ひさしぶりの上海+杭州旅行 3日目

■本日の予定

 本日は杭州へ行って一泊することにした。杭州は一度もいったことがなく一度行ってみたかった場所。それに上海に行くと日本にいる瀋陽出身のお友達にいったら杭州にも訪れることをお勧めされていた。最初水郷に行こうかとも考えて色々調べていたのだけれど5年前の上海旅行で水郷「周庄」に行っているし杭州の方を先にいこうかなと思った。

 昨日も遅くまで屋台で飲食して寝たのが遅かったので胃がもたれている。朝食の時間を遅めにしてブランチにすることにした。

■西北料理でブランチ

 ブランチに選んだ場所は中国の西北料理を提供する「西貝YOU麺村」。天津にもあるらしいが、私はあまり記憶なし。天津では行ったことないのだと思う。

 このお店は上海在住のお友達が何を頼んでもおいしいといっていた場所なので期待できそうだ。

 ここでは大きな骨付き肉と友人に勧められた焼きそばと野菜とお肉が一緒になった一品を選んだ。

↑少しすると満席になった店内。店の中も明るくて清潔感がある ↑蜜瓜純汁杯 ハミ瓜のフレッシュジュース
↑席につくと入れてくれるお粥 さっぱりとして食べやすい
↑こちらも無料提供のひまわりの種
↑草原牛大骨(cao3yuan2niu2da4gu3) 骨付き牛肉!
 ボリュームもあり、脂部分も多かった。
↑封缸肉(火会)小白菜 これがかなりおいしかった。
 じゃがいもと青梗菜がふんだんに使われていておいしかった
↑酸菜炒YOU麦 
 この麺はそばの一種であるらしくそばらしいもちもち感がたまらなかった
 日本人の口には合うとおもう。
↑一階で種を食べながら席が空くのを待つ人たち。
 このお店は上海の人に人気のよう

 結果はとってもおいしい料理だった!お肉の脂身の部分は胸やけがやっとおさまった胃にはきつくてあまり食べられなかった(連れに沢山食べてもらった)が、それ以外はどれもバランスよくておいしかった。「封缸肉(火会)小白菜」という料理は野菜が好きな私にはちょうどよかった。麺もそば麺でもちもち!どれももう一度食べたいし、もう一度訪れて他のメニューも食べたいと強く思った!全国チェーンのようなので次回中国訪れる時にいきたいな。

■虹橋火車駅から高速鉄道で

 お腹もいいかんじに膨れたので鉄道駅へ移動する。といってもいつもの「火車駅(huo3che1zhan4)」ではなくて新幹線にのるので「虹橋火車駅(hong2qiao2huo3che1zhan4)に行かなければならない。しかもチケットを購入するのに身分証明書が必要なので私たち日本人はパスポートの携帯が必要だ。

 地下鉄で虹橋火車駅へ行くとそこは駅とは思えない、飛行場じゃないの?的な巨大空間だった。飛行場をイメージして作っているのかなぁ…?レストランやショップのエリアが別の階に固まっているし、待合いエリアの階はとても広々していて電光掲示板が列車の情報を表示していた。

 そしていいなと思ったのがチケット一枚につきミネラルウォーター一本もらえること!常時やっているサービスなのかわからないけれどミネラルウオーターが大量に置かれている場所が2つあり、そこに行きおねえさんにチケットをみせると1本もらえる。たしか350mlサイズのお水だったはずだ。ありがたいサービスだ。

 駅のハード面ではかなり先進的。そしてここ新幹線(高鉄gao1tie2)の駅では新幹線に乗りたいと思う、移動に高めの料金を支払ってもよいと思っている人たちの集まる場所なので、農民の大移動のような人たちも、唾を床に吐き捨てながら歩く人たちもおらず、きれいな空間がきれいなまま保たれていた。空港の国際線出発エリアにいる中国人の人がマナー良く静かであるのと似ているね。こうやって安い料金で時間のかかる普通の鉄道と料金が高いけれど所要時間の短い高速鉄道と駅もわけてもらえると我々日本人としてもさらに使いやすいなと思った。

 ちなみに「高鉄」という略語は料金が高い鉄道ではなくて「道」なんですね。言わなくてもわかるって!?

上海虹橋→杭州(G7317次) 78元

↑とても中国の鉄道駅とは思えない
↑ここからホームにおりる。改札も自動改札機が導入されている
 ここでは押し合いへしあいの争いはなさそうだ
↑待合いエリアで待つ人たち。上の階にはレストランやショップがあるようだ
↑電光掲示板の色も近代的だね
↑ホーム。人が少なくて静か。普通の火車駅とはやはり違う感じ
↑これがこれから乗る新幹線。これで杭州へ出発 ↑新幹線の車内。きれいですよ〜

■杭州駅到着

 杭州駅に到着したとたん、荷物の多い乗客の姿がみえてきた。出口に向かっていくと普通の鉄道用と高速鉄道用の改札と二つあった。ああ杭州では高速鉄道も普通の鉄道も同じ駅なんだなと思った。上海は大都市だからそうなのだろうけれど、多くの駅では両方とも同じ駅を使用している方が多いのだろうと予測する。

↑これが杭州駅 ファーストフード店が目立つ

■ホテルまで歩く

 予約していたホテルまでそれほど遠くなかったので散策がてら歩いていくことにした。杭州についてすぐに気がついた。天津に住んでいた私には杭州の街はとてもなじむということ。一昨日から上海にきているけれど古い路地を探して歩いてもそこは西洋チックでもありすぐそばに高層ビルがあったりで私の知っている中国の風景とはちと違った中国であった。天津にも租界だった地区があり西洋的な建物はあるのだが上海のそれとは規模も異なり、したがって天津の日常は租界的な建物ではなくて中国っぽい建築物だった。そういう意味で杭州には南方と北方と距離の差がありながら天津でみてきた中国と近いものがあったのだ。

 普通の何気ない商店。それは上海にもあるけれど上海はいまやコンビニがあちこちにあり、それに大きな商業施設もたくさんたっているので小さな商店は減っているのではないかと思った。初めての場所だけれど上海から入った私には旧知の場所のように思われた。杭州なら明日からでも住んで元気にやっていける気がする!と連れと話した。もちろん上海でもやっていけるだろうけれど、杭州なら天津の延長のような感じでのびのびやれそうな気がした。

↑駅近くの杭州特産品を売るお店
↑ムスリムの麺レストラン
↑交差点
↑「欧江飯店」がこの裏にあるんだね
↑こういう看板も中国っぽいわ
↑ミニバスが発着するエリアがあった
↑団地。犬も団地に帰る
↑これは「紹興」まで行くバス
↑何かを修理中
↑歩道にパンツが堂々と干されている
↑歩道に机をだしてお布団を繕っていたおばあさん

■葱包桧に挑戦

 歩いていると団地内でなにかをつくって販売している人を発見した。使い古した説明書きの看板がありそれによると「葱包桧」という杭州のスナックであるそう。これは試してみる価値ありそう。ということで一つ買ってみることにした。

 鉄板の上で焼いてもらった「葱包桧」はとてもおいしかった。ネットで調べたところによると葱包桧とは春餅(chun1bin3)の間に油条(you2tiao2)とネギを挟んでペッチャンこにしたようなもの。味付けは甜面醤など。ネギが入っているからなのか脂っこい感じも薄まって食べやすかった。ちょっと小腹がすいた時などにちょうど良いと思う。

↑団地の中で商売。お客さんは常連さんみたいだった
↑鉄板をもちあげてひっくりかえしたり、ネギをつめたりする
↑こんなかんじ。
↑葱包桧の説明書き

■杭州市内

↑大きな交差点。ビルもたくさんある
↑歩く人たち。歩道も自転車道も整備されているので歩きやすい
↑小さな川があり小橋がかかっている。少し天津との共通点を感じる
↑こういった屋根瓦付の白壁があるなんてなんか贅沢な風景
↑「SUNING 蘇寧電器」は有名な電化製品販売店
↑大きな道路もたくさんあるので、横断歩道橋もある。
↑横断歩道橋から見下ろした、中華風東屋。通行人はここで休憩できるね
↑上海ほどではないだろうが、立体道路もあるよん
↑こういう古い建物があるのが杭州らしくてすばらしい
↑一階が店舗になっているのだが、この通りは結構長さもあるようだ
↑朝鮮人参の専門店のようなお店があった。高いんだろうなぁ

■ホテル着

 この旅唯一のホテル滞在ということで奮発して四星ホテルにした。その名も「杭州馬可・波羅暇日飯店」日本語でいうと「杭州マルコポーロホテル」。横幅のないホテルなので外観はビジネスホテルチックであるが、中に入ると豪華で四星ホテル様相だ。

 部屋の中はこんな感じ。もともと予約していたツインルームよりもランクのよいものにしてもらえたみたいだ。ラッキー

 朝食は含まれないプランだったけれどお安く泊まれた。一泊419元なり。

 

↑きっとこれはマルコポーロさんでしょう@ホテルロビー
↑ふかふかのベッド ↑落ち着いたインテリア
↑無料の水がなくて有料の水やカップラーメンが飾ってあったのが残念
 フルーツはりんご2つとバナナ1本が置いてあった
↑ホテルからの景色 夕方なのでネオンが灯りはじめている

■西湖

 さてそろそろ日も沈みかけているので急いで外にでた。できれば日が沈む前に西湖をみたい。さらにできれば西湖の夕暮れなんかみられたらロマンチックなのではなかろうか(女二人だけど)?と思って足を急ぐ。

 しかし西湖に到着した時にはもう夕焼けとか終わっていた。

 そこにはたくさんの人がお散歩にきており、暗くなっていたが、よい雰囲気の場所だった。よく見えないけれど西湖って人々の憩いの場、癒しの場として多大な影響力を持っている場所なのだろうなと思った。杭州のみなさんはこんな素敵な湖があって幸せだろうなとも考えた。

 西湖のほとりを少しだけぶらぶらして、暗くてあまり意味ないので今日はもうひとつの観光地「清河坊」にいってみることにした。西湖は明日明るいうちにみることにしよう。

■清河坊散策

 清河坊は宋代の杭州の街並みを再現したショッピング街で、南宋の時代この通りはもっとも繁華な通りであったそう。現在は昔ながらの街並みを見て楽しみながらショッピングもできる場所だ。

 私たちは呉山広場の方から東へすすんで清河坊の方へ歩いていった。まず目についたのが空にかがやく強い光。飛行機にしては高さが高くないし、ラジコンがあんなに高くあがることはないだろう。ということで連れとUFOじゃないかって冗談半分で話あってたんだけれど歩いていくとその正体が判明した。

 それは光る装置をつけたビッグサイズの凧だったのだ!下に写真をのせているが上空高くにあがり電光の光しか見えない状態になると本当にUFOにみえるのだ。凧が大人の男性がたしなむものである中国では様々な凧があるのだなぁ。日本ではこういう凧を作ってそれをあげている人はいなさそうだ。日本のテレビ「○×▼珍百景」に投稿したら採用されそうな気がする

 広場を進むと両脇にたくさんの露店が並んでいた。こういうのは買わなくてもみているだけで楽しいね。

 ずっと進んでいくと古い街並みがでてきた。おお、きっとここが清河坊なのだろう。

↑広場の空に凧が舞う
↑私の好きな粽発見!炊飯器の中で保温されているのかな
↑ミニハットがずらーり!
 日本で本格的なの買うと高いのでここで買うとおしゃれの冒険できるかも
↑ゴスロリ系の小物の専門出店。こういうのもあるんだねぇ〜
↑ライトアップされてさらに綺麗
↑ほがらかな布袋さん、きんきらしている
↑ピンク色のお菓子を作っていた
↑大きなざるで上手に回転させていた
 このストリートはお菓子類の実演が多くて人を飽きさせない
↑商品にならなかった端切れは試食用。おいしかったよ〜
↑どでかい字の看板「胡慶余堂」
↑隣り合わせの建物が全然趣が違ってて面白い
↑漢方薬の老舗「北京同仁堂」
↑下は現代的ショップ。二階は趣ある建物
↑「方回春堂」という老舗薬局
 杭州市市級文物保護単位というのに指定されているようだ
↑方回春堂の入り口
↑ここで掛号(gua4hao4)と収費(shou1fei4)できる。受付と支払いだね ↑沢山の人が出入りしている、さすが老舗のようだ
↑棚には漢方薬がたくさん入っているのでしょう ↑試飲もできる

■状元館にて夕食

 お腹がすいてきた

 夕食は「状元館」と「王潤興酒楼」と迷ったのだけれど「状元」という名前にひかれて「状元館」へ行くことに。
 入ってみるとまっぷるに載るようなレストランらしくなかった。お店の人がでてきて「麺を食べますか?」と聞かれたのでここは麺のお店なのかと思い「状元館」であっているのか確認した。確かに状元館らしい。二階にあがるとレストランっぽくなっていたので安心してここで食べることにする。

 二人なのでメニューはいつも迷う。昨日の鴨王のように全部同じような味付けになるのは避けたいし、野菜が少ないというのも嫌。多すぎて大量に残すのもあまり好きではない。いかに効率的に食べたいと思うような料理を選ぶことができるのかに集中する。

 ここ杭州の名物「東坡肉」は注文することにする。東坡肉といえば肉の脂を食べるような料理ではあるが杭州にきて東坡肉を食べないのももったいない。それに二人でひとつならきっと食べやすいだろう、ということで1つ注文する。
 それと野菜にナタマメの炒め物、そして麺類が食べたかったのでこれまたこの地方のものらしい「杭式拌川」というものをひとつ。それに自家製豆腐とベーコンの煮物、という体があたたまり野菜もお肉もまんべんなくたべられそうな品をチョイスする。

 料理がでてきた。まず東坡肉、こちらはやわらかでとろけそうだった!小さな壺のような入れ物に入ってでてくる東坡肉はかわいらしいサイズだった。脂の部分もやわらかいのでおいしくいただける量だった。冷めて脂が脂っぽい様相になったらまた違うかもしれないけど(笑)

 ナタマメの炒めものは予想通りおいしい。この料理は天津でも時々食べていた好きな料理。

 杭式拌川という麺は少し油がきになるけれどまあまあの味だった。

 そして自家製豆腐とベーコンの煮物。この自家製豆腐が実は臭豆腐(chou4dou4fu5)だったので私はあまり食べられなかった。私は臭豆腐があまり好きではなかったのだ。スープはおいしかったのだけれどやはり臭豆腐の臭いが気になってだめだったなぁ…。

状元館
二人で68元

↑外見はかなり趣あり
↑消毒された食器セット。ひとつ1元なり。
 しかしこれがないと料理がいただけないのでどうしようもない。
 昔はこういうのがなかったがこれからは増えていくだろうと思われる。
↑東坡肉、手のひらサイズで二人でちょうどよい大きさだった。
↑ナタマメの炒め物
 ナタマメが炒められてしなっとなっているところが私は好き
↑「杭式拌川」。
 湯面(スープ麺)に比べると少し油っこい感じがしたが味はよかった
↑自家製豆腐とベーコンを煮物。
 豆腐が臭豆腐でなかったら好きな味だと思ったのだけど・・・

■光復路小吃街

 ご飯を食べ終わってからのぞいてみようと思っていた「小吃街」にいってみた。「小吃街」とはつまり屋台のようなお店がたくさんつらなるストリートで椅子とテーブルもあるので本格的に夕食をここで食べることもできる。私たちはさっき食べてきたばっかりだけれどいいものあったらつまんでもよいかなぁといったかんじでみてみた。

 すると「叫化鶏」という料理が目にとまった。「叫化鶏」とは、下処理した鶏を蓮の葉でくるんだのち、さらに土で全体を包み、丸ごと炉で蒸し焼きにする、中国江南地方の料理(WIKIPEDIAより)であり、泥のベールをきり開いた後の鶏のすがたはもうジューシーで「食べたい!」と思わせるようなものだった。友達とあれ食べたい、食べようよって話になったのだけれど二人で鶏一羽食べられる自信はなかった。それに今ここで食べるには手が汚れてしまいそうだし、ホテルまで持って帰って食べるのは鶏が冷めておいしくなくなってしまいそうで嫌だった。色々考えた結果。やっぱり一羽食べられないからやめようかなぁと思った。

 屋台に並んでいるものはとても面白かった。お腹がすいていてテーブルと椅子も空いていれば、いろんな食べ物をつまんでみたいものだったが、中国の屋台ストリートらしく、ごみが地面に落ちていてとても汚いし、手が汚れたらどこできれいにすればよいのかわからなかった。カメラもあり荷物も重たいし、ストリートは意外と幅が狭くて歩きにくかった。いろんな香辛料の匂いが入り混じってちょっと気持ち悪い。私って特に最近荷物が多くて人が多い場所にいると早く帰りたくなってしまうのだよね。鶏は魅力的だったけれど今この場所で食べることに魅力を感じなかった。友達にマッサージいかないかと相談してマッサージにいくことにした。この旅では結構あるいて足も痛かった。

↑これが「叫化鶏」。店員さんが泥を割っているところ
↑ちょっとびっくりするが鴨の頭の料理みたい

 

■不完全燃焼マッサージ

 あちこち歩いて探すのが面倒だったので出店のおじさんにマッサージ店がこの辺にあるかどうかきいてみた。この通りにはないが、少し歩いたところにあるという。他にマッサージ店の情報もなかったのでそこにいってみることにした。

 5分ほど歩くとマッサージ店がみえてきた。チェーン店ではなくて、結構ぼろくてきれいではないかんじ。しかしマッサージ店って汚くても技術はよいということもよくあるので何も考えずに入ることにした。そのあたりを見渡しても他にマッサージ店はないようだった。

 私は首、肩のあたりの凝りを解消したいために全身マッサージを、そして友達は足裏マッサージを頼んだ。そのお店は広くなくて、ひとつの小部屋に一人入れるだけだった。なので私と友達はドアがない隣り合わせの部屋にそれぞれ入ることとなった。

 マッサージ師は私も友達も若い男の子。私の中国語はきちんと話せているはずなのに、私の担当の男性がいちいち「は?」と聞き返すのが気に食わなかった。

■初めての体験

 マッサージは背中から始まって、力の入れ具合が強いのかかなり痛かった。いちいち顔がひきつりそうになるくらい痛い。もちろん「痛い」と告げたら力を軽くしてもらえるのだけれど、自分でも背中の筋肉がこり固まっているのがわかるので、少し痛めにしてもらってこりをほぐした方がよいかと思って黙っていた。がしかし結構痛いのでもっと早い段階で力弱くしてほしいといえばよかったと後悔する。

 背中と首、肩が特に固くなっているようで、マッサージのお兄ちゃんもどうしてこんなに凝っているんだ?普通の女性の筋肉はこんなに固くなっていないぞ。すごく疲れているのではないか?と専門家らしいことをいっていた。そうねぇ、どうしてかわからないけれど私もかなりこっているのがわかる。特にこの旅行では肩から重たい一眼レフ用をぶらさげているのも関係しているだろうか。

 私の全身マッサージも友達の足裏マッサージもどちらも時間は一時間。友達の部屋にはテレビがあって「達人秀(da2ren2xiu1)」という番組をやっていた。時間も大分たってそれを観ている友達は大笑いしていた。私はテレビの音は聞こえてくるのだけれど映像はみられない。

 激イタな部分は終わって他の部分はそれほど痛くはなかった。やっぱり男性だから力は強めではあるけれど脂汗かきそうなぐらいの激イタはなくなってよかった。

 がしかし最初の肩や背中はコリがほぐれている感をすごく感じたのに、他の部分はそうでもなかった。そういえば北京に滞在している時に好きだったマッサージは足つぼだし、天津では肩こりのために肩と首だけのマッサージをこのんでやっていた。全身は中国で「整体」とかかげているマッサージ屋さんによくいっていたけれどそこでも肩や首のこっている私はその部分をお願いして重点的にやってもらっていた。今日は何もいっていないけれどあんなに痛いんならもういいかなぁと思っていた。まあもうすぐ終わるだろうし、と思った。

 しかしそれがなかなか終わらない。友達の方はテレビに熱中しているようだし、もしかしてもう終了しているのかもしれない。壁があり見えないけれど声やそのテレビをみての歓声から判断して終わってテレビに集中しているような感じもする。私はいつ終わるんだろうなぁ。

 最後に近づいてくればくるほど、なぜか足の付け根のマッサージが多い。これっていわゆる股間じゃないのかと思うけれど股間をマッサージされているわけでもなく、他の部分もマッサージする中に足の付け根の部分が少し多いような気がするという程度。しかし、これが長い。時間的に長い。まあ私もそのうち終わるだろう、と思う反面、友達はテレビ見て楽しそうだし私はあきらかに変なマッサージをされているわけでもないけれど、なんか変じゃない?と思うけれど確信が持てなくて気持ち悪い状態だった。私は分厚いジーンズをはいててよかったわ、と思う反面、逆にスカートだったほうが足の付け根はマッサージできなかったのかもしれないと思ったりした。

 そして「なんなんだろうこれは、やらしいマッサージをされているのか?」と一人で悶々と考える時間が終わった。「まだマッサージするか?」と聞かれた。これはいままでの足の付け根マッサージで気分良くなって俺を買ってくれないかい?という意味なのかと思った。私はあっさり「時間がきたのでもういい」といった。私にはこういうのは全く初めての経験だった。だからこそ異変に気がついてもおかしいと確信できなかったのかもしれない。しかしそういうマッサージを受けたことがある友人にきいたところ、やっぱりきわどいところを触ってきて女性を気分良くさせ、そのままその男性を女性客が買うというそういう商売があるとのこと。しかし私はそういうマッサージが行われるところは深夜も営業しているサウナとかだけだと思っていた。このお店は確かに汚いけれど、サウナでもないしピンクに気飾られているわけでもない。

 終了して連れと話しした。連れは足つぼマッサージだから体の部分は少ないけれど、背中を後ろにそらせるときに体の前にあてる手が肩ではなくて胸に近いというのがあったらしい。しかしそれは肩や腕を動かしたら防げるのでそれで対処したとのこと。足の付け根が触られるようなマッサージは足つぼには含まれていないようだった。それくらいなら私もまあいいけれどなぁ。

 そこまできてやっぱり自分が何も対処できなかったことに腹が立ってきた。やはり確信はもてなくても何か対処できたはずだ。それができなくて、なんなんだろうこれは、と悶々としていたそれが嫌だった。それなら思いっきり寝てしまっていた方が自分の心は悶々としなかっただろう。それか肩こっているから上半身だけしてって言えばよかった。そういう意味では大きな勉強にはなったけれど、けれどもやっぱり正統なマッサージを望んでいるときにそういうことされるのはものすごく腹が立つことだった。次回からはきちんとした場所を探そうと心に決めた。小さなマッサージ屋の場合は盲人按摩だけにしよう。あとはチェーン店ではないけれど少しきれい目なお店はたくさんありそうだ。そういう場所にいけたら一番だし、いけなかったら女性のマッサージ師に頼むかな。とにかく安易にここでいいか、と思わないことだと。

1時間40元という値段は、上海在住の友人曰くそれが目安になっているという。彼女いわく40元は安すぎるのだそう。確かに上海だったら40元はないだろうな。杭州だし、設備もない小さなお店だからかなぁなんて私は考えたけれどそれはどうだろう。以前蘇州でうけたマッサージもちゃんとした盲人按摩だったけれど結構安かった。だから杭州も安いかなと思った。

 という背中のコリはだいぶよくなったけれど心理的にすっきりしなかった不完全燃焼なマッサージだった。今度中国にいくときは心身ともに快適なマッサージをぜひリベンジしようと思う。

全身按摩 40元
 場所は、清河坊の入り口(中河路口)から東の方向へ歩く、川を越えて少し。右手にある。 

■スーパーを物色

 気を取り直して近くにスーパーがあったので食料品を物色。どのようなものがスーパーで売られているのか、品ぞろえにどんな変化があっただろうかみてみたかった。買い物するなら上海に帰ってからの方が荷物にならないので何も買わなかったけれど食品をみるのは楽しい。私が住んでいた頃はなかったけれど今はあるものとして、日本と同じようなカップヌードルの形のような小さめサイズのカップスープがあった。

↑おなじみのミネラルウォーター 現在も王力宏がイメージキャラクターのようだ ↑瓶ビール やけにおしゃれだなぁ
↑炭酸飲料などのジュース類
↑こちらは冷凍庫。側面まで広告が入っている
↑ワンタンのカップ
↑日清のUFO
↑これは1.5L ピーナッツ牛乳とかかれているがピーナッツ牛乳てなんだろ
↑果物の瓶詰め。甘そうな雰囲気
↑こちらは蜂蜜

■CITI 西堤でミルクティー 

 外はかなり寒かったのでタクシーでホテルまでもどる。四星ホテルなのでホテル名を告げただけで運転手さんにわかってもらえるのでうれしい。これが個人宅だと自分が地理がわかっていないとちょっと苦しいのよね〜。

 ホテルにもどり荷物を置いて、寒いけれどホテルのまわりを少し散策してみる。このあたりは小さなお店がたくさんあるようだ。夜でもうすでに閉まっているお店もあるのだけれどタピオカミルクティーを売るお店が二軒あった。そのうちのホテルに近いほう「CITI 西堤」に入ってみた。開店したばかりのようで試飲もやっている。中国の路上で試飲なんて結構新しい取り組みではないかと思う。試飲をいただいて自分用にひとつ注文することに。タピオカ入りでもタピオカ入りでないものでもミルクティーは結構好きなのだ。

 色々種類があって迷うのだが「椰果(女乃)茶」のホットを頼んだ。日本語でいうとココナッツミルクティーかな。一杯6元。透明のカップにいれて機械でシールしてもらえるのでお持ち帰りも楽ちんだ。冷たいのもホットも選べる。大体のメニューが6元〜10元くらいだったかな。

 このお店のすばらしいことは次の日もそうだったのだけれど販売員さんが中国の若者とは思えないくらいに接客態度がよいことだ。今日は女の子で次の日は男の子だったけれど中国人というよりは台湾人と話をしている感覚だった。やさしい南方のしゃべり方でとても丁寧な接客態度。こういうのも今後は徐々に中国各地で広まって徹底されていくのだとは思うけれど、杭州で実際に接してみて新鮮な感じだった。

CITI 西堤
杭州市下城区体育場路319号
TEL:0571-85096056

 

↑色々な種類の飲み物がある ↑新しい店舗と感じのよい販売員さんたち
↑密封してもらえるのでこぼれない。
 部屋にもどって飲んだココナッツミルクティー

■テレビ観賞@ホテル

 明日早く起きて西湖を散策してその後お茶の産地である「龍井村」へ足をのばし、そして高速鉄道にて夕食の時間までには上海にもどるというスケジュールがあるために今日は早く休むべきなのに中国のテレビをみはじめてしまった。思えば今回の旅は日本人と一緒に上海在住の日本人のところを訪れるという旅なので中国人や中国語に触れ合う機会がすごく少ない。友人宅では日本語のCDをかけてくれて日本語で会話するし、現地のテレビをみるのは今日が初めてだ。中国のテレビもみて中国の今はやっているものや、何気ないCMとかも見てみたい。

 ということで歌番組のようなものをみていた。その中で見たことのない歌手がでていた。年齢は30歳前後の男性。名前は「小瀋陽」という歌手で歌はその名も「我叫小瀋陽(私の名前は小瀋陽)」という歌なのだ。彼に目が留まったのは歌が上手、そしてルックスがあまりよくないという中国大陸の歌手に時々ある法則に当てはまっているなとおもったから。しかし日本にかえってきて調べてみると彼はコメディアンだったそうだ。だとするとあの歌声は本当にすばらしい。舞台でよい声をだすために発声練習なんかもしっかりしているのだろう。

 その他に名前を覚えるほど気になった人はでてこなかったけれどジャッキー・チェンがでてきて歌をうたっていたし、周慧の「約束」という5年以上前の歌がうたわれていたり、やっぱり中国ではひとつの曲のライフスパンは長いなぁと思った。改めて中国語のテレビを今後またみたいなぁと思った。きっとYoutubeいくつかは探せるだろう。

 また遅くなったけれど就寝。

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