4日目 アンコールワット&アンコールトム

■8時にお向かえ

 今日は8時に昨日約束した車の運転手リッツィーが来るので早く起きて急いで支度をした。「まあ私たちがお客さんだからちょっとくらい待たせてもいいよね〜」なんていいながら部屋での準備を終えて1階にあるレストランで朝食を食べようとでかけたら1階に降りたところでロビーで待つリッツィーを発見、目があってしまった!ひぇー、もう来てる!!目があったのに気付かないふりして食堂へ入る(←すごい根性)食事はエネルギーの源だ!なんて自己弁護しながら食事を食べる。

↑ジャガイモ炒め、フレンチトースト、お粥にその場で
作ってくれる卵料理とちょっとしたビュッフェになっている
↑サラダとフルーツにスイカを食べた
↑こじんまりとしてるけど感じのよい朝食スペース
屋外にもテーブルがあるのでそこでも食べられる

■出発

 食事を終え何事もなかったかのようにリッツィーの前に登場する。「グッモーニング!」と。そしていざアンコール遺跡観光の旅へ出発だ。リッツィーの英語は今まで接してきたどこのアジアの人とも違っていて軽くて早口だった。そして時々英単語の発音が変だった。が総じて彼の英語レベルは高いと思われる。ぺらぺらぺらぺらと英語が口から出てくるというのは自分の英語に自信を持てない日本人からしてみたらうらやましいことだった。

←リッツィー運転手

■まずはじめに

 アンコール遺跡を観光するために料金所でチケットを購入する。1日券と3日券、7日券の3種類がある。私たちは3日間の観光をするつもりなので3日券(40ドル)を購入する。1日券以外は写真入りになるので写真が必要だけどなくてもその場で撮ってくれる。手続き自体は簡単だ。だけど込んでいるので結構時間がとられる。そのあたりはリッツィーは慣れているので手際よくすんだのでよかった。

■最初の目的地「アンコールトム遺跡」

 今日はどこを訪れるというのはリッツィーがプランを立ててくれていた。アンコールワットは午後の方がよいので午前中はその他の遺跡を回る。まず最初はアンコールトムのバイヨン〜パブーオン〜等
 リッツィーの車はアンコールトムの南側(たぶん)にある南大門のあたりで降りてそこからは私たち2人で歩いてアンコールトムを観光してまた約束の時間にリッツィーと待ち合わせるというもの。車を降りたあたりからもうすでにアンコールワットの雰囲気たっぷりで感動した。

↑象に乗って遺跡まで歩くこともできる(有料) ↑奥に見えるのが南大門だと思われる
↑両脇には神々と阿修羅の像が並ぶ
こちらは神々
↑こちらは阿修羅像が並ぶ
↑神々のアップ ↑阿修羅のアップ
↑物売りの人たち、遺跡にはいつもいる ↑暑くて?休んでいる犬
↑これが四面塔(南大門)顔が四方にある
顔の長さだけで3mあるそうだ

■リリーフで有名なバイヨン

 私たちはリッツィーのリッツィー風英語の説明だけだったけれどアンコール遺跡には各国語のガイドさんがいたるところにいる。彼らはオレンジ色のシャツをきているのですぐわかるけど日本語ガイドさんもたくさんいる。ので時にはどさくさにまぎれてその日本語の説明を盗みぎきしてみる、するとますます面白い!やっぱり観光にはガイドかあるいは予習復習が大切だということだ。しかしまだ朝なのに気温が高くて蒸し暑い。夏の格好をしているのに汗がいっぱいでてかなり気持ち悪い。すでにばてばてになってきた。

↑バイヨンへの入口 ↑遺跡のほとりで考える人
↑可愛いおしりの像 ↑奥へ進むのが面白くなりそうなつくり
↑記念写真サービス業に従事している若者たち ↑暑いながらもきれいな回廊をもとめて進む
↑リリーフ(浮き彫り)はたくさんあるが、一部紹介
こっちは当時の生活の様子を描いてあるようだ
↑戦いの様子のようだ
↑どれもスケールが大きい
↑中は暗くて神秘的、そして涼しげだ ↑かなり大きな顔の彫刻がたくさんある

リリーフはたくさんある、それにまつわる説明もあり聞くと面白いのだけど暑いしこれからたくさんの遺跡を見るのかと思うとさらっとみていくしかないかなと思う。時間があっても体力が持たない。暑い。

■バプーオン

 バイヨンの美しいリリーフを見た後はそのままバプーオンをみる。「隠し子」の意味をもつこの遺跡、東塔門から入ると円柱列に支えられた空中参道がある。

↑これが空中参道、写真ではわかりにくいが、参道
の下は写真のように空間になっている
↑空中参道の下部分、円柱がずらっと続き長さ200mにも及ぶ
参道の下は立派な隠れ場所になる
↑たぶん補修中のパプーオン

■ピミアナカス

 次はピラミッド型の建物、ピミアナカス。「天上の宮殿」「空中楼閣」という意味らしい。遠めに見ると特に高い建物ではない。階段がちゃんとついているし登ってみよっかと軽い気持ちで登ることにしたのだけど階段近くまで来てびっくり。階段を作っている石が大きさがバラバラで、どこを踏んだらよいのだろうかと思うくらい幅の狭いところが結構ある。高さがあまりないから登ろうと思えるものの、これがもっと高かったら登らないだろうなぁと思う。実際上まで上っている人は少なかった。私たちは足もとに気をつけながら登る。

↑これがピミアナカス、階段は遠めにみると立派だが… ↑階段の近距離写真。これは実際登ってみないと
恐怖感が感じられないかもしれないが、かなり足元
悪いです!
↑頂上から周りを見渡す ↑頂上にはお線香がおいてあった
↑疑似回廊らしい。屋根がなくなっているところもある ↑回廊からみあげる頂上(の写真だったと思う)

 ピミアナカスには面白い伝説があるらしい。ガイドブックによるとピミアナカスの塔の中にはナーギー神(9つの頭を持つへびの精)が宿っていて、そのへびは毎晩美しい姿に変身して王の前に現われて王は妻と寝る前にまず彼女と交わらなければならなかった。もし一夜でもこの行為を怠ったら王は早死にすると信じられていたそうだ。ここえは王の子供さえ立ち入ることが禁止され王のみが夜な夜な通う場所だったということだ。

■ライ王のテラス

 続いて見学したのがライ王のテラス。ライ王はらい病にかかった王だという説があるらしい。高さ6mのテラスの内部に神々と阿修羅などの彫刻が描かれている。

↑テラスの上のライ王の像、これはレプリカで
本物はプノンペンの国立博物館にあるそう
↑蛇神ナーガの彫刻
↑内壁と外壁の間は迷路状になっていて沢山の
彫刻が施されている
↑高さは約6mとかなり高い。

↑外も彫刻の嵐 ↑6mの上からみた図

 これでアンコール・トムの見学は終わった。アンコール・トムは他にも王宮、北クリアン等あるのだけど私たちはリッツィー運転手がここを回るべきだと言われたら回るだけだった。なぜならばアンコール遺跡の観光を一番の目的にしてた旅行なのに、私はこれらのアンコール遺跡についてなんの予習もしてこなかったからどこは回りたい!という希望も予備知識もなかったのだ。ガイドブックはなんとかして手に入れたけどはっきりいって読んで来なかったし、どこを回るかっていうのはまったくもってリッツィー運転手に頼るしかなかった。まあ今日回るのがリッツィー運転手じゃなかったとしてもカンボジアの人がいわゆる観光地として勧められる場所に行けばよいと思っていた。今となってはもちろん反省はしているけど出発前に予習するのってなかなか難しいんだよねぇ。

■おまけ「タ・ケウ」

 アンコール・トムとタ・プロームの間にあるタ・ケウの写真を撮った。中には入らずに次の見学地「タ・プローム」へ向かう。

←リッツィー運転手が見学はしないけど写真撮影だけと
寄ってくれた遺跡「タ・ケウ」
 タ・ケウは王の突然の死によって未完成のまま放置さ
ている遺跡。「タ・ケウ」という武雄か武夫と間違えそうな
お名前は「クリスタルの古老」という意味を持っているそう

■タ・プローム

 カンボジアのアンコール遺跡の写真としてはアンコールワットの次にはこのタ・プロームが有名かと思う。さすがの不勉強な私もタ・プロームについては少しはイメージがあったので楽しみにしていた。もともとは仏教僧院として作られたのだが後にヒンドゥーの寺院に改宗されたとみられる。熱帯の中でスポアンの樹には押しつぶされそうになりながらもひっそりとたたずむ寺院の姿は美しいと思う。遺跡の規模としては想像していたよりは小さいと思ったけど、遺跡にからみつく大樹の姿はどれも異なっていてまた壮大だ。

↑大木、穴があいていて向こう側からこちらへ
笑顔を向けている女性がみえる
↑これが左の写真の穴の部分のアップ
私も撮りたかったけど人が一杯だったのであきらめた
↑屋根が緑になっていたりするけれどそれも
自然のままで美しい
↑こんなになっていると倒壊としか言えないけど
こんなところでも木が生えるんだからすごい
↑木の根元には人が立っているのが見えるかな? ↑この遺跡は森の中にひっそりとという雰囲気が
少しばかりある
↑根が大木のように大きかった。
人間との対比が絵になる好写真スポットの一つ
↑生きている木は強いなぁと思う。
上に上にと伸びている
↑木が遺跡を取り囲む。生命の力は偉大だ。 ↑これは周壁の一角だったと思う
↑人と比べてみると木がとても大きいことがわかる ↑倒壊してしまったのだろうか、たくさんの石がある
↑お気に入りの一枚なのだけど、少女とゴミ箱 ↑「根強い」という言葉がぴったりな写真

■昼食

 待ちに待った昼食の時間。お腹が空いたというよりはとにかく立ち止まって休憩したい!という気分だ。暑いということがこんなに体力消費するとは思わなかった。本当ならここでホテルに帰って休みたいところだけど3日間のアンコール遺跡まだ始まって数時間だからここで根をあげるわけにはいかない。昼食を食べて少し休憩しよう。
 昼食の場所はアンコールワットの入口正面くらいにある食堂だ。大きい食堂で外国人を含む観光客でいっぱいだ。アンコール遺跡の観光では皆さんここを利用するのだろう。味はどうかな?と思ったけどこれがびっくりするくらい美味だ。カンボジアはかなり料理がおいしいかもしれない。

↑甘辛く味付けしてあるお肉料理
疲れているので酸っぱいものを注文。
ライムをかけるととても美味しい
↑ココナッツに入って蓋もされてでてきたので最初は
注文間違えたと思ったチキンカレー。
見た目も中身もよかった。
↑ライムをかけたピリ辛牛肉
こちらはちょっと噛み切りにくいお肉だけどごはんに
あって食がすすむ一品

どれもが美味で感激した。ハエが飛んでいるのがちょっとうざかったけど料理は満足した。そしてちょっとお眠り〜なんてテーブルでうとうとしているとリッツィーがやってきた。ああ、どこかで私たちをみていたのねー。はい午後も観光がんばります…。

■アンコールワット

 てな感じでリッツィーに催促?された午後の観光の始まりだけど、午後は今回のカンボジアを訪れたメインイベントであるアンコールワットの観光だ。アンコールワットは日の加減からか午後の方が鑑賞するのによいらしい。がしかし午後は人が多いともガイドブックに書いてあった。私的には午後はもう疲れきっているので難しいかな〜という感想。もちろん個人差による。

↑目の前に見えているのがアンコールワット
ここでチケットチェックがある
↑私も真似をしてみた
↑色んなところで見ることができるナーガ(蛇神)
参道にあるナーガは舟を表わしているらしい
↑参道を中央祠堂へ進むまでに左右対称にある経蔵
↑素朴だけど宗教的なもの ↑天井が高く神聖な空気がただよっている
↑向こうにも蛇神ナーガがある ↑祠堂の全体が見え始める
↑水辺に佇んでいたので写真にとってみた
乗って写真撮影する用のようだ(有料)
↑遺跡内でペットボトル等の回収をしていたおばちゃん
↑座って休憩していた赤いドレスの少女
暑いので私たちもここで休憩した
↑暑いので座れそうな場所には人がたくさんいた
↑神聖な寺院を守っているかのようなシンハ(獅子)
の像。私がまねした形に似ているね…
↑回廊へ続く道だったと思う ↑回廊はこんな感じで続く
↑回廊の絵には戦いや当時の生活を描いたものがある ↑ガイドさんが何やら説明していたがききとれなかった
↑こうやって色が変わってしまっているところは、
人が触ったからではないかと言われている。
以前は手で触れることができたそうだ
↑おさるさんの絵のようだった
↑以前は水があったのだと思われる。
↑袈裟をきた僧侶さん ↑驚くなかれ、これが第三回廊への階段
写真上部に降りてきている人がうつっている
↑驚異的な階段を上った上にも池のあとがある ↑暗くてみえないだろうけど、向こうの小窓に立っている
のはチコ
↑回廊と向こうには緑がみえる ↑左の写真の奇麗な彫刻のアップ
↑四方は全部がけっぷち、ある意味危険が一杯だ ↑中央祠堂から第二回廊を望む
人が小さくみえるので結構高さがある
↑そろそろ時間がきたので降りようかなと思ったが
階段は列になっていた。降りるのは登るよりも恐怖
だった。階段が狭すぎる。
↑やっとのことで降りた。下からみてもやっぱり険しい

 アンコール・ワットの感想は、一言でいうと暑さとの戦いだった。やっぱり東南アジアの気候に慣れていない私たちにはきついものがあった。がしかし観光地としては素晴らしいところだと思う。回廊のどこまでも続く繊細なレリーフや第三回廊へ続く階段の険しさは想像した以上のものだったし、どこにでもあるものではない。ただ暑さというものに対抗するには体力がいるから全部のレリーフをみて回るとかずっと歩きまわるとかそういうことができなかったのは確か。ちょっと進んで休憩、またちょっと進んで休憩、といった感じ。まあ確かに慣れない気候で歩きまわって体を壊したりしたら旅も台無しなので適度に休むというのももちろん必要だと思う。ただこんなに休憩が必要になるとは思わなかった。きっと同じ東南アジアでもクアラ・ルンプールではお店にはいってちょっと涼んだりできるけど、こういう遺跡の観光地ではちょっと喫茶店で休憩とかができないから余計にそう感じるのかもしれない。周りの観光客を見渡してみてもいろんな年代の人がいる。日本人の初老のご夫婦もよくみかけた。私たちより結構元気そうに見えたのですごいなぁと思う。やっぱり日頃から体力づくりが必要なのかも知れない。

↑こちらは右手にカエルをつかんでいるおさるさん ↑アンコールワット入口で濠へ飛び込む少女たち。
びっくりしたけど水浴びを楽しんでいるようす

■お土産もの購入

 リッツィーとの約束時間になり待ち合わせ場所に戻った。一つの観光地の見学が終わるたびにどうだった?ってきかれるけど私たちもボキャブラリーが少ないので、ナイスとかアメージングとか一言で適当に答える。そしたらリッツィーが「YEAH」とかって勝手に話始めるからまたそれを適当に相槌を打ちながら聞く。
 帰りにリッツィーがいいお土産屋さんがあるからと連れて行かれた。そこで買い物をしたら連れてきたリッツィーにマージンが入るというシステムなのが容易に想像できた。でもまあいってみてぶらぶらして何も買わなくても何か言われるわけではない。一応お店の中に入ってみる。特に買うものはみつからなかった。マッサージ屋さんもあったけどリッツィーを小一時間待たせるのもなんだしこういうところのマッサージは割高そうに思えた。でもちょっと疲れて甘いものがほしかったのでアイスクリームを食べた。他の観光客も同じようにアイスを食べていた。やっぱり暑くてアイスがほしくなるのだろう。ちらっと外をみる。リッツィー運転手と目があった。彼はずっと私たちの行動をみているのか?それともたまたま?お客さんに対して真面目なのかその視線がちょっと怖かったりした。

■無事帰宅

 超長かったように感じた今日の観光。昨日の段階では今日は夕焼けを見て終了ということだったのだけどリッツィーが雨が降るからなんとかでやめましょうといったので疲れきった私たちは反論することもなくホテルへ帰ることにした。リッツィーの英語の説明はありがたいはずなのだけど疲れきった私たちにはもう十分ですってかんじで疲れと睡魔と闘いながらときどきうなずいていただけだった。英語がペラペラ口からでる運転手さんというのは時に英語がほとんどできない人よりもコミュニケーションに疲れることがあるということを今回学んだ。英語に限らずだけどいっぱい話しかけられてそのリアクションを毎度求められたらそれはつらい。
 ホテルに近付いてきた。「明日は何時に迎えにきたらいい?」とリッツィーがきく。え?!っと思った。私たちは今日は頼んだけど明日もお願いしますということは言っていないし、2日間、あるいは3日間だから安くするという交渉もしていない。今日試してみてもちろんよかったら続けて頼むという選択肢はもちろんあったけど、続けて頼まないという選択肢もあるということだ。私たちは口数の多い運転手さんにちょっと疲れ気味、そして車は涼しくて快適だけどそれほど長い時間乗っているわけではないし、カンボジアのバイクタクシートゥクトゥクにも乗って遺跡を回るのも試してみたいと思った。昨日トゥクトゥクに乗ってみて面白かったし、遠くまで風に揺られるのもどこでもできる体験ではない。ということでリッツィーは断ったんだけどリッツィーはしつこかった。車でいったほうがいいとか、先日利用した日本人は何日間自分の車を利用してくれて最後に空港まで送って行った、彼らは自分に感謝してくれたとしつこくいわれた。もちろん私たちも2人がかりで意見を言って断ったんだけど「もうトゥクトゥクドライバーと約束したんだろう?」とかいってきた。そんなことはないし、それ以外の部分でもう私たちは明日は頼まなくてもいいと思ったんだからそんな言い方もないんじゃない?と思った。けど彼からしたらトゥクトゥクよりももっといい乗物に乗っていて、流暢な英語で観光地の説明ができて、なんで断られるんだ!とプライドが傷ついたのかもしれない(いや単にお客さんを逃したくなかっただけかもしれないけど)とりあえず彼は引き下がらないので名刺だけもらって「ちょっと考えてみるから頼むなら電話する」といってまとめることにした。「電話待っている」とリッツィーはいっていた。もちろん電話するつもりはない。彼のいまのやりとりでのしつこさに怖いものを感じた。しかも名刺を今日は渡してきたけど、昨日は「名刺もっている?」と私がきいたとき「持っていない」といったのを私は覚えている。つまり名刺ないから後から連絡できないから明日車を利用することを今すぐ決めて!というやり方だったのかもしれないと。ああ、やっぱり素朴な人の方がいいなと思った。英語が話せて外国人との交流があって、外の世界にかかわりすぎた人は地味にコツコツとすることよりももっと楽な方法があるということを知ってしまったという側面があるのかもしれない。あるいはそういう世界を知ってしまったがために地道にコツコツがあほらしくなってしまったとか??リッツィーの心境はわからないけどもう彼の車には乗りたくないと思ってしまった。

■ホテルのプール

 気を取り直してホテルのプールであそぶことにした。暑い観光地には必ずといっていいほどホテルにプールがあるようだ。小さいホテルには規模の小さいプールで大きなホテルは大きなホテルというかんじだけど小さいプールでも存分に楽しめる。妹がもってきたシャチの乗り物に空気をいれてそれにのったりして楽しむ。周りを見渡せば私たちとは別に3人組西洋人がいる。50代くらいの夫婦とあと一人が女性だ。彼らもはしゃいで楽しんでいた。やっぱりプールは楽しい。

←こじんまりしたプールだけど深さは左に行けばいくほど深い
一番深いところは私の頭の先までもぐってもまだ水があったので
2mくらいあったのかもしれない。

■夕食

 夜ごはんはガイドブックに載っていたお店にいくことにした。ちょうど近かったので歩いていけるというのもよい。リーリーというお店。ガイドブックによるとローカルな食堂なので英語は通じないと書いてある。まあメニューは英語がきっとあるだろうしどうしても通じなかったら指さしでいこう、ということでこの食堂へやってきた。地元の人でにぎわっている。おいしいお店ということだろう。
 ウェイターはなんと少年だった。どうみても小学生。たぶん3、4年生くらいだろうかなぁ。英語はあんまり通じないけど注文は問題なかった。しかし小皿を持って来てほしいといったのがよくわからなかったみたいで、違うものを何度かもってきた。それじゃないよ、といって3度目くらいにお皿がでてきた。とてもかわいらしいウェイターだ。

↑炒めたヌードル ↑こちらは野菜たっぷり

■もう一軒

 ちょっと夕食が少なめだったのでもう一軒いくことにした。このあたりはそれなりにお店があるので適度に遊べる。となると昨日の感動的かき氷のお店に行くことにした。麺を1人前頼んで二人で食べることにした。そして仕上げはもちろんかき氷。
二回連続できたのでお店の人ともうちとけて話をした。彼らは中国系のカンボジア人で中国人とカンボジア人のハーフのおじさん、生粋の中国系(でもカンボジア生まれなのでカンボジア人)が数名いる。写真撮影なんかもした。彼らは中国語を話すけれど自分たちのことをカンボジア人といっていた。いわゆる華僑・華人なのだけど中国以外の地で中国語で会話をできるってすばらしい。
 彼らとの会話を楽しんでいるとお店に来ているカンボジア人らしき人に話しかけられた。しかも日本語だ。日本に滞在したことがあるとかなんとか。色々日本が好きだとかカンボジアのこととか話をしてくれた。なんだけどカンボジア人の男性と日本人の女性と結婚する人が多いといわれて、私はそういう知り合いが一人もいなかったし、もしかしてこの人はそういうことを期待して私たちと話をしているのかなぁと勝手に過剰に反応してしまったりした。おまけにその人は自分は色黒でカンボジアでは色黒の人はもてないんだとまでいっていた。さっきの話とつなげると自分はカンボジアではもてにくいから日本人女性を探して結婚したい、という風にとれないこともないではないか。いろいろはなしをしてためになる話がきけてよかったのだけど「明日もこの場所で会いましょう」とかいわれてちょっと困った。旅行中は限られた時間しかないしその時間をその人話をして過ごしたいと思えなかった。その人はバイクできていたのだけどホテルまでバイクで送ろうか?といってくれてきっと親切心なのだろうけれどなんかそこに「日本人と結婚したい」という願望があるのではないかと思ってしまったりしてあまり楽しめなかった。それにその人は私の妹とあわせてみんなで会話をするということをせず私だけに話しかけてくるのだ。そういうところもこの旅行中にまた会ってお話したいとは思えなかった。その人はバイクで先にかえっていった。日常的にこのお店を利用しているお客さんのようだった。

↑頼んだヌードル、まあまあの味。小腹がすいた時によい ↑これがお店。店先のテーブルでいただく

■マッサージ

 まじでこの疲れを癒したい!と足つぼか全身マッサージをすることにした。さっきのかき氷屋さんの数軒となりにマッサージ屋さんがあった。お店の前では呼び込みをしている。日本語ができるスタッフがいて「マッサージどうですか?」と話しかけてきた。私たちはだめもとで「ディスカウントできますか?」と聞いてみた。お店の人は「デキマセン」と日本語でかえってくる。ここで引き下がったら面白くない。じゃあなんていったらいいだろうか?と妹と考えながらでてきた言葉は「なぜですか?」その言葉に私たちは我ながらに爆笑だ。なぜですか?はないだろう。しかしお店の人も考えてこういった「オキャクサマハ、ミンナオナジデス」と!なんとまあ自分達の考えた爆笑な質問に真面目に答えてくれて感激!!そしてこのシチュエーションに笑えてしかたなかった。そこまで堂々と答えてくれたスタッフのお店にいってマッサージをうけようじゃないぁ!!ふととなりでアジア人旅行者がやってきて同じお店のスタッフに英語で話しかけている。「Can you start it right now?」と日本人っぽい様相に日本人っぽい英語、彼らは日本人だろう、と思いながら私たちはお店に入ることに。
 お店は1階と2階とある。1階はもうすでに満員(結構人気のお店なのかなぁ・・・)私たちは2階に案内された。私は全身マッサージなのでパジャマに着替えていざマッサージ。カンボジアのマッサージはツボおしというよりはマッサージという側面が強いと思う。クアラ・ルンプールでもそうだったけどツボの位置を心得ているというよりは、気持よさそうな場所をマッサージしているというような感じ。まあツボでいうと中華圏には劣るかもしれない。がしかしマッサージは気持よいものだ。今日は暑い中観光で疲れた。その疲れをいやすマッサージの時間というのは至福の時間かもしれない。
 支払になるとオーナーみたいな人がいた。中華系にみえる。やはりカンボジアでも華僑がビジネスで活躍しているのだろうか???それともマッサージの世界だからそうなのか…。ちなみに最初にやりとりした日本語のできるスタッフはカンボジア人で昼間はトゥクトゥクの運転手をしているらしい。夜はこのマッサージ屋で呼びこみの仕事をしているようだ。面白いねぇ。

■ネットカフェ

 マッサージも終え少し元気になる。昨日通りかかって気になったネットカフェにいってみる。ここでもでてきたお店のスタッフが10代に見える若いお兄ちゃんだった。「日本語が使いたいんだけど」と英語でいったら手際よくパソコンを日本語が打てる環境にしてくれた。日本人のお客さんも多いのだろう。そのときの様子はブログにリアルタイムで投稿したのでそれを参照していただきたいけど、ネットの速度はあまり早くないけれどまあとてつもなく遅いわけでもなかった。

←ネットカフェはとても簡単なつくり
奥に飲み物があるので売っているのかと思う。
ちなみに頭にお花をつけて写っているのは管理人チコ

 それでも早くて快適というわけでもないのでネットは1時間で終了した。すぐ隣がホテルなので移動は楽ちんだ。部屋にもどってまた透明ではない水でお風呂に入る。そして寝る。明日は観光がんばろう〜と思いながら。

5日目へ続く

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