マレーシア ペナン島 女一人旅 3日目

■起床

 新しい朝がきた希望の朝が…♪と思いきや昨日のねんざは全然治っていない。昨日とあまりかわりのない状況だ。つまり歩けるけれどゆっくり、そして段差は激痛が走る。

 本来は今日はペナンヒルとその近くの極楽寺に行こうとおもっていたのだけれどそこではだいぶん歩かないといけないようなので今日は無理。そしてかわりに半日はジョージタウンの観光(昨日いけなかった所)と半分はリゾートエリアであるバトゥ・フェリンギにいって散策するプランに変更した。バトゥ・フェリンギにはこのトレーダーズホテルの姉妹ホテルであるゴールデンサンズリゾート、ラササヤンホテルへの無料シャトルバスがでている。それを利用していくことにした。

 フロントにてシャトルバスの予約をする。一番早いバスが11時なのだけどそれはもううまっているらしい。今日は15:30分発のしかないという。所要時間は小一時間。向こうから帰ってくる最終バスが16:30なのでそれには乗ることができないだろう。ていうか乗ったら観光ができなくなる。予約のお姐さんは今予約しなかったら15:30もなくなってしまうわよ。15:30ので行って自分でバスかタクシーに乗って帰ってくるのでOKかしら?ときかれた。ちょっと考えたけれどそれ以外の方法もみつからなかった。まあバスくらいなんとかなるだろう。ガイドブックにもバス停は結構たくさんあるようにかかれていたからジョージタウンまではかえってこられるだろう。どうしてもわからなかったらタクシーでかえればよい。と15:30のバスを予約をした。

■朝食

 本日も朝食を求めて外にでた。昨日通った大きな歩道橋からまあまあおしゃれな外国人が一人で入れそうなお店がみえたのを思い出した。その辺にいってみよう。

 歩いててくてく行く。結構近い。がしかし歩道橋の上り下りが苦痛だった。上りはまだよい。降りるときとってもいたい。やっとのことで歩道橋をクリアした。そして目的のエリアに着く。歩いてみるとそれっぽいお店が数軒ある。外からみると西洋人の女性二人がコーヒーを飲んでいる大きな喫茶店がめについた。お客さんが飲食しているということはもう営業しているということね。そこにはいってみることにした。

■初ローカル料理

 広い店内に入ると店員さんはすぐ気がついてくれた。1人の食事って結構店員さんに気付かれないでメニューも持ってきてもらえないということがある。だから存在に気がついてもらうということが重要に思う(2人だとそういうことはめったにないのにねぇ)

 コーヒーのお店みたいだけど食べるものもちゃんとある。種類も結構豊富だ。私はナシ・ルマッというマレーの伝統的な朝食を頼んだ。これはココナッツミルクで炊いたご飯にじゃことピーナツ、目玉焼きかゆで卵、そしてきゅうりがつく料理。飲み物はライチジュースにしてみた。

 まずライチジュースが運ばれてきた。これが激うま!やっぱり南国だね。ライチは日本ではほとんど食べる機会がないけれど私は中国で広東産のライチをたくさんたべたのでライチは私の大好物である。日本語ではレイシというのが正しいのかな?とりあえずライチすきすき。

↑これがライチジュース
なかに3つくらいライチの実がはいっていた
↑マレーの伝統的朝食ナシ・ルマッ
チキンもついていた 
↑広い店内、シックなインテリアがきまってる

ジョージタウン ホワイトコーヒー 
Gergetown White Coffee
ナシ・ルマッ 6.9RM
ライチジュース Iced Lycee 5.5RM

■ショッピングセンターでお買い物

 朝食をとったジョージタウン ホワイトコーヒーとおなじ建物なのかただつながっているだけなのかわからないけれどすぐ近くがパシフィックというショッピングモールになっている。そこのスーパーをのぞいてみた。

 きっと地元民からするとちょっと高めなのじゃないかなと思う、お客さんはちょっと少なめだから。きっと中国でいう外資系スーパーみたいな感じかな。大きくて品物がそろっているけれど近所の中国系スーパーの方が安いといった感じ。

 私はこの綺麗なスーパーが気にいった。陳列もきれいにしてあるし食品売り場の生魚エリアも変なにおいがしない。るんるん気分で買い物を楽しんだ。

 ちょっと早いような気もしたけれどお土産を買うことにした。ライチの缶詰2つ、ドライザクロ2つ、ナシゴレンの素3つ、合計20.95RM

■シャトルバスに乗る

 荷物になるので一旦ホテルへ戻って買い物した荷物を置いて再度出発することに。今日は歩いて回るのは嫌だったのでツーリストのための無料公共シャトルバスを利用することにした。ホテルのトラベルインフォメーションでシャトルバスの路線図をコピーしてもらいコムタにある乗り場へ行った。コムタはいろんなバスの終着駅になっているようなのでバス乗り場がいっぱいある。全部みてみたのだけれどどれもシャトルバスとは書かれていない。近くのガードマンにきいたらそこではなくて道沿いにバス停があった。そこで待ってみる。ツーリスト用だけれど地元民もたくさん待っている。まあ公共バスなので地元の人もどんどん活用した方がいいだろう。

 10分ほど待ったらバスがやってきた。コムタで降りる人は多いので椅子に座ることができた。しばらくすると隣にツーリストがやってきた。一人は西洋人男性。一人は東洋人男性。しかし二人とも英語でペラペラ会話なので米国かどうかに住む人たちだろうか。東洋人男性は小柄でひょろっとしている。カメラをもってバス内を移動し撮影している。この人は弱そうでまさしくツーリストだけどバイクスリに荷物はとられないのだろうかとまたまた考える。となりの西洋人が強そうだから大丈夫なのか??そんな東洋人になんか英語でバスのこときかれた。私は地元民じゃありませんよ。

 私の横に座っていた東洋人弱そう男性は他の席があいたら何も言わずにそっちへ行った。なんか感じ悪くない?と思うのは日本人だけだろうか。

■シャトルバスを降りる

 目的地はカピタン・クリン・モスクだったのだけど通り過ぎてしまったようだったので次のバス停でおりた。まあそのバス停からも近いので歩いてモスクへ向かう。ペナン島のジョージタウンはペナン州の州都でありマレーシア第二の都市ではあるけれども一人で歩いて回れるくらいのこじんまりとした街だ。ねんざした私にはそれが一番助かった。遠くて移動が大変な都市だったらひきこもりになってしまいそうだからね。

 道沿いにマハ・マリアマン寺院というヒンドゥー寺院がみえた。ガイドブックによると入場には寺院の許可がいると書かれている。門はしまっているみたいなので異教徒の私は遠慮しておいたほうがよいのかと思った。

↑マハ・マリアマン寺院
建物と建物の間に普通に存在している
↑この赤いバルーンが下から風があてられていて
あちこちにバシバシ動くのがおもしろかった
↑美容院のようだった ↑LEBUH CHULIA チュリア通り
↑ジョージタウンにはベンチがいっぱいあるのだけど
ゴミまでおかれているのはちょっと残念
↑道路沿いの住宅。一階は店舗だね

■カピタン・クリン・モスク

 カピタン・クリン・モスクはマレーシアに現存する最も美しいモスクの一つとガイドブックにかかれていて楽しみにしていた。入口にムスリムのおばあさんが座っていた。入るときは何もいわれなかったけれど出るときにお金をせがまれた。

 モスクの中は見学ができるようになっている。入口でムスリムかどうかをきかれてそうじゃなければ肌をかくす衣装とベールを着用させてくれる。そして簡単な説明をしてくれる。私のときはご高齢のおじいちゃんだったけれど英語で意思疎通ができる。

 このときはモスクの中で小学生くらいの男子が勉強といえばよいのか学習をしていた。先生?のような大人が読みあげて子供たちもそのあとに読む練習をする。コーランを読んでいるのだろうか?

↑かなり美しいモスクだと思う ↑左にある塔
↑左右にある水 ↑お祈り前にここで清めるのかな
↑学習中の男子達、後ろの木のドアの先が
女子の部屋だそう
↑こちらが女子の部屋だそう。とても狭い
↑こちらにもちらほら男子がいる ↑コーランを置く台とコーランだと思う
↑建築物としてみてもとても美しい ↑寄付を入れるボックス もちろん強要はされない
↑時計 ↑かわいい女の子発見
↑なぜか敷地内に大砲が ↑綺麗なお花が咲いていた
カピタン・クリン回教寺院
(Kapitan Kling Mosque)
   ピット通り(Lebuh Pitt)に有るカピタン・クリン回教
寺院はぺナ
で一番古い回教寺院です。
   18世紀末当時インド回教徒人口の増加に伴い新しく
永久的で、もっと大きな人を建てた。
Jと、級等のリー
ダー
有た
   カウダー・モフティーン(Cauder Mohuddeen)が、
1801年11月、18エーカーの土地を得て工事を始めました
が1834年死亡、その後、その土地は政府に取り戻され
8エーカーにけずられてしまいました。
   現在のモスクは1918年に建てかえられた物でイ

ド・ムーア式様式が取り入れられています。
↑モスク入口にある説明には日本語もあったが… 赤字の部分がちょっとおかしいかな

 モスク敷地内にある塔のような場所は資料館のようだったが部屋が狭くしかもから見て係りの人以外誰もいなかったので入らなかった。そこでつかまって一対一の英語が会話になるおいとまするタイミングをみつけられないというサイクルに入るのは怖かったから。そしたら中から人がでてきた。げげ、つかまる?と思ったけど彼は敷地内にいた人と話をするために外にでただけだったようだ。
 私と目があったので「モスクは見ましたか?日本人ですか?」と英語できかれた。「はい」と答えると、「どう思った?」と聞かれたので「ビューティフル」と答えた。その人は「ははは」とちょっとだけ冷笑気味だった。おごそかですとか、エキゾチックですと異教徒の私がいうのもなんか変なような気がしたし、第一厳かっていうのは英語でなんていうんだか知らないや。こういった場合、なんて答えるのが望ましいものなのだろうね。

■クー・コンシー

 クー・コンシーは中国寺院なのだけどガイドブックによると「ペナン最高傑作の中国人」ということで中国で一番腕の良い職人によって建築されたそうだ。この説明をみただけで是非とも必見の価値ありねと思った。

 モスクからは歩いてすぐ近くだ。途中で一つまた中国寺院をみかけたけれど地図でみるとそれはクー・コンシーではないようだったので素通りしてクー・コンシーへ向かった。あとで時間があったらこちらもみてみよう。

 クー・コンシーは道沿いではなくて道を中に入ったところにある。ちょっとわかりづらいのだけれどクー・コンシーと書いてあるので恐る恐るそこに入ってみる。まずは趣深い中華風の古びた感じの小道を進む。そこで中華系の観光客若者たちが写真をとりまくっていた。確かに映画にでもでてきそうな中華風建物だったなぁ。

↑趣のある2階建住居がクー・コンシーの近くにある ↑なんとこの中を入っていくとクー・コンシー
「龍山堂邱公司」と書かれていた
クー・コンシーとは邱公司のことのようだ
↑鍵がかかっていたのだけどこの先がきになる
ような道
↑趣深い風景

 おじさんがでてきてなんか言われた。わからなかったので無視していたらクー・コンシーのチケットをここで買ってくださいを言われた。無視してすいませんと思った。

 チケットを購入。いざクー・コンシーへ。

 クー・コンシーは中国福建省からペナンにやってきた邱一族が建てた中国寺院なのだけれど中国名の正式名称は「龍山堂邱公司」で略称は「邱公司」というそうだ。この「公司」とは現代中国でよく使う「会社」という意味ではなくて「同族会館」という意味らしい。その「同族会館」とは先祖を祀る廟のことだということだ。なるほどそれで中には邱一族の金の位牌がたくさんあるのだ。このクー・コンシーの中には寺院と集会所がある。

↑まずは本堂前にてお出迎え ↑これが本堂(龍山堂)、この中がすばらしい
↑これが本堂と向かい合って建っている劇をする場
所のようだ。そしてここと本堂との間の広い空間が
広場のようだ
↑階段をのぼって本堂に近づく。
ここですでに金銀きらびやか
↑「口の中の球に触れないで下さい」と書かれていた ↑中をのぞくとじゃじゃーんキンキラキン!!
↑この窓の装飾も緻密でセンスが良い ↑柱一つ一つも装飾がすごい
↑子孫繁栄とかかれている ↑こんなゴージャスな空間があってよいのだろうか
↑本堂の中 驚くほど金 ↑天井をみる。どこを見てもぬかりない
↑きんきらきら〜 ↑祭壇
↑本堂祭壇の上、最高に絵になるね
↑本堂の左か右かにあるお部屋 ↑大きな字でかかれているのは座右の銘みたいな
ものだろうか?KHOO ○×という一族の名前と生年
月日と学歴のようなものが書いてあるようだ
これが一面にずらっと並ぶ。すごい数だ

■クー・コンシー感想

 もうすばらしいとしか言いようがなかった。こんなに金をたくさんつかってでもセンス良く緻密で複雑にその美しさを表現した中国の建築というのを私はみたことがないように思う。中国で大胆なものスケールの大きな美というのはみてきたけれど、細やかに細部まで装飾をほどこしそしてきれいにまとめたこのクー・コンシーは必見の価値がある。私の撮影テクニックではその美しさは半分も伝わっていないと思われるのが残念だ。東洋の建築が好きだとか嫌いだとかそういうの関係なくその建築物の美しさには目も見張るものがあると思う。

 さてここではドイツからお越しの足が不自由な少年が観光にきていた。ご両親につれられて観光していたようだけれど本堂に入るときに段差が結構ある。それをこえるのに両親だけでなくクー・コンシーの保安係の人も自分から快く助けてあげていた姿が心に残った。昨日は嫌な思いをしたけれどペナンの人は優しいように思った。中国の人ももちろん優しく身内や友達にとても親切にしてくれる。だけれどそれはその場に居合わせたすべての人に優しくできるとことまではいっていないように思えた。子供にはみんななやさしい。あとバスで子供ずれや妊婦さん、年配の方に席を譲るということも積極的にできる、だけれど身内ではない身体障害者の方に遭遇したときはどうだろう。日本でもあまりできないかなと思った。日本は変に遠慮をしてしまうというかなんというかわからないけれど、自分も人に手を差し伸べられる人にならなきゃなと思った。

 祭壇の下部分は資料館になっている。邱公司の歴史等紹介してあった。昔はこの本堂(龍山堂)を囲むように周りに邱一族が住んでいたようだ。
 日本に帰ってから調べたのだけれど、邱という苗字はペナンの福建人の五大姓の一つだそう。

クー・コンシーのウェブサイト

↑本堂奥にあった洗面台 ↑素朴なスイッチを発見
↑水と植物があり外から光が差し込んでいた ↑階段、これを登って祭壇へいけるのかな?

■近くの中国寺院も見学

 この近くにはさっきの中国寺院の他にもモスクがあるようだった。そこはガイドブックには載っていない。写真だけとって、さっきの素通りした中国寺院をのぞいてみた。

 この中国寺院は日本に帰って調べてみるとヤップ・コンシーというみたいで、中国語で書くと葉公司のようだ。つまりさっきみてきたクー・コンシーと同じく葉一族を祀る廟ということだね。そういえば隣に中国語文字が書かれた建物があった容器もする。クー・コンシーに比べたらヤップ・コンシーは規模が小さいけれど趣きのあるし、同じように訪れる観光客の姿があった。中華系の一族を大事にするその姿勢、そしてその現れである廟の見学はとても気分のよいものだった。

↑入口にあった 
この色合いすごくエキゾチックにみえる
↑クー・コンシーのような豪華絢爛ではないけれど
独特の趣があると思う
↑お供えもの、お茶もあるんだね ↑こちらは油がはいっているようだ
↑寺院の中から外をみる ↑なぜか自転車があった
自転車で参拝にきたのかな?
↑遠くからみるとこんな感じ

■中華を食べる

お昼になったのでこのあたりで食事をすることにした。レストランはぱっとみたかんじ一軒しかなかったのでそこに入ってみた。ウェイターウェイトレスは中華系の人だ。お客さんも中華系の人でそこは外見は西洋チックなお店ではあったが中身は中華料理のお店だった。

 久しぶりにみるなつかしい料理名。おお、これも美味しそう!これも食べたい!って思うけれど一人の昼食だからそんなに食べられない。麺を食べることにした。麺類ってその土地々々で結構違いがあるようなのでローカルなものを感じられるかもしれないと思った。そのお店は麺類は小中大とあるので小はどれくらいの大きさなのかウェイトレスさんにきいてみた。「一個人吃的分量(一人分)」といわれたので小の面線湯という麺を頼んだ。
 ペナンのレストランはセルフのような簡単なお店でも必ず飲み物は?ってきかれる。これは暑い場所だから飲み物を頼む人が普通なのかと思ったのだけれど、飲み物を頼まないとテーブル料をとるというお店もあると次の日に知り、飲み物は米国レストランのチップみたいなのものなのかなぁと勝手に思う。
 私はライムジュースを頼んだ。朝のライチジュースと同じく果実も中に入りフレッシュなジュースだ。飲む前はすっぱいかなと思ったけれどそんなことなかった。ほどよい甘さが加えられていて暑いペナンで飲むと疲れがとれる!
 頼んだ麺がやってきた。おお、みるからに美味しそう。野菜が入った素麺みたいな細い麺、私はご飯が好きだけれどそれと同じくらい野菜と汁物が好きだと再認識した。この塩しか入っていないのじゃないかと思うくらいのシンプルなこのスープがソーメン風細麺にすごくあうし最近飢えていた野菜も食べれて満足。なんてことのない、中華料理でいうと一番位が低いかと思われるこの麺で幸せを十二分に感じた。 マレー料理もいいけれど日本人である私は中華料理のあっさりとしたメニューが体にあうのかなと思った。

↑南洋美食館というお店、横にも部屋はあるので
けっこう広そうだ
↑ライムジュース
↑そうめんみたいに極細な面とあっさりした味が
やみつきになる面線湯
↑この緑豊かな1階が南洋美食館
外装は内装より綺麗だね(笑)

南洋美食館
面線湯5RM
ライムジュース1.8RM

さてこれからどうしようか、3時半までにはホテルにもどっていないといけない。行きたいところはあって、バターワース行きフェリー乗り場近くにあるという水上家屋をみておきたいと思っていた。

 水上家屋と言って思い出すのはカンボジアのトンレサップ湖クルーズでみた水上家屋。クルージングなどというとカッコいいけれど現実はそんな楽しいものではなかった。
 そこにはベトナムからやってきたベトナム人がたくさん住んでおり、川上にはカンボジア人、川下はベトナム人と棲み分けがされている。学校や教会、バスケットボールコートのようなものもあったけれどそれはカンボジア人の居住地区だけではないかと思う。そこに住むベトナム人はクルーズにきた観光客から1ドル、2ドルをもらおうと必死に営業してくる。缶ジュース一本1ドル、バナナ一本1ドルと私たち先進国の物価で比べたら驚くべき価格ではないだろうが、現地の物価からしたら1ドルというのは必死に稼ぐもの。そこでの生活をちょっとみただけなのでわからないし、案外そこでの暮らしは豊かでベトナム人もカンボジア人も楽しくやっているのかもしれないが、陸でしか生活をしたことのない私にはそこでの生活、そして茶色い水の色を知らない私には不衛生なのじゃないかと勝手にイメージが膨らみ1ドルやチップをせがむ観光客相手の彼らにうんざりしていい思い出がなかった。
 ペナンの水上家屋はどんな感じなのだろう?トンレサップでの水上家屋と似ているところはあるのだろうか?それをみてみたいなぁと思っていた。その水上家屋がある場所までは近そうだった。だけどゆっくり観光したいなと思ったので明日にまわすことにした。そして食事をしたお店の隣にあるおしゃれなお店にはいってみることにした。

■お店

 おしゃれなおみやげが買えるかなと思って入ったのだけどそこはスパイスで作った石鹸を売っているお店だった。お店の人は女性二人で、私が入ると年上の方の女性がつきっきりで説明してくれた。説明はありがたいけれどつきっきりでつかれると自由に見て回るのも緊張するし何か買わないといけないように思えてしまう。

スパイスからできた自然な石鹸で4種類くらいあるようだった。それぞれの使っているスパイスによって白い石鹸、茶色い石鹸と色々ありそれを小さな籠でラッピングしてお土産としては女性によろこばれそうなものだった。だけど値段をみるとペナンの物価からするとかなり高いように思う。そしてお土産としてぱっとみはすごい喜ばれそうだけど女子はそれぞれ自分の愛用といわなくても決まった石鹸を持っているだろうし、スパイスが刺激的すぎてお肌に合わないという人もいるだろう。お土産にはしない方がよさそうだなと思った。
 そして店の奥の方にいくと奥はギャラリーだといわれた。入ってみるとそこは隣のお店とつながっていてガラス製品を売っていた。それらはとても涼しげできれいだった。ほしいなぁとは思ったけれど割れものを持って帰りたくないし第一こっちは石鹸よりもっと高価だ。
 上に写真があるといわれて2階と3階もみることになって。最初は写真をみた。写真家が撮影したペナンの写真がいっぱいあるのだけれど私がよくなんにもない路地とか汚いコンクリートとかを旅行記やブログに載せるのだけど趣向としてはそんな感じだった。私のよりもっともっと良いカメラと撮影テクニックで撮影したのが違うが、被写体に求めているものは同じように思えた。素朴な道、家、それにペナンの中国風建物も多かった。とても絵になる写真ばかりだった。ポストカードも売っていたのだけど1枚日本円にして300円くらいしたのでさすがに買わなかった。100円くらいなら買おうかと思ったのだけど写真家さんの写真は高いものなのだろうね。
 次は階を移動してアクセサリーをみた。お客さんはもちろん私しかいないので私がみるために電気とエアコンをつけてくれる。そしてお姉さんもときどき説明してくれる。アクセサリーは少しエキゾチックなテイストの入ったものだっただろうか、私は次の予定のことと、ここを出る前に何を買おうかということと、早く切り上げたいけれどあんまり唐突で失礼なのもいやだなぁというのとで頭がいっぱいだった。全然好みでないものや自分にとって高価すぎるものを無理して購入するのもおかしいと思うし何か適当なのがないかなと思った。石鹸はつかわないけれど石鹸を入れて売る予定となっているミニバックみたいなのがあったのでそれを買うことにした。値段は6RMでこのお店の中で一番安い部類だ。これならお土産にできると思った。
 このお店は3人のシングルマザーを助けるためにある男性がつくったお店だという。そのうちの一人は日本人なのだけどペナンの男性と結婚し子供ができたのだけど男性は彼女のもとを離れてしまって彼女は一人で子供を育てることになったそう。あとの二人はマレーシア人なのだけどそれぞれ自分の得意な分野でこのお店の商品作りをしているらしい。そしてはっきりききとれなかったのだけどその説明をしてくれたおばちゃんもシングルマザーだとかなんとかいっていた。そんな話をきいたら何も買わないでじゃあね!って帰ることができないよ〜。 そのかばんを買ったとき石鹸は買わなくていいの?ってきかれた。さっき書いた石鹸をかわない理由を述べるのも面倒だったので次のときね、という風に軽くかえしておいた。そしたらこのお店に石鹸を大量に買いに来る日本人女性がいると教えてくれた。彼女は3カ月に一回きて大量にかっていくそう。彼女はそれを販売しているの?ってきいてみたらそうではないそう。自分で使うのと人に配るらしい。しかしそんなに石鹸ばかり消費できるのかな?お姉さんもシャワーになんども入るんじゃないか?って冗談交じりにいっていた。

バッグ6RM

■コムタまで徒歩

 こうして無事私はそのお店をあとにすることができた。誤解のないようにいっておくがそのお店が居心地が悪いとか品物が劣悪だとかいうことは全くない。ただ私は小心者だから一対一の接客に慣れていないしそういう接客をされたら何も買わずにでていくことができないからどうしようかな〜って悩んでしまうということなのだ。その後そろそろホテルに戻らないとならない時間になったので歩いててくてく帰った。こういうときコムタというどこからでも場所が分かる目印のおとなりのホテルでよかった。どれくらい離れているのかもすぐわかる。その場所からはとても近そうに見えた。いろんなお店のそばを通っていく。

中国語の看板だけだと中国と見間違うようなところもあるし、はたまた建物は西洋チックな建物+漢語というのも東西折衷でペナンっぽい、そしてローマ字でもマレー語の看板をみると東南アジア!って感じはするし、英語+西洋風建物に西洋人でもあるいているとなると西洋っぽさが一気にUPする。ペナンの街にはいろんな顔がありそれらが自然に混在している様子が私たち日本人にはすごく不思議で新鮮に思えるのだと思う。

↑孫中山ペナン基地とかかれていた。帰って調べたら
孫文がペナンに亡命していた時のアジトらしい
中を見学しなかったのが惜しまれる
↑イスラム博物館
↑箱入りの缶ビール等
こういうお店はたくさんあった
↑中国っぽいい景色発見!成都旅社
↑こういう少し古っぽい建物もすてき ↑中国古典陶器販売かなんかの幟がでていた
↑建設中のビルと沢山の路上駐車 ↑路地
↑東芝の看板をみつけたのでパシャリ ↑こんな風に歩道のタイルがなくなってたりする

■シャトルバスでバトゥ・フェリンギへ向かう

3時頃コムタに到着した。バトゥ・フェリンギ行きシャトルバスは3時半出発なので一度部屋にもどり準備をして再度出発!シャトルバスはもっと早い便は予約がいっぱいといわれたので小さいバンみたな車かとおもったら大きな観光バスだった。それに半分も乗っていないもんだからこれでいいのかな?って思ったけれど多分他の時間はもっと人がいっぱいなのだろう。

バスは出発した。ここには日本人の姿もあった。バトゥ・フェリンギからジョージタウンまで乗ってきた人達の中にも、そして私と一緒にジョージタウンからバトゥ・フェリンギへ向かうバスに乗る人達の中にも日本人がいた。ジョージタウン以外の場所に行くのが初めての私、ペナンの殆どの人がジョージタウンに住んでいるらしいけれど、そうすると他の地域はずっと田舎でのんびりとした生活がまっているのだろうか。今回の行き先バトゥ・フェリンギはリゾート地だけれどそこにいくまでにそういう風景がみられるのだろうか?とわくわくだった。

出発してしばらくは大きなマンションがありたくさんの人が住んでいる様子だった。いつごろからか覚えていないのだけど道は山道となっていった。窓際に座っている私にはこの大きなバスが道に張り出している木々にあたらないのだろうかハラハラした。小枝ではあるのだけれど木々はこの常夏の気候ですくすくと育っているのだろう、どの山道の曲がり角も枝が窓にあたる数センチ前くらいまででてきているようだ。それを上手に?それとも気にせずに?すり抜けていくバスの運転手に私は脱帽だった。運転が苦手な私はこんな大きなバスにのっているだけで尊敬する。しかもこの山道に張り出してきている木の小枝をかすることなく曲がっていくなんて!

私は運転も下手だったけれど山道を行く車に乗っているのも下手だった。車に酔ってしまい気持ち悪くなってきた。しかし子供もたくさんいるなかに気持ち悪いおえーとはしたくなかったのでただ早くつかないかなぁと頑張った。

■バトゥ・フェリンギ到着

バスは3時半に出発して4時15分に到着した。45分間のドライブだった。外に降りたら車酔いは大分よくなった。まずはバスはゴールデンサンズかラササヤンの前でおろしてくれるようだったけれど私は近い方のゴールデンサンズで降りて中を散策してみた。

ロビーを通り抜けてプールの方にいってみた。まあるい形のプールがたくさんある。子どもたちが遊ぶのに、又は大人が童心にかえって遊ぶには調度良いように思う。プールの周りにはセンス良く南国の植物が植えてあって雰囲気はとてもよい。

トレーダーズホテルに宿泊していく私も姉妹ホテルなので無料でプールに入ることができる。フロントに言えばバスタオルも貸してもらえるそうだ。しかし足の捻挫とすりむいたところが痛いし全然プールで遊ぶような気分になれなかった。遊んでいる人達の邪魔になってはだめなので次は海へいってみる。プールから海まではつながっている。

↑客室 ↑南国の雰囲気たっぷりのガーデン
↑まあるい形のプールがたくさんある ↑プールとビーチとの間の広々とした場所で寝転がる
大人のリゾートスタイルが心地よさそうだった
↑しゃれた植物園のようだ ↑プールすぐ傍にレストランもある

■ビーチへ

そこではジェットスキーやパラセイリングなどのマリンスポーツを楽しむ人達の姿がみえた。ペナンの海はきれいではないとインターネットでよくみたのだけど実際は汚いというほどではなかった。ただ透き通った碧い海、吸い込まれそうなブルー、といったものは全くない。だからそういう美し青の海を期待していなかければ海水浴も楽しめると思う。がしかし海で泳いでいる人は少なし。一番多いのはプールサイドで寝そべっている、もといリラックスしている人たちだろう。

たしかこのあたりには足つぼマッサージの上手な人がいるという情報も仕入れていたがなんせ足が痛いのでマッサージもできなかった。バイクスリコノヤローだ。ビーチでしばし休憩。

しかし暑いし全然休憩にならないので移動することにした。ガイドブックを日本でみているときにバトゥ・フェリンギは結構栄えているように思えたのだけど実際はそうでもないようだった。多分期待がおおきすぎたのだろう。

↑ジェットスキーや遠くにパラセイリングもみえる ↑そんなに汚いわけではないと思う
↑泳いでいる人は少ない

■ネットカフェを探す

道沿いのお店はあるけれどどれも規模が小さい。おしゃれなカフェのような場所もあったけれどアジア人一人が一人おしゃれにカフェをできるような雰囲気までは感じられなくて私はインターネットカフェを探すことにした。

ガイドブックにはインターネットカフェが郵便局の近くにあるようだ。そこまで結構あるけれどまあ散策がてらにいってみよう。途中でネットカフェをみつけた。それこそ小さい一部屋だけのお店だったけれどクーラーはとてもよくきいていた。日本語のインターネットができるかときいてみるとできないといわれた。残念他の場所を探してみよう。

そして歩いているとマッサージ屋さんからマッサージするかと声がかかる。いや足がいたいからできないんだったば!大分歩いてつかれてきた頃にもう一軒ネットカフェをみつけた。そこも小さな一室にクーラーがよくきいていたのだけど日本語がつかえるか?ときいたらOKだといわれた。そしてそこのお店の人(マレーシア人女性)が日本語に設定をしようとしてくれたのだけど何故か日本語がでてこない。なんども試してみる。私もしてみた。しかし何故かでない。「できないわ」といわれて仕方なくそこもやめにすることにした。

最終的にガイドブックにかかれているネットカフェにいけばいよいと思った。わざわざガイドブックにのっているくらいだからそこはちゃんと日本語も使えるだろう。ガイドブックをみながら進む。・・・、ガイドブックにインターネットとかかれた場所にきているようだけれどそれらしきものがない。その辺をうろうろしていると現地の人に「いえーす!」と話かけられた。おっちゃんなのだけど何かいっている。近くにいってきいてみるとそこは郵便局であっているよと言っていた。郵便局に行く用事はなかったけれど郵便局を探してうろうろしていると思ったのだろう。おじちゃんにインターネットをしたいといったのだけど通じなかった。インターネットということを知らないようだった。まあ無理もないよな。

インターネットができる場所は結局なくなったのではないかと私は判断した。ひとつ前のガイドブックを持ってきているのだから私もガイドブックを責められない。無駄に歩いてクタクタだ、と思ったけれどけちってガイドブックを買わずに借りてきたのだから仕方ない。

結局このまま先に歩いても大したお店はないだろうと思われたので今まできた道をもどり少し大きなショッピングモールのある場所までもどることにした。そこまでもどるとショッピングモールの広告にインターネットとかかれているのを発見する。ああこの中でもできるところがあるのだね。もうこのさい日本語なくてもいいかなぁと少し思い始めてきた。

このビルの構造もわかりずらいものだった。エスカレーターがあるのだけど止まっているし、目的のお店までたどり着くのにぐるっとまわらないと辿り着けない。そしていってみたらお店はなかった。なんなのよー!!!なぜ店がないのに看板だけあるのだ!そういう紛らわしいことはやめてほしい。

みてみればそのショッピングモールで営業しているお店は地上階のお店だけのように思えた。歩きまわってつかれてそしてこのインターネット事情にうんざりした。

ペナンはインターネットカフェというのがすごく少ないように思う。ジョージタウンでも一軒もみかけなかった。ホテルの部屋ではできるのだけれどパソコンをもってきていなかったからできなかった。或いはホテルのビジネスセンターでもできるはずだけどそういうところは料金も高いしなんかリラックスしてブログも書けない気がしたんだよね。大体街にでたらそこら辺にインターネットカフェはあるものだと思ったけれどそれは都市によって全然違うということか。

カンボジアのシェムリアップではネットカフェはたくさんあった。そして日本語を使いたいといったら小学生のような子供(店番)がさっと設定を変えてくれた。そして料金も安い。だから同じく観光地であるペナンでもインターネットカフェがすぐにみつかると思っていた。

私は仕方ないので屋台が始まる時間までそのモールにあったケンタッキーに入ることにした。そこには食事中の観光客とローカルの人と中華系の男性が一人パソコンを使っていた。ここはもしかして無線LANがつかえるのかな?そして今朝朝食を食べたジョージタウンホワイトコーヒーでもパソコンを使っている人がいた。そこも無線LANがつかえるのかもしれない。しかしいつもいつもパソコンを持ち歩いていたくはないよ。ネットカフェを作って欲しい。すぐに見つかる場所にね。

KFCではデザートを一つ食べた。ゼリーアイスクリームみたいなものを頼んだら、ピンク色のゼリーの上にアイスクリームがのっているだけのデザートだった。よくみて頼めばよかったと思った。がしかし私はここバトゥ・フェリンギでは屋台を楽しもうと思っていた。夕方になったここは屋台がたくさんでてレベルの高い屋台の料理がたのしめるということだ。どこでもたべられるKFCでお腹を満たしてはいけないのだ。

KFCでは人間観察をした。さっきの中華系のおじちゃんがきになる。パソコンをつつきながら時々電話がかかってくる。なぜ気になるかというとただ単に知っている台湾人のおじちゃんにそっくりだったから。

他にはかわいらしい子どもたちがたくさんきていた。まつげのとっても長い顔立ちの濃い男の子、お父さんの分身みたいにそっくりなマレー系の女の子、欧米からやってきているらしいティーネージャーとその両親。ここペナンは人種のるつぼのようで私もその光景に少しだけだけど慣れ始めてきたばかりだ。

ペナンは日が暮れる時間が遅いように思われた。それは今冬である日本から私がやってきたからであって、真夏の日本からやってきたらそう思わないのかもしれない。外はまだ明るい。薄暗くなってきてから屋台を探しに行こう。

ゼリーアイスクリーム 2.2RM

■屋台へ

暗くなってきたので屋台をさがしにいった。すぐに適当な屋台をみつけた。

広場のようになっていて、真ん中にテーブルと椅子、四方をびっちり屋台達にかかまれている。屋台はマレー料理、中華料理、インド料理、西洋料理に日本料理まであった。もうすでに沢山の人が集まってきていて席がなくなりかけていた。

ガイドブックによると屋台ではまず好きな席に座り、屋台までいって注文をする際に自分のテーブルに書いてあるテーブル番号を伝えれば料理ができたらもってきてもらえるというもの。料金は料理が運ばれてきた時に支払う。注文はもちろん片言の英語で大丈夫だ。メニューはちゃんと屋台にかかれているのでその名前と数量そしてテーブルナンバーをきかれるのでそれを答えればよい。このシンプルなプロセスもありがたい。

飲み物はお姉さんが注文をとりにきた。飲み物のメニューも屋台の上にかかれている。私は南国らしいものをと思いココナッツを頼んだ。ココナッツはジュースというよりはココナッツの果汁といったらよいだろうか、とりあえず南国によくあるようにまるごと一つでてきてそれにストローを差して飲むというもの。もちろん内側についている果肉を食べるスプーンもついている。値段は4.5RMと他の飲み物より高かったのだけどココナッツがタイから輸入してきているものだったからだと思う。

ココナッツはストローを指したりスプーンをいれて果肉を食べる用に上の部分をあけるのだけどその切り込みがすでにしてあって、その上からサランラップしてありタイ輸入とかかれたラベルが貼ってあった。ラップをはずし手で切れ込みを持ち上げると簡単にあく。そこにストローを入れて果汁をいただく。ほんのり甘くておいしい。いいねぇ。ココナッツは。

■屋台料理注文

料理はまずラクサを頼む。ラクサは後から調べたところペナン・ラクサとニョニャ・ラクサと二種類あるらしい。とても簡単にいうとペナン・ラクサの方は酸っぱくて、ニョニャ・ラクサはココナッツベースでマイルドらしい。私のいただいたラクサはペナン・ラクサだと思う。食べたことのないような不思議な味のするスープ、酸っぱい味がした。その独特な味は魚とタリマンドらしい。確かにその独特な味はいまだかつて口にしたことのない味だった。しかし美味しくてラクサを完食した。屋台の麺は少なめのサイズだったので一人できている私にはよかった。ずっと待って麺一杯でお腹いっぱい、他のは食べられなかったというのでは悲しすぎる。

↑屋台が並ぶ ↑これがペナン・ラクサ
スプーンには辛い調味料がはいっている
↑タイ輸入のココナッツ ↑蓋をパカッととったところ。内側についている
果肉はスプーンですくって食べる
↑このように屋台はにぎやか

さて次は何を注文してみようかな?ラクサの隣の隣くらいに中華料理をあつかう屋台があった、餃子とかもあるようだったけれどきになる揚げ物があった。海南春巻とかかれてその春巻き、すごく気になったので一つ注文してみる。海南島にいったことないし、海南島周辺の料理もいただいたことがないのでわからなかったけれどこちらの春巻きは私の予測していた味とは違った。

↑これが海南春巻 ちょっと高いと思う

そして次に何にしようかな?と考えていると「ここに座っていいですか?」と相席を希望する人に話しかけられた。一人なのでもちろんOKした。中華系の家族だった。父母娘とその婿さんのようだった。4人であまっている席が3つなので一人足りない。それがちょっと気まずかった。つまりは私が帰ったら彼らはなんの気兼ねもすることなく家族団らんで食事ができるわけですわよ。まあそんなことを気にすることもない、なんせ私はまだ食事中。無理して席をたつ必要もないだろう。自分の必要なものを注文して食べて終わったら帰ったらいいのよ、と思いつつも彼らの行動はとても気になった。私の横のテーブルには日本人カップルがいてそこに2つ椅子があまっていたのでそこから椅子一つを借りて同じテーブルにめでたく4人が座った。もちろん一部はギュウギュウだけどね。注文はそれぞれがしたようだったけれど娘が不在時に娘が頼んだ料理が運ばれてくるとわたしか?って感じてきかれる。いいえ私はさっきそれを食べたんですよって言った。

そのうち娘と婿さんがかえってきた。婿さんはえびせんをかってきていた。えびせんをおかずと一緒にたべていて美味しそうだったので私もあとでかってかえろうと思った。彼女たちはシーフードの鉄板焼きのようなものだった。そうペナンではシーフードもふんだんに食べることができるようだ。私はシーフードにそんなに興味がないので頼まなかった。

そして次に頼むものを何にしようか考えていた。もう一品塩辛いものを頼むか、それかデザートを食べるか。散々迷ったけれどデザートのパンケーキを頼むことにした。パンケーキのチョコレート&バナナが写真付きでのっていたのだけれどそれがとても美味しそうにみえたのでそれを注文することに。さっきのラクサのお店と同じだ。

↑パンケーキ、写真と全然違った

パンケーキは10歳くらいの少女が持ってきてくれた。しかし写真とぜんぜん違っていてびっくりした。写真ではとても大きいように見えたけど実物はその3分の1くらいしかない。まあそんなものかなぁと思いつつ食べる。チョコがはみでて食べにくかった。味はまあまあ。大きさは期待はずれだったけれどデザートまで食べてしまったのでこれからまた料理を頼むのもなんかへんな感じだったのでそして目の前の中華系家族も窮屈そうだったので私はその場を離れることにした。

■屋台を離れる

何もいわずに消えるのは失礼な気がしたので、目で同席の家族に挨拶をして私はその場を離れた。そしてえびせんを買った。それから少し露店を見ながら歩いた。というかその道は露店に挟まれている。露店があるので人が一人か二人やっと通れるくらいになっている。露店で売っているものはいわゆる偽物ブランドやおみやげもの。ちょっと値段とかきいてみたい気はしたけれどその露店の狭さと道が混んでいるので何も物色せずに進むことにした。

そしてバス停を探していたのだけどどうやら行き過ぎてしまったみたいでわからなくなってしまった。それもこれもこれら露店がでているのでバス停が道路まででないと見渡せないようになってしまっているのだ。仕方ないのでお店のやさしそうなおばちゃんにきいてみた。バスストップはどこですか?と英語で。そしたら「バスストップya〜」とその後から全部北京語になった。あっちにあるよって説明してくれたのだけど私がよく場所がわかっていなそうだったので、おばちゃんの旦那さんが話にはいってきてくれて場所を教えてあげるよとわざわざ外まででて場所を指し示してくれた。そのやさしさに感激した。

ラクサ 3.5RM
海南特色春巻 3RM
ココナッツ 4.5RM
パンケーキ(チョコバナナ) 3.5RM
えびせん 0.6RM

■バス乗車

やはり私はすこし行き過ぎてしまっていたみたいでバス停まで少しもどることに。するとバスがやってくるのが見えた。ジョージタウンとかかれている。あれにのりたい!とっさに走った。足が痛いがなんとか間に合った。

バスに乗るとまず運転手に行き先を告げる、するとバス運賃を教えてくれるのでそれを運転手に支払う。私と運転手との間にはダンボールがあってそこに1RM紙幣がたくさん入っていた。運賃がその箱にはいっているのがわかったけれど私はそこに勝手に入れてはいけないと思った。運転手に渡してそれが確かに正しい運賃かどうか確かめてもらわないといけないからだ。もちろんその渡したお金は運転手が確認して即そのダンボール箱に入れられるのだけど(笑)なにせ運転手は運転しながらだからね。

バトゥ・フェリンギからジョージタウンまではこのバスでは2RMだった。日本の公共交通機関の料金は高いなぁとつくづく思う。席は空いていたので中程の席に座る。見渡してみてびっくりした。おんぼろバスで私以外に外国人は乗っていないだろうと思ったけど西洋人の女の子が二人で乗っていたり、あとから西洋人初老夫婦が乗ってきたり、また日本人、韓国人も乗っていたのだ。

西洋人が日がくれてからこんなおんぼろバスに乗っているのをみて私はある意味バイクスリよりもショックを受けた。ただ休暇で滞在している外国人にも理解しやすいバス路線と利用しやすいその仕組、そして乗っても大丈夫そうな雰囲気、そのどれもをペナン島のバスは兼ね備えているということだ。

私のイメージでは外国のバスは路線がわかりづらく運転手も不親切だったり、案内がなくてどこで降りたらよいのかわからないというイメージだった。まず第一に言葉がわかってその地理にも少しは詳しくないといけないように思っていた。しかしここではそうではなかった。

もちろんどこどこにつきましたというようなアナウンスはない、だけど人々は英語を理解するので英語でついたら教えてくださいといえばいいのだ。途中からのってきた老夫婦はの1組は紙に書いた行き先を後ろの席の男の子に見せてここについたら教えてくださいといっていた。そして有難うととても感謝をしていたようだった。誰も嫌がらずに教えてあげていたようだった。そしてもちろん無償で。

そのあたりが観光地であり人種のるつぼでもあるペナンのいいところなのかもしれない。外国人が乗っているからってジロジロみたりとかそういうこともない。ある意味で彼らは外国人にとても慣れているようだった。そして外国人も同様に地元民との交流になれていた。もう一組の老夫婦は途中からのってきたけれど降りる場所を自分で認識していて自分たちで降りていった。もしかしてロングステイしているのかもしれない。

私の後ろの方では英語でのおしゃべりが聞こえてきた。マレー人か中国系かの男の子が一緒にあそびにきている日本人の女の子に話しかけている。またその人の後ろにいる同じグループの韓国人カップルとも時々話している。マレーシア人らしき男の子はおしゃべりが好きなんだろうねぇ、ずっと話をしている。日本人の子は英語は話せるんだけど多分細かいことを話すのは苦手なのだと思う、それほど話をしない。やっぱり私も自分でそう思うけど日本人は言語習得能力が低いように思うなぁ。育ってきた環境が一番の原因だとおもうけどここにいるマレーシア人より一生懸命英語を勉強してきたとしても、彼らのようにペラペラ英語を話せなかったりする。かなしいよねぇ。

バスは途中でガソリンスタンドへよって給油した。これもタイムテーブルのある日本のバスでは考えられないけれどバスは途中で乗客を乗せたまま給油をする。

そうそうバスには運転手以外にももう一人乗務員のような人がいた。前のドアのところにいて降りる人がいると「降ります」ボタンをかわりにおしてあげる、というような仕事をしていた。あと給油のときは降りていたようだったな。多分その他にも道を尋ねたらきっと教えてくれたりするのだろう。あとはバス停付近で乗りたくて走ってくる人がいる人がいるかどうか運転手にお知らせしてあげたりもしているようだった。彼の仕事の比重は運転手と比べるとアンバランスだけどワンマンカーで運転手がすべてをするよりも、運転手も運転に集中できるし何かあったときにもよいのかもしれない。

ふと中国でちょっと前バスにのって「買票、買票、買票」とうるさいくらい言っているチケット売りさんを思い出した。北京に最初に留学したころはワンマンバスは少なくてそういうチケット買え買えいっている人が中にいることが多かったと思う。そしてその人の枠で仕切られたスペースがあるバスもあってそれを初めてみたときは驚いたものだよなぁ。

↑バスの中。西洋人の姿もチラホラ ↑ガソリンスタンドで給油
↑窓ぎわに捨てられていたゴミ
ゴミをごみ箱に捨てない人は多いようだ

とまあバスではいろんなことを考えた。バスは安いし人間観察もできるしいいなぁ。ぼーっとしていると近くに座っていた男子に話しかけられた。日本人?って。やはり日本人にみえるんだね私は。ここでもなんだかうれしい。

その男子は旅行にきているのか?とか最初そんな会話をしていたのだけどバスがうるさくてよく話がきけないから隣にすわっていいかと聞かれて隣に座って話をした。彼はビーチ(たぶんバトゥ・フェリンギ)に住んでいてこれからシャンプーとか買い物をしにジョージタウンにいっているという。シャンプーくらいバトゥ・フェリンギに売っているだろうと思ったけどまあそれいがいにブラブラするとかそういうことかなぁと思った。年は25歳で髪が長髪なのでどんな仕事しているんだろうかと思ってきいてみたらレゲエバンドのパーカッションをしているとのこと。なあるほど、バトゥ・フェリンギにはそういう需要がありそうだね。

何日滞在しているのかとか、ペナンの後にランカウイに行くのかとか、後はさっきの後ろにすわっていた日本人、マレーシア人、韓国人のグループ(先に下車した)について少し話をしたりした。

彼は日本人はopen-mindedでよいという。Open-mindedを辞書で引くと心の広い、頭が柔らかい、偏見のない、受け入れやすい、進取{しんしゅ}の気性{きしょう}に富む、開放的{かいほうてき}なという意味がでてくる。多分ここでは「開放的な」という意味で使っているのだろうなぁと思ったけれどやっぱりそうだった。

彼は年上の女性が好みだそうで、彼の前の彼女?といったらよいのか女性といったらいいのかわからないけれどその人は日本人の39歳女性だったそうだ。彼が25歳だからちょっと驚いた。「彼女は結婚していなかったの?」ってきいてみたら「結婚していた」と。だけど結婚していても日本人はopen-mindedだから何でもありなんだと。はあやっぱりそこかぁ。アジアの男性が日本人を褒めるときによく言われるのが開放的で何でもOK。それだから日本人と遊びたいと。その彼も年上の女性が好きなのはそういうわけだそう。同年代の女性にそういう話をしても理解されないと、男と女、人には必要なこと。体が健康であるために必要なこと。といっていた。

彼は普通にジョークとかいうときは子供のように笑い無邪気に思えたけれどそういう話をきいたらなんだか早く話を切り上げなくちゃと思えてきた。食事をした?ってきかれたのでもう食べたといった(本当のことだったし)、自分は食べていないから付き合ってくれない?とか飲みに行かないかって言われたけれど「私は開放的ではないから、開放的な他の人を探して」と言っておいた。まあそれでいきなり相手は不機嫌になったりはしなかったしそれから私が降りるバス停に着くまでも会話を楽しんだのだけど、彼はやっぱり誘い出したそうだった。

今回のような場合は目的をはっきり告げられているからわかりやすいけれど、そうではなくて相手も食事や会話を普通に楽しめるという経済的レベルにいて、そして相手との話が楽しかった場合、その場合は女ひとり旅は一番つらいなと思う。一人できているからこそ防犯面やその他のこと考えてすべて自分で判断しなければならない。確率的には少ないのかもしれないがたまには下心なく海外の人と交流したとか案内してあげたいというレベルの人もいらっしゃるわけですよ。そこまでいかなくても判断が難しい場合があったとしてこっちが女子だけであっても一人より複数人の方が安全のように思う。一人だと完璧に安全な人ではないと行動をともになんてできないからだ。

バス運賃 2RM

■ホテルにてテレビ観賞

ホテルにもどってからはテレビをみながらゆっくりした。テレビをみるとまたまたマレーシアの多民族性を再認識する。中国語の番組を主に放送するテレビ局というのもあるようで、中国語でのニュース番組、キャストの殆どが中国人であるドラマ、中国人が中国語でお店の説明をしている番組などあった。まあお店の人(一般人)が話す中国語は別としてテレビのキャスターも俳優さんも、北京語の発音に華僑のなまりはなくてそれは中国本土のニュース番組で聞こえてくるのと同じような流暢な普通語だ。そしてニュースの内容もマレーシアでおきた事を報道しているのでマレーシアの華僑向け番組を主に放送するテレビ局があるのだろうと私は判断した。ドラマも面白いほどみな中国人で、話している言葉も中国語。その場合はマレー語の字幕がでていた。けれど中国のドラマを外国ドラマとして放映しているようではなかった。

同じテレビ局かどうかはわからないけれど、夜にリッチー・レンとトニー・レオン主演の香港映画が放映されていた。言葉は広東語だった。それをみたけど面白かった。長くて最後までみられなかったのが残念だったが、日本に帰ってネットで調べたら「ソウル攻略」という映画のようだった。もりマレーシアで暮らしたら中国語も英語と同時に勉強できそうだなと思った。

そして今日もおやすみなさい。明日は観光最終日。足が痛いのがましになる予定なのでペナンヒルに行こう。

■本日の支出

ナシ・ルマッ 6.9RM
ライチジュース Iced Lycee 5.5RM
スーパーでおみやげ 20.95RM
クー・コンシー入場料(たしか) 10RM
面線湯5RM
ライムジュース1.8RM
バッグ 6RM
ゼリーアイスクリーム 2.2RM
ラクサ 3.5RM
海南特色春巻 3RM
ココナッツ 4.5RM
パンケーキ(チョコバナナ) 3.5RM
えびせん 0.6RM
バス運賃 2RM      
合計  75.45RM

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