つぶやき日記
2004年 9月後半号
9月16日（木）
美味しい陝西省料理のお店を発見した。陝西省料理は天津ではとっても珍しい。西安料理の涼皮とかとても美味しかった。山西省料理は沢山あるけれど、陝西省料理は天津で初めてだったのですごくうれしかった。お店も開店したばかりで綺麗だし、それほど高くないしおすすめのお店だ。
9月17日（金）
花金（古い？）なんだけどすごく眠たかったので、仕事が終わって家で寝てしまった。いつも突然に電話かかってくる台湾人の友達からでも誘いがくるかなぁと思ったけれどそれもなかったので、起きてインターネットして普通に過ぎた。花金といっても時間はいつものように過ぎるものなのね。11時になってやっぱり眠たいのでそろそろ寝ようかなと思ったところ、妹からチャットしたいとのメールがきた。週末だから登場してみたらしいけれど遅いよ、と思って無視しておいた。やっぱり睡眠時間はきちっととらないと元気でいられいないわと思うこの頃。単に眠たかっただけでもあるが。
9月18日（土)
本日は行きつけのバーへ行った。そこのフィリピン人バンドは歌がうまくて、しかもボーカルの男の子がかっこいい（ここがポイント！）古い歌も、最近の歌も歌うし日本語の曲や韓国語の曲も歌う。もちろん中国語も。中国語の発音は変で聞き取れないけれどそれはどのフィリピンバンドにも共通していることなので気にならない。とにかくかわいい彼らの歌を聴くのが私の癒しなのだ。中国でフィリピン人バンドの歌に癒されているのってどうなのかなぁと思ったけれど、日本にいたらフィリピンバンドの演奏をききにわざわざ足を運んだりしないだろうからそういう意味でも中国でしかできないことなのかもしれないなぁ。
9月19日（日）
ある日本人女性がこちらでの仕事をやめてもうすぐ日本に帰国なので、今日最後に一緒に食事をした。天津から帰っていく人はみな、あと何日したら天津からいなくなって日本で暮らし始めるのかと思うとすごく信じられないという。天津での生活が日常すぎて、また日本とのギャップが激しすぎて連結させて考えられないのかもしれない。私も日本に帰って１週間〜１０日過ごしていると、天津という世界が竜宮城じゃないけれど、海を超えた（実際超えているんだけど）さらに遠い次元の違う世界のように思えてくる。でも天津に戻ってくるとそれはいつもの日常だった、という変な感覚。聞くとそういう感覚を持つ人は多いみたいだ。このギャップは外国だから仕方がないことなんだろうけれど、不思議なものだ。
9月20日（月）
10月5日に結婚する同僚の招待状を今日もらった。日本で結婚式に参加したことがないのでわからないけれど、こんなにぎりぎりになって招待状を渡すのかなぁ。10月は中国の建国記念日で大体どこも1日から7日までお休みなのだけど私は旅行に行く予定にしていた。幸せそうな笑顔で「きてね！」といわれると「私旅行行くからいけないの」とはいえなくてまだ何もいえないでいる。席がすぐ近くでよくお話をしていた女の子だから是非参加したいんだけど、1日から7日まで旅行に行こうと思っていたから途中の5日で帰ってくるのは空しい。国慶節という旅行シーズンのために飛行機のチケットも高いし。ということでケチな気持ちが優勢で、今のところ理由を考えて断ろうかと思っている。ああ、結構綺麗な子だったから、美しいウェディングドレスとかチャイナドレスの姿を見たかったんだけどなぁ。
9月21日（火）
携帯のメールに中国語で、「あなたにあいたいの。来てください」というラブラブなメールが送られてきた。そんなメール一体誰から？と思ったら、天津で中国語を勉強しているある日本人の女性が書いた文だった。彼女は中国語の語気まではまだわからないみたいで、軽く「また会いたいから来てね」くらいの意味のようだった。一瞬びっくりしたよ。
9月22日（水）
初めてマカオ出身の人にあった。天津で沢山のお店を所有している人だった。兄弟もみんな天津にきて仕事をしているそう。その人は独身だそうだけど、妹さんが3回結婚して3人子供がいるというから驚いた。1番初めの子供は18歳のときの子供だそうでこれにも驚いたけれど、そういえばマカオはまだ中国に返還されたけれども、香港、台湾と同じく中国外として扱われているのだった。中国の法律も関係ないのだった。
9月23日（木）
本日は会社が休みだったのだけどひどく意味のわからない一日を過ごしてしまった。昨日の夜からバーに行って、夜1時半くらいまでいてそれからバーのお友達と韓国料理屋にいって食事をして、ビリヤードをして（私は初ビリヤードだったので教えてもらった）それから道端のシシカバブを食べにいって、寒いのでちょっと凍えながら食べて、朝6時くらいになってもうふらふらなのに、映画をみたりの友達としゃべったりで9時くらいになって寝てそして夕方の4時まで寝てしまった。それから部屋を片付けて洗濯ものをして、メールやインターネットをしたら1日が終わってしまった。夜中に寝なかったのだから仕方ないのだけど、何もしないで終わった一日のようだった。ちょっと後悔。完璧なる夜型の友達と一緒に遊ぶのは大変だと学んだ。
9月24日（金）
ちょっとだけいつも行くバーに顔を出したら、誰かが私が日本人だということをいって、ある上海人が声をかけてきた。その人は日系企業で働いていて日本語も話せる。天津で一ヶ月、上海で1ヶ月のようなサイクルで働いているそうだ。日本人の女性の知り合いが欲しいらしくすごく私と仲良くなりたそうだった。私は明日仕事だからそろそろ帰るといったら、僕も帰る、一緒に帰ろうと言い出すし、方向違うのに一緒に私のほうに行こうかという。近いから一緒にきてくれなくていいといったら、自分の家にこないかという。ああ、酔っているのかわからないけれど、しつこくてうざかった。
9月25日（土）
今日は国慶節前の休日調整で土曜日が返上だった。疲れた。
9月26日（日）
国慶節に旅行に行くのに、中国人の友達の所へいくのでお土産の天津名産「麻花」を本店まで買いに行った。初めて本店にいったけれど、そこには当たり前だけど天津に旅行に来た外からの観光客がおみやげに沢山買っていた。前にアモイのおばさんも「麻花」が大好きなんだぁといっていた。日本人にはうけが悪いのだけれど、中国人にはよいお土産かもしれない。
9月27日（月）
会社でとなりの席のおばさんの子供が中学3年生なのだけど、学校へいって勉強するよりも自分でやるほうが効率がよいから1ヶ月くらい学校へ行かないといいだしたそうだ。今日は学校へいっていないらしく、父、母、祖父、祖母総出で説得にかかっているのだけど、学校へいかないと言い張ってきかないそうだ。来年が入試のため勉強はする気はあるようだ。市内の有名進学校に通う頭のよい子ではあるのだけれど、反抗期みたいらしく、いうことをきかなくて隣の席のおばさんはすごくあせっていた。「そんなんじゃ、学校の先生にあわせる顔もないし、息子の昼食を作るために会社にいかないなんてこともできない（中国は共働きが普通）」といっていた。ちょっとその観点も？？と思ったけれど、いい学校に入るように教育に心血注いでいる彼らをみているので、どうにか息子さんも機嫌を直してくれればと思う反面、息子さんも勉強はもともとできたのに進学校に入ったため周りのレベルも高くてストレスに感じているというその状況も同情する。中国の学生は本当に朝から晩まで熱心に勉強しているので感心するけれどちょっとかわいそうでもある。
9月28日（火）
今日は中秋節、月餅（げっぺい）をたべて家族団らんの日だ。会社と業務の関係のあるところからは豪華の月餅が送られ、会社でも一人３つの月餅が配られた。中国の人はこういうお祝いの日を大切にするのでいいなと思う。
9月29日（水）
一昨日書いたとなりのおばさんの息子のことが気になってきいてみたら、昨日からちゃんと学校へ行くようになったらしい。どうやって学校へいかせるようにしたかというと、彼が一番いうことをきくおじいさんに家にきてもらったらしい。おじいさんは近くに住んでいるけれどバスが不便でここ３、４年は一度も家にきていなかったらしい。それをわざわざタクシーをのっておばあさんと一緒にやってきたそうだ。３、４年来ていないおじいさんがわざわざやってきたことで、自分が学校へ行かなかったことが原因だということが自分でわかったらしい。それでもおじいさんもおばあさんも学校へいっていないことには一言も触れずに普通の会話をして、おばあさんが「最近うちにご飯を食べに来ていないから、明日学校が終わってからうちに夜ご飯を食べにおいでよ。いいか？」といったところ「いいよ」というふうになったらしい。なるほどなぁ。彼は父方のおじいさん、おばあさんの話はまったくきかないらしい。母方のおじいさんがやってきてくれたよかったよというかんじだ。反抗期って大変なのだね。つくづく。
9月30日（木）
明日から国慶節のお休みだ！今日は残った仕事を全部終わらせた。私は国慶節に休日出勤したくないためかなり前からいきりたって早めに仕事に取り組んでいたので大丈夫だったけれど、他の人は大変そうだった。というのも2日前にある女の子のお父さんが入院していたのだけれどお母さんまで入院してしまったので、一人っ子である自分が面倒をみるしかなくて、仕事をほうって帰ってしまったのだ。入院がわかったときは周りの人も心配してすぐに帰るように促したんだけど、その後も2日ずっと休んで自分のところへ仕事がまわってきたのでいらいらしている人もでてきた。確かに中国の病院は入院しても食事をもって行ったりしなきゃならないので、その世話は大変だと思う。だけど月末の一番忙しい時期まったくこないのも大変だ。月末の忙しいときじゃなかったらよかったんだけど…、自分がそうなったときのことを考えると一概には言えないし、なんともいえないなあ。
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