憧れの南仏コートダジュール 女一人旅 6日目

■朝食のお買い物。

 起床。今日はゆっくり起床。旅もまるまる観光できるのは今日で最後。ニースでは5泊目だけれどあっという間に経つものだなぁと思う。今日はヴァロリスにいくのだけれど、その前に朝食を買いに外に出る。ふらふら駅の方向に歩いているとパン屋さん発見。あいているようだけれど人が見当たらないのでおそるおそる入店してみる。お店のお兄さんがでてきたので「オープンしていますか?」ってきいたら「Yeah、朝の6時からやってるんだよ!」って陽気に英語で返してくれた。感じのよさそうのお兄さんだったから、お勧めのパンをきいてそれとクロワッサンを購入することにした。お兄さんのお勧めはレーズンクリームとかいうパン。甘いのかなって思ったけれどお兄さんのお勧めだから劇甘ではなかった。それよりも、ついでに買ったドーナッツが恐ろしく甘く本当に食べるのに苦労したのだった。すっきりする紅茶で流し込みながらやっとのことで完食した。しばらくドーナツ恐怖症になりそうなくらい脂も甘さもピークに達していた。フランスのドーナッツってこういうのが普通?甘くみていた。日本のやわなドーナツしか知らない私には刺激的だったわ。

 このパン屋さんの近くに量り売りのお肉や果物売っているお店があって、そこで今日もフルーツを買った。ちょっと買いすぎてしまったのだけれど、ここのフルーツは種類も多くてしなびていないのでわりと良い。お店が狭くて私みたいにカメラやなにやら荷物が多い人には大変なのだけれど、お店の人たちも手際よく計量してくれ、金額もデジタルで表示されるのでわかりやすい。そんなことでぶどうやらなんやら買いすぎてしまった。

     
 ↑プラムにラフランス。    ↑左が劇甘ドーナツ、右がお勧めのレーズンクリームパン。
奥がクロワッサン。
     
 ↑かなり量の多いぶどうを買ってしまった。
皮が厚いタイプで食べごたえがあり食べ終わるのに苦労した。
   ↑このお店でフルーツを購入。

ぶどう1房     3.34ユーロ
ラフランスとプラム 3ユーロ
合計        6.34ユーロ

■ニース駅から列車

 朝食を食べてニース駅に移動。駅で列車のチケットを購入して乗車。もう慣れたものだ。

ニースーアンティーブ往復 ユーロ9.2ユーロ

■アンティーヴ到着

 1032 ニース発、1103アンティーブに到着した。アンティーブからは8番のバスに乗ってヴァロリスまで行くのだけど8番のバス停はどこにあるのだろう?降りた人たちが進んでいく方向に適当に歩いていったら、大きな港がでてきた。アンティーブには寄るつもりがなかったので知識がぜんぜんなかったけれど、アンティーブもいろいろ見所がありそうだった。時間があれば観光してもよかったのだけれど、ヴァロリスにいかないといけないので早いところ8番のバス停を探さなきゃ。いろいろバス停はあるのだけれど8番がぜんぜんなかった。おかしいなぁー、ガイドブックでは駅前から乗ると書いてあったはずなのだけど、、、と持ってきていたガイドブックを開いてみると駅前ではなくて、観光案内所前からということだった。では観光案内所はどこなの?というと、駅からそれほど遠くはないけれど少し歩いて到達する広場Place General de Gaulleにあるようだった。思いっきり勘違いしていた。見落としていたというべきか。まあいい、広場まで行こう。

     
 ↑アンティーヴの鉄道駅   ↑噴水もあって雰囲気がよい。 
     
 ↑このあたりの地図。下調べなしに来ても観光できそうだね。    ↑躍動的なイルカの像。
     
 ↑平坦だけどラウンドアバウト   ↑南国風樹木の合間を飛行機雲が。 
     
 ↑港~。   ↑かっこよいボートも停泊中。 
     
 ↑ずらりと圧巻。    ↑ゴミ箱?とおもったら消火器のようだ。
     
 ↑芝生も綺麗。   ↑奥にはお城が。あそこまで行けたらよかったな~。 
 ↑運ばれる車。どうしたのだろうね?    

■8番のバスに乗車

 ガイドブックの地図があったのでPlace General de Gaulleまでは無事到着できた。するとすぐに8番のバスがやってくるのが見えて、行き先がヴァロリスになっているのも確認できたので飛び乗った。ガイドブックにはVilla Cheretian行きに乗ると書いてあったけれど、バスの正面の行き先にはでかでかとヴァロリスと書かれていたので間違いはなさそうだった。

 昨日に比べると順調。今度こそは間違えることはないように、途中で乗客が降りて空いてきたところを見計らって、運転手さんに「Palace de la Liberation」で降りたいので教えてください、と伝えた。ガイドブックにヴァロリスの村に行くのはそのバス停で降りると一番よいと書かれたのだ。降りるところを間違えてさまようのはもうごめんだからね。運転手さんは皆さん優しいから頼んでおいたらきちんと教えてくれる。若いお兄ちゃんだったけれどこの運転手さんも快諾してくれた。

バス1ユーロ

■バス下車

 何もないかんじのところで、ここがそうだよと下車を促された。え、村はないし、陶器の町の雰囲気も何もないんだけどここであっているのか?って思ったけれど、Palace de la Liberationは道を少し下った先にすぐある、のようなことを言っていたのでそれを信じてちょっと降りてみる。するとあたり!広場にでた。ここがピカソの羊を抱く男のブロンズ像がある広場!間違いない!ここはヴァロリスだ!広場では小さいけれどマルシェみたいなのが開かれている。だから羊を抱く像のまわりもマルシェの荷物が積まれている。まあ、それもありだな。この村ではピカソの像が日常のなかに溶け込んでおり、それでこそピカソの滞在した村でもあるだろう、とそんな写真を撮影していたら、マルシェのおじさんが気がついて荷物をどけはじめた。まじめな顔して一つ一つのけてくれるからなんだかこちらが苦笑いになっちゃったよ。

 違うおじいさんがじーっとこっちを見てきた。ボンジュールと挨拶をかわしてそれ以上何もないのだけれど何か言いたげな感じでどこかに行った。

     
 ↑バス停。8番のバスでやってきた。    ↑グラス通りの超小さなラウンドアバウト?いや中央分離帯か?
     
 ↑ブルーがさわやかで、でも鮮やかな小物が利いている。    ↑道路脇の壷!これぞ焼き物の街ヴァロリス到着の証。
     
 ↑最初、土台の部分に左のブルーの布がかけられ、右の木箱がもっと
近くに迫っていた。それを私が撮影しているのをみてどけてくれた。
  ↑このようにアップでとればそれらは写らなかった。 
     
 ↑ちょうどお昼時。
規模は小さいけれどおいしそうな野菜とフルーツが並んでいた。
   ↑村の人たちはよくマルシェを利用するのかな?
     
 ↑広場には水場もあり地元の人が利用していた。   ↑教会があるようだった。 
     
 ↑カラフルなパラソルと洗濯物のバルコニー    ↑こちらは木の色がそのまんま使われていて素朴な感じ。
     
 ↑小花がかわいく咲いていた。    ↑旧市街だったけれど、ここは整備された緩やかな階段だった。
     
 ↑斜めになってしまっているが、笑顔の男性が写っている。   ↑使われていないかんじのドアー。 

 広場の先のお店が並ぶ道をまずは歩いてみる。食べ物やさんもあるし、にぎわっている感じ。すると今度はご婦人が遠くから「ボンジュール」と寄ってきた。私が大きなカメラを持っているのをみて、「あなたの写真を撮りましょうか」って言ってくれた。どちらの風景がいいかしら、こちらがよいかしら?といろいろ考えて写真撮ってくれた。もう一枚?ってサービス精神旺盛だった。それから、どちらから来たの!まあ!遠いところから来たのね~!このあたりにはいいレストランもあって値段も高くなくて、まあ村の中どこでもそうだけどね!荷物には気をつけてね。昔はもっといい村だったのだけど、とにかく旅を楽しんで!チュ(投げキッス!

みたいな感じのラブリーなご婦人だった。

こういうご婦人は初めてだったので、これも小さな村の人々の人のよさや気さくさというのだろうか。

すると今度はさっきのじーっとこっちをみていたおじいさんがまた近づいてきて、スベニアーショップと言いながら小さな紙切れを私に渡した。URLが書いてあった。誰かに頼まれたのか自分のお店なのかわからないけれど、私にそこを訪れてほしいのかなと訊いてみたのだけれど、インターネットとか言われたのでネットショップなのだろうかなと思った。自分のお店ではなさそうだ。おじいさんはすぐに去って行った。

     
 ↑これがご婦人が撮ってくれた写真その1 
クレマン・ベル通り Rue Clement Bel
   ↑その2
     
 ↑こちらはゆるやかな坂道。   ↑通りと突き当たったところにチャペルChapelle de la Miséricorde
とってもシンプルなつくり。
     
 ↑Chapelle de la Miséricordeの前に。   ↑こちらの小道も洗濯物がのぞいていていい感じ。 
     
 ↑楽しそうなガーデンのあるお宅を発見。   ↑年季の入った色を見せる壁。 
     
 ↑小さな小窓にも必ず鉢が飾ってあるのが素敵。    ↑住居。
     
 ↑教会近くのオープンテラス席。席と席が広々していて、心地よさそう    ↑こちらは裏通りになるみたい。グラン・オルト通り。
     
 ↑生活感がある感じだけど、こんな場所でのランチやカフェ、してみたい    ↑自然体。
     
 ↑衛星アンテナがあったり洗濯物が干してあったり。    ↑裏通りは生活感のある場所。たぶん、グラン・オルト通り。
     
 ↑ふむ。結ばれている布は下着のようだったけれど・・・。    ↑
     
 ↑クレマン・ベル通り Rue Clement Bel    ↑教会。Église Sainte-Anne教会というらしい。
     
 ↑ヴァロリス城前のモニュメント。    ↑ヴァロリス城入り口。この中に国立ピカソ美術館他がある。
     
 ↑国立ピカソ美術館、陶磁器美術館、マネーリ美術館がある。    ↑この前の陶器壷と一緒に。

 さて、お店を見て回ることにした。お店が並ぶストリートは主にジョルジュ・クレマンソー通りにあるみたいなので見て回る。ちょうどお昼の時間帯なので閉まっているお店も多い。とりあえず開いているお店だけ見て回る。

■茶と茶器のお店でお買い物。

     
 ↑アンティークのティーポットを買った茶器のお店。   ↑茶器のお店のお犬。 
     
 ↑中国茶の茶器もたくさんあってびっくり。
しかし欠けているのも陳列してあったのでやはり数が少ないのだろう
   ↑レジカウンターの後ろにはお茶の缶がずらり。
このお茶はフランチャイズのようだ。
     
     

Le pavilion du The
52 avenue Georges Clemenceau 06220 Vallauris

帰国後ネットでこのお店を検索したのだけれど、少し違うお店の写真が出る。しかし店員の女性は同一人物のようだったので、同じお店が近くで店を移転したのかあるいは違う店舗があったのか。よくわからないけれどこのお店はジョルジュ・クレマンソー通りにある唯一の茶と茶器専門店のようだったので通ってみるとすぐにわかると思う。

■通りでお買い物

     
 ↑野菜果物のお店。    ↑タバコ、バーと書かれたお店。
 ↑錆びてるのだけれど、全体の雰囲気にマッチしている。   ↑痛そうには見えなかったけれど。 
     
 ↑プランターの植物もパラソルで日焼け防止?    ↑お肉屋さんの看板のようでしたが。
     
 ↑このジュルジュ・クレマンソー通りは壷が並んでいるのが特徴。    ↑壷の中をのぞいてみる。
     
 ↑壷が街路樹のように。かわいい光景。    
     
 ↑カラフルな色合いが多い。    ↑こんなリアルな壁アートも。
 
   
 ↑店先にも陳列してある。    ↑少ないけれどセール品のあるお店も。
     
 ↑中に入っていないが、自然っぽいお店。    ↑通りの下のほう。
     
 ↑ジョルジュ・クレマンソー通りにはカフェやレストランもある。    
     
 ↑ピカソ通り    ↑ここも陶器のお店で入ってみたかったけれど結局時間切れ。
     
 ↑現代アートのギャラリーのようだった。
陶器の村だけではなくて芸術の村でもある。
   ↑石造りの建物。
     
 ↑工場チックな一角。    ↑陶器の壷の描かれた集合住宅の壁。
     
 ↑このあたりは石造りやコンクリートが多いのかな。    ↑こちらは淡い黄色の壁で整った区域。

Laurene JEANNETTE
http://ceramiquelaurene.jimdo.com/
5 avenue Georges Clemenceau 06220 Vallauris
TEL: 06 87 91 96 86

Antoinette et Gerard Crociani
http://www.crocianigerard.com/
25 avenue g Clemenceau 06220 Vallauris
Tel: 06 64 36 24 64

LOU PIGNATIER
http://www.loupignatier.com/
43 et 52 avenue Georges Clemenceau 06220 Valluris

     
     
     
     

購入したもの

大皿プレート 6.5ユーロ
にんにく皿  7ユーロ
にんにく皿  7ユーロ
合計     20.5ユーロ

■昼食

 昼食の場所迷ったけれど、一番人で賑わってそうなこのお店にした。トリップアドバイザーで好評価を得ているとのことも張り出されていたので英語が通じるかなと思った。道端でご婦人がお勧めしてくれたお店にいければよかったのだけれど、お店の名前と場所がよくわからなくて・・・。まあどこでもおいしいとのことだったので入ってみる。

入るとすごく若い男の子が案内してくれる。中高生に見えるけれど家業のお手伝いだろうか。
英語のメニューありますか?ときいたら、僕は英語を話せませんと。えええ??英語、絶対学校で習っているだろう?って思ったけれどまあ日本も全く同じ現象だから何もいえないよね。

ちょっと待ってと言われて待たされる。今度はがっしりとしたおじさんが給仕にやってくる。英語のメニューありますか?と再度聞くと、ないと。
えええ?なぜ??
メニューは口で説明する、のこと。

そしてフランス語のメニューを見せてくれながら英語で簡単に説明してくれた。
フランス語なまりはかなりあるけれど、彼が英語客を一手に担当しているのだろう、話すことには慣れているようだ。

説明を一通りきいて、私が野菜を食べたいのとメインはお肉、というのを伝えて、お勧めしてくれたものを選んだ。
お肉料理で、付け合せはフライドポテト。ソースも自分で選んで、デザートも選択する。飲み物はジュースにした。
とりあえず、ちゃんとした昼食にありつけそうなので、一安心。

料理が来るまで、あたりを見合す。
見た目にはわからないけれど、お客さんやはりほとんどがフランス語を話す人のようだ。
一組、英語を話している西洋人グループがいた。
一人の女性が現地の人らしく、他の国のお客さんを案内しているようなシチュエーションに見えた。

料理が来る。
ちょっと心配していていたけれど、食べやすそうなステーキにたくさんのフライドポテト、つけあわせ生野菜もあったり、ソースもおいしそう。希望通りのものがきてよかった~。
うーん、野菜がいっぱいあるとお肉もおいしく食べられる。
ソースもいいねー。

食後のデザートもすごく美しい。センスのよいフランスだわ。
しかーし、劇甘!
これは紅茶なしでは食べられない!ということで追加でストレートティー頼む。
注文はすべてがっちりとした男性を探し出さないといけないのでちょっと大変。

劇甘は日本人的の胃にはびっくりだったけれど、総じて満足のお店だった。
あかるくて賑わっているような雰囲気がよいと思う。そして、オープンテラスが広いので、日本人でも入りやすいレストランではあると思った。
一人旅行の女子でも大丈夫だよー。
ちなみにwifiは無料であるのだけれど、あまりよくなかった。

     
 ↑濃いピンクでオシャレなレストラン。ここで昼食。    ↑トリップアドバイザーで星4の評価がついていると書かれていて、wifiも
あり絶対英語が通じると思ったんだけど・・・。
     
 ↑なぜかラベルが少々はがれているジュースがきた。   ↑パン。 
     
 ↑脂っこいのが好きでないと言って頼んだお肉。ソースはペッパー。
見た目どおりおいしかったよー。
   ↑こちらも見た目どおり甘甘のデザート。飲み物なしでは無理だった。
     
 ↑ココナッツがたっぷり入ったデザート。味はおいしいが甘い!    ↑紅茶を追加注文して生き返る。

LE MESCLIN
47 avenue Georges Clemenceau 06220 Vallauris
Tel: 04 93 64 56 73

肉のセット 17.9ユーロ
ジュース    3ユーロ
紅茶    2.5ユーロ
合計    23.4ユーロ

■Madoura見学

 食事をしてピカソ美術館に戻ってみた。お昼休みが終わっていると思ったので。
しかしここで気がつく。今日は休館日なんだと!かなりショック!はるばる東の果てから来たというのに!
悲しくて、ドアの隙間から中を恨めしそうに覗く。少しでも見せてもらいたい。今日しかここにいないし、もうチャンスがない!

恨めしそうな変な人がドアの隙間からちらちらしているのを確認したのか、中から人がやってくる。
今日はお休みですよ。
わかっているのだけれど、日本からはるばるきたんです。
と言ってみた。

明日来て下さい、とその人。
私はもう明日帰国するのです、今日しかチャンスがないんです!と言ってみた。

どうしようもできないというような顔。

・・・仕方ないですね。
次の機会はないと思うけど、帰るしかない。

さようなら。

とぼとぼ。

こんな感じで大ショックだった。

ここまできて、ピカソみられないなんて。

 ということで、ショッピングも楽しいけれど少しちゃんとしたものを見学したいので、Madouraが歴史的な?かんじのようなので行ってみることにした。

すると、人はいないのだけれど、結構よかった。
小さな美術展みたいな感じ。

作品がちょっとずつ展示されている。

係員は中に若い女性が一人いるだけだった。あとは自由にみていいようだったので見てみる。
写真撮影もOK。
他に人はいないのでゆっくりできる。

一通り見物して、係員と目があったのでちょっと話してみると、彼女は英語が上手で、英語でいろいろ説明してくれたのだ!
この街では英語を話す人がかなり少ないようだったのでびっくりだった。

彼女のおかげで、ここがどういう施設で何を展示しているのかということがわかった。

簡単に言うと、Suzanne Ramieという女性が夫ともにここヴァロリスでアトリエMadouraを始めた。ピカソに出会い、ピカソのためにアトリエのスペースを提供し、ピカソに陶芸の仕方を教えてあげ、ピカソもここでたくさんの作品を作ったということ。彼らの長年の友情というものの生きた証拠というのがこの地、この場所なのではないかなと私は思った。

係員の話はとても面白かった。ピカソは色についてはとてもよく把握していて、焼き物を焼く前の色、焼いた後の色がどのようになるのか非常によくわかっていたらしい。だけれど他の陶芸の作業については不得意なところがあったらしく、他の人に指示をして作業してもらっていたというような話もあった。

こういった話が聞けるなんて、日本ではあまりないことだなと思った。
ピカソの作品がどーんと目の前にあり、こみこみの特別展などではないというのがとてもすばらしい。
係員の女性はとても熱心で、質問には全部答えてくれる。

英語について、とても上手ですね、というとまだまだ勉強しているところです、と謙遜していた。
たしかに日常生活では英語は使うことはないみたいだけれど、彼女のようにこういう場所で働いていると、外国からの訪問者も多いようだ。
そのときにきちんと解説できるようになりたいと言っていた。
向上心があり、まじめな彼女、好感を持った。
私も英語での会話ができてよかった。

このMadoura、二階はコンテンポラリーの展示があった。こちらは常設ではないようで、このときのアーティストは、コンテンポラリーの芸術家の中ではまあまあ知られている人だそうだった。こちらも見たけれど面白かった。写真にたくさん収めた。

     
 ↑Madoura 外からは何かわからない。    ↑少し歴史がありそうな雰囲気。
     
 ↑ピカソの壷。   ↑横からみても顔があり。 
     
 ↑またその横からみても顔が!
 どの面からみても顔があるようになっているんだね!
   ↑こちらもピカソだけど、意外とシンプルでかわいらしい。
     
    ↑白地なので見づらいけれど、ピカソの奥さんの顔なんだって。 
     
 ↑こんな風に陳列されている。奥にあるのが最初の四面?壷。    ↑Suzanne製作中の写真。真剣そのもの。
   
 ↑1951のヴァロリスの絵画みたい。パリの美術館に所蔵されているよう  
     
 ↑とてもポップでかわいらしい鳥のような壷byピカソ。    ↑お尻側もかわいい。
     
 ↑すごく素敵な写真だったので撮影した。
 Suzanneとピカソが会話しているところ。
   ↑左の写真の説明。こういう風に説明があるんだけど全部フランス語。
     
 ↑こちらが2階の現代アートの作品。Laurent Perbosの作品。    ↑結構気に入った、ホースでできた木。
     
 ↑これも何か小さなものでできたモップ、でよいのかな?    ↑寄せ集めではなくて計算された美でもあると近くでみてそう思った。
     
 ↑この木、立ち姿が美しい。    ↑廊下の作品。

Madoura
http://www.madoura.com/index.html

■ヴァロリスの地図

 よくできた地図ではあるのだけれど、地図が大まか過ぎるのか、私には迷ってたどり着けない場所がいくつかあった。道端で何人かに場所をきいたのだけれど、この地図はみにくいみたいで?通りの名前で案内してくれたのだけれど、やはりそこには目的地がなくて・・・結局行けなかった。うーん、もっと入念な下調べが必要だったか?だけど、日本では情報が得られないかもしれない。

 
 

■買い物

 昼休みが終わって訪れたいお店がひとつあった。お昼時に訪れてすごくいいなと思ったのだけれど、お昼になるからまた午後からと言う話になったお店があったのだ。そこに再度行ってみる。最初にいた女性ではない女性がいたけれど、中で自由にみていいよと言われたので一人でみていた。決まったら教えてね、って彼女は表にでていって、連れの男性とお話を続けた。
 私はゆっくり選んだ。このお店のものはすべて一点もののようだけれど、若いアーティストが作っているようでそれほど高くないし、素朴な色合いで素敵なのだった。ほとんど彩色していないし、陶器そのもののよさがでている。そういうのが好きなので、真剣に選んだ。
ちょうど、中国茶の道具としても使えるようなのがいいなーとめちゃめちゃ真剣に選ぶ。

買うものが決まって、さっきのお姉さんを呼んで来て会計してもらう。
驚いたことに彼女の英語はこの街で一番上手なのではないかと思うくらいスムーズだった。
きいてみたら、アメリカに1年間旅行にいっていたことがあるの、そのときの経験が役に立ったわ。とのこと。

私がこの村ではあまり英語を話す人がいなくて・・・というと、
フランス人は努力しないのよ、ごめんなさいね、と笑っていた。

彼女も、今でもすごく若いのだけれど、この村で育って一度外にでて、戻ってきたみたいだ。
そういう人がこの村には最近多いみたいだ。
この地にゆかりがなくて、すみ始める人もいるみたいだけどね。

他の二人の女性と3人でこのお店をしているらしい。
地下がアトリエになっていてそこで作るんだって。

素敵な職業だなと思った。
昼に会った店員さんは、午後は陶芸のスクールに行くといっていた。
勉強をしながら、作品をつくり、また販売して。
同じ年頃の女性で一緒にお店をしていく。
楽しそうだなぁと。

そんな思いを感じ、買い物を終えて、そろそろニースに戻ることにした。

この村はもっと掘り下げて探求すると面白そうに思った。
人も、陶芸も、いろいろと、何かありそうな気がした。
特に人はよさそうだった。つながりが持てると、きっと楽しいだろうなと。

ヴァロリスさようなら。また会う日まで。

■ホテルの隣で夕食

バス、徒歩、電車と乗り継いでニースに戻る。
ニースに戻ると都会だなって気がするね。

そのままホテルに戻ろうとしたのだけれど、となりのレストランのお兄さんが客引きをしていて、ちょっと小腹もすいていたので、お兄さんにサラダだけでもいいかな?ときいたらもちろん!とのことだったので、一人で夕食をとることに。

サラダの種類についても英語で説明してくれて、写真もみせてくれた。彼は流暢な英語を話すわけだけれど、ニースのレストランだと珍しいことではないのよね。

ここではじめてニース風サラダを注文。思えば食べていなかった(笑
フランスではサラダだけ頼んでもきちんとした量がやってくるので、おかしな注文の仕方ではない。
だってパンもついてくるしね。

     
 ↑観光最終日にして初めて食べたニース風サラダ。    ↑ビニールシートで道路との仕切りをつくったオープンスペース。
後ろの赤のネオンが泊まっているホテル。

NICE BURGER
http://en.niceburger06.com/

トリップアドバイザーのページ https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187234-d5779015-Reviews-Nice_Burger-Nice_French_Riviera_Cote_d_Azur_Provence.html

7 Rue paul deroulede 06000 NICE
TEL: 04 93 88 51 55

サラダのセット 12.5ユーロ

■パッキング

 ホテルに戻り、明日は帰国日なので再度パッキング。特に今日買った割れ物たちを再度チェック。
梱包してくれているけれどこれはフランス国内移動を想定しているのか、あまりきちっとしていない。
スーツケースに入れて預けることを考えると怖いので再度厳重に梱包しなおした。
やれやれ、重労働とはいわないけれど、小労働。

     
 ↑自分で包装しなおした割れ物たち。たくさん買ったなぁ。    

明日はついに、帰国日かぁ。
朝はまだ少し時間があるので最後のニースを楽しんで帰ろう。おやすみ。

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