいてみる。そこでは英語も通じるし本当に安心できた。言われたバス停で待つことに。彼も一緒に待つ。彼が身につけている数珠のようなネックレスをはずしてかけてくれた。いやー、好意はありがたいけどもらえない。彼はお守りみたいなつもりなのだろうけど、受け取れない。首からはずしてお返しした。そのときの言葉もなんていっていいのかわからなくて困った。サンキューでいいのか?

 エズに行くバスがやってきた。ここから乗る人がすごく少ないんだけど朝8時と早いから?でも観光客ならもうおきて活動していてもおかしくない。

 私がバスに乗り、彼はどうするのかと思ったら彼も乗った。いや、あなたはここでよいですよ、というようなジェスチャーをすると理解してくれたみたいで、運転手さんに挨拶して降りた。そしてあっさりと帰っていった。なんというか、こういうことしかできなくて申し訳ないけど、これ以外の選択肢もないしね。言葉が通じないから説明も意思疎通も十分にできるような会話できなかった。それについては申し訳ない。一緒に探そうとしてくれてありがたかった。だけど一緒に行くのとは違うし。難しいね、そういうの。

 気を取り直してバスのたびを楽しもう。バスには優先席があって、それ以外の席に座った。座席が後ろを向いている席だったので、振り向きながらバスの車窓を眺める感じだった。まずニースのいくつかのバスストップで乗客がたくさん乗ってきた。中には中国人女子二人組みもいる。荷物が少ない慣れている雰囲気だけど住んでる人なのか?でも住んでいたらエズ行きバスに乗るのかな?しばらくすると丘を登っていった。するとニースの町並みが本当に美しくみえた。すごーい、ニースとってもきれい!これからいくエズ村からの眺望はとってもすばらしいと聞いているけれど、このバスから見えるニースの町並みも見る価値ありだよ、と思った。

 がしかし、だんだんと気分が悪くなる。後ろ向きの座席に座っているのが一番の原因なのだと思うけれど、山道なのでカーブが多いのにそれを曲がるときに減速しないんだよね。だから車体がすごく揺れるように思われる。その度気持ち悪い。ああ、一度降りないとだめだろうか、いまどこ?どうしよう。と思っているとみんなが降りるバス停に着いた。何も書いていない。運転手がエズヴィラージュ着いたと教えてくれた。そうだ乗車したときにエズについたら教えてといっておいたんだった。バスはまだこの先ずっと行くみたいだったけれど乗客全員降りた。つまりみんなエズへ行く人たちだったわけだ。ふーん、そう思うとみんなは街中からバスに乗車していた。そちらのほうがわかりやすいのかもしれない。あのVauban曲者だな。方向音痴でなければ大丈夫なのかもしれないけど私には難しかったわ。

■エズ村入る前に

 売店があって店先のフルーツの陳列がきれいだったので写真を撮っていたら日本人夫婦に写真とってくださいと話しかけられた。私のこと日本人には見えなかったみたいだから「日本人です」と日本語で自ら言った。そしたら奥さんが結構お話する人でエズ村の中までご一緒した。彼らはモナコからエズ村にバスで到着したばかりだという。エズ村は観光客が多いので午前中の方がよいと聞いて朝早くやってきたとのこと。エズを見た後はニースに行って観光してモナコにもどるって。宿はモナコにとってあるとのこと。夫婦でゴルフをする旅だそうで、モナコのあとはアオスタに行くとのこと。アオスタって初めて聞く場所だったのでなんですかそれはという感じだった。イタリアの地名だということを知らなくて、スタってスタジアムですか?とか思った。高い山のあるところのようだ。そこでもゴルフなのかな。

 その奥様いわくモナコからのバスは特に酔うようなことはなかったって。たぶん所要時間は同じくらいだと思うけどやっぱり後ろ向き席がよくなかったかな。バスの運転手のすぐそばに座ったらバスの運転手が日本人が珍しいみたいで盛んに話しかけてきたのだって。運転手は5週間のバカンスがあるとのこと。だから遠いところへの旅行にもいけるということで日本についても興味持っているかんじだったみたい。しかし5週間のバカンスねー。本当にうらやましい話で。それだけあったら仕事のあれこれいやなこともすっかりわすれてリフレッシュできるよね。彼は雇われている側だけど、社長さんとか会社の重役もバカンスとるのかな?

 日本人夫婦はヨーロッパでゴルフする旅に来るくらいだからきっと余裕のある生活を送っているのだろうけれど、奥様は話しやすい方でお話するの楽しかった。日本での旅行の話もして、日本では毎年京都には必ず行っているんだって。海外に行くと日本のよさを再発見できるから海外旅行の後は日本旅行という風に交互にしているって。それは本当に納得。ヨーロッパの美しさをみながら日本の美を感じる。私自身もそんな感じだった。

     
 ↑エズ村のバス停    ↑エズ村入り口。
     
 ↑色とりどりの果物が店先にならぶ。
手前のオレンジをみかんだと思って買った。
   ↑赤や黄色、すごく鮮やかで南仏らしく思った。
     
 ↑シールがたくさん貼り付けられていたゴミ箱。これも芸術?    ↑エズ村の地図。しかしエズ村は小さいので実際には地図なしでOK
     
 ↑入り口。石のアーチをくぐって。   ↑石のベンチもあるよ。 
     
 ↑オシャレなカフェ    ↑壁をつたう植物もマッチしている。
     
 ↑かわいくてどこに行こうか迷っちゃう。    ↑道しるべもかわいい。
     
 ↑有名ホテルシャトーエザの標識。
http://www.chateaueza.com/chateau-eza
   ↑眺望は最高だろうな。
     
     
     
 ↑珍しかったのでこんなのも撮ってみた。    ↑ギャラリーやお店もある。
     
 ↑花に囲まれたお気に入りの一枚。    ↑バラも咲いていていいかんじ。
日本人夫婦にここで写真をとってもらった。
     
 ↑ちょっとした曲がり角ですら絵になる村。    ↑生首~
     
 ↑ギャラリーは現代アートっぽいのもあるみたいだった。    ↑こんな山吹イエローも町並みにすごく合っていた。
     
 ↑こんなのほしい!丸っこい壷にアイビーかな。    
     
↑お土産物屋やギャラリーなど。    ↑石のトンネル。夜はちょっと怖いかな?

■エズ熱帯植物園前にて

 あっという間にエズの熱帯植物園入り口に到着。ここは有料なのだけれど入るとエズ村で一番美しいといえる景色がみられるのだ。リサーチによるとサボテンとかあるみたいだけれど皆さん主に景色をみるために入場料金払って入るみたいだった。

 がしかし、門は閉まっている。なんだろう。よくわからないけれど隣に時計の絵が2つあって、それのひとつが9:05をさしている。もうひとつは1800だったかそんなところ。これのあらわしているのは・・・、開園時間と閉園時間だ!ということで905になったら開くということか!?現在時刻を確かめると9時前だった。時差があるからまだ9時もなっていないなんて変な感じだったけれど、8時のバスでニースをでたわけだから30分弱でエズ村に到着して、それから30分弱村の中を歩いてここまできたという感じ。計算は間違っている感じはない。とにかくあと数分なので待ちましょう。

 待っているとさきほどの韓国人マダム団体がやってきて彼女たちも同じ場所で待ち始めた。がしかし彼らは騒がしくて閉口しちゃった。全員がまだ門のところにそろっていないので、一人が少し来た道を降りて連れを探しに行ったみたいなのだけれど、すごく遠くの場所から大声で叫びながら探しているわけ。遭難者の捜索じゃないのだからそんな大声出しながら探さなくてもって思った。他には人数は多くないけれど他の旅行客がいるわけだし、そろそろ開店しはじめているエズ村のお店の人たちもいるわけ。そこを韓国語で大声を出し、しかし相手からの反応がないから同じフレーズを何度も大声で繰り返すわけ。なんか、こちらがそれをみて疲れてしまう。そんなに今すぐにその人を探し出さなければならないような状況には見えないのだからおとなしく待っていればいいんじゃないの?ってね。

 私と日本人夫婦はすることがないので入り口で待っている韓国グループのマダムの観察をして開園時間が来るまでおしゃべりしながら待った。このツアーグループはマダムばかりですねー。2組ほど夫婦がいるけれどあとは女性ですね。皆さんきれいだけど裕福な人たちなのですかね?と私がいうと、日本人の奥さんが教えてくれた。韓国では奥さんの美しさはその家にお金があるなしで決まると。つまり、主人がたくさんのお金を稼ぐなどで金銭的ゆとりがあると、奥さんはよい服をきてエステにいってコラーゲン注射を打って、肌つやつやぴちぴちになるという構造だそうだ。へー、なるほど、マダムたちのなかには確かに年の割には頬がぷりっとしていてきれいな人が多くいる。

 あとは日本人の選ぶ服の色と韓国・中国の女性が選ぶ色って違うよねという話もした。日本人は黒白グレー茶が多くて、比較すると地味すぎるくらい。同じアジアでも韓国や中国の人は色鮮やかな服を選ぶことが多い。その辺は何歳になっても好きな色を着られるほうが私は好きだな。日本人女性もっと派手になってもいいのに、って思った。特に外国にでると余計そう思うな。日本人はもっとそのときの流行にとらわれすぎずに自分にしっくりくるもの、着たいと思うものを選べばよいのにと思う。そんなほうがきっとおしゃれも楽しいと思うな。

 韓国マダムの中に日本語ができる人がいて話しかけてきた。私たちは韓国人ですと。そのマダムはコラーゲン注射していない感じで素朴な雰囲気だったけれど、人がよさそうで好印象だった。日本語がたどたどしいので日本人の奥様が韓国語で対応。へー、韓国語もできるんだ!とびっくり。きいたら韓国ドラマで学んだんだって。この奥様英語もできるっぽいけれど韓国語もかじっちゃってすごいわ~。言葉だけではなくて、外国によく赴いてそして現地の人との交流もするみたいだし(エズまではバスの運転手と会話で盛り上がったとのこと)、旅のスタンスや近隣外国人に対する考え方などすごく親近感感じられる人だった。ある意味とてもオープンで寛容で、だけど日本人の心というのをしっかり持っててそれも大事にしている。そんな人だった。ご主人の方は男性だしやはりあんまり初対面の年下女性にべらべら話はしないよね。恥ずかしいというのか、なんというか。もともと女性ほど男性はおしゃべりではないということかな。きっと、奥様に対してあるいはよく知っている相手にはそれなりにおしゃべりする人だと思うけど。だけど意外なことにアートがすきなんだって。エズ村には絵画のギャラリーも多くあるけれど、お店に入ってみていたから本当に興味があるみたいだった。

■熱帯植物園開園

 で、熱帯植物園の開園。9時ではなくて905なところにフランスらしさを感じた。きっと9時に出勤するから905に開園しますよ、ということなのだろう。9時に開園するなら9時に出勤したのでは間に合わない。日本の仕事にはないような感覚だね。いいことだと思う。逆に日本も採用してもいいのじゃないかって思うくらい。だってたとえば9時にはじめるために8時に出勤していなければならないとかってね、本当はおかしなことだと思うのだよね、私には。

 はい、それで開園しました。がここで、ちょっと異文化の交差が発生。開園少し前に韓国人の若い女性がやってきた。彼女は韓国語のガイドのようだった。このマダムグループの通訳かガイドさんをしているようで、植物園のスタッフになにやらフランス語で話しかけている。おそらく彼らは団体なので料金はここで払わずに人数チェックを行う程度なのだろう。しかしそのグループの先頭に私たちがいる。日本人三人。私たちが日本人であって韓国人団体の一員ではないということはガイドにはわかってもスタッフはフランス人なので見分けがつかなかったみたい。日本人夫婦が最初に2人分を支払って私も1人分を払っているところに韓国人ガイドが自分のグループの人を割り込ませてきた。私たちはグループだから!と。しかしフランス人植物園スタッフは見た目ではわからないから、あなたは団体ではないの?と私に確認をとらなければならない。その間に大勢いいるグループを割り込ませて入場させたいというわけ。だからあなたは道をあけてどけろと。今カウンターで支払い中の私に。なんてあつかましいのだろうね。我先に我先に、って今ここでそれが必要なのか?

 日本人の夫婦は韓国人ガイドの意図がみえたけど、それには賛同できないから自分たちの存在を主張して先に入った。もともと私たちが前に並んでいるのだから当たり前のこと。私は3番目に並んでいるのにどうしてそこで割り込むのか?団体だからあなたは遠慮して待っていろ?って。ありえない。フランス人植物園スタッフは人数を数えるとかの便宜上私を横によけたいようだった。それはわかるけれど、そうなるから人数の少なくてかつ先に並んでいる人を順番どおりに処理してもらってから、団体が一斉に入ればよいのではないか?後ろには他に誰も並んでいないわけ。それでなぜそんなにあせるのだろうね。マダムたちはどうだったのかはよくみえなかったけれど、その若い韓国人ガイドのやり方はとてもスマートではないし反感を呼ぶと思った。あつかましい。フランスにどれだけ長い間住んでいるのか知らないけれど、これってフランス式なの?それとも韓国式?南仏のフランス人はわりとのんびりしているように思えたけれどな。ちょっといやな気分になった。

 いざ植物園の中に。一番頂上を目指す。植物園の中はかわいらしく熱帯のサボテンなどが植えられている。よく見ればそれなりに楽しめる場所ではあるけれど、まわりに団体がいるとなんとなく落ち着かないよね。早く美しい場所を見に行きたいというあせった心が生まれてします。

 幸いそんなに込み合っているわけではないのだけれど、写真をとって日本人の奥様と話をしながらさらっと植物園観光を終えてしまった。実はこの場所は2010年のヨーロッパ旅行を考えたときにクロアチアにするか、あるいはエズ村に行きたいから南仏にするかとても迷ったのだった。エズ村からの絶景の写真をみてほれ込んでしまった。こんなところに行きたいって強く思った。それでクロアチアと南仏と両方をリサーチしていたのだけれど、クロアチアの方がプランを考えやすかった。なんというか一番行きたいところがこれとこれ、って決まったから。かわって南仏エズのほうは、エズ村は一番行きたいけれどとっても小さなところなのでここに長居する感じではない。では他のコートダジュールの都市はどこがよいか?と探していくといい感じのところはたくさんあるが、これ!というところが見つからず、その割にはここもいい、あちらもいいという場所が点在する感じ。ちょうどフランスに小さな美しい村が点在している感じで。そのときのリサーチでニースは拠点になる場所だとわかったけれど、なんかいまいちしっくりこなかった。港町だとかニース風サラダとか自分となじみがない感じが強かったのだ。私は海というより山の人だからだと思う。比べてクロアチアはプリトヴィツェ国立公園というすばらしく美しい観光地がある。決めやすいよね。一番いきたいドゥブロブニクに行って数日過ごしてそれプラスプリトヴィツェ。

 今回ニースにきて以前の私の概念は吹っ飛んだ。港町だけれど港町港町していなくて(この表現わかる?)すぐちょっとで山がある。美しい海があるのに美しい山もあるのだ。最高ではないか。そしてごみごみしていないし、気候も暖かい。私にぴったり!って思った。

 エズ村の方は、今回来る前にわかったのはすばらしい絶景。だけど観光地化されすぎている感が強いのでそういうのを嫌うタイプの人は他の鷲の巣村を訪れるほうがいいかも、といったアドバイスがあった。それにどの旅行記みてもエズ村での滞在時間がとっても短い。エズ村とても良い!眺望最高!って書いているひとも、エズ村にきてすぐにモナコ、あるいはマントンに行ったり、ニースに戻ったり。一番多いのがニースからエズ村とモナコを日帰りで行って帰ってくるというもの。しかもその後にニースで観光できちゃうくらいの人も多い。交通が便利で日が長いということ、また日本から行くには時差の関係で朝早く目覚めるので出発時間が早いということもあるが、半日以下で回れるというか十分担ってしまう場所だなと思った。写真はどれも素敵なのだけどね。また、エズ村には素敵なホテルがあり、そこで結婚式?パーティーをすることもできる。最初すごく素敵だなって思った。エズ村が素敵、またそのホテルの庭から見える景色も最高。こんな場所絶対他にないし、日本からのゲストも喜ぶに違いないところ、って思った。けれど実際に行ってみると、そのことに間違いはないけれど、観光地化されて次々に旅行客が訪れるこの場所で、アジア人が結婚式挙げているのってなんというか少し違和感を感じた。もともとはとっても小さな村。たぶんこれは私が周りを必要以上に気にしすぎるからそう思えてしまうのだろうけれど、アジア人だからそこ出身なわけではないし、美しい場所を求めてそこで結婚式を実行する行動力ってすごいことだし、それはビジネスでもあるのでウェルカムなことだけれど、なんか恥ずかしいというかね。自分で違和感を感じてしまうと思えた。私のような人にはね。

熱帯植物園Jardin d'Eze
 入園料 6ユーロ

     
 ↑植物園のサボテンも一緒に入りエズらしい。    ↑村入り口付近の教会。帰りに見学した。
     
 ↑エズ村は絶対絵にも写真にもなるだろうな。     ↑こちらが今きたニース方面だな。
     
 ↑このあたりの地理よくわからないけれど、景色がよいのは確か    ↑これが城跡かな。絶景に目を奪われて注目している人はいなかったが
     
 ↑像たち。オレンジ色の屋根に合う色    
     
 ↑この写真がお気に入り。オレンジの屋根と青色の海。    
     
 ↑かわいらしい墓地もみえた。    ↑こちらはすこしモダンな感じの家々。別荘なのかなぁ。

■エズ村を出て教会

 エズ村の植物園を出たところで、日本人夫婦とはまたねとお別れして一人で少し村を見て回った。がしかし村は狭いのでまた遭遇する。なのでまたいろいろお話しながら歩いて村を出てしまった。楽しい時間であり、いい出会いであったけれど、相手がいると相手との会話に集中してしまって観光ができないタイプだということに気がついた。私はもっとゆっくりエズ村を隅から隅まで見て回って何かを感じたり考えたりするべきではなかったのか。と思った。植物園ももっと滞在して景色を楽しめばよかったと。自分でした選択なのに後悔する部分もあり、「私ゆっくりしていきますので、これで」という勇気を持たないとだめだなと思った。結局、ふもとの教会まで一緒に降りて行き、そこを見て回っているうちに別々になったみたいで、姿が見えなかった。最後に挨拶はできなかったけれど、これからもきっとよい旅をされる方々だと思った。なんとなく、そういうのはわかるね。

   
 ↑アートギャラリーも多くあるようだった。   ↑超観光地でお土産買うのはあまり好きでないので真剣にお店を見ていないが、もしかしたら自分のテイストに合うものがみつかるのかもしれない
     
 ↑これも売り物なのかなぁ?    ↑さようならエズ村。
     
 ↑ここはホテル内の庭だと思う。   ↑散策できると気持ちがよいだろうな。 
     
 ↑エズ村の教会。Eglise Notre Dame de l'Assomption(聖母被昇天教会)    ↑誰もいなくて自由に入って見学できた。
     
 ↑私は詳しくなくてよくわからないけれどバロック式の教会。    
     
 ↑ろうそく、 1ユーロと2ユーロと。大きさが違うようだ。    ↑ろうそくをおいてみた。

 私は村を出たらエズの電車の駅に行く山道を下っていくつもりだった。この道というのが、哲学者ニーチェの道といわれる。かつてニーチェがこの道を往復しながら「ツァラトゥストラかく語りき」の構想を練ったといわれるのだ。ここは結構な山道なのでくだりを選んだ。電車駅からエズ村まで登りに利用することもできるが、私にはハードすぎるので。その前にお手洗いがあったので利用して(有料0.5ユーロ)となりのインフォメーションセンターで哲学の道のことを聞いた。実はさっきホテルの隣に「駅はこちら」的な看板をみかけたのでおそらくそれが哲学の道の入り口だと思ったのだけれど、万が一誤ってしまって山に入ってしまったなら大事なので一応確認することにした。最初駅まで行きたいといったらバスで、といわれたけれど歩きたいのだといったら、あそこはニーチェの通った道なんですといわれた。そうですよ、最初からそのつもりですが・・・(笑)ただ、係員の人がいうには、山道なので必ずそれに適したシューズ、ミネラルウォーターの持参が必要と。くだりでも45分くらいはかかります、とのこと。なるほど。

ミネラルウォーターは売店で購入。ついでにみかんを買った。と思ったけれど後で食べるとオレンジだった。

トイレ      0.5ユーロ

売店 オレンジ数個 1.5ユーロ
     歯ブラシ   1.16ユーロ
     水       0.8ユーロ
      合計     3.46ユーロ

■哲学の道

いざ、哲学の道へ。

最初の方はエズ村がみえる。美しい海の光景がみえて、自分だけ特別な景色を眺められている気分になる。眺望ベンチのところで水分補給とさっきのオレンジを食べる。アジア人のおばさんが一人でやってくる。どこの国の人だろう??

それからまた道を歩き出す、アジア人のおばさんも一人で道を下っているようだ。中国人に見えるが、一人でいるところが中国人らしくもない。彼女も駅まで歩いて降りる気なのだろうか。

     
 ↑ニーチェの道の入り口の標識。ホテルのすぐとなり。    ↑くだりはじめはエズ村がよくみえる。
     
 ↑ニーチェの道の説明。    ↑ホテルの庭らしきところ。
     
 ↑ざくろかなぁ、頭上になっていた。    

ひたすら山を下っていく。大分行ったところで香水工場がでてきた。この道から香水工場の駐車場につながっているようだ。香水工場があると確かにガイドブックで読んだ記憶がある。

続けてまた下る。またまた大分いったところで、さっきのアジア人のおばちゃんが通行人のフランス人らしき女性と話をしている。なにやら道をきいているみたいだ。道ってこの道しかないけど(笑)。私が通りすぎてしばらく行っていると、アジア人のおばちゃんが「エクスキューズミー」と追いかけてきた。彼女は駐車場を探しているんだけど見なかったか?と。私はそれはきっと香水工場の駐車場のことだと思った。香水工場の横に駐車場があったといったら、そうか!と返っていった。彼女は元気に引き返していったけれど、すでにかなりの距離を下っていると思う。のぼりはまたまた時間がかかるだろうな。駐車場ってことは誰か待っているということでしょう。それはもう、軽く行方不明状態になっているのではないかと心配した。まあ、本人明るそうだったのでなんとかするんだろうけど。

     
 ↑香水工場。車があると村からアクセスよいかもね。    ↑エズ村が少し離れて見え始めてきた。
     
 ↑落書きで跡を残すよりもニーチェのように書籍を世に残せる方がいい
って思ったけれど実際そんな能力のある人はたくさんはいないのだろう。
   ↑階段に字。
     
 ↑海はすがすがしい。ふもとまではまだまだだね。    ↑いつも歩きやすいというわけでもなくて、足場のよくないところもあり。
     
 ↑海岸沿いを走る国鉄の線路がみえてきた。ふもとはもう少し。    
     
 ↑エズの駅みえてきた。   ↑山の斜面にたくさんの家が建っているのだね。 

その後、ちらほら通行人に遭遇するようになった。つまりふもとの駅でおりて、エズ村まで登ってきている人たちだ。結構観光ついでに来ているかんじの人も多くてびっくりだった。実のところ下りでも結構ハードだと思った。距離が結構あるのだろうな。歩きやすい場所ばかりでもないし、登りは本当に軽い山登りじゃないのかって私には思えた。普段登山する人なら問題ないだろうけれどね。

大体の人はすれ違いさまにボンジュールと言ってくれる。私も言い返す。それ以上会話することはないのだけれど、一人西洋人夫婦と思われる男性の方に、ボンジュールの後にフランス語で話をされた。わからなかったのでフランス語わからないと言ったら、英語ですぐに「下るほうが楽ですね!」って。登りは大変だ~ってことを言いたかったのだろうね。お互い笑顔になるやり取りだった。カップルで登ってくる人、そして日本人女性3人組もいた。年齢は30代半ばから40歳くらいかな。彼女たちは私が日本人だと気づいていない感じだったな。楽しそうではあったけれど、ああいう女子旅は南仏というよりアジアのような国で楽しみたいかな、私の場合。

 足が痛くなってきた。ランニングシューズを履いていたのだけれど、サイズが少し小さめで爪がいちいちあたるのでだんだんとそこが痛くなってきた。傾斜のあるところって厄介だな。靴はランニングシューズはあまりよくないのかな?よくわからず、ただ結構足が痛いので準備不足だったのかなと反省。

     
 ↑エズのふもとからエズ村までの標識。1時間とかかれている。    ↑山に入る注意事項 タバコ、火気厳禁。サンダルは×、要シューズ
     
 ↑エズの駅付近のかわいらしい建物。   ↑エズの駅と観光案内所。

■モナコまで移動

ふもとに到着。はー、傾斜からやっと開放された。次は駅からモナコを目指そう。モナコまでは電車で行きたかった。なぜならば、バスが結構ハイスピードで曲がり道すら減速することなく突き進むので酔うのだ。だから駅に行ってみた。しかし無人で他に待っている人もおらず、よくわからなかった。次の列車はいつだろう、時刻表を見ようかなと思ったらふと100番のバスが停まっているのに気がついた。100番はモナコに行くバス。あれに乗ったほうがいいだろうか。時間は絶対節約になるよね。と思って飛び乗ることにした。今朝買ったバス1日券はこのバスでは使えなかった。1.5ユーロ支払う。

席に座れたけれどこのバスもかなりハイスピードでカーブを曲がる。これが普通なのか。なんて強いのだ。私はこれでは酔ってしまう。しかし車内を見渡しても車酔いしているような人は一人もおらず。私が特別バス苦手だということなのかな、と思う。

 幸いひどく酔うようなことはなかったのだけれど、カーブのときは気持ち悪くなった。私は前の方の席に座っていたのだけれど、金髪の若い女性が一人バックパッカーぽくて、運転手に降りる場所をききにきていた。彼女は英語できいていたのでフランス人ではないのだろう。しかし運転手の英語がたどたどしいのだろう。彼女自身が英語を補いながら意思疎通しているようだった。彼女も見た目がフランス人に見えるからなかなか大変かもしれないな。若いかわいらしい女性だった。彼女が降りて、しばらくするとモナコ到着。モナコはいくつかバス停があるみたいだけれどモンテカルロのバス停に到着したみたい。みんな降りたので私も降りた。

■ツーリストインフォメーション

 バス停降りてすぐのところにツーリストインフォメーションがあるのでいってみる。地図をくれて、簡単に観光地の説明をしましょうか?といわれるのでしてもらった。国籍はどこですか?ときかれたので、何か統計に使うのかと思ったら日本語のパンフレットがあるということ。各国のパンフレットを印刷して作っているのだからモナコという国の豊かさが感じられるな。なんというか、モナコは見所はそれなりにあるのだろうけれど、小さな国なので冊子で紹介するほどでもないような、余計なお世話だろうけど。隣には香港人らしき女子グループがきていた。彼女たち用の繁体字中国語版はあるのだろうか?簡体字中国語はあるかもしれないが、繁体字はないかあるいは香港人だから英語にするかな。

     
 ↑モナコ到着!    ↑ブティックの入ったユニークな建物だった。
 白い繭みたいなのがいくつか並ぶ。
     
 ↑建物に使われている色合いはニースと似ているのだけれど、もっと
綺麗で清潔感があり、汚れているところが一切ないようなイメージ。
   

■モンテカルロ観光

 さて、モナコ観光。まずはすぐ近くのモンテカルロへ行ってみる。カジノに入るつもりはないけれど超有名な場所なので行ってみないとね。

 モンテカルロは高級車がたくさんとまっていて、たくさんの人でにぎわっていた。すぐとなりもホテルだし、すてきなテラス席スペースのあるカフェ?レストランもあり、このあたりがリッチだけどがやがやムードでもあった。でもガイドブックにも書いてあるように、モナコはお金持ちが住む国なのでスリの心配なく、遠慮なくブランド品をみにつけて歩けるそうだ。私にはあまり関係のない話ではあったけれど、スリのいない国というのはモンテカルロの雰囲気からしてなんとなく感じられた。治安の悪さとか変な人がいるかんじはまったくない。観光客と、お金持ちの地元の人だけだろうか。

 車のことぜんぜんわからないのだけれど、ひとつの車の前でみんなが勝手に乗り込んで写真をとるということをずっとやっていた。最初は子供だけだったのだけれどついに大人も乗り込んで写真を撮っている。これって誰かの私物なのかそれともこういうサービスなのか。サービスにしては係員みたいなのはいないので私物にみえるんだけどなぁ。モナコの人はたとえ駐車中に自分の車がモデルになっていたとしても、怒りもこみ上げてこないくらいの余裕があるのかな。モンテカルロの広場の前では何か受け付けみたいなのもしていた。あれはなんだろう。この車と写真を撮る受付ではなさそうだったが。 

     
 ↑最初は黒人の男の子が乗っていたのだが。    ↑大人も乗って記念撮影。この後も次から次へと
     
 ↑高級車   ↑高級車 

カジノ モンテカルロ

シンガポールではカジノの中に入ったけれど、今回はいくらワールドフェイマスカジノであっても一人なのでなんとなく入りづらかった。入り口までいってみたら。カジノは午後2時からですという係員の声がきこえてきた。そうか、金持ちの町は夜が遅く、朝はゆっくり。カジノは午後からするものなのだろうね。その後気がついたけれど、2時までの間には家事のツアーに参加できるらしい。早く気がつけばそれに参加したのに。カジノで遊ぶことに興味はないのだけれどカジノの中をみてみることには興味がある。

     
 ↑モンテカルロ。広場は大変に賑わっている。    ↑カジノモンテカルロ!!
     
 ↑カジノの隣の、HOTEL DE PARIS    ↑カジノ前には高級車がとまり、案内の人がいる。

■高級ランチ

どこかで食事をとろうとおもった。ただ、モナコはお金持ちの国、きっと庶民的なお店を探すのは難しいのだろうなと思って、ガイドブックにも載っている、カジノのとなりCafé de Paris Monte-Carloにはいってみることにした。ここはカジノ広場に面したオープンカフェが広く、それなのにお客さんでいっぱいなのだ。それに比べて中のレストランは込み合っていない、というより人はあまりいないかんじ。みなさん広場に面した場所でモンテカルロの雰囲気を楽しみたいのか、それともまだ昼食というより軽食やコーヒーを楽しみたい人が多いのかな。このレストラン、とっても高そうだったので入るのに少し勇気が行ったけれど、金持ちの国にきたのだから、どうせなら値段を気にせずおいしいものを食べてみようではないかと思った。一人だけれど、一人旅が好きなのだから仕方がない。

中に入ると、屋内席の奥にまたオープン席があった。こちらは広場に面していないので静かだった。こちらのエリアも広い。広場前のカフェエリア、中のレストランと外のレストラン席をあわせるとかなり広いお店だということになるね。外のエリアには隣にバーみたいところもあってそこからも何か注文されたものを給仕しているよう。システムがよくわからない。

 白髪のかわいらしいおじいちゃんが私のテーブルのウェイターだった。こういうちゃんとしたレストランは初めてだったので緊張したけれど、英語がわかれば特にコミュニケーションは特に問題ない感じだった。メニューももちろん英語のものがあるのでそれをみせてもらって、必要であればウェイターさんにメニューについてたずねたり、お勧めしてもらったりすれば良いと思う。

 私は、飲み物をレモンジュース、それからサラダとなにかメインを頼もうと思った。こういうところで少なく注文するのはだめなのかと思って。だけど後で思えば、私はこちらでのレストランでの注文の仕方をまったく知らなかったことに気がつく。最初に調べるべきはそういうことだったのだなと反省。

サラダはいろいろ種類があったのだけれど、たくさんの種類がはいっていそうな、シェフのサラダを選び、そしてもうひとつよさそうなメインがあったのだけれどそれは日替わりメニューだったみたいで月曜日はこれ、火曜日はこれ、というやつだった。私が頼みたかったのは今日ではなかったので頼むことができず、ウェイターさんにお魚が食べたいといったら、なんとかとなんとかとなんとかがありますよ、と教えてくれた。しかし、サーモン、シーバスはききとれるけれどあとは無理だった。きいてもわからないんだなぁ、魚の名前。サーモンかシーバスにしようかとても迷ったけれど、何かわからないものに挑戦してみるほうがいいかなと思って何かわからないもののひとつを注文した。注文の仕方はこれでいいと思ったんだけどね。

まずはジュースが運ばれてくる。グラスに半分くらいのレモン果汁と別にお水がきた。これはセルフで混ぜて飲むということだろうかね。それからサラダがやってきた。これがかなりびっくり!シェフのサラダってこういうものだということ知らなかった。お野菜よりもその上にのっているチーズ、ハム類が豊富すぎてそれらがメインのようにすら思う。こんなの食べられるだろうか。かなりあせる。

 となりの席にフランス人かモナコ人かの三人組がやってきた。私のサラダをみて女性が私もあれにするわ、と注文しているようだった。そうなんだ、シェフサラダは人気なのかなと思ったわけであるけれど、彼女の頼み方と私の頼み方は違ったわけである。このときはわからなかったけれど。

私はとってもとっても一生懸命にサラダを食べた。普段からハムやチーズをこんなにたくさん食べないからそれを口に入れるためにサラダがついているような分量で、本末転倒になってしまった。ゆっくり食べているとウェイターさんがやってきて「フィッシュをだしかすか?」ときいてきたとおもったので、「あとで」とこたえたのだけれど、「フィニッシュ(もう食べ終わった?)」ときいていたのだと後で気づく。どちらにしてもまだ残っているから食べ続けた。隣の人もサラダがやってきた。女性一人男性二人のグループだけれど男性はサラダなしにいきなりメインで、それも生のミンチ肉の料理を頼んでいてびっくりした。見た目はまさしくユッケですよ。生肉のタルタルというということを帰国後に知ったけれど、こういう生肉料理があるということ初めて知った。

 サラダを食べているとまたしても「フィニッシュ?」なぜそんなに残っているサラダをさげたがる?と思ったけれど、隣のサラダを頼んだ女性はあんまり食べていないのにもう食べ終わっていた。つまり下げてもらっていた。だからこれがモナコ式なのかもしれない。サラダ全部食べなくて良い。特に私は次の料理もあるわけだし。私は残すのは嫌いなので全部食べたけどね。

 メインの魚料理ができて。美しく盛り付けしてあって、気分があがる。魚もそれほど大きくなくてボリュームはないのでよかった。これならなんとか食べられそうだ。レモンジュースがすっぱすぎて、オレンジジュースか何かにすればよかったと後悔。いろいろ注文についてうかつだったなと思った。

 魚はとってもおいしかった。ソースがオレンジソースのようだったので初めての味わいでそれもよかった。さっぱりというほどでもないけれど、他のフランス料理に比べるとオレンジソースはさっぱり系かもしれない。つけあわせのやわらかいキッシュのようなものが濃厚でとてもおいしかったのだけれど満腹に近い腹具合ではちょっとデンジャラスだったかもしれない。

 メインもなんとか完食。となりの席の女性は結局サラダだけを注文したのだけれどサラダは少しだけたべて残して、そして隣に座っていた男性の注文したデザートを少しもらいながら食後の飲み物を飲んでいた。食後の飲み物はおかわりしていたようなので、食事をしにきたというよりはお話をしにきたという感じ。実際に彼らはずっと話し続けていた。フランス語なので何の話かさっぱりわからないが、3人でずっとお話をしていた。モナコの人なのかフランスの人なのかわからない。ただ、こういうランチの仕方がこちら流なのかなって思ったり。一人でこのレストランに入ってくるお客さんもみかけたのだけれど、みんな常連さんのようで店員さんに厚いウェルカムの挨拶をされていた。うーん、私みたいなタイプの人はみかけなかった。アジア人はいたけれど夫婦かカップル。小さな子ずれの東南アジア人のような人もいた。

 私も例の白髪のウェイターに、デザートや飲み物はどうですか?ってすすめられたのだけれど、とっても満腹なのでとても入りそうになかった。お断りした。そしてゆっくりしたい感じもあったけれど、お客さんはかなりにぎわってきたので適当なところで出ることにした。伝票はすでにきていたので支払いたい旨を伝えると自分の席担当のウェイターさんがやってくる。クレジットカードを出すと機械をもってきてくれるのでそれでウェイターさんが操作してくれる。パン屋のレジなんかだと客がクレジットカードの機械に自分でカードを挿入して、言語を選んで(フランス語しかないみたいだけど)、パスワード入力して、確定ボタンを押す。終わったら自分でカードを抜き取る、というのを行うこともよくあったけれどレストランではウェイターさんがしてくれる。けど、それがなんというか、甘く見ていたというのか甘く見られたというのか、伝票には63ユーロとかかれていたのだけど、63ユーロだから68ユーロでいいね?というようなことをウェイターさんがきいてきた。5ユーロをチップとして上乗せしてもよいかという意味だと私は思った。フランスではチップで生計を立てている人はいないので必ず必要ということではないが、よいサービスを受けたときや高級なレストランでは支払ったらよいみたいなことがガイドブックに書かれていたのを思い出す。ここはどう考えても高級なところだからそれでいいと思った。あれこれ質問するのも恥ずかしいかもしれないし、と自分が日本人お一人様旅行者として何か代表になったような気分で(笑)そして支払いを済まして終わった。ウェイターさんの笑顔もお見送りもあまりなかった。怖い顔の人ではなかったしかわいい系のおじいちゃんなのだけれど愛想がない感じだな。で、問題は日本に帰国してしっかりレシートをみたら、サービス料15%はすでに含まれていると。チップ払う必要のないところだったのだよね。なのにチップを5ユーロ促された。これはモナコとかあるいはモンテカルロ周辺のお金持ちが集うエリアでは当たり前のことなのかな?特別なサービスを受けたとはいえなかった。一人なのに大きなテーブルを占拠したわけでもなく、料理に特別な注文をしたわけでもなく、何も壊していないし、ウェイターを何度も呼んだりしていない。チップ?彼に?うーん、必要とは主わなかったけどなぁ。なんかあまりいい印象をもてなかった。おいしいといえばおいしいけれど味よりはむしろリッチの方が魅力的なお店だろう。そして中には愛想のよさそうなウェイターさんはいるような感じだった。私がたまたまかな。まあ、これもモナコの一面を知れたと思えばよいことなのかな。お昼に1万円ほどかかってしまった。一人だから、結構重たい金額だな。シンガポールの麺プラス一品で二人で1万円かかったときもかなりびっくりしたけれどこちらはさらに上を行く。だけど、なぜか驚かなかったのはモナコという国だからだろうか。それとも私はもともとフランスという先進国に旅行しているという認識があるかだろうか。確かに宿にしても15,000円一泊とは思うと悲しくなるレベルだしね。これが先進国の金銭感覚なのかな。不明だけど。

Cafe de Paris Monte-Carlo
Place du Casino, Monte-Carlo 98000, Monaco

昼食代
 レモンジュース     8.5ユーロ
 シェフのサラダ    23ユーロ
 魚料理        32ユーロ
 勝手に追加された  5ユーロ
 合計         68.5ユーロ

     
 ↑ランチョンマットの代わりのペーパーもなんだか高級感ある。    ↑パン。おかわりはなかかった。
   
↑パンのバター    ↑レモンジュース。
     
 ↑シェフのサラダ。    ↑メインの魚料理。
     
 ↑この日はお天気もよくて、外のお席がとっても心地よかった。    

■ロシェへ

 さて、昼食もとったので次はモナコ観光に。モナコは小さなエリアなのだけれど観光スポットはひとつにまとまっていないのでそれぞれちょっとした移動が必要になる。モンテカルロから私の行きたい王宮のあるエリアまでは、観光案内所の人によると歩いていけるとのことだけど、バスの1番2番に乗ってもよいとのこと。今朝の山下りによる足の疲れを感じていたのでバスに乗ることに。バス停もすぐ近くにあった。乗るバスが1番か2番というのがどうしても腑に落ちなかった。どちらのバスにのっても王宮にたどり着くってどういうこと?って。

■バス終点

バス終点で降りる。バスはそんまま引き返すようだ。なるほど、だからどちらのバスにのっても王宮方面にいけるということか。降りたところにはチョコのお店Chocolaterie de Monacoがあった。私自身が実はチョコが好きではないので中には入らなかったけれど、チョコは世の中の多くの女性に愛される食べものなのでお土産にすると喜ばれるのかもしれない。がしかし溶けるという問題もあるので持ち帰りには向いていないのかな・・・。

Chocolaterie de Monaco

http://www.chocolateriedemonaco.com/en/

バス代 2ユーロ

     
 ↑バスチケットを買う機械。    ↑バス停。ここで降りて旧市街を抜けて大公宮殿。
     
 ↑二階建てバス モナコシティーツアー。
こういうのを利用すれば効率よくまわれそう。
  ↑チョコのお店。
     
 ↑モナコは警察官が多いです。    ↑これも観光にはいいかも。

■旧市街

 モナコのイメージは豪華、高級、それだけだったので庶民的なレストランはないと思っていた。だからカジノのすぐ近くのあんなお高いレストランで1万円のランチをとったわけだけれど旧市街を歩くとそういう気楽に食べられそうなお店があったのでびっくりした。先入観というのはこういうことなのかなって思った。まあ、結果としてすべてこのことは私の経験値となっていっているわけだからオーライだけれど、先入観の存在感の大きさを感じた。しかし、一番の理由は足の痛さだったかな。なんか、疲れというよりは足先、爪の部分がとても痛かった。これは山道を下ったから変な圧力がかかってしまったのだろうと思った。そして自分のはいてきたランニングシューズは実は少し小さめだったということ。おそらくこれが足先に圧がかかってしまった原因だったのじゃないかと思ったがときすでに遅し。痛いし靴をかえて山を下りなおすことができない。ただ平地を歩いている分には大丈夫なのだけれど、ちょっとした起伏があるところを歩くと足がかなり痛い。

     
 ↑赤いバイクがピンクの壁にはえる。    ↑これは速度を落とすためのものかな。
     
 ↑旧市街すらもなんか高級感を感じるのは私だけか?    ↑郵便局みたい。すごくかわいらしい色合い。
     
 ↑こういう感じの庶民的なお店がでてきたので安心した。    ↑ピンクが大人っぽく使われているコーディネートで素敵だった。
     
 ↑モナコのポスト    ↑綺麗な建物の広場。

■モナコのビュー

 モナコのビューで一番有名なのは、F1で使われる道の含まれた景観なのだと思う。それは本当にモナコらしいなって思う。イメージぜんぜん違うけれど、狭い場所に建物が林立している点でいうと、一番香港のイメージが近いのかな。それと香港にはアジア金融における存在感が大きいのでお金のイメージがなんとなく重なり、お金持ちの国モナコとかぶる部分もあるのかもしれない。F1に特に思い入れのない人だからよりいっそうそうなのかも。

 下から急峻な道を上がってきている人が途中で美しい景観に気がつき、“Wow check this out!”とそのすべての単語を強調しながら発音していた。これぞアメリカンって感じがした。彼女らがアメリカ出身なのか勝手に想像しているだけだけれど、美しさに驚嘆したときの表現が私の中のアメリカっぽさと一致した。日本人ならなんて表現するのかな、静かに心で感じるのか?若い女性グループなら、わーすごいー、ねーすごいねー。めちゃきれい。これが限界か(苦笑)なんだか自分を含めて日本人の美と感動に関する表現の乏しさを感じてしまった。まあCheck this out!だってバイリンガルの人言わせたらもしかして、みてみなよーくらいになるのかな?とりあえず、ここはヨーロッパなのでこれぞアメリカン!っていう英語を話している人がたくさんいなくて、遭遇すると目立つだけなのかもしれない。

     
 ↑大砲   ↑その奥には優雅なヨットハーバー 
     
 ↑でもすぐに岩山が迫っている    
     
 ↑パレ広場    ↑衛兵の交代はみられなかったのだけれど勤務中の姿はみられた。
     
 ↑グリマルディ像    ↑像の隣が昔の城壁のようだった。
     
 ↑こちらも像。    ↑像の横には大砲。
     
 ↑かわいらしい街をズームして撮影してみる。    ↑海にむかって林立するモナコの建物。
     
 ↑ちょこんととまった鳩がかわいい。    ↑城壁の壁の中をあるいて降りても駅の方へいけるが足が痛かった
ので傾斜のないほかの道を選んだ。
     
 ↑住宅のベランダの植物がきになった。    ↑F1会場がよくみえる。
     
 ↑ニースとはまたちょっと雰囲気が違うね。    ↑凝縮されたような町並み。
     
 ↑F1が開催されるときはいっぱいになるのだろう。    ↑窓の赤のひらひらがかわいい。
     
 ↑女性らしい像。色とりどりの花に囲まれて。    ↑生首のようでちょっと怖かった。
     
 ↑私が見た中では唯一この建物がふるくてみすぼらしかったかな。    

 あと、モナコだけに限らないのかもしれないのだけれど、モナコの王宮前の広場で人間観察していて思ったのは、ベビーカーを押して一人でいる男性の姿が目立った。お母さんはたまたまそこにいないだけなのかもしれないけれど、若いお父さんが積極的に育児をしている姿のようにみられて好ましかった。

 それから、この5月はじめという季節柄かもしれないけれど、本当にいろんな格好をしている人がいるのだ。冬服でコートを着ている人もいれば、ノースリーブワンピースとサンダルの人もいる。ノースリーブは総じて西洋人が多く、アジア人は割りと厚着のようにみえるけれど統計をとったわけではないのでわからない。ただどこから来たのか、またこの後どこに移動するのかによって気温の差はかなりあるので、コートの必要な場所からやってきててもおかしくないし、ノースリーブでもよかったりするわけである。あとは一日の気温差もあって、日中ニースなどではかなり暑くて夏の格好でOKだけれど、朝晩は少し冷えるので上着が必要。これがパリに移動するとなれば冬服の準備が必要に思われる。そんな過渡期なんだろうな、と思った。あとは暑がりの人もいれば寒がりの人もいる。多様性かな。いろんな民族が各国から集まっているので、不思議とそんな服装の違いってぜんぜん気にならない。日本は単一民族だからかな、春先にダークカラーの服をきているだけで変な感じであるし、流行を追い求めて若い子が没個性になっているように思う。グループがみんなおんなじような格好をしていて、誰が誰でもよいように見える。そんな中で張り合うのってある意味過酷に思うよ。

■大公宮殿(グランアパルトマン)見学

 モナコについて下調べが足りなかったのか王宮というのがどれなのかわからなくてかなりうろうろした。自分が王宮すぐそばにきているのにこれが王宮だというのがわからないなんて自分自身にとほほ、だよ。しかしすぐそばの衛兵さんに王宮はどこでしょうか?ってきかなくて良かった、ほんとうに。何事も人に聞く前に一通りは自分で調べてみるってことは大切だなと思った。王宮内を見学するチケットは売店の中で購入する。そして王宮入り口で少し並ぶ。何をしているのかなと思ったら、かばんの中をあけてチェックするのだ。かばんを預けるわけではないのだけれど、衛兵さんの目の前でかばんをあけて、そして衛兵さんに中では写真撮影は禁止ですよ、と念を押されてから入場する。これってある意味効果あると思った。カメラを預けたりする必要もないけれど、そういうチェックする体制がととのっていますよということを手順を通してわからせる。こそこそ写真を撮ろうという気が抑制されるかもしれないし、写真撮影が禁止だということをうっかり忘れていた人がでてくるのも避けられるのかもしれない?かばん預けるシステムにすると管理にいろいろ手間取ってなかなかわずらわしいことだし、中身の目視チェックだけというのはいいアイデアなのかもって思った。

そこで外国語のオーディオも無料で貸してくれる。その係りの女性は私をみて第一声「ニイハオ」だった。このたび初めての私個人に対するニーハオだったので新鮮だった(その後もニーハオはなかったが)ジャパニーズといったら日本語のオーディオを貸してくれて簡単に説明してくれる。

オーディオをもっていざ中に入る。写真は一切撮れないので画像で紹介はできないのだけれど、一言でいうとセンスよくゴージャスだった。オーディオの説明はとても簡潔でわかりやすかった。豪華な装飾品についてだとか歴史的なことなど話し始めるとたくさんあるに違いないけれどその一つ一つを説明したら当たり前だけれど観光客は飽きるだろうし、あまりにも民族的に文化的に遠いアジア人にはなじみの浅くて興味もてない部分もでてくるかもしれない。簡潔に、シンプルにその特徴を説明してくれて、見学したという気分も味わえて、かつ太公宮殿やモナコ公国について彼らが観光客にぜひ知ってもらいたいことも要領よく伝えられるそういうのがベストよね。皆さんまじめにオーディオを耳にしながら部屋を眺めていた。これはオーディオが良くできているという証拠だと思ったな。じゃないとみんなそれぞれがしゃべり始めて騒がしい空間になるだけだ。

太公宮殿のそれぞれの部屋は豪華だけれど、それぞれに特徴があってそれらをいっぺんにみられたのはとてもよかった。中にはアジアのものもあった。私がみかけたのはチャイナと日本だけだったけれど、中国のはなんと私の好きな水滸伝の英雄たちの名前と絵が描かれた大きなつぼだったと思う。こんなところで水滸伝の英雄たちの名前をみるなんて本当に夢にも思わないものだよ!日本のも確か焼き物だったと思う。本国の現在の焼き物レベルと比べるとそれほど高品質のものではないのかもしれないが、贈られた当時のことを考えると、とっても貴重なものを厳重に贈ってきたのだろうと容易に想像された。だからこそモナコの王宮で陳列されて、世界中からの観光客に披露される品のひとつとなっているのだ。なんだかうれしい限り。この太公宮殿は夏の間だけ観光客に開放されているが、ここは大公が実際に住んでいる住居でもあるので、たくさんの人たちが働いているそうだ。その人数もオーディオで説明があったが、衛兵の人数がとても多い印象をうけた。やはり、警備は大切だし、人数の必要な仕事だろうね。

大公宮殿入場料 8ユーロ

■今度こそ電車で。

モナコは住民に対して警官の数が多い国。あちこちで警官の姿がみられる。道を聞くのには最適である。英語もお上手だしね。鉄道駅までの道をきいた。

 どこかのブログに書いてあったがモナコは道路もきれいに清掃されているとのこと。犬の糞なども落ちていないということだが、確かにそのように思った。ペットの数は多くて、犬があちこち人間と一緒に歩いているわけだけれど、糞は見かけた記憶はない。ニースでも基本は飼い主が片付けているのかな、そうなんだと思うのだけれどそういう人ばかりではないというのかな、村では道端に落ちていることもあった。だから人々の意識の問題か、清掃が行き届いているかどうかの問題なのかわからないけれど、モナコはやはりきれいな感じは強かった。ただ、きれいすぎて、そしてお金持ちすぎて、自分にはどうやってすごしたらいいのかな、といった感じはあったね。毎回1万円ランチをするわけにもいかないし、ブランド品に興味がないからね。帰ってきて気がついたけれど、焼き物が好きなのでモナコの皇室ご用達磁気メーカーの「マニファクチュアード・モナコ(manufactured Monaco)」のお店を見てかえればよかった。はー、事前に調べていたばずなのに、滞在中はなぜか思い浮かばなかったんだよね。後悔。

Manufactured Monaco
http://www.mdpm.com/

■広場

 帰りに広場のところで小さな花市がでていたのと、そこに少しカフェと売店があったのをみかけたけれど、モナコは生活感のあまりない地域に思った。住民がいるわけだから彼らが食料品を買うお店だったり、生活雑貨をうるお店だったりがあるはずだろうけれど、ちらっと観光する限りでは綺麗に整備されて整ったお金持ちの町という雰囲気。生活感のある区域はどこかにまとまっていて、そこまで車で買い物にでかけたりするのだろうか?モナコの人たちの生活は気になる。だけど、自分が暮らすとなるともっと生活感のある町のほうが暮らしやすそうだし、そういう味のある町の風景を自分は求めるかなと思った。海外旅行するといつも私はここで暮らしてみたいかという基準でものを考えるのが癖になっているなー。

     
 ↑広場で売られていた花。明日はメーデーなのですずらんもあった。    ↑カフェがあって、奥にスーパーマーケット。
このあたりが少し生活感があった。
     
 ↑わんちゃんがここでお水を飲んでいた。    ↑かわったベンチ。一本の木でできているのかな。だとするとすごい。
     
 ↑やっぱり明るい色の建物が多いよね。    ↑見えにくいけどモナコのスタバ。
     
 ↑すごく気になったオーガニックデトックスアバー。
どんな飲み物が飲めるところなのだろう。
   

 モナコの電車の駅までのアクセスは割りと簡単。というのもいくつかの出入り口があってそこに入ると中は歩くエスカレーターがあったりするので移動は割りと楽ちん。このあたりがお金持ちの国のよいところで、しっかり恩恵受けているなと思った。ありがたや。

     
 ↑こういう左が近代的、右がかわいらしい建物の間にでて   ↑駅へつづくエスカレーターの入り口がこちら 
   
↑駅入り口。この先長いエスカレーター。    ↑駅プラットフォームまで続く長い歩くエスカレーター

 路上に警官は多いのに、駅に駅員はいない。

 駅についたら自分で機械で切符を購入して、電光掲示板で自分の乗る電車を確認して、自ら乗車して帰らないといけない。まあ、自国でそういうことができる人ならモナコでもできるレベルではあると思うが、この電車のチケットを買う機械ね、これがちょっと曲者かもしれない。というのが、言語。どうやって英語にかえたらいいのか、それか英語表記にできるのか、そこがよくわからなくて、私はいつもフランス語のまま進める。一番初めにニースの駅で係員さんが英語で説明しながら機械の操作をしてくれていたのを一度みていたからできてものの、フランス語が一切わからない私にはその操作がはじめてだったらお手上げだと思う。それからクレジットカードでの支払いは小額の場合はできない。そしてお札も使えないので小銭がいるということ。そこの部分が観光客がうっかりしていて困っちゃうことはある。小銭は大切。じゃらじゃらしてでも大目に持っているほうが、結果的にな無駄がなくてよいと思う。

 ということで私はフランス語がわからないけれどチケットは購入することができて、そしてニースに戻る列車をみつけて乗った。このニースにいく列車をみつけるのは実は簡単だと思う。というのもほとんどが各駅停車なのでこの便はとまらない、あの便はとまるだろうか確認しなきゃという作業があまり発生しない。そして時刻表は割りと簡単に手に入るしかなりシンプルにできている。それから駅のホームにも表示されるのでそれをみていると、自分が向かう方角、それから自分が降りたい駅が表示されたか、それだけみただけでもとりあえず帰れると思う。コートダジュールって外国人でも簡単に一人で移動できるところなのでそれはありがたいよね。

電車に乗って誰かの席のとなりに座る場合、やっぱりにっこり笑って座るほうが好ましいと思った。私が座りたい場合、大体目があうと皆さんにこっとしてくれる。アイコンタクトなしに座っても可なのだと思うけれど、こちらは日本の都市よりもアイコンタクトをする数が断然多いように思う。かといって、それから調子はどうですか?って話し始めないといけないわけではない。ただ、挨拶みたいなものだと思った。

モナコからニースまで3.9ユーロ

     
 ↑モナコ駅に列車が入ってきたところ。   ↑近未来的なプラットフォーム。 

■ニース到着

 快適にニース到着。電車より海岸線を走る100番のバスのほうが車窓がよいだとか、値段が割安なのでよいということだったけれど、車に酔ってしまっては車窓どころではない。私には電車のほうが向いているということがわかった。

 駅からホテルに帰るまでの道にトルコのケバブのおいしそうなお店を見つけたので買うことにした。本当は昨日とってもピザが食べたくて、パン屋さんでピザパンみたいなのを買ったのだけれど脂っこくのしかかるだけであまりよくなかった。だからまだピザには未練があったものの、一人で食べるには大きすぎるのかなぁと思いながら、ケバブのお店が目に入った。ケバブは持ち帰って一人で食べるのちょうどいいかなって思ったのだ。日本でもよく屋台なのでケバブがでていることがあるけれど、その料金が大体600円くらいかと記憶していたので、それと同じような料金設定のように思った。たいして安くない。まあ、ここはフランスだからね、仕方ない。けどお店は繁盛している様子。

 ケバブのお店の人は英語を話すのに慣れているようだったけれど、店員によってはできないみたいだったので人によって違いが大きいのかもしれない。ケバブだけでいい?ポテトとのセットにする?飲み物は?って店舗よく、だけどせかす感じはなくきいてくれた。その人の外見からみてトルコ系には見えなかったけれどケバブを販売しているということはそういう血筋があるのかなぁと思ったり。無駄話するほど暇そうではなかったのでわからず。面白いのが向かいのお店もケバブのお店なのに暇そうだった。やっぱり味のよしあしがあるのかな。

 ちょうど隣が売店だったのでお水等を購入。ここは店番が中国人のおばちゃんだったので中国語で値段をきいたら中国語で帰ってきた。このお店のフルーツと野菜は新鮮さにかけていたので少しだけ購入してホテルに戻った。

ケバブ・フライドポテト付 ユーロ

売店
 水2L
 バナナ2本
 トマト1個
 合計 2.6ユーロ

     
 ↑ケバブを購入したお店。中で食べることもできる。    ↑ケバブ。
     
 ↑手前のテーブルがケバブ店のオープン席。
 このあたりにはケバブのお店が多いみたい。
   ↑いろんなセットがあるみたい。
     
 ↑ケバブ。レタスが入っていたことを思い出したけれど肉に対して少ない   ↑ポテト。こちらは普通においしい。

■夕食

 トルコケバブ。 おいしいけれど中には肉しか入っていないようで、野菜大好き女子としては食べづらかった。結局全部食べられなかったので明日食べることにした。

 明日は朝から国鉄に乗って移動なのでちょうどよいかなと思って。今日も洗濯をして干す。気候がよいようで、昨日洗ったのが大体乾いているので助かった。おやすみ。

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