3日目 テニアンへ自分たちで行こう!

■港へ

 テニアンへは空路と海路でいく方法がある。行きはフェリーで行ってみよう!ということでテニアン・エキスプレスが出港しているチャーリー・ドックへ向かった。ホテルからタクシーに乗っていった。

テニアン・エキスプレス サイパンターミナル
TEL:323-2000

テニアン・エキスプレス テニアンターミナル
TEL:433-0865

↑港の様子。前から2番目のフェリーがこれから
乗るテニアン・エキスプレス
↑港だけど青い海が見えて今まで見てきた港と
イメージが違う感じだ
↑これがテニアンエキスプレス、
なかなか立派な船だ
↑船から降りてきた客だろうか?
右の男性はとっても中国人っぽい感じ

■チケット類を購入

 テニアン・エキスプレスに乗るにはチケット以外に湾施設利用料が必要。それぞれ向かい合う別々の窓口(小屋)で購入する。テニアンにある大型リゾートホテル「テニアン・ダイナスティー・ホテル&カジノ」に宿泊する場合は往復無料になるそうだ。

テニアン・エキスプレス料金
 1階席$15(1〜4歳$7)、2階席$20(1〜4$12)

 私たちは1階席を購入して乗船時間を待った。フェリーに乗るお客さんは日本人、中国人、韓国人が多かった。

↑この小屋で湾施設利用料を$2.25/人を支払う ↑こちらはチケット売り場、左の小屋の向かいにある
↑各国語でかかれたお知らせ 英語と日本語 ↑その隣には韓国語と中国語
↑出発ゲートとなっている。ここで切符をみせて入る ↑こじんまりとした港だけどちゃんとフェンスなどもある

■船に乗船

 時間が来て出発ゲートでチケットをみせて乗船!大きな船だし乗っている時間は60分だし楽にテニアンに着くだろうと思って乗船。が実際は・・・。

■船の中

 ・・・。最高に居心地の悪い船だった。船の設備自体はとても立派。大きさも問題ない。問題なのは船の揺れ!何故にこんなにもゆれるのだろうという問いかけを幾度もして、そのうちにそんな問いかけには意味もなく答えがわかったところでどうにもならないということがわかり、その次にはお願いだから早く着いてくださいというその願いを何度も唱えた。船酔いってしたことがなかった。ギリシャでアテネからミコノス島に乗ったときは高速でとても快適だった。船に乗っていることを忘れるくらいゆれなかった。それがなんだろうこれは。60分しかのらないというのにそれが地獄の時間になろうとは。体からは冷や汗がでてきた。吐き気?するけれどめったなことがないとはくことができないタイプの私は今回も吐くまでには至らなかった。ただものすごく気持が悪い。甲板には出られないようになっている。これだけゆれたらそうだろう。甲板にでて万が一業客が海に落ちてしまったりしたら大変だ。そんな危険を回避するためにだったら乗客が中でぐったりしたり吐いたりしている方いいということだろう。お願いだー早く着いてくれー!

 怖くて目が開けられなかった。目をあけてまだ着いていないことを知るのは恐ろしいことだったから。時計もみたくなかった。まだ着くまでにあと30分もあることを知るくらいならあと5分くらいだろうと夢を抱いている方がまだましだったから。手にはもしものときのためのビニール袋を握り、座席にうなだれていた。そのとき「もう着いたんだって」という連れの声がした。恐る恐る目を開ける。お客さんがいなくなっていた。皆もう外にでたそうだ。ああよかった。生きてたどりついた。これからは地に足をつけていられる!!

■テニアン島到着

 船酔いでぐったりした私たちはやっとのことで船をでてテニアン港からダイナスティーホテルまでのバスに乗る。このバスでも酔ったらどうしようかと思ったけれどなんとか到着。ダイナスティーホテルは1998年にオープンした大型リゾートホテル。ホテルの広々としたロビーで船酔いの気持悪さが治るまでゆっくりした。

■ホテルで昼食

 少し休んで元気がでてきたのでホテルのカジノの中にあるレストランで食事をすることにした。カジノに入るには大きな鞄は預けなければならない。カメラも持ち込み禁止だった。
 このテニアン・ダイナスティー・ホテル&カジノは中国系なのでなのか中国人のお客さんも多く彼らはレストランで中国語で注文していた。ウェイターさんも中華系の人がいるようで彼らの会話を聞いていたら中国にいるかのようだった。私たちに給仕してくれたウェイトレスさんは中華系ではなさそうだったので英語で注文した。正直なところ「粥(zhou)」というのと「Rice Congee」というのじゃお洒落度が違うように思うよ、Congeeの正しい発音はわからないけどさ。私は鶏肉の入ったお粥を注文。お粥だけじゃすくなすぎるかなと日本や中国の感覚で注文したのだけど実際お粥をみてびっくり、どんぶりのような大きな器に入った大量のお粥だった。中華系ホテルだけやっぱりアメリカ式にビッグサイズなんだ。他のもの注文しないでよかった。Rice Congee$6なり

テニアン・ダイナスティー・ホテル&カジノ
TEL:328-2233 FAX:328-1133
WEB:www.tinian-dynasty.jp/
E-mail:info@tinian-dynasty.jp
日本オフィスTEL:(03)5781-5531

■ビーチへ

 昼食も食べ元気がでてきたのでビーチへ移動。ホテルからは色んなマリンスポーツをしているビッグ・ボーイズのお兄さんがピンクの車に乗って迎えにきてくれた。それにて移動約2分ほどでビーチに到着。ビーチをみてびっくり。
サイパンのビーチよりも透明度が高い海だった。嗚呼あの地獄の60分があったけどその価値あったかも。

↑椰子の木と透明度の高い青い海がマッチ ↑この小屋がBIG BOYZの事務所?
ここでマリンスポーツの申込みができる。日本語可
↑青い海は素朴な街テニアンの魅力 ↑日差しが強いので木陰で休んでもよし
↑バナナボートやジェットスキーの他にもシュノー
ケリングや海がめにであえるカメシュノーケリング等
もある。
↑多かったのは日本人、中国人、韓国人。
中には日本人男性×中国人女性のカップルも
↑大きな石がごろごろとある

■ビーチでゆっくり

 船酔いもあったので私はビーチでゆっくりすることにした。綺麗な海を眺めながら(日差しがきついのですっごくまぶしい)

↑見えるかな?
この椰子の木に人がいるのが
↑拡大すると・・・
紫色のTシャツの男性がつかまっている
↑この椰子の木の前に立って写真とると
綺麗だよとスタッフの人がいっていた

■ひとまずダイナスティーホテルへ

 帰りはセスナに乗らなければならないので帰り支度をしてホテルへ向かった。テニアンはサイパンよりも更に何もないところだけど青い海でのんびりしたりマリンスポーツをするために今度はこの場所に泊まりで訪れてもいいかなと思った。フェリーは絶対に勘弁だけどね。テニアンにもタガ遺跡やハゴイ空軍基地(広島、長崎に落とされた原子爆弾の搭載地)など見学しどころはあるみたいなので次回のお楽しみにとっておこう。チャレンジャーな方は是非往復フェリーで来て見るというのもいいかもしれませんよ。

↑海辺脇の椰子の木に囲まれたうねった小道 ↑向こうからやってくるのは?
↑テニアンではレンタルスクーターができるようだ。 ↑ホテルまでの道、左の小屋がレンタルスクーター、
右の緑はホテルの一部、ここからホテルに入った。

 てくてくとホテルまで歩く。強烈な日差しというのはただ息をしているだけで体力消耗するのだということを学んだ。これで海に入ってマリンスポーツなどしていたら本当にくたくただろうなぁ。歩いているとホテルの敷地らしきものがみえてきたのでそこから入る。外との境界をきっちり作っていないところが南国ちっく(?)なのだろうか。入ったらすぐに中国語で書かれた商店を発見。中には中国人の店員さん一人。お腹がすいたのでクラッカーか何かを買いたかったのだけど甘そうなのしかないので「これは甘いもの?」と中国語できいてみたら中国語で返事が返って来た。「じゃあこっちのはいくら?」などと会話を続ける。私ってば絶対に完璧に中国人に勘違いされているわとちょっと感動(?)面白いのは中国語では2ドルも「両塊銭」ということ。2ドルが2元だったら私は飛び上がって喜ぶよ。でも実際のところ1ドル=1元に近い感覚がある。ここでの物価はそれほどに高いから。

 商店ではお目当てのものは買えなかったのでホテルの売店にて小腹の空きを満たすものを発見。サンドイッチを発見!ここでも中国人のお姐さんが働いていた。彼等ももちろん流暢な英語を話すのだろうけれどやっぱり中国語で交流。中国本土と違うのはお姐さんがちゃんと「謝謝」という言葉を使ってくれたこと。そして値段が違うこと、かな。さっきの商店のお兄さんはぶっきらぼうだったので「謝謝」っていってくれなかったので人や働く場所でうける教育などで違うかもしれないけど一応ここは先進国だものね。中国本土以外で逢った中国の人というのは相対的にいって本土でであう人よりも丁寧な対応であることが多い。やっぱり外にでると学ぶものが多いということなのかな?それとも外に出る条件の有る人とはもともとレベルの高い人なのかな。ちなみにサンドイッチは2つで3ドル!

■テニアン空港

 帰りはセスナなのでテニアン空港へ向かう。テニアン空港へ向かう途中から雲行きが怪しくなりついに雨が降り出した。ひぇー今日はサイパンに無事帰れるだろうかぁ。空港でひとまず航空券を購入し同時にチェックイン。フライトは雨のやむのをまってからになったのでクーラーのがんがんに効いた空港内で待つ。眠たいのでベンチでうとうと一眠りする。みたら他のお客さんもうとうとしていた。皆海で遊んで疲れたんだね。

↑こじんまりとしたテニアン空港
前の木に隠れているのが大砲
↑空港に掲げてあった旗
↑警察のお車を盗み撮り? ↑ナンバープレートまでかわいいなぁ
↑フラッシュがあたって不自然になってしまったけど
南国のかわいい花
↑ここにもフレームツリー
↑生々しい大砲台の跡が ↑テニアンはこんな車が多かった。
後の荷台にも人が乗るようだ

テニアン空港、
第二次世界大戦中の米軍ウェスト・フィールド、
日本軍のカヒット飛行場

要約すると1944年7月24日米軍がテニアンに侵略した当時、島内には日本の飛行場が4つあり、この地域にあったのがカヒット飛行場だった。テニアン侵略後米海軍設営部隊が島の北端とここに巨大な飛行場を作りウエスト・フィールドと呼ばれるこの空港は1945年3月に稼動し第20空軍の第58航空団が使用していた。B-29 スーパーフォートレス(超空の要塞)専用の2本の滑走路の他に、小型機用に3本目の滑走路が建設され、この3番目の滑走路が現在のテニアン空港が使用しているものだ。

↑右半分がテニアンの地図、左にはテニアン空港の説明がある。

■生まれて初めてのセスナ

 しばらくして雨がやみフライトが再開された。私たちの他にも待っている乗客はいたのでチェックインの順番で名前が呼ばれるようになっているようだった。飛行機には操縦士1名を除いて乗客は6人まで。結局私たちは3番目のフライトだった。
 6人乗りって一体どんな大きさなんだろう?とわくわくしながら搭乗口まで進む(イミグレーションから数十メートルしか離れていないが)見た感じ搭乗口はたったの一つのようだった。テニアン空港からはサイパン行きのほかにグアム便があるがそれも同じ搭乗口は使うのだろうか???見えてきたセスナはちっちゃい!!!ヨーロッパのある島から本土への国内便でプロペラ付きの飛行機に乗ったことがあるがこんな小さい飛行機は初めてだった。これからこの小さなセスナに乗るのかぁ。怖くないだろうか?!と心配になってきた。

↑ぼやけているけどイミグレーションと書いてある。
国際線のグアム便があるからだろう。
↑空港に入ってすぐにチェッキングカウンターがある
チケットの購入もここでできる。
↑これが搭乗口からみたセスナ ↑このセスナのコンパクトさがわかってもらえるかな?
↑離陸しようとしている他のセスナ機 ↑何もない
↑さようならテニアン〜♪ ↑左写真の看板には大きく日本語が!

■上空にて

 セスナに乗るのは初めて。文字通り乗り方もわからない。飛行場の人に貴女はこっち、貴女はこっちと指示される。ここに足をおいてといわれてその通りの乗り込む。全員乗ると機長さん?操縦士さん?が「携帯電話のスイッチを切って・・・」と話してくる。これが所謂機内アナウンスだった。一人しかいないので操縦もアナウンスもすべて一人で行うのだ。それにいちいち「携帯は持っていません」とか返答する私たちはちょっとおばかちゃんだったかしら???車を運転うするかのようにセスナは動き出した。頭上の窓があいている。大丈夫なんだろか?と思ったら離陸する寸前に閉めるから大丈夫だと機長さんがいった。飛行機のように上空まであがらないから少々開いてたって大丈夫なのかなぁとは思ったけれどどうか機長さんが離陸寸前に閉めることを忘れないようにと願ってしまった。
この飛行場規模は大きくないのだけどどこが滑走路なのか素人目にはよくわからない。他の飛行機がいないのだから平坦などころならどこでも滑走路にみえてしまうけれどちゃんと滑走路というのはあってそちらに向かって進んでいった。まもなく離陸しますといって窓は無事に閉められた(ひと安心)ぶぅぅ〜んと大きな音を鳴らしながら助走していく。そしてついに離陸!!飛行機のような妙な揺れはなかった。気持悪いかと思ったら全然怖くなかった。それよりも綺麗な景色に感動だった。こりゃハリウッド俳優が自家用セスナを運転するっていう気持がわかるわぁと勝手に変な納得をする。いやぁ〜どうして最初からセスナ往復にしなかったんだろうかと思う。セスナ最高。やっぱりいいよ〜。綺麗な景色を見れて酔わずに早く到着できるんだもん!!到着して「Welcome to Saipan」と機長さんに言われた。機長さんは「Welcome to Saipan」と「 Welcome to Tinian」を毎日何度も繰り返し言っているのだろうか?それともそれも機内アナウンスの一部なのだろうか?とつまらないことを思いながら「Thank you so much!!」といって自分で機内から出る。嗚呼最高のフライトだった。

↑左の男性が機長さん ↑頭上の窓が開いてるけど大丈夫???
↑地上を離れたばかりのところ ↑大分上がってきた。
↑海も見えてきた ↑道がくっきりと見える。それほどテニアンの道って
沢山ないんだろうなと思う。
↑夕暮れ時だったのでつく頃には暗くなってきた。
機長の操作がよく見える
↑左の写真の正面に移っているサイパン空港の
滑走路、もうすぐ着陸だ

■サイパンに到着

 日本からやってきた時に降り立った空港と同じサイパン国際空港に着陸。とはいっても前回は国際線、今回は国内線で6人乗りのセスナなので着陸してすぐに機内からおりて歩いて空港に入って空港から出る。とっても簡単で時間も早いけど国際線のような「外国に来た!」というわくわく感はない(当たり前だよね)
 空港からはギャレリアのシャトルバスを利用できるかなぁと思っていたけれどガイドブックをみてみたらシャトルバスは空港は通らないようになってた。主要なホテルとホテルを結ぶ路線になっている。考えてみたら当たり前のことだったがバスがないとわかったのでタクシーにてホテルまで帰ることにする。ホテルの送迎サービス(有料)もあったけれど要予約とあったし待ち時間も無駄に思えるのでタクシーで帰ることにした。

■夕食

 ホテルに無事到着。今日はもりもり食べたい気分だったので夕食はステーキを食べることに決定!ホテルからも近い「カントリーハウス・レストラン」へ。やっぱりアメリカ領なんだから大きなステーキよね!?とお肉を頼んだ。注文の品が来てからいつも思うのがでかいということ。食べきれないよ(涙)と思う。こういう体験日本のレストランでもあったらいいのにねぇ。

↑かわいい外装のカントリーハウス・レストラン ↑カウボーイ、カウガールの格好の従業員が給仕
してくれる
↑やっぱりボリューム大のナチョス ↑サーロインステーキ200g 美味しかったなぁ
↑チキンのなんとかという料理、こっちも美味だった ↑店の中もウェスタンスタイル、
テーブル数は結構ある

カントリーハウス・レストラン
営業時間:AM11:00〜PM2:00/PM6:00〜深夜12:00(ラストオーダーPM11:00)
年中無休
日本円、T/C、VISA、MASTER、DINERS、JCB、AMEX等可
TEL:233-1908
WEB:www.countryhouse.co.jp/

■ABCストアでお買物

 帰国日も迫ってきたのでABCストアでお土産を購入。次第にわかってきたけれどサイパンって特産のお土産ものというのがない。サイパンと書かれたチョコがあるけれど実際作られているところは香港とかハワイとかでサイパンのものは一つも見つけられなかった。南国だからフルーツが盛りだくさんかといわれるとそうでもなくて聞けばフルーツはみんな自分の家の側で自給自足で作っていて売らないからお店にもないらしい。売られているものというのは輸入品だから高いと。なるほどねぇ先進国なのに活気がないのは生産している工場などがないからかもしれない。もちろん必要なものはなんでも揃っているし生活水準は高い。そして何より南国で暑い国なのに東南アジアの暑い国みたいに汚くない。おトイレも非常に衛生的だしそこらへんは本当に先進国だと思う。 

 お土産にはナッツ入りのチョコと自分ようにボージョー人形を購入。英語ではチャモリアンドールというそうだ。かなえたい願いによって結び方がかわるらしい。信じているわけではないけれど私はこういうものが結構すき。特に特産のお土産ものがないならばこういうものが結構魅力的に写る。安くはないけれどお買い上げ$12.99。

↑ABCマート、このガラパンの一軒の他にDFS
ギャレリアの向かいにもある。
↑店先にいた大きな犬。野良犬も数匹みかけたけ
れどちゃんと紐につながれた犬もいるみたいだ

■今日のまとめ

 今日はサイパンからのテニアン島へ日帰り旅行だった。予想しなかった船酔いのダメージが大きくてマリンスポーツを楽しむことができなかったけれど綺麗な青い海とサイパンよりも素朴な島の様子がみられてよかった。明日はテニアンよりももっと近いマニャガハ島へ行って遊んできて深夜には日本へ旅立つ。とうとう最終日になってしまった。明日は今日できなかった分しっかり楽しみたいな。

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