極東ロシア~浦塩・アムールに思いをはせて~女一人旅  3日目

1日目 地元空港→羽田空港→成田空港→ウラジオストク→市内へ(ウラジオストク泊)
2日目 ウラジオストク観光(中央市場、鷲の巣展望台、ブリヌイ) 夜ハバロフスク飛行機移動(ハバロフスク泊)
3日目 ハバロフスク観光(ウスペンスキー教会、アムール川遊覧船、中央市場、中央デーパート、アムールで食事(ハバロフスク泊)
4日目 ハバロフスク観光(スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂、ルースキーでランチ、ハバロフスク鉄道駅見学、極東美術館) 夜ウラジオストク飛行機移動(ウラジオストク泊)
5日目 ウラジオストク観光(要塞博物館、porto-frankoでランチ、アルセーニエフ記念沿海州総合博物館、グム百貨店、ぺリメニ夕食、ブリヌイ(ウラジオストク泊)
6日目 ウラジオストク駅からウラジオストク空港移動→成田空港→羽田空港→地元空港  

■のんびり起床

朝はゆっくり。これ私のスタンス。
今朝は腰が痛い。うーん、昨日きつい体制とったかな??
移動続きだから?
広いダブルベットなので、寝返りも思いっきり打てた。そのせいで、思ってもないところに自分が寝ててびっくりだったが。
自宅では狭くてなかなかできないので、広いダブルベットでヨガしてみる。
ストレッチ系で柔軟と腰を休めて、少しだけ太陽礼拝して。
でかける準備しながら、セイフティボックスがエラーで使えないことを知る。
あとで言いに行こう。

出かけられるよう準備をだいたい済ませてから、朝食へ。
朝食は7時から11時までなので、私のようなお寝坊か前日食べ過ぎでお腹空かない人にはありがたい。
会場はレストランでもあるのだが、ポップアメリカンな感じのレストラン。

■ホテルの朝食

ビュッフェの品数としては多くないが、味は良かった。

品目はこんなかんじ。

ピラフ、
ナス、ペポかぼちゃ、玉ねぎなどの炒め物、
目玉焼き、
ゆで卵、
ウインナー、
白粥、
何かわからないが、具のないスープ
ミニな白いパン、
柔らかなクッキー
クレープ
ケーキ
ヨーグルト
ハム
チーズ
コーヒー
ジュース
紅茶、緑茶などのティーバックのお茶



ピラフとかおかゆなどのご飯があるのにびっくり。
ピラフはすごく美味しくておかわりした。
パンもおいしいけれど日本人だからやっぱりお米が体に合うということを痛感する。

おかずも美味しくて口にあった。
パンやクッキーは普通だったけど、ケーキおいしい。

クレープは普通でサワークリームをつけていただく。
お茶の種類もいくつかあったのでよかった。
となりのブースはガラス張りの調理スペースで女性が何か作っていた。
卵料理頼めるのかなと思ったけど、そういうのはなかった。
ここでもあまり英語通じない感じ。
働いてるスタッフに中国人っぽいアジア人いたけど、こっち育ちぽかった。

       
 ↑カジュアルなレストランで雰囲気もよい      
     
 ↑上から時計回りに、ピラフ、フルーツ、サラダ、野菜のいためもの。    ↑白いパンとクッキー、チーズとヨーグルト。
 緑のティーバックはグリーンティー。
 
       
 ↑クレープはどこでもよくでてくる。サワークリームをのせて。
 後ろのケーキがしっとりで美味しかった。
   

■セイフティーボックスの問題

ゆっくり食事して、部屋にもどり、セイフティボックスの件告げる。
すぐに人が来てくれるのだけど、直らなかった。
ハウスキーピングの女性たちなのだけど、1人だけアメリカンな英語ができる人がいたけど、あとはほとんどできないみたい。
フロントの人はさすがにできるけど、細かいことは時間かかる。
直らないので部屋チェンジしてくれるが、2時以降なのでそれまで貴重品預かって欲しいということで、やりとりしてフロントで預かってもらえることになった。
ちゃんとしたホテルなので大丈夫だとは思うけど、念のためね。
それにしても、こういう事態があまりないのか、手際はあまりよくなかったかな。
自ら、フロントで預かりましょうか?とかいう気の利いた声はなくて、私がでかけるのだけれど貴重品はどうしたらいいのですか?ってきいて、
それでも即答できなくて、ちょっと電話保留にされて、少々してからフロントに預けることができますとの返事。
それしか対応のしようがないとすぐに気がつかないのかな。

しかし、フロントの人より英語がぺらぺらな人がハウスキーピングなのってどうなのだろう。
それほど英語のレベルが重要視されていないのかな。

それとも、ハウスキーピングの人は若くてテンポラリーのアルバイトとかそういうのなのかな??

■ハバロフスクの町並み

ホテルを出て、ハバロフスク観光。
教会広場・アムール川の方へ向かって歩く。
ムラヴィヨフ・アムールスキー通りはかなりヨーロッパで気分あがる!
青空も綺麗!
ウラジオストクより暑い感じするが、天候の変化のせいかな。
なんかウラジオストクよりハバロフスク好きかも。
雰囲気がよい。

       
 ↑ヨーロッパの建物    ↑青空が綺麗だった。  
     
 ↑このお店のある通りがホテルのあるイストミナ通り      
       
 ↑趣のある両開きドア   ↑夏なのでアイスクリームの出店が通りにはでている。   
     
 ↑おしゃれなオープンテラスのお店もある。冬はどうするのかな?   ↑フォークロアな衣装の美女発見!   
     
 ↑Upにしてみた、可憐。   ↑アジアからくると、建物はどこも絵になるな。   
       
 ↑これはどういう意味?   ↑こちらはソフトクリームのお店。   
   
 ↑これ一階のMAK・・・となっているのはスーパー。   ↑34番のバス。  
     
 ↑ハウルの動く城を発見!いま上映中なの?    ↑このレンガの建物かっこよかった。  
       
 ↑建物、新しいのか古いのか全然わからなかったけれど。    ↑読めないけど標識?  
       
 ↑バス停。    ↑こんな男性がイケメンとして人気なのかな?  
       
 ↑教会広場の付近で似顔絵描いている人がいた。      

■教会広場

 ホテルから教会広場までは本当にすぐだった。

       
 ↑馬にも、ポニーにも乗れるよ。
中国人団体客は乗って写真とってた。
   ↑教会広場の像。  
       
 ↑この辺は近代的な建物。   ↑広々としている。誰もいなかった。   
       
 ↑建設中も美しく。      

■ウスペンスキー教会

ホテルがあるのがイストミナ通りなので、すぐにアムール川。
ウスペンスキー教会をみる。

入り口がわからなくてぐるっと回った。
ちょっとわかりづらい小さな普通のドアだった。
閉まっているように見えたんだよね。


教会の中で初識東方正教という本を200ルーブルで購入。簡単な中国語で書かれてるので読みやすそうだった。
ロウソクの1番小さいのを買う。30ルーブル。

ここで初めて西洋人のロシア人ではない観光客夫婦をみかけた。
英語でキャンドルを購入していた。
ロシア人ではない、つまりロシア語のできない西洋人、一体どこの人だろう?



教会の周りには、物乞いさんなんのような人が数名いた。

言葉はわからないのだけれど、ゆるやかに近寄ってきて、なんか、お願いいしますというような身振りだった。

ここにきて初めてロシアの物乞いさん?をみたけれど、
ロシアでは教会の付近にいるんだね。

路上とかで物乞いさんはみかけなかった。
ホームレスの人はウラジオストクにいたけど。

結婚式の人もみかける。
教会にウエディングドレス、とっても映えるね。

キャンドル30ルーブル
本200ルーブル

       
 ↑結婚式のカップル   ↑集合写真を撮っているところを私もとらせてもらった。   
     
 ↑ウスペンスキー教会。   ↑教会はアムール河のすぐ近く。   

■アムール河

ウスペンスキー教会からはアムール河はもうすぐ傍。
階段からはアムール河が見えている!

そこの階段の感じ、ハバロフスクの旅行記では必ずでてくるのだけれど、とてもいい感じ。

ゆっくりと階段をおりて、アムール河に近づいてみる。

   
 ↑さっきみたウスペンスキー教会が道路を渡ってすぐのところから。   ↑これはアムール河の川岸遊歩道から撮ったウスペンスキー教会。
 青色がとっても個性的。
     
 ↑工事中のシートは窓付きでオシャレ。    ↑アイスクリームやさん。囲いがエキセントリック?
   
↑アムール河!!    ↑遊歩道の地面の石が崩れているところはこうやって囲いがしてあった
     
 ↑川岸には子供の遊べるミニ遊園地のようなものも。   ↑ゴミ箱。絵を見る限りペットボトル、紙類、缶の分類のようだ。 
   
 ↑アムール河。ビーチではないけれどビーチのような光景。   ↑川遊び、ではないよね、やっぱりビーチ風か。
 
 ↑美女たちも来てました!中高年の方が多かったように思うけど。
   
 ↑海との区別がつかないと思われるくらい大きな川だよね。  ↑遊泳禁止?200mの範囲?
     
 ↑釣りの人もいた。   ↑その先には遊覧船。これにあとから乗る。 

■アムール河遊覧船

アムール川遊覧船には絶対乗りたかった。

今回のロシアの旅は、アムールが目的だった。
アムール河をみること、それには遊覧船に乗ることも含まれていた。

事前の情報では遊覧船は夜もあり、その場合はディスコもあるとのこと。

とりあえず先にお昼のに乗りたい。お昼に乗ってみて、夜も乗りたいって思えばまた出直してきたらいいじゃない、と思ってきた。


遊覧船の入り口のところに看板がでている。

しかし!全部キリル文字!

英語一切ない。


時間が数字なのでそこの部分はわかるのだけれど、数字もいくつかあって、看板も複数あるのだ。

これはきっと、土日はこっちの時間とか、そういう感じで書かれているのだろうけれど、
全く読めないのでどうしようもない。

Google翻訳さんに翻訳してもらおうと写真に撮ってみたが、
文字数が多すぎて、ごちゃごちゃの翻訳になってしまって、よくわからなかった。

私のやり方悪かったかな。

迷った。

係りの人みたいなのもわからないし、道端の人捕まえたって英語ができる人に遭遇する確立が低い。

しかし、自分で解読するのは難しそうに思う。

すると、西洋人の若者二人がやってきて、同じように看板をみながら話し合っている。

遊覧船に乗るかどうか話し合っているのだろうか。

彼らもそこを離れていこうとしたり、やっぱり看板をもう一度みたりしている。

勇気を出してきいてみよう。

Excuse me? Do you speak English?

というと、英語できる人だった。

私が看板を指差して、
I don't understand the language. というと、

Me neither.(僕もだ)


とのこと。

ロシア人じゃなかった!

彼らも言葉がわからなくて、どうしようかと思っていたところだったのだ。


すると、遊覧船の方から誰かがこっちを手招きしている。

声は届かないけれど、とにかく乗れという合図のようだ。

我々はそこまで行ってみることにする。


その、手招きをして人は英語ができるようで、これが1時間のクルーズ、ここを出発して、この場所に1時間で戻ってくる。
ということがわかる。

出発時刻はきかなかったが、それだけわかると安心だったので、中に乗って待つ。



私たちが乗船したのがたぶん12時くらい。

いつ出発するのかわからないでただ待っていた。ちょっと長いなと思ったけれど、椅子に座って動かない船から川や川岸を眺めるのも楽しかった。
その間に、今日の観光のメモをスマホに打ち込んだ。

出発は13時だった。



あこがれていたアムール河。

私が抱いたような歴史的ロマンはあまり感じられなかったけれど、地理的なロマンは感じられたかな。

アムール河の色は茶色で、のんびりとした遊覧船からの風景は、最初はなにもなくて(ウラジオストクの町側とは反対側だったので)、ベトナムのメコン川のような雰囲気があった。

もちろん植物が生い茂っていたり、椰子があったりするわけではない。

ただ、茶色の川という類似点だけなのかもしれないけれど、私にはそれを思い出させた。


メコン川のクルーズと違う点は、うだるような暑さはなくて、風が心地よいということ。

都会でさっぱりとした茶色の川のクルーズなのかなぁと。

けど、クルーズは好きです。だんだんと飽きてくるのもいつものこと(笑)


クルーズは、アムール鉄橋まできて引き返す。

アムール鉄橋は電車が通ったりしていて、その下をくぐる感覚は面白かった。


そして、行きとは反対側の船からの景色を眺めながら戻る。

帰りはウラジオストク市内側なので、ときどき住居がみえたり、高層のビルがみえたり、教会がみえたり。

こちらはちょっとのどかとは違うかな。

都市、って感じでもないけれど、ほんわか田舎というわけでもなく、本当に地方都市というのが一番わかりやすい表現。

しかし日本でも地方都市はいろいろな規模があるよね。


ロシアの地方都市としてウラジオストクもハバロフスクも大きいのだとは思うけれど、
観光業でいうとまだまだというのは否めないな。


遊覧船は、乗り場へと戻る。

最初に乗り場の看板で話をした外国人二人組みとはそれ以上交流はなかった。

交流したい気持ちはあるけれど、お互いに英語が外国語で、こちらは一人だからきっと話はがんばらないと続かないだろうなというのがわかってて、
自分から交流に行くことはできなかったなぁ。

彼らも、英語で見知らぬ東洋人とトーキングをするより、自分たちだけで母国語で会話することの方が好きなのかもしれない。

       
 ↑遊覧船の中。看板のところで話した非ロシア外国人は
右の二人でビールを買ってきて飲んでいた。
  ↑最初は人が少なかった。   
       
 ↑出発してから。   ↑アムール河を窓越しに眺める。   
       
 ↑家族連れが多かったかな。   ↑乗り出してみたくなるよね。   
       
 ↑向こうの方はビル郡がかすかにみえる。   ↑のんびりとした風景。   
       
 ↑長い船   ↑こちらは大量の丸太。   
     
 ↑船、ボート。   ↑船。   
       
 ↑ヨット。アムール河のヨットもいいな。    ↑アムール鉄橋が見えてきた。  
       
↑アムール鉄橋の下をくぐるぞー。     ↑アムール鉄橋のちょうどした。  
       
↑通過した。     ↑方向転換して、再度鉄橋をくぐり、乗り場へともどる。  
       
↑ 格別な見ものがあるわけではないけれど、それなりにいろいろあった   ↑教会の屋根もみえた。  
       
 ↑こういうのは別荘になるのかな。大き目の家がいくつか。   ↑工事中のビル。これだけだとどこの国っぽいか判断できないね。   
       
 ↑小さなボートがたくさん並んでいた。   ↑工場のようだ。   
       
 ↑建物の色、オレンジとか黄色が人気なのかな。   ↑観覧車。ハバロフスクもウラジオストクもちょっとした子供があそぶところが多いように思った。  
       
 ↑シベリアンハスキーもアムール河に入っていた。    ↑白と黒の鳩のようだった。  
       
 ↑欧風、公共くず入れ      

動画

アムール河クルーズ。ハバロフスク市内方面をみる

アムール河遊覧船クルーズ ウスペンスキー教会が見える。

アムール河遊覧船クルーズ 船内


遊覧船 350ルーブル

■マーケット

 アムール河の遊覧船を終えて、旅の一大イベント、少なくともハバロフスクで一番見たいものは見た感じだった。
また違う時間のアムール河の様子も見たいと思ったけれどとりあえず昼間の遊覧船を終えて満足。

次に向かったのは中央市場。

ここハバロフスクの中央市場は結構大きいらしく、ハバロフスクという地が中国領から約30kmという地理的環境もあり、中国系・韓国系の人が多く住んでいるそうだ。
確かに、東アジアを感じることが、ウラジオストクよりも多いような気もする。

旅行者ではない、中国系の人のような人が一人出歩いていたり、またはロシア人女性と東アジア人男性のカップルがカフェで食事をしていたり、ちょこちょこそういうことがあった。

中央市場には中国系の人が多くいるというらしいので、こちらに暮らす中国系の人たちの生活を垣間見ることができたらいいなと思いながら、足を中央市場まで運ぶ。
もともと外国の市場を見るのは好きなので、外国では必ず市場を訪れる。

市場まではそれほど遠くなさそうだったので歩いていってみることにした。

     
 ↑お気に入りの一枚。青い空と夏の花のハバロフスク   ↑こちらも青い教会の屋根と青い空が美しい。 
 
↑ピントを変えてもう一枚。   ↑縦バージョン
     
 ↑レンガの素敵な建物。    ↑歩道は割りとボコボコしている。
     
     
     
 ↑ゆるやかで長い坂道。なかなか体力がいる。    ↑坂道が多いので、一階は斜めになっていることが多い。
     
 ↑何かの看板?    ↑シンプルな建物。
     
 ↑左と右のドアーは同じような大きさだけれど、出入りは左だけよね?!    ↑階段も多い。
     
 ↑カメラのマークぽいのはどんな標識なのだろう。
 カメラで監視されてますという意味かな?
   ↑草書的なキリル文字?
     
 ↑ホットドックのお店。あまりホットドックはみかけなかった。    ↑かわいらしいお花。
     
 ↑鳩が多い。    ↑こういう出窓も中国大陸を思い出すなぁ。壁の色は中国っぽくないが

動画 メインストリート

■中央市場到着

最初は市場の構造がよくわからなかった。
もしかしてわかりやすいエントランスがあるのかもしれないが、細いところから入っていって、中は実はいくつかに分かれた広い市場だったということが判明する。

屋内のエリアと屋外のエリア、小さなお店形式のものから、広場にテーブルを広げて自分のスペースになっているような形式までさまざまだったけれど、きちんと統制が取れている感じがした。

食べ物は野菜、果物、ドライフルーツ、パッケージされたお茶、
服飾品も多いし、生活用品などもあった。

まずは、屋外のエリアを回ってみる。
屋内は涼しそうだったけれど、建物に入るのにいちいち荷物のセキュリティーチェックを受けなければならない。

これはやっぱり日本暮らしの私には面倒に思うんだよね。
自分のかばんをひと時でも手放すというのもいやだし、お店に入っていいものがあるかどうかもまだわからないのでちょっとだけ覗いてみたいだけなのに、セキュリティーチェックなんてね。

しかし他の国のことについてとやかく言えないので、いやなら行かない、それだけだよね。

市場は広いので外だけみても結構なお店の量になる。
この日はちょっと暑い日で昼間だったので汗ばんだけれど、日本の猛暑に比べるとかわいいものなのかもしれない。


■ロシア語で買い物

食べ物をエリアをみていた。

ドライフルーツやナッツを扱っているお店のドライ棗がおいしそうだった。

店員さんは若いロシア人だった。

近づいていくとロシア語で何か言われた。イングリッシュ?といってもだめだった。

しかしそれでも市場の買い物はできるのでジェスチャートークした。

棗の種類はいくつかあって、もちろんそれについての説明を得るのは無理だったけれど、試食したいとジェスチャーして食べさせてもらった。

値段はちゃんと書いてあるのでわかりやすい。
値切らないとぼったくられるという形式でもないようなのでその辺は安心。
基本的に値段と商品を気に入ったら買うというだけ、合計金額などは向こうの電卓だったり、こちらのスマホで教えてもらえる。

気に入った棗を買うことにした。

量り売りなのでまずは適当に入れてくれて、彼女は100ルーブル札を出して見せて、100ルーブル分でいいかと言われた。
私はちょっと多いので、もっと少なくとジェスチャーする。

次は50ルーブル札を彼女が出すのでOKとうなずく。

そして彼女が50ルーブル分入れてくれてそれを受け取り50ルーブル払う。

笑顔でスパシーバといって去ればよい。

非常に簡単だった。



調子に乗って挑戦したのが、タイツのお店。

ロシアは寒い国だからなのかタイツの販売が多いように思った。

今は真夏なので皆さん素足にサンダルやミュールだけれど、すぐに涼しくなるだろう。


寒い足元を着飾るタイルやストッキングはロシア女性も買い求める量が多いのかな?


で、タイツのお店があった。

しかし、店主がロシア人のおじいちゃんだった。


女性用タイツをおじいちゃんが扱っているのも面白い話だけれど、まあ私は果敢にも挑戦してみた。

まずは自分が買いたいようなものを自力で探してみる。

そのうちに手の空いたおじいちゃんが話しかけてくる。オンリーロシア語。
一応イングリッシュ?ときいてみるがやっぱりだめ。

なんかロシア語をいろいろ話しかけてくるが、こういう商品群では自分がほしいものをある程度まで絞っていないと買い物ができない。

私は網タイツなのだけれど網目が大きくなくて小さめのがほしかった。色は黒ではなくてベージュかキャメル、ということが明確になっていたのでまずは目視でそれを探す。

探していると、おじいちゃんはパッケージの数字を指さして何か言う。

サイズのことを言っていると理解する。

私は自分で履くという意味で自分を指差す。

するとおじいちゃんは私の足をちらっとみて3だと教えてくれる。

3のサイズが君によいと思うので3を選ぶといいと。そして私のいいなと思っていたやつは3がないということも教えてくれる。

では、3は何がある?というと、


おすすめしてくれたのだけれど網の目が私が求めているものより小さい。これは違うんだけど、これを説明するのは難しいな。

しかし相手は女性用タイツのプロだ。絶対に客の望みは言葉が通じなくてもわかってくれるはず。


私は網を指差して、手でもっと大きいというのをジェスチャー、ついでに英語でラージっていうんだけれどそれが伝わっているかどうかは不明。

ただ網が大きいのがほしいというのがわかればいい。


するとおじいちゃんわかってくれた。

そして案内してくれたのは黒のかなり網目の大きな網タイツ。

確かに網が大きいのは伝わっている。しかし色が違うな。


今度はカラーといいながら、以前の色を指差す。


すると、ないというような表情。

あるのは、ちょっと小さめの網のしかないとのこと。

あとは、タイツではなくて、短いソックスの長さやひざ下の長さのタイツだという。


なるほど、私の希望に一番近いものは、ちょっと網が希望よりは小さめのベージュだということが一連のやり取りの中でわかった。

150ルーブルとの値札。

日本で買うよりは圧倒的に安いので、買うことにする。


おじいちゃん、どうもありがとう、スパシーバ。

おじいちゃんは、ちょっと考えって、サンキュー!と一番の笑顔だった。

やはりプロだね、おじいちゃん。



ちなみに、グーグル翻訳などのアプリは準備して行ったけれど、私の一人旅はあまり必要がない感じ。

というのも2人以上だったら、一人が会話している間に調べるとかいうこともできるけれど、相手と会話の途中でお待たせしてしまうの会話スタイルが私はあまり好きではないし、どうしてもその言葉が大切で、それがないと正しく進めないとかいうことならばそれを調べるけれど、
ジェスチャーかなにかでどうにかなるものなら、わざわざ機械を取り出して調べなくてもいいかなって。

あくまでも自分のスタイルだけどね。


■中国語で買い物

さてタイツの後。


食べ物のエリアはそう思わなかったのだけれど、服飾エリアに入ると中国人の店主の多いこと!
中国人店主は他のお店の中国人とは中国語で話をするし、家族で住んでいる人もいるし、中国語が行きかっていた。

ここはちょっとした中国のような錯覚に陥る。

しかし中国系の人もこちらで商売する以上、ロシア語ができないと対応できないだろう。
私はロシア語はさっぱりわからないので判断できないけれど、ロシア語での接客がメインなのだろうね。

服飾のお店に中国系が多いということは、お店の商品を中国から仕入れているのかな。


服は確かに中国製といわれれば全部そう見える。

だけど中国で売られいてる中国製よりちょっとセンスが違うかなと思ったのはやはりロシア人好みというのがあるからなのかな。

あまりほしいものが見つからなくて、うろうろしていた。

するとかわいいピアスを発見。

店員さんは金髪のロシア人だったので、いくらですか?って英語できいた。

彼女はなんとか値段は指や電卓を使って伝えられるみたいだけど、これ全部同じ値段ですか?とか二つかっても同じ値段ですか?というのは全然わからないみたい。

そして別の男性にヘルプを求めた。

その男性は中国人だった。


一応チャイニーズ?ときいたら、そうだと。
中国の人だって見た目でわかったけれど、なんて話しかけていいのかそうやってきいた。

それで、これはいくらですか、全部同じ価格ですか、二つ買ったらいくらになりますか

というようなことを中国語で尋ねた。

一つは350ルーブル、二つだと600ルーブルだということがわかった。

「まあ、まず選んで」、って言い、彼はちょっと離れた場所に行った。


決まったので再び彼に話しかける。

といっても値段もわかったので特に話すことはないのだけど・・・笑

もう一人の店員さんの方も、英語ができないのでロシア語が通じない人には担当者制を設けてしまいたいみたい。

中国人の店員さんに「あなたは中国人ですか?」って聞かれた。

「違う」と私が答えると、「(やっぱりといった感じで)ああ、マレーシア人?」と聞かれた。

マレーシアか~、その反応は今まであまりなかったな!

「いや、日本人です。」と私は答えた。

彼は特に驚きはなかったようだけれど、中国語が大陸中国人の中国語と違うから不思議に思ったのだろうね。

私の中国語は中国人のようにうまくできないので、っていたら、、十分良いですよ、とフォローしてくれた。

「旅行できているの?」って聞かれたので、そうだって答えた。


彼は、こちら育ちなのだろうかと聞いてみたら、違うとのこと。

中国から両親と一緒にこちらにきて、商売をしているとのこと。

何年くらい?ってきいてみたら、なんと10年。


彼、とっても若く見えるわけだよ、10年ってすごいね、と言うと。

学校にも行かずに商売をし始めたとのこと。
15歳で学校に行くのを辞めて商売をして10年とのこと。


なるほど、商売はそれだけ長い間続けられるのだからうまくいっているのだろうけれど、15歳とはちょっと若いね。

きちんとした接客態度は身につけているけれど、学生生活が短すぎて、まだ若いのにちょっと勿体無いって勝手に思っちゃった。

10年前はどんな感じだったかわからない。
あと、彼らの中国での出身地や、経済環境など。
非常に苦しく、貧しい生活からの脱却という意味では、極東ロシアハバロフスクでの生活は安定しているのかもしれない。

日本からみると、極東ロシアの人々の平均月収は月6万円とのことなので、まだまだ物価の安い国ということになるけれど、
当時の中国の地方からみると、中国から物を持って行って売れば儲けになる魅力的な場所だったのだろう。

今でもそうやって市場にたくさんの中国系の人がいて、中国のものを販売しているのだから、その図式は成り立っているのだろう。

ただこれから中国が急速に発展していったら、この図式が崩壊したりすることもありえるのかなと思った。


まあ、中国は巨大な国なので、沿岸部や一部の都市部での生活レベルが上がっても農村部はそのままだったりする。農村部の人は戸籍制度もあり都会で一花咲かせるのも難しかったりするので、
こうやって国外でビジネスをするという人たちもでてくるわけだね。

しかし、彼らがハバロフスクに15歳から住み始めて学校も行けなくて、
祖国が豊かになって帰ろうと思っても、学校に行かなかったことが弊害になったりしないのかなと。

たぶん日本のように、大きく弊害が出ることはないだろう。ビジネスの経験、人脈、また今度はロシアとのコネクションを生かしたり、身につけた語学を生かしたり、賢く生きればチャンスはきっとたくさんあるのだろう。

私の方が凝り固まった考えで申し訳ないけれど、あまりにも若くして就学をやめてこちらにきた25歳の彼を見て、ちょっと複雑になってしまった。

そうだよね、親世代から移住して住んでいる人もいれば、途中からやってきた人もいる。人それぞれ背景が違うだろう。ハバロフスクの中国系の人は多いので、彼らはどんな状況なのだろう、私はすごく気になった。

■フレッシュベリー

最後にフレッシュなベリーを買ってみようと思った。
ベリーはもともと好きだけど、日本ではお高いイチゴと冷凍ブルーベリーしか食べる機会しかない。あとはジャムだよね。

この時期の極東ロシアはベリーが食べられるよいシーズンにようで、市場にたくさん並んでいた。

結構陳列が美しくて、ロシア人の市民のセンスの良さを感じた。

おばあちゃんが美しく各種ベリーを詰めたパッケージを売っていたりして、それの値段をきいてみたら、ちょっと高めだった。

べりーはここロシアでもお高いのだと思う。
しかし皆さんはフレッシュベリーが食べられる季節を満喫しようとしているのか、結構買っていっている。

私も買うことにした。

おばちゃんたちが、明らかに人が人手が余っているくらいたくさん並んで座っている外の広いエリアがあった。

皆さん職業婦人サークルとかグループなのだろうか?そんなに人手が必要なようには見えなかったのだけれど、たくさん待機していた。

そんなところ若めの女性が手袋をつけて、ベリーをえり分けながらパッキングしていた。
まじめな姿に引かれて声をかけてみたけれど、英語はだめだった。

手を止めて、私のスマホの電卓アプリに数字を入力してくれた。
ブルーベリーを購入することにした。

量が多いので食べられるかちょっと心配だったけれど、小さめのパッケージはないみたい。
ジュースラージサイズのような入れ物にベリーが入っている。

こういうパッケージがスタンダードなのかな。
今夜ちょっとつまんで、明日の朝のご飯にしようと思った。

 
 ↑私には懐かしいようなそんな感じの大陸の雑多な感じ。   ↑最初は人の少ないかばんや服飾系のエリアにでた。 
     
 ↑これは一店舗一店舗がストリートのようになった形式。    ↑ドライフルーツやナッツのお店は多く魅力的だったが、
ハエがきてたりするのがちょっと気になった。
   
 ↑ここが大きな広場的なエリア。主に果物野菜食べ物系。
 このエリアは明らかに手持ち無沙汰なおばさんがたくさん座っていて、
おしゃべりしながら商売しているかんじ。趣味みたいなものなのかな?
   ↑やっぱり冬の長い国だからね、真夏でもウール製品は扱っていた。
     

 ↑女性タイツのプロのおじいちゃんから買った150ルーブルのタイツ。
 パッケージは黒だけどベージュにした。
  ↑一つ300ルーブル。中国人商店で購入。ゴージャスで気に入ったが、
次の日つけるとキャッチが落ちてなくなった。
     
 ↑中国や韓国ではよく使われる短いストッキング。
最近日本でも売られているけれど少ないので海外で購入。
100ルーブル、ちょっと高いように思った。
   ↑50ルーブル分の棗。結構甘いので砂糖使っているのかなと思った。

中央市場で買い物
棗 50ルーブル  1キロ200ルーブル
網タイツ 150ルーブル
ブルーベリー 250ルーブル
ピアス2個600ルーブル

■レーニン広場

ホテル方面に戻る途中にレーニン広場によってみる。
レーニン広場はとても大きな広場で、今の時期は噴水やお花たちが綺麗だった。

市民もここでゆっくりしているようだ。ちょっとした公園みたいな感じかな。
しかし広場なのですごく開けた空間ではある。

   
 ↑鳩が大量にとまっていた。   ↑夏の噴水は爽やか。 
     
 ↑鳩の広場でもある。   ↑噴水。 
     
 ↑子供用のグッズはいたるところで見られる。
子供連れででかける若いカップルの姿がよく見られるのもわかるなぁ。
  ↑鳩が芝生に半分埋り。茶色い鳩もいた。 
   
 ↑坂道が多い街だけれどサイクリングの人もいた。   ↑こどもちゃん。 
     
 ↑広場なのでとても広い。   ↑広場の周りには医科大学だとか。
     
 ↑メインストリートはレーニン広場に一旦ぶつかり、曲がる。    ↑子供たちも噴水の周りで遊んでいる。
     
 ↑夏のレーニン広場は青空をバックにきらきら輝いていた。    ↑こちらの建物はどれも重厚でどれが古くてどれが新しいのかわかりづらい。
     
 ↑二色のブルーの建物。通りの名前や番地もなんだかかわいい。    ↑と思ったらちょっとはがれ方がホラー。
     
 ↑横断歩道。こちらの自動車のマナーはとてもよくて、
信号のない横断歩道に歩行者がいればほぼ停まってくれる。
   ↑子供の社交ダンス教室の看板かな?絵になるキッズダンサー。
     
 ↑地面はこのようにちょっとした段差があって、気をつけないとつまずく    

■中央デパートで買い物

デパートにも寄ってみた。
デパートというのは、日本のスタイルと少々違うようで、どでかいエントランスがあるわけではなさそうだった。

どこかのお店の入り口に入り、そこからお店へと歩いていく感じ。

通りからスペインのアパレルブランドMangoの文字が見えたので入ってみる。

Mangoのデザインは自分好みなのだけれど、日本ではあまりお店がないようで、買ったことがなかった。
地元では絶対手に入らないので、ショッピングしてみる。

値段はそれほど高くなくて、いい感じ。

ファストファッションに近いようなお店のつくりなので、各自自分で選んで、試着するときは試着エリアにいる人に品数をみてもらって、数字の書かれたプレートをもらう。

試着は自分で行い、不要だったら試着エリアを出るときにスタッフに返す。

服を返す時に何か言われたけれど、ジェスチャーでこれはいらない、これがいると示したら問題なかった。

お会計も、することは同じなので、カードをだして、サインを要求されるので金額確かめてサインして、それで終わり。

ポイントカードはお持ちでしょうか?みたいなことは聞かれなかった。

日本でもなかなか買えないMangoの洋服が買えてよかった。

中央デパートのmango
トップス2699ルーブル
トップス1499ルーブル




■その他の街の風景

     
 ↑時々小さな趣のある家?がある。   ↑遠くには高層のビル。 
     
 ↑玄関が花でかわいく飾られている。   ↑歩道にスロープも割と完備されている。 
     
 ↑ちょっと怖いかも。    ↑やっぱりバレーの国だな。
     
 ↑コリアンカフェもあるようだ。   ↑工事中の雰囲気は人もいなくてちょっと怖い。 
     
 ↑ゴミ箱   ↑これは傘たてなのかな? 
     
 ↑これはカフェという文字みたい。トーキョー?日本料理?    ↑この国には全然似合わないと思うんだけどな、椰子の木。
     
 ↑お花がいろんなところに植えられていてかわいらしい。   ↑背の高いビルもちょこちょことある。 
     
 ↑しかし坂道ばかり。建物も一番下は斜めになっている。   ↑紫の車登場。 
     
 ↑お庭にきのこ。じゃなかった、煙突が。これは暖房関係?   ↑こちらも。左はゴミ箱、でいいんだよね? 
     
 ↑窓がちょっとかわいらしく幾何学的だけどホラーでもある。   ↑地下の窓の屋根が黄色くてかわいいが、
地面にはいつくばっているようにみえて面白い。 
     
 ↑こういう感じ、大陸のアジアっぽい。    
     
 ↑道路がこんなことになっていることもある。坂道に加えて歩きにくい。    ↑舗装してある道との落差が激しい。



■夕食はレストランアムール

ハバロフスクで高級レストランは、地球の歩き方によると、ルースキーとアムールらしい。
今回旅に出てきてから、高級レストランはおろか、普通のレストランすら入っていない。
このままでは、適当につまんでロシアの旅が終わってしまいそうだった。

なのでハバロフスクでは2日という滞在期間をフルに使って、ちゃんとレストランに行こうと心に決めていた。

まずは、今日の夜はハバロフスクの高級レストランのうち一つにいって、明日のお昼にもうひとつに行こうと決めた。

どちらに先に行くか、迷うところだったけれど、地球の歩き方の紹介を参考にしてアムールに行くことにした。

アムールは、ホテルアムールに併設のレストラン。
なのでホテルアムールを目指していけば良い。

坂があるので、地図でみる距離では遠くなかったけれど、歩いてるとまだかなぁと思ってしまう。

道はわかりやすいので簡単に到着できると思うが、アムールホテルが普通の外観すぎて見過ごしてしまうかも。
こちらのホテルもデパートもそうだけど、外からみたらみんなヨーロッパ式の建築でぱっとみて何なのかわからない。

このアムールホテルは玄関が工事中で、営業しているのかどうかすらも怪しそうに見えた。
よくみると、営業しているようだった。

レストランの方は明かりがついていて、すぐに営業中だとわかるが、すこし入り口迷う。

入店。

入ると赤いセクシーなジャンプスーツの金髪女性がやってくる。

Do you speak English?
ときくと、ここでもSo-soと言う答えた。
これがロシアではメジャーなのか?
日本のI can’t speak Englishよりは100万倍よいと思う。

そして一人です、って言ったところ。
Two people? って訊かれた。

後から思ったけれど、一人の想定はハバロフスクでは可能性として低いのだと。

しかもこのおしゃれな雰囲気。
ここに一人でくる女性といえば、非ロシア人に違いない。
日本人女性にとっては、おしゃれなことが返って心地よいけれど、地元の人からみると、高級レストランに一人できた幼そうに見える東洋人(別に若くないけど彼らには年齢はわからないだろう)は、一人で寂しくないかしら?シチュエーションか、一人できてるけれどきっと待ち合わせね!という風に思うのかもしれない。

ま、それはいいとして、

このレストラン、地球の歩き方にはおしゃれと書かれていたけれど、想像以上におしゃれだった。地球の歩き方の写真ではぜんぜんおしゃれにもみえないし、説明も想像力を書きたてるようなものではないので、話半分だった。
実際は、私が到着したのは早いディナータイムだったけれど、おしゃれした若いロシア女性がカウンターにいたし、男性もきちっとした格好でゆったりとテーブルについていた。

そしてなんと、DJの仕事をするだけのために存在しているスタッフがいたのだ。つまりDJなのだけれど、特定の時間だけDJタイムにするとかそういうのではなくて、常時DJが音楽を流してくれているのだ。
これはおしゃれでもあるし、かっこいいレストランだった。
そのかわり音楽はややボリュームが大だけれど、若い人にはいいんじゃないかな。

赤が基調のクロスなどもモダンでかっこいい。


それから私のところに英語ができるらしき女のウェイトレスさんがきてくれた。
といっても、必要なことだけね。
ただ、ロシアの伝統料理を食べたいというとすぐにお薦めしてくれるので助かる。
絶対にボルシチといわれる。
メニューはかなり多くて、英語と中国語が併記してあるので私にはわかりやすかった。
がしかし、ボルシチ以外にたくさんあるメニューの中からここで特別に食べられるもので自分の好みにあい、また量が多すぎない感じにするのには他人のアドバイスがほしい。

ウェイトレスさんは親身に答えてくれるのだけれど、外国語メニューを扱う機会が少ないのか、それをみてもすぐに何なのか理解できなかったり、別のものと勘違いしたりすることが多く発生し、ちょっとした混乱になる。

英語ができても英語メニューに慣れていないとだめだよね。
私はロシアはお魚がおいしいというこをきいていたので、ボルシチと他にはお魚を食べたかった。
パンがでてくるだろうし量が多すぎると困るのでとりあえずボルシチ、ウェイトレスと相談した上で決めたお魚の前菜にした。

それから飲み物は?ってきかれたのだけれど、お酒は普段から飲まないし一人なのでお茶にすることにした。
これもウェイトレスさんにお薦めきいて、そのうちの一つのレモングラスが入っているさわやかそうなオリジナルハーブティーみたいなのにした。


まずはティーがくる。
なぜかベリーだった。
??違うようだったけれど、ウェイトレスさんが私が選んだものを、自分が一番大好きだといっていたベリーなんとかっていうのと勘違いして注文したみたいだ。
まあ、仕方ない。

そしてお茶はとても大きなポットに入ってでてきたのに加えて、デザートまでついてきた。
これは、食後に頼むティーだったのかな?

デザートはとりあえずおいておいてお茶を飲む。
ベリー、の味。おいしい。

それから前菜登場。

見て気分上がる。とっても美しく盛り付けしてある。
地球の歩き方には盛り付けも良いと書かれていたけれど、本当に伝わらない写真だったんだよね。
昨今は、オンラインの綺麗な写真付レビューが多い中、あの色合いのガイドブックは難しいよな、と思いつつ、極東ロシアは歩き方一冊しかガイドブックがないのだから、感謝感謝と思い直す。

さて、綺麗に盛り付けられたお魚。
実は私は何のお魚かわからずに注文していた。
食べてみると・・・びっくり!めちゃおいしい!

こんなおいしいお魚食べたことがない!
脂のかんじ、とてもよい!

後で英語のメニューをみて調べたらわかった。
ニシンだったのだ。

Fillet of pacific herring with baked potatoes on borodinsky bread

しかしニシンのイメージぜんぜん覆された。
生のニシンを食べたことがなったというのもあるけれど、
ニシンってこんなにおいしいの!??!?!?!?

気分乗りのりで前菜とパンをいただく。
パンも黒いの白いの、その他各種あって、楽しめる。
しかしパンを食べ過ぎるとおかずが食べられなくなるので要注意。

それからニシンの後は、ボルシチ登場。

こちらはロシア旅行初めてのボルシチなのでどきどき。

こっちもおしゃれな盛り付けだった。

ボルシチが入っている器の下のカッティングボード風の木目のプレートには、AMURと英語で彫られていて、それに小さなミニパン(温かい状態ででてきた)、サワークリーム、カットされたにんにく、青ねぎを載せたお魚の切り身?がのせてあるのだ。

このねぎとにんにくの使い道は迷って、にんにくをスープにいれるの?って店員さんに聞いた。ノーノー、と、食べるみたいだ。

ねぎもお魚の防腐剤的役割でしょうか?って勝手に思ったけれど、ねぎは好きなので生で食べて、さすがに生にんにくはきつそうだったので残した。

ボルシチはビーツ以外にもお野菜や豆が入っていた。お肉も少々あったかな。
お野菜たっぷりでおいしかった。
サワークリームはかなりたっぷり準備されていた。
ハーブのディルもきいている。
ボルシチー、うれしい、ロシアで食べられて!

そして、パンを結構食べてしまったのでお腹もよかったけれど、こんなに素敵なレストランでデザートを食べないわけにはいかない。
しかも、ベリーのお茶、まだかなり余っている。

近くにいる店員さんに小さめのデザート頼みたいといったら、ぜんぜん通じなかった。
Small desertが通じないみたいで、what???だった。
メニューといったらそれはわかったので、デザートのページを自分で開いた。

そこまできたらデザートがほしいということがわかったみたいで、デザートのお薦めしてくれた。
途中で、where are you from?ってきかれて、Japanっていったらその店員さん日本語で話し始めた。

日本語ができる店員さんもいるんだね。
彼女の英語はあんまりだったので、日本語ができて助かったわ。

デザートは大体ロシアのデザートだけれどフランスのもあるとのこと。
チーズケーキはお店で作っていてとってもおいしくてお薦めだということ。
英語の説明をみてもなかなか想像つかない感じだったので、その中で一番どんなのか不明にみえた、Pistachio roll with fresh berries and ricotta creamというのにした。

ピスタチオロールって一体何者?っておもうでしょう。
それはお楽しみ。

デザートを注文しおわると、なにやらテレビカメラがやってきて、向こうのほうでアナウンスが始まった。

料理人さんがデモンストレーションをしているようだ。
それをカメラが撮影している。

一体なんだろう?

近くに行って見ると料理されたすごく大きなお魚を適度な量とりわけて、すでに盛り付けされたお皿にのせていっているところだった。

このお魚、一体・・・と思うと、さっきの日本語のできる店員さんが、
これはアムール川でとれたお魚です、って教えてくれた。

こんな大きなお魚がいるのか?ってきいたら、このサイズ以上のもいるみたいなことだった。

へーなるほど。川のお魚ってことだな。

おいしいよ、高くないです、食べてみる?って店員さんに聞かれた。
私はデザートを頼んだばかりだったし、お魚食べられる余裕がなさそうだったので断った。
川のお魚は少々苦手ということもあったし、デザートがどれくらいの量くるかわからなかったしね。
一皿400ルーブルか450ルーブルといっていたかな。

さて、ついてに、ピスタチオロールの登場。

これだ!

どこから見ても面白いよね。
きのこ風なのか、何なのか。ロールという名前からはまったく想像できない形だったがそれが狙いなのか!?

ベリーというのは上に大量にのっているベリーソースのことのようだ。

さっそくいただいてみる。


壊してみたところ。
中にもベリーが入っている。

そして生地はメレンゲのようだった。それにピスタチオとかベリーが入ってロール上に積み上げられているということなのか、
ロールと言うよりはタワーだけどね。

タワーとなるとパフェみたいなものを想像してしまうからだろうか、ロールというのはよくわからなかったが、しかしベリーもメレンゲも好きだし、おいしくいただいた。

こんな変わったデザートを食べましたっていういい経験になるしね。
冒険、大切。
ベリーのお茶についていたデザートは、フローズンブルーベリーだった。
それだけだと甘さが足りないので、お好みでベリージャムまでついている。

至れり尽くせりのティーセット。だけど食前に頼んだティーにはデザートは後からくるよって言うことにして欲しかったかな。
まあ、外人だしコミュニケーションの問題があると思ったのか。

このお店本当に雰囲気がおしゃれでよかった。
お料理の盛り付けもよくて、料理の見た目もよい意味で裏切られて新鮮だった。
アムールホテルの併設レストランみたいだけど、アムールホテルに泊まったらここで朝食食べたりするのだろうか?
ランチや朝食にも興味津々だったが、明日の夜はウラジオストクに移動なので、アムールは今夜限りになるかなぁと。ちょっと残念。
それくらいお気に入りのレストランだった。

動画
レストランの雰囲気
       
 ↑店内はかなりオシャレ。   ↑赤のクロスがかっこいい。   
     
 ↑これが飲み物に頼んだベリーのオリジナルハーブティー。
左がついてきたフローズンベリーと手前がベリージャム。
  ↑ベリーのハーブティー。おいしいよ。   
       
 ↑感激したニシンの前菜。見た目も美しいし、味は最高!   ↑パンも各種はいっていて飽きない。   
       
 ↑ボルシチ。丸いパン、サワークリーム、にんにくとお魚。   ↑お魚をパンに乗せてたべてみた。おいしい。   
       
 ↑川魚もりつけのデモンストレーション。   ↑奥のがアムール河でとれた大きな魚。一皿400とか450ルーブル。   
       
 ↑ピスタチオロールとかいうデザート。   ↑どこからみても面白い。   
     
 ↑トップのベリーシャーベットもボリュームある。   ↑壊してみた。メレンゲでタワーのように作り上げられている。   
       
↑レストランアムール。オシャレな店なのでぜひ訪れてほしいな。    ↑工事中のアムールホテル  

アムール 合計2000ルーブル
オリジナルティー 600ルーブル
前菜、ニシンとポテト、ロシアパン(borodinsky)のせ 390ルーブル
ビーフ入りボルシチ 560ルーブル
デザート フレッシュベリー入りピスタチオロールリコッタクリーム 450ルーブル

■教会

大満足でアムールを後にした。
帰りは通りを下って、スパソ・ブレオブラジェンスキー大聖堂を見てからホテルに戻ることにした。
夜だから中には入れないけれど、夜の教会、そして夜のアムール川を見て帰りたかった。

教会到着。
ライトアップされていてめちゃ綺麗!
スパソ・ブレオブラジェンスキー大聖堂は、極東で一番大きな教会だということ。
街中のライトアップよりもこのスパソ・ブレオブラジェンスキー大聖堂のライトアップの方が美しくて気分上がるんだけど!
しかしそれほど人はいない。
街の人々は、夜はどこに遊びに行っているのだろう?
     
 ↑夜のスパソ・ブレオブラジェンスキー大聖堂 めちゃ綺麗!    ↑聖堂の前の広場  
     
 ↑こちらが隣の付属施設のようだった。   ↑ライトアップが美しいなぁ。   
       
 ↑奥がアムール河でロケーションも素敵。   ↑帰りに見た大きなマンション。ピンクのネオンの部屋がとても気になる   

■アムール河へ

明日は、このスパソ・ブレオブラジェンスキー大聖堂に来て見よう。
起伏のある道を歩き、アムール川までやってきた。


するとなにやら音楽と楽しそうな歓声がきこえる。

行って見ると、大人の市民がサルサを踊っていた。
よくみてみると、けっこう上手な人もいる。
ちゃんとダンスシューズ履いているので、習っている人たちなのかな。

すごく楽しそう。
実はダンスの好きな私。

私は、サルサは習ったことがなくて、他のラテンダンスは多少できるのだけれど、でも飛び込みで入る勇気はでなかった。

北京に行ったときは、一度サルサ踊っている外国人のおじさんに踊ってもらったけれど、うまく踊れてはいないけれどとりあえずリードについていくくらいはできた。
こういう時のために?日本でサルサの基礎を習っておけばよかったなぁと思った。
言葉は要らないダンスでの交流もいいかもしれない。というかやってみたい!

今習っているダンスは特定の人たちしかしないから、サルサのほうがもっと多くの人と楽しめるのかもしれない。
中国もサルサが人気みたいだし。
サルサ。できなくて残念!と思い、アムール川の岸を歩いた。

遊覧船がとまっていた。
事前情報にあったように、船の中がディスコになっている。
ディスコなら思い思いに体を動かしたらいいので私も参加できるのかも、なんて思ったけれどやっぱり一人旅だから荷物のことも心配になってなかなか飛び込めないかも、と。
踊るなら踊る格好でホテルに荷物置いて出てこないとやっぱり楽しめないよね、と大きなカメラを提げながら思った。

夜のアムールも素敵だった。

日が沈むのが遅くて、夕暮れの余韻もまだ楽しめる。
極東の夏は本当にいいかんじだね。

岸辺を多くの人が歩いたり走ったりしている。
ランニングしている人も多く見かけたけれど、寒い国では冬は室内ジムとかでトレーニングするのかな?

そういえばジムの看板とかみかけなかったなぁ。

子供の社交ダンスの看板をハバロフスクではみかけた。ウラジオストクではヨガの看板をみかけた。
あまりたくさん看板がある感じではないと思ったけれど、キリル文字が読めないから情報が欠落しているだけか?

ライトアップされたウスペンスキー教会もみながらホテルへもどる。
こちらは教会広場のところにたくさんの自家用車がとめられて、町の人たちが待ち合わせしたり話し込んだりしている。

みんなこちら側にあつまってそれからメインストリートのお店に行ったりするのがハバロっ子の楽しみ方なのかな。

動画
路上サルサ

路上バチャータ

   
 ↑一段上がったステージになっている。   ↑皆さん楽しそうにサルサを踊っていた。 
     
 ↑アイスクリーム屋さんなどもあって、夏の夜のお出かけも楽しそう   ↑遊覧船の看板プレート。 
   
 ↑ちょっと離れた場所に遊覧船が。   ↑海のように大きな大河アムール。
日が落ちた感じが向こうにみえて美しい。 
 
 ↑ちょっと違うけれどここから見る感じ、ドブロブニクのホテルから
旧市街の城壁を見る感じに似ているかな・・・・
  ↑この川沿いを多くの人が歩いたり走ったり。 

動画

夜のアムール河遊覧船クルーズ 音楽が聞こえる。確かにディスコのようになっているよう。




   
 ↑夜のウスペンスキー教会も。スパソ・ブレオブラジェンスキー大聖堂
とは建物の感じが違うね。
  ↑教会広場 
     
 ↑教会広場そばが駐車場になっていた。たくさん人がたむろしている    
     
 ↑ホテルに戻るときにみた明るいお店。
音楽を楽しむお店が多いように思った。
  ↑地下のお店もこうやって地上からちらっとみえる構造。 


■ホテルに戻る

9時前にホテル到着。
今日もしっかり観光した。
市場で買ってきたお土産などを整理して、ブルーベリーを明日朝忘れないように冷蔵庫から取り出すことをメモ書きして寝る。

おやすみなさい。


2日目に戻る          4日目へ

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